同じ頃、城で戦っていたソーマ達の元にウィザードが以前交戦したファントムが姿を現す・・・。
「よしっ、何とか到着できたっ!!」
Dキバが城に向かっている中、先に城に行っていたウィザードは何とかしろに到着する。
そしてそのまま城の中庭に降り立つと、中庭のあちこちで何人ものメイジが血を流した状態で倒れていた。
「・・・状況は余りよくなさそうだな・・・とりあえず、ソーマがどこにいるのか聞かないと・・・」
「残念だけど、そうはさせないよ?」
ウィザードが周囲を見渡していると、どこかからリクが姿を現した。
その姿を見た途端警戒するウィザードを見て不敵な笑みを浮かべたかと思うと、リクの体が不気味に光り輝いてその姿をグレムリンへと変えた。
「グレムリン!やっぱりレギオネクスが絡んでいたかっ!」
「まぁね、でも僕等はメデューサに協力してあげてるだけなんだけどね」
「理由なんてどうでもいい、邪魔をするなっ!!」
「お断りするよ・・・まずはこいつ等で準備体操と行こうかっ!」
ウィザードが構えると、グレムリンは自分の武器であるラプチャーを構えずに持っていた石を地面に転がした。
それが弾けると同時に数体のグールが現れると、ウィザードも右手に指輪を付けてウィザードライバーにかざす。
《コネクト、プリーズ》
電子音声と共に出現した魔法陣に手を突っ込んでウィザーソードガン・ガンモードを取り出す。
ただ取り出すと言うだけではなく取り出した勢いのままで横に振るいながらもウィザーソードガンを連射している為に放たれた銃弾が次々とグール達に命中していく。
グールの何体かが銃弾を浴びて倒れる中で、倒れたグール達を全く気にかけずに残りのグール達が槍を構えながらも向かってくる。
ウィザードはグールの槍の攻撃を蹴って払ったり、ウィザーソードガンの銃身で弾いたりして攻撃を受けないようにしながらもグール達を次々と蹴散らしていく。
そんな様子を見ていたグレムリンがラプチャーを構えて、駆け出したと同時に最後のグールがウィザードの蹴りを受けて吹き飛ばされる。
直後、グレムリンがラプチャーを振り下ろすがウィザードはウィザーソードガンで受け止めると受け止めたままでソードモードにするとそのまま力強くウィザーソードガンを振るう。
それにより受け止めていたラプチャーを払いのけたウィザードはそのままウィザーソードガンで突きを放つのに対し、グレムリンはラプチャーの刀身を交差させるようにしながらも突きを防ぎながらも後ろに跳んで一旦距離を置く。
「ふふっ、やるねぇ・・・やっぱり、君とやり合うのは楽しいや!」
「くっ、こんなことしてる場合じゃないってのに・・・!」
楽しそうにウィザードを見ながらも呟くグレムリンは両手の手首を回す事でラプチャーを振るう。
そんな姿を見ながらも、ソーマたちは大丈夫なのであろうかと不安になるウィザードに対し、グレムリンは攻撃を仕掛けようとする。
《エクスプロージョン、ナウ》
「ちょ、うわぁぁぁっ!?」
「っ!?これは・・・」
「クロウ!無事か!?」
「遅れてワリィ!!」
その時、電子音声と共に突然グレムリンの周りで爆発が連続で起きる。
その爆発によってグレムリンが吹っ飛ぶ中、ディレイドがビーストとワイズマンと共に現れてウィザードに駆け寄る。
「吉良君!ハルトさんにコウスケも!」
「途中で合流したんで一緒に来ました!」
「あーらら、面倒なのが二人に加えて、ディレイドまで来ちゃったか」
「ならば、こちらも数を増やせばいいだけの話よ」
「そうだな」
合流したライダー達を見て、全く動じていない様子のグレムリン。
