そんな中、レギオネクスも行動を本格的に開始しようと行動を始める・・・。
「あのー・・・出来たら放してください」
「駄目、解放したら解放したで君を回収してすぐにクロウが逃げ出しかねないわ」
「そ、そんなぁ~」
首を掴んだまま引きずられている状態が数分続いている吉良はコレットに放すように言うのだが、却下される。
却下されてそりゃ無いよと言わんばかりに声を上げている中、コレットと吉良はどこかの部屋に入った。
その部屋には、数人の少女と一人の少年、そして一匹の小さな竜がいた。
「いらっしゃい、皆。フェンシリアへようこそ」
「久しぶりやなー、コレットちゃん」
「あれっ?そっちの子は・・・?」
「あ、この子?偶然この世界にやってきた別の地球からやってきた子」
「別の地球・・・?」
コレットは吉良を連れて来ながらも、茶色のサイドテールの少女と腰まである金髪の少女と短めの茶髪の少女に歩み寄って笑顔で声をかける。
コレットの言葉に茶髪の少女が返している中、金髪の少女は吉良の事に気づいて尋ねて来たのでコレットが聞いた事情を簡単に説明する。
その説明だけでは良く分からなかった為に話を聞いていた少女たちが困惑する中、金髪のオッドアイの幼い少女が吉良とコレットの前にやってくる。
少女を見てきょとんとなる二人に対して少女はぺこりと頭を下げた。
「こんにちは」
「えっ?あ、うん。こんにちは」
「こんにちは・・・えと、この子は?」
「この子はヴィヴィオ、ちょっと色々あって私が保護者になったの」
「へぇ~・・・」
「おっ、勢揃いだな」
「そうだねぇ・・・」
吉良とコレットに挨拶をしてきた少女こと『ヴィヴィオ』の事を尋ねると、なのはと呼ばれた女性が答える。
そんな中、遅れるようにクロウとソーマがこの場に現れた。
「おぉ、ソーマ君久しぶり・・・って!?あれ!?クロウ君!!」
「えぇっ!?」
「クロウ君、行方不明になったんじゃなかったの!!?」
「あはは・・・今日帰ってきてたんだ。異世界で迷子になっている時に彼と出会って偶然ここに帰ってこれたんだよ」
「そうだったんだ・・・ところで、君の名前は?」
「あ、そう言えばまだ名前言ってなかった・・・秋山吉良です」
「私は高町なのは、クロウ君と私達三人は小学校の頃に知り合った友人なんだ」
「うちは八神はやてや。んでこっちはクロウ君の恋人のフェイトちゃんや」
「えぇっ!?そうなんですか!?」
「ち、違うよ!?クロウとはそういう関係じゃ・・・お、オホン。えと、フェイト・T・ハラウオンです」
「おぉ、持ち直したわね」
吉良と自己紹介をかわすサイドテールの少女こと『高町なのは』に続くように、短めの茶髪の少女こと『八神はやて』が自己紹介をする。
その際に、妙な事を言ったので驚く吉良に金髪の少女こと『フェイト・T・ハラウオン』が否定しながらも自己紹介をする。
その様子を見て、何やら意外そうにしているコレットはなのは達の後ろにいる面々を見て尋ねる。
「・・・ところで、後ろにいる見慣れない顔の子達は前に話してたなのは達の教え子さん達?」
「は、はい!ティアナ・ランスター二等陸士でありますっ!」
「す、すす、スバル・ナカジマです!」
「え、エリオ・モンディアルです!」
「えっと・・・キャロ・ル・ルシエです。こっちはフリードと言います」
「きゅく~!」
「あははっ!そんなに緊張しないでよ、普通になのは達と話す感じでいいのよ?」
なのは達の後ろにいた面々こと『スバル・ナカジマ』、『ティアナ・ランスター』、『エリオ・モンディアル』、『キャロ・ル・ルシエ』の四人はガチガチ気味に挨拶するのに対し、キャロの近くを飛ぶ小さな竜――『フリード』は元気にあいさつした。
それを見て笑いながらも普通に話すように言っている中、ヴィヴィオがなのはとフェイトの服を引っ張る。
「なのはママ、フェイトママ、恋人ってなーに?」
「え、ちょ・・・ま、ママって・・・まさかヴィヴィオちゃんってフェイトとなのはの子供なのっ!!?」
「・・・ソーマ」
「了解です」
ヴィヴィオの発言を聞いてクロウが驚きを隠せずに叫ぶ。
クロウの言葉に額に左手を当てながらも呆れるコレットはソーマに手を差し出すと同時にソーマはメイジドライバーを装着して右手に指輪を付けてメイジドライバーにかざす。
《ハリセン、ナウ》
