紫音と零慈の仲間がいるこの世界にはクロウの知る人物にそっくりな人間ばかりで驚かされるが、驚くのはそれだけでは終わらない・・・。
闇の世界の仲間達
「ダークライダーの世界・・・?」
「吉良の知ってるライダー達の悪者ライダーばかりいる世界だよ、まぁこの世界にいる俺の仲間達がそのライダー達なんだけどな」
「へぇー・・・」
キズナが首を傾げる中で零慈が簡単に説明する。
それを聞いていた吉良を余所に零慈が指を弾くと同時に、何時もの様にオーロラが出現して吉良にぶつかる。
だが、ウィザードの世界同様に特に姿は変化していなかった。
その事が気になっている吉良を余所に、零慈が光風館から出ていくので慌ててクロウと共に追いかける吉良を見てキズナも外に出て宗一郎は手を振って見送る。
三人が外に出たのとほぼ同じタイミングで空に歪みのようなものが生じたかと思うとそこから白と紫のカラーリングの新幹線を思わせる列車が現れる。
「な、何あれっ!?」
「そ、空飛ぶ電車ぁっ!?」
「あれは・・・ネガデンライナー!?」
突然現れた列車こと『ネガデンライナー』に驚く三人を余所にネガデンライナーは、吉良達の近くで停止する。
そして、少し経ってからネガデンライナーから一人の少女が降りてきた。
「久しいな、零慈。まだちゃんと生きておったか」
「おいコラ、最近顔見せないからって勝手に殺すんじゃねぇよ」
「えっ・・・!?」
ネガデンライナーから降りてきた少女の言葉に文句を言うように返す零慈。
そんな彼を余所にクロウは驚きを隠せなかった。
何故なら、少女の姿は先端が黒の白い髪となっていること以外ははやてにそっくりだったからである。
「むっ?そっちの連中は誰だ?」
「秋山吉良です、よろしくお願いします」
「クロウ・スペリオル、よろしく」
「えと、春日井キズナです」
「吉良とクロウにキズナか・・・我はディアーチェ、ディアーチェ・K・クローディアだ。それはそうとクロウとやら、何をそんなに驚く必要がある?」
「あぁ、クロウにはディアーチェにそっくりな友人がいるんだよ」
「むっ?そうなのか・・・まぁいい、ところで紫音はどうした?」
「さぁ?やりたいことがあるとかどうとか言ってたけど・・・ま、いいや。どうせ遅れてくるだろう・・・俺達だけで研究所に向かおうぜ」
「ふむ・・・紫音なら、心配はいらんだろう。行くとしよう」
はやてにそっくりな少女こと『ディアーチェ・K・クローディア』に返しながらも零慈はディアーチェと共にネガデンライナーに乗り込んでいく。
それを見て吉良達もネガデンライナーに乗り込んだ直後、ネガデンライナーは走り始めてそのままどこかへと行ってしまう。
それから数分後、とある大きな建物の前でネガデンライナーが停止する。
それに合わせて零慈と吉良とクロウが下りるのに合わせてネガデンライナーを操縦していたディアーチェが合流する。
周りをきょろきょろと見渡している吉良達を余所に先に建物の中に入っていく零慈とディアーチェ。
それを見て慌てて追いかける吉良達も建物の中に入る。
建物に入るや否や、何やらドドドド・・・と何かが全速力で駆けてくる音がし始める。
何事かと思い音のする方を見た途端、零慈は先端が黒くなっている水色のツインテールの少女にタックルされるように胸に飛び込まれた為にバランスを崩しながらも尻餅をついた。
「おわっと!?」
「えへへ・・・お帰り!零慈っ!!」
「なっ、こ、今度はフェイトのそっくりさん!!?」
「っ?ヘイトって誰?」
「ヘイトではなく、フェイトですよ」
「随分にぎやかになってると思えば、帰ってきてたのか零慈」
「うわっ!?なのはにクロノのそっくりさんまで!?」
「っ?クロノ?」
「なのは・・・?」
「あー、レヴィたちにそっくりな知り合いがいるんだよ」
突然零慈に抱きついた少女はフェイトにそっくりだったので驚くクロウを余所にまた新たな人物が現れる。
その人物は髪は短いもののなのはにそっくりな少女と、フェイトの義理の兄である『クロノ・ハラウオン』にそっくりな青年であった。
その姿を見ても驚くクロウに首を傾げる二人に対して零慈が説明を入れる。
そんなやり取りをしている最中に、クロウ達と同年代位の腰まである紅い髪を三つ編みにしている少女や腰まであるピンクの髪の少女、金髪を腰まで伸ばしている10代前半くらいの少女に、白衣姿の黒髪の男性と赤のポニーテールの女性が姿を現す。
「おぉ、帰って来たね?零慈」
「お帰りなさい、零慈」
「ただ今戻りました、博士」
「えーっと、この人達は・・・?」
「俺と紫音にとってとても頼りになる仲間達で・・・大事な家族だよ」
「吉