そんな時どこからともなく現れたディナーレとメデューサがグレムリンの傍に歩み寄りながらも声を上げる。
「っ!ディナーレッ!!」
「えと、誰だあいつ?」
「敵です!」
「あっそ、分かりやすくて助かる!!」
ディナーレを見て身構えるウィザードを余所にディナーレの事を知らないビーストがディナーレを指さしながらディレイドに尋ねる。
それに対し、一言でディレイドが返すとビーストはバックル部分からビーストの武器である剣『ダイスサーベル』を取り出して構える。
それを見たディナーレがディナーレドライバーにカードを装填する。
《カイジンライド、サボテグロン、ギリザメス》
「はっ!!」
電子音声に合わせて、ディナーレが引き金を引くと同時に放たれた二つの光弾。
その一つはサボテンを思わせる姿の怪人『サボテグロン』、もう一体は鮫を思わせる姿の怪人『ギリザメス』へと変化する。
「な、何だありゃ!?ファントムか!?」
「いや、あれはショッカーって言う悪の組織の怪人です・・・けど、どうして!?」
「ははっ、僕は様々な世界の怪人を呼び出すことができるのさ、やれぇ!」
「ヒヒヒヒィーッ!!」
「ガーブガブガブッ!!」
「はんっ、上等だ!サボテンステーキとフカヒレスープにしてやらぁっ!!」
「ちょ!?コウスケ、いくらなんでもあいつ等喰うのは無理があるぞっ!!」
「くっ!吉良君!ソーマ達が中にいると思うから助けに行ってあげてっ!」
「え、あ、はい!」
ディナーレの言葉に合わせてサボテグロンとギリザメスが向かってくる。
それを見て迎え撃とうと駆け出すビーストの言葉にツッコミしながらも駆け出すワイズマンを見てウィザードはディレイドに先に行くように言いながらも後を追うように駆け出す。
それを聞いたディレイドがその場を後にするなか、ウィザード達は戦い始めるのであった。
「おらぁっ!!」
その頃、ソーマの変身したメイジは城内でグールの群れと戦っていた。
グールの戦闘力はそこまで高くはないとは言えども、数が多い為に苦戦気味である。
他の騎士団のメイジはコレットを安全な場所に避難させたり、様々な場所に出現したグールの撃退の為にてんやわんやで、そんな中でソーマは単独行動を取ってしまったことが仇となってしまった。
「ちぃっ、数が多いな・・・こうなったら一気に・・・」
「させるかっ!!」
「がぁっ!?」
一気に片付けようと右手の指輪を付け替えようとしたその時、突然何者かがメイジに突撃してそのまま吹き飛ばてしまった。
地面を転がった後にすぐに体勢を整えて立ち上がるメイジの前に、背中に翼を生やし手には槍を持つ騎士を思わせるような姿をしたファントム『ヴァルキリー』が降り立つ。
「ちっ!?グールだけなら何とかなりそうだったがファントムまで・・・!」
「ふっ、貴様一人じゃ難しいだろうな・・・だが、安心しろ!すぐに他の連中もお前の後を追わせてやるっ!!」
ヴァルキリーが槍を構えながらもメイジに迫る。
それを見てメイジが構えようとしたその時、突然ヴァルキリーの顔面に桜色の魔力弾が命中する。
「ぐぁぁぁっ!!?」
「っ!?今のは・・・」
「ソーマッ!!」
「「ソーマ君っ!!」」
魔力弾を顔面に受けた為に顔を押さえて苦しむヴァルキリー。
それからすぐにカンタビレと共になのは、フェイト、はやて、スバル、ティアナ、エリオ、キャロ、フリードが駆け付けた。
ちなみになのは達は魔力でできた防護服『バリアジャケット』を纏った姿になりそれぞれの武器を装備した状態であった。
「隊長、それになのは達もっ!無事だったのか!?」
「あぁ、姫様をヴィヴィオと一緒に安全な場所にお連れした後、城内に出て来たグールどもを蹴散らしていたら加勢に来てくれてな」