電子音声の後、ソーマの右手にハリセンが出現する。
ソーマは出て来たハリセンをコレットに渡した途端、コレットは思い切りクロウの頭部目掛けてハリセンを思い切り振りおろし、クロウの頭部に直撃したかと思えば滅茶苦茶良い音が響いた。
「いったぁぁぁぁっ!?」
「そんな訳ないでしょうがこのお馬鹿っ!!何変なこと言ってんのよ!?」
「ちょ、ソーマさん何ですかその指輪!?」
「ハルトさんが面白半分で作った、ハリセンリングだ。ハリセンを作り出せる指輪で・・・今みたいにツッコミ入れる時にも使ったりするけど、他にも結構役立つんだぜ?」
「そうよねぇ、『ベルゼバブ』って言うファントムが騎士団達を操っちゃって城内が大騒ぎになった時、私がそのハリセン使って操られた人たちを全員しばき倒した事があるわ。これなら命の危険がないから安全よ、その代わりすごく痛いけど・・・ちなみに、これさえあればファントムとだって普通にやり合えるわ」
蹲るクロウに対して怒鳴るコレットに対し、ソーマが使った指輪の能力に驚きを隠せない吉良。
そんな彼にハリセンの絵が描かれた指輪――『ハリセンリング』を見せながらも説明する中でコレットが何やら凄い発言をしてきた。
「えーっと・・・コレット王女もお強いんですか?」
「まぁ、変身はできないけど自分の身は護れるように護身術習ってたから・・・と言うか吉良君、普通にコレットって呼んで欲しいんだけど・・・」
「えっ?は、はい。分かりました」
「さて、と・・・とにかく立ち話もなんだから広い所に行きましょう。皆付いてきてね」
吉良の言葉に少し照れくさそうにしながらも答えると、コレットは吉良に『コレットと呼んで欲しい』と言われたために少し戸惑うものの言われたとおりにする事にする吉良。
それはさておき、続けてコレットの言葉に従うように吉良となのは達は移動を開始する。
移動を開始したのを見てクロウは立ち上がりながらもハリセンでしばかれた所を押さえていると、フェイトが心配した様子で歩み寄ってきた。
「だ、大丈夫?クロウ」
「うん、何とか・・・それより、ごめん。行方不明になってから、連絡一つも入れなかったから心配させちゃったよね・・・」
「うん、凄く心配したよ・・・エクスも持たずに行方不明になっちゃったから連絡しようにもできなかったし・・・けど、本当に無事でよかった」
「・・・ホント、ごめん」
「・・・お二人さん、そう言うのは二人きりの状況でやった方がいいぞ?」
「「っ!!?」」
少し良い雰囲気になっている二人に対し、先に行ったと思っていたソーマから注意を受けたので慌ててクロウとフェイトが前を見ると、先に行ったかと思っていた二人以外の面々が揃ってこちらを見ていた。
しかも、数名は微笑ましそうに見てたり意地悪そうにニヤニヤしながらも見ていたりしていたので二人は物凄く恥ずかしそうにするのであった。
~コレットの部屋~
「・・・なるほどなぁ、異変を食い止めるために世界を旅しててその途中で偶然クロウ君と出会った、と・・・」
コレットの部屋に移動した吉良とクロウ、なのはとフェイトとはやて、そしてコレット。
そこで吉良の事情をなのは達に説明をしていた。
ちなみに、なのは達と一緒に来ていた面々はソーマに部屋に案内されている。
「吉良君の事は良いとして、そっちも大変ねぇ・・・ロストロギア持ち出されてこっちに来ることになってるなんて」
「そうなんよ・・・しかも面倒なことに、タナトスをこの世界に持ってきた奴もファントムなんよ」
「「えぇっ!?」」
「ファントムがロストロギアを狙うとはねぇ・・・ところで、どんなファントムなの?」
「報告によると・・・なんでも、バイクを作り出せるみたいなんよ」
「ば、バイク?」
「うん、捕まえようとした人達の目の前で作り出して、そのまま逃走したらしいんだ」
「あのー・・・それってもしかして真っ黒な体で、体の至る所から炎が噴き上がってるような感じの姿してません?」
「えっ?な、何で知ってるの?」
「もしかして、吉良君が知ってるウィザードの物語に出た事ある奴にいるの?」
「えぇ、ヘルハウンドって言うファントムで・・・他にも炎を放ったり、影に入ったりする能力があります」
「おぉー・・・能力まで完全に一致しとる・・・」
吉良の予想はどうやら大当たりであったようではやては少し驚く。