「ぐぅぅぅ・・・よくもやったなっ!やれっ、グールどもっ!!」
『『『『『ウォォォッ!!』』』』』
「雑魚は私達に任せてください!!」
「了解、いくぞなのは達!」
「「「オッケーッ!!」」」
「私もグールの方を片付ける!!」
ヴァルキリーの指示を受けたグール達が一斉に向かって来たのを見て、スバル達とカンタビレが迎え撃ちにいく。
それを見たメイジはなのは達と共にヴァルキリーと戦闘を開始する。
「うぉぉぉぉっ!!」
スバルがローラーブレード型のデバイス『マッハキャリバー』の加速力を生かしてグールの群れに突っ込むと右手に装備された手首の辺りに歯車がついた感じのナックル型の非人格タイプのデバイス『リボルバーナックル』でグールの一体を思い切りぶん殴る。
その一撃で殴られたグールがぶっ飛ぶ中、スバルの背後から別のグールが槍を振り下ろそうとするが、それはエリオが持つ槍型デバイス『ストラーダ』によって止められると同時にすぐに弾かれて、そのままエリオがストラーダを使って攻撃してきたグールを斬り倒した。
そのままスバルとエリオは背を合わせるような形となりながらも向かってくるグール達を蹴散らしていく。
そんな中、通常のグールとは右腕の形状が違うタイプの数体のグールがスバルとエリオ目掛けて右腕から光弾を放つが、その光弾は全てオレンジ色の魔力弾によって撃ち落とされる。
グール達は魔力弾が飛んできた方を見るとそこには銃型のデバイス『クロスミラージュ』を持つティアナの姿があり、彼女の周りには幾つもオレンジ色の魔力弾が宙に浮いている状態となっていた。
「クロスファイヤー・・・シュートッ!!」
ティアナが叫びながらも腕を振るうと同時にティアナの周りにあった魔力弾がグール目掛けて放たれて、次々と撃破していく。
「シューティングレイッ!!」
「きゅくーっ!!」
その近くでは両手に手の甲に丸い宝石のようなものがついた手袋の姿をしたデバイス『ケリュケイオン』を装備したキャロが右手を真っ直ぐ伸ばすと同時にケリュケイオンの宝石部から魔力で出来た一対のピンクの翼が出たのに合わせて翼からピンクの小型の魔力弾を放つ。
キャロの魔力弾を受けてふらつくグールに対してフリードも火炎弾を放ってグールを確実に仕留めていく。
「っ、ほぉ・・・流石はなのは達の部下だ。なかなかやるな・・・」
次々と体術でグールを蹴散らしていくスバル達を見て感心している中、カンタビレの周りをグールが取り囲む。
そして一斉にグール達が襲い掛かろうとした直後、グール達の持っていた槍が切り刻まれただけではなくグール達の体も切り刻まれて爆発する。
「私達も負けていられないな・・・行くぞ、桜花」
『了解』
周りで爆発が起こる中、カンタビレはいつの間にか持っていた全体が黒い刀型のデバイス『桜花』に声をかける。
それに対し桜花が短く答えたと同時に、カンタビレは桜花と桜花を収める鞘を使ってグール達をものすごい速さで蹴散らしていく。
「な、何なんだあいつ等!?メイジでもないのにグールを生身で次々と・・・」
「でりゃぁっ!!」
「おわっ!?」
グールが次々と蹴散らしていくスバル達やカンタビレを見て流石に驚きを隠せないでいるヴァルキリー。
そんなヴァルキリーに対し、はやてが杖型の非人格デバイスである『シュベルトクロイツ』を振り下ろして来たために慌てて受け止めると同時にすぐにシュベルトクロイツを弾いてはやてを切り裂こうと槍を横に振るう。
それに対し、はやては後ろに軽く跳んでかわすが完全にはよけきれずにバリアジャケットを少し切られてしまう。
そのまま追撃をかけようとするヴァルキリーに対し、その間に割りこんだフェイトが大鎌を思わせる形状のデバイス『バルディッシュ・アサルト』で受け止める。
《アクセルシューター》
「シュートッ!!」
「なっ、ちぃっ!!」
そんな中でなのはが持つ杖型のデバイス『レイジングハート・エクセリオン』の電子音声に合わせてなのはの声が響いたかと思うと、なのはの周囲に出現した桜色の魔力弾がヴァルキリー目掛けて飛んでいく。
それを見て素早くフェイト達から離れることで魔力弾をフェイト達にぶつけようととするが、魔力弾は一発もフェイト達に当たることなくヴァルキリーを追尾する。
「なっ、追尾弾!?がぁぁぁぁっ!?」
目論見が失敗したことで魔力弾が全弾命中。
体中から火花を上げて吹っ飛ぶヴァルキリーに対し、メイジはメイジドライバーに右手をかざした。
《ボルケイノ、ナウ》
「燃えちまえっ!!」
「ぎゃぁぁぁぁっ!?」
電子音声の後に、メイジの目の前に出現した赤い魔法陣にメイジの右手が触れた途端に火炎放射が放たれる。
その炎をまともに浴びたヴァルキリーは断末魔とともに爆発するのであった。
丁度ヴァルキリーを倒したタイミングで別の面々が戦っていたグール達が全滅していたところであった。
「ふぃー・・・とりあえず、一段落だな」
「そうだね」
「はやて、大丈夫?」
「うん、平気や。昔クロウ君に接近戦見てもろうてやんやけど・・・やっぱ無理はあかんね」
「ははっ、はやてが接近戦ってあんまりイメージできんな・・・よかったら、騒動が終わった後にでも特訓してやろうか?」
「え、遠慮しときます~・・・」
何とか乗り切れたことにホッとするメイジとなのは。
そんな近くでバリアジャケットを斬られたのを心配するフェイトに対して笑って答えるはやて。
そのやり取りを聞いていたカンタビレがはやてに尋ねるとはやては顔を青くして遠慮すると返す。
「さて、と・・・なのは達はともかく、他の皆はまだ行けるか?」
「はい、まだ大丈夫ですっ!!」
「問題ないです」
「よし、んじゃとっとと他の場所も・・・」
「ぐぁぁぁぁぁぁっ!?」
確認をしてきたメイジに対しスバルが元気に答えるのに続くティアナの言葉の後にエリオとキャロも頷くことで答える。
それを見てメイジが何かを言おうとするがそれを言い終える前に何かの叫び声が響いたと同時に何かに弾き飛ばされたかのようにメイジ達の前に魔進チェイサーが転がってきた。
何事かと思うメイジ達に対し、何とか立ち上がりながらもチェイサーがブレイクガンナーを構える中、チェイサーの前にゆっくりと何かが現れる。
それは、右手に包丁を持った真っ黒となった体に全体的に真っ赤な服を着た赤い魔女の帽子をかぶる不気味に光り輝く黄色い瞳を持つ怪人であった。
その怪人の姿を見た途端にメイジとカンタビレが一斉に警戒すると、それに気づいた怪人が面白そうなものを見つけたと言わんばかりに声を上げる。
「おやぁ?これはこれはソーマ・エンゲインに、騎士団隊長のカンタビレ・ソーディアじゃねぇか・・・それに殺しがいがありそうな連中がたくさんいるなぁ?」
「何でお前がここにいるっ!?レッドキャップ!!」
「なぁに・・・メデューサの野郎が、妙な連中とつるんでこそこそ何かしようとしていたんでなぁ・・・気になって来ただけよ」
「レッドキャップ・・・」
「あれも、ファントムなんですか・・・?」
「あぁ・・・以前、クロウとフィロが交戦したファントムだ。人だろうがファントムだろうがお構いなしに次々殺害してきた凶悪な殺人鬼だ」
メイジの言葉に対し突然現れた怪人こと『レッドキャップ』が答える。