そんな時ドアがノックされる音が響きコレットが入って良いと言うと、先ほどミラーワールドに入っていた時に見たクロウの剣の先生である女性が部屋に入ってきていた。
「あ、カンタビレさん!」
「お久しぶりです~!」
「あぁ、久しぶりだな三人とも・・・ところで、見ない顔が一人いるが・・・そうか、君はクロウと共に鏡の中にいた奴だな?」
「っ、やっぱり見えるんですね・・・」
「あ、吉良君は知らないわよね・・・この人はカンタビレ・ソーディア。クロウの剣の先生でもあり騎士団の隊長の一人でもあるの」
「へぇー・・・」
入ってきた女性こと『カンタビレ・ソーディア』に挨拶するなのはとはやて。
それに答えながらも、吉良を見て何やら納得した様子となっていたためにクロウはミラーワールドの中が見えており、自分たちが見えていた事に少し驚いてしまっていた。
そんな中でコレットが吉良に説明をしていると、カンタビレはクロウにある事を尋ねた。
「クロウ・・・フィロはどうした?」
「・・・すいません、離れ離れになってしまって・・・」
「・・・そうか」
「フィロ・・・?」
「クロウと一緒にオーロラに入った子で・・・カンタビレの妹よ」
「っ、そうだったんですか・・・」
クロウとカンタビレの会話を聞いた吉良にコレットが耳打ちする。
クロウとカンタビレの言葉の意味を知り、納得しながらも吉良は時計を見た後クロウに声をかける。
「あの、クロウさん。そろそろ戻りませんか?」
「ん?あ、そうだね・・・」
「えっ?折角だから泊まっていきなさいよ二人とも」
「すいません、家の皆が待ってるんで・・・」
「えっ?君の家族も一緒に世界を回る旅をしとるん?」
「正確には僕が居候させてもらっている家の人なんですけどね・・・その、僕の両親は亡くなってしまってるので、幼馴染の家に居候させてもらってるんです」
「っ、そうだったんだ・・・」
「えっ?あんた知らなかったの?」
「いや、名字が違うと言うのは知ってたけど、どういう事情なのかとは知らなくて・・・」
「名字も違うし、血も繋がってはいないですけど・・・キズナや宗一郎さんは僕にとって大事な家族です」
「・・・何か良いね、そういうの」
「そうやなぁ・・・」
「あ、家族で思い出したけど・・・はやて以外の八神家の皆はどうしたの?姿が見えないけど」
「あぁ、向こうで問題が起こってもいいように留守番してもらってるんや」
「ふぅん・・・そうなんだ」
吉良の言葉を聞いて何か思う事があるのか、フェイトとはやては微笑みながらも呟く。
そんな中家族と言う言葉を聞いて疑問になった事をはやてに対して尋ねるコレットにはやてが答えている中、クロウは立ち上がる。
「さて、と・・・僕たちはお暇しよう、吉良君」
「あ、はい。変身」
《カメンライド、ディレイド》
「ちょ!?何やその恰好!?」
「あれ?あたしを助けた時と姿が違う・・・」
「この姿はクロウさんで言うウィザードみたいなものです。そして、変身したらこの姿になりますが、別のカードを入れたら・・・」
《カメンライド、オウジャ》
クロウの言葉を聞いて頷いた吉良はコレット達から離れてからディレイドに変身。
変身したところを見た事ないなのは達も驚く中、自分を助けてくれた時と姿が違っている事に困惑するコレット。
なのは達とコレットに説明をしながらも、ディレイドはコレットを助けた時に変身していた王蛇に変身した。
「こんな感じに姿を変えられるんです」
「へぇー・・・結構、面白いわね・・・」
「それじゃ、僕たちはここで・・・お邪魔しました」
《クリア、プリーズ》
D王蛇は一礼した後に、いつの間にかウィザードライバーを装着していたクロウはウィザードライバーに指輪をかざす。
電子音声の後、クロウとD王蛇は同時にミラーワールドに飛び込んでそのまま城を後にするのであった。
その時、フェイトは少し寂しそうにクロウ達が入っていった鏡を見ていたのだがその事は周りにばれてしまっていたので色々とからかわれてしまうのであった・・・。
~光風館~
「ただいま帰りましたー・・・ってあれ?貴方は確か・・・」
「あっ、ど、どうも・・・」
光風館に帰ってきた吉良とクロウ。
帰ってきた二人を待っていたのは、キズナと宗一郎の二人とクロウがフラワーの指輪を買った店の少女が談笑していると言う光景であった。
「あ、二人ともお帰りなさい」