二人のやり取りを見ていたなのはとフェイトはレッドキャップの姿を見てどこか恐怖に近いものを感じてしまいながらも呟いた言葉に、カンタビレが答える中でメイジが構える。
「ったく、面倒なタイミングで出てきやがって・・・おい、どこのどいつか知らないが手を貸すぜ!」
「っ、お前達は手を出すな・・・こいつはお前達では・・・!」
「へっ、なめんな!こうみえて結構腕には自信あるからよっ!!」
チェイサーがメイジに何かを言おうとするが皆まで聞かずにメイジが駆け出すのを見たレッドキャップはと言うと左手を握った状態でメイジに向かって伸ばす。
伸ばされた左手には何かの指輪のようなものがつけられていた。
「っ?あれは・・・指輪?」
「指輪・・・っ!?まさかっ!!」
「ソーマ、戻れっ!!」
「へっ、遅いってのっ!!」
レッドキャップの左手に指輪がついていたことに気づくスバル。
その言葉を聞いてハッとなるなのはに対しカンタビレがメイジに叫ぶが、その前にレッドキャップがつけている指輪からオーロラ状の不気味な紫の光が放たれる。
光がメイジに当たると同時に突然メイジが苦しそうにしたかと思うとそのままその場で倒れそうになりながら変身が強制的に解除されてそのまま床に膝をついてしまう。
「ほぉ、こりゃ使えるぜ!」
「ぐっ・・・まさか、その指輪・・・タナトスか・・・!」
「あぁ?確かそんな名前だったけな。メデューサの連れて来たヘルハウンドが持ってたけど殺して奪い取ったのさ。殺す前にアイツが魔力を奪い取るとか言ってたから使ってみたのさぁっ!!」
「おわっ!?」
何とか立ち上がったソーマの言った言葉に対して返しながらもレッドキャップがソーマに対して包丁を振り下ろす。
それを何とかかわそうとして後ろに下がろうとしたが、後ろに下がり切る前に包丁がメイジドライバーに命中してそのままメイジドライバーを切り裂いて破壊してしまう。
「やべっ、ドライバーが・・・!」
「うらぁぁっ!!」
「がぁぁぁっ!?」
「「ソーマ君っ!!」」
メイジドライバーが音を立てながらも床に落ちる中で、レッドキャップが素早くソーマに蹴りを放って吹き飛ばす。
床を転がってきたソーマに慌ててなのはとはやてが駆け寄る中、レッドキャップはなのはとはやての魔力を奪い取ろうとタナトスを向けるが、そうはさせないと言わんばかりにティアナがクロスミラージュを撃ってきた。
レッドキャップに対し向かってくる魔力弾を見て魔力を奪おうとするのをやめたかと思えば床を切り裂くように包丁を下から上へと思いきり振り上げると地を這う衝撃波のようなものが放たれて向かってきた魔力弾をかき消しながらも突き進み、そのままソーマ達の悲鳴と共に派手な爆発が起こった。
爆発で起こった煙が晴れると、ボロボロになったソーマ達の姿があったのだが、近くにいたはずのチェイサーの姿が無くなっていた。
《エクゼキューション、バット》
「っ!?上か!!」
「エクゼキュート・・・チェイサーッ!!」
「ちぃぃっ!!」
電子音声が響くと同時にレッドキャップは上を見上げると、そこには背中に翼となって展開したウィングスナイパーで上に飛んでいたチェイサーがいた。
チェイサーはレッドキャップ目掛けて不気味に紫に輝く右足で放つ飛び蹴り『エクゼキュートチェイサー』を放つと、それを迎え撃とうとレッドキャップが振るった不気味に光り輝く包丁とぶつかり合った直後再び爆発が起こる。
爆発が起こったと同時にウィングスナイパーを解除されたチェイサーが弾き飛ばされたかのように煙の中からゴロゴロと転がりながらも出てくる。
チェイサーが何とか体を起こしながらも爆発の起こった場所を見ていると、レッドキャップが姿を見せる。
「ふぃ~・・・あぶねぇあぶねぇ」