「もしかしてこの人とはお知り合いなのかい?」
「えぇ、僕が魔法の指輪を買ったお店の人なんです」
「魔法の指輪・・・?」
「うん、こんなことができる指輪だよ」
《フラワー、プリーズ》
帰ってきた吉良たちに笑顔を見せるキズナに対し、吉良の言葉が気になる宗一郎。
そんな彼女に答えながらもウィザードライバーを操作した後にフラワーの指輪をかざして一輪の花を作り出した。
「わぁ・・・!」
「おぉー、なかなか素敵な魔法だねぇ」
「あのー、それはさておき宗一郎さん、この人はお客さんとしてきたんですか?」
「いや、物珍しそうに家の前にいたから声をかけて、そこから色々とお話ししてたところなんだよ」
「そ、そうなんですか・・・」
宗一郎の言葉に、前にも似たような事あったなと思い出している吉良。
そんな時、クロウは少女がウィザードの変身の際に使用する指輪を見ていた事に気づく。
「えと、どうかした?」
「あ、いえ。初めて見る形状のものだったので・・・」
「あぁ、そうかもしれないね。これは僕の知り合いの科学者が作ってくれたメイジのものとは別のものだから、持っているのは僕くらいしかいないだろうね」
「あ、似たようなものなら僕持ってますよ?」
「えっ?」
少女に対して返すクロウの言葉を聞いた吉良は『似たようなもの』を持っていると言い出す。
それを聞いて流石に困惑するクロウを余所にちょっと待っていて下さいと言い残し、どこかに行く吉良。
少しして吉良が戻ってくると、その手には吉良の世界で玩具として売られていたウィザードの変身に使う指輪が4つあったが、その指輪はクロウの持っているものとは少しだけ形状が違っている。
その指輪は吉良の知るウィザードの物語でウィザードが使用していた強化変身の際に使用する指輪である。
「ほら、こんなのです」
「っ・・・僕の持ってるのとはちょっと違うね」
「あ、ホントだ。ちょっと豪華になってるね」
吉良が持ってきた指輪を見てクロウは自分の持っている指輪を見せる。
それを見て確かに違うなと宗一郎とキズナが思っていると、恐る恐ると言った感じに少女が吉良に声をかけた。
「あの・・・それをお借りしてもよろしいですか?」
「えっ?借りるって・・・どうするおつもりですか?」
「その、同じものを作ってみようと思いまして・・・ちょうど、魔宝石にもストックがありますし」
「えっ!?できるんですか!?」
「えっ?できますけど?」
少女の言葉に困惑する吉良に対し少しきょとんとなりながらも返す少女。
少女の言葉に固まっていたキズナと宗一郎に対し、クロウも少し戸惑いながらも声をかけた。
「ストックがあるなら大丈夫そうだけど・・・いいの?指輪を作るのって結構時間かかりそうだけど・・・」
「大丈夫ですよ、私のお店には人が来る方が珍しいので」
「そ、そっか・・・それじゃあ、作ってもらおうかと思うんだけど・・・それ、この子に貸してもらっていいかな?吉良君」
「えぇ、大丈夫ですよ・・・あ、そういえばお名前聞いてませんでしたね。僕は秋山吉良、吉良でいいです」
「僕はクロウ、クロウ・スペリオル」
「吉良君にクロウさん、ですね・・・私はコヨミ・フェルートと言います」
心配そうにするクロウに対して答えた言葉に思わず苦笑いしながらもクロウは吉良に確認を取る。
断る理由もないのであっさりOKを出す吉良は自己紹介をしていなかったので簡単にクロウと共に自己紹介すると、それに答えるように少女こと『コヨミ・フェルート』も簡単に挨拶する。
吉良とクロウが自己紹介した後に、コヨミが名前を確認する際に吉良は君付けで呼ばれていたので、『また年齢間違えられてるのでは?』と思うキズナを余所に吉良はコヨミに持っていた指輪を渡す。
それを受け取った後、コヨミは『なるべく早く作ります!』と言い残して、急いで光風館を後にするのであった。
「な、何か生き生きとしてたねぇ」
「そ、そうですねぇ」
光風館を後にしたコヨミが何か生き生きしていた気がして少しきょとんとなっている宗一郎。
そんな彼に同意するようにクロウは頷いて答えるのであった。
~???~
「ご苦労様、ヘルハウンド」
「ははっ・・・」
とある洞窟の中、そこには大量の蛇が髪のように生えているかのような姿をした女のファントム『メデューサ』と吉良たちが話していた全体的に黒い体で体から炎が上がっているかのような姿をしたファントム『ヘルハウンド』がいた。
そして、ヘルハウンドは持っていたタナトスをメデューサに渡したところであった。
「しかし、その指輪を一体どうするおつもりで?」
「ふん、まずは手始めに同胞を消し続けてくれている騎士団を潰すわ・・・最も危険な存在であるウィザードがいない今なら苦戦は少ないはずだからな」
「なるほど、魔力を奪って戦えない状態にして一気に叩く・・・と言ったところでしょうか?」
「そんな所ね、グールや私に協力的なファントム達の力を借りて戦えば・・・」
「ふーん、でも君達だけで上手くいくのかなぁ?」
「っ!?だ、誰だ!?」
突然響いた聞きなれない声に身構えるヘルハウンドに対し、メデューサは少し驚いた様子となっている。
そんな中で、何処からともなくグレムリンと共に白衣の女性が現れる。
「ハロー、お久しぶり」
「グレムリン・・・最近姿を見せないと思えば人間の女と共に現れるとはな・・・」
「あはは、びっくりした?この子は彦野 織姫ちゃん、僕はこの子が所属している組織にスカウトされたんだ」
「おいおい・・・大丈夫なのか?人間如きが作った組織なんぞに所属するとは・・・」
「・・・少なからず、貴方如きが心配する程我々は弱くありません」
「っ!!ただの小娘如きがこの俺を馬鹿にするかぁっ!!」
「ちょ!?やめといたほうが・・・」
白衣の女性こと『彦野 織姫』を紹介するグレムリンに対し、大丈夫なのかとヘルハウンドは織姫を馬鹿にするような感じで尋ねる。
その言葉に静かに織姫は言い返すと、その言葉にカチンと来たのか怒鳴り声を上げるヘルハウンドを止めようとするグレムリンだったがヘルハウンドはそれを無視して織姫に殴りかかる。
それを見た織姫が動こうとするのだが、その前にヘルハウンドの拳が織姫とヘルハウンドの間に割り込んだ何者かによって防がれたかと思うとその何者かによってヘルハウンドは蹴り飛ばされる。
蹴りを受けて後退しながらも、何者かの姿を見ようとした途端にヘルハウンドの顔すれすれで拳が止まる。
それに驚いたあまりに尻餅をついてしまったヘルハウンドの前には、以前キバの世界でディバインとディサイズの前に現れた仮面ライダーデュアルの姿があった。
「なっ。何だこいつは・・・っ!?」
「先に手を出したのはそっちだ、覚悟はいいか?」
デュアルの姿を見て困惑するヘルハウンドは立ち上がりながらも身構えようとすると、背後に何かの気配を感じて振り返る。
振り返った直後、ヘルハウンドの背後にいた魔進チェイサーがヘルハウンドの頭部にブレイクガンナーの銃口を突き付ける。
それを聞いて怯えた様子になるヘルハウンドを余所に、織姫はチェイサーに駆け寄るとチェイサーのブレイクガンナーを持っている手に右手を優しく乗せた。
「っ?織姫・・・」
「私達は弱くはないと言うことは分かったはず・・・だから、もうやめて。ねっ?」
「・・・」
織姫の言葉に軽く溜め息を吐くとチェイサーはブレイクガンナーを下す。
ブレイクガンナーを下されて、ホッとするヘルハウンドに対してグレムリンが声をかける。
「だからやめた方がいいって言ったのに・・・」
「ぐ、グレムリン!なんなのだこいつ等は!?ウィザードやメイジのような姿をしているが・・・」
「片方は仮面ライダーで片方は僕達の組織の番人で邪魔ものを狩る死神さ・・・そして、織姫ちゃんは組織の科学者。戦闘力はあるけど、今みたいに攻撃してきた奴から護る為についてきている人がいるの」
「・・・それで?グレムリン、お前はここに何をしに来た?」
「力を貸しに来たのさ、ある事情でこの世界を離れていたウィザードが戻ってきててね。しかも、彼は異世界で知り合った彼と共に戦う事が出来る戦士まで連れてきている」
「な、何だと!?ただでさえメイジ達だけでも面倒だと言うのに・・・!」
「そうだよねぇ・・・そこで、邪魔者を纏めて始末できるように共闘しない?」
「っ?共闘・・・?」
グレムリンの言葉に反応するメデューサ。
そんな彼女に対して織姫が一歩前に出て、グレムリンの言葉を続けるようにメデューサに声をかけた。
「貴方達の邪魔者であるウィザード、私達の邪魔者であるウィザードと共にやってきている者・・・その二人が手を貸しあっているように、我々も手を貸しあわないかと言う事です」
To be continued・・・