「ちっ・・・面倒な奴だ・・・っ?」
あまりダメージがなさそうなレッドキャップを見て舌打ちするチェイサー。
その時、灰色のオーロラがチェイサーの前に現れたかと思うとオーロラから織姫と共にレイチェルが現れるとそのままチェイサーに駆け寄る。
「チェイサーッ!!」
「どうやら無事っぽいわね」
「・・・あぁ、状況はあまりよくないがな・・・奴はタナトスの魔力を使って高威力の攻撃を放ってこれる状態だからな」
「うげ、タナトスを持ってんなら下手な事が出来ないわね・・・」
「はっ、数が増えようが関係ねぇな・・・纏めて殺してやるっ!!」
「させませんっ!!」
めんどくさそうにレッドキャップを見るレイチェルに対し、レッドキャップが襲い掛かろうとする。
だが、そうはさせないと織姫がレッドキャップとレイチェルの間に割り込みながらもホロスコープススイッチを押す。
それに合わせて織姫の姿は背中に一対の白い翼を思わせる女性を思わせる姿をした『ヴァルゴゾディアーツ』に変わると、ヴァルゴゾディアーツの武器である先端が斧の様になっている杖『ロディア』でレッドキャップの振るった包丁を弾き、お返しを言わんばかりにレッドキャップに対してロディアを振るう。
すぐさまレッドキャップは後ろに大きく跳んでそれをかわすと同時にヴァルゴゾディアーツはレッドキャップに向かおうとはせずに、そのままレイチェルとチェイサーに歩み寄りながらも何かに気づいたと同時にすぐに行動を移す。
「私達はこの辺で退散しましょう。はぁっ!!」
「え、ちょ・・・」
「お、おい・・・」
ヴァルゴゾディアーツはレイチェルとチェイサーに声をかけた直後、三人をピンクの竜巻が包み込んだ。
ヴァルゴゾディアーツの行動に驚くチェイサーとレイチェルが言い終える前に三人はピンクの竜巻が消滅するとともに姿を消してしまった。
「ちっ、逃げやがったか・・・まぁ、いいか」
姿を消した三人を見てつまらなさそうに言いながらも歩き出すレッドキャップが駆け出したかと思うとそのままフェイトに近づいた。
それを見てダメージを堪えて何とか立とうとしようとするソーマとカンタビレだったが、それよりも早くレッドキャップが左手でフェイトの髪を引っ張って無理矢理立たせる。
「うぁっ・・・!」
「ふふ、いいねぇ~その苦痛にゆがんだ顔!最高だぜ・・・さぁ、良い声で泣きやがれぇっ!!」
髪を引っ張られたことによる痛みで顔をしかめるフェイトを見て嬉しそうに声を上げるレッドキャップは包丁でフェイトの左肩をトントン叩く。
そしてすぐに包丁を振り上げると同時に、フェイトが思わず目を瞑るのに合わせたかのようなタイミングで包丁が振り下ろされた。
ガキィィィィィンッ!!
「うぉっ!?」
(えっ・・・・?)
フェイトの耳に響いた鉄がぶつかり合うような音――
響くはずがない音にフェイトは目を開けると、レッドキャップは驚いた声を上げると同時に引っ張っていたフェイトの髪から手を離してしまった為にその場で崩れ落ちるフェイト。
何とか体を起こしたフェイトは自分のすぐ近くにブレイブッカー・ソードモードを持ったディレイドがいた事に気づくのだが、その際にディレイドの左腕に自分達の前で変身していた時にはなかった円型の盾があった事にも気づいた。
「て、テメェ!どっから現れやがった!?」
「どっからでもいいでしょ、別に!ここからは僕が相手だっ!!」
ディレイドの存在に全く気付けなかったレッドキャップはディレイドに包丁を向けながらも尋ねようとするがそれを切り捨てるように答えると同時にディレイドはブレイブッカーを構えるのであった。
To be continued・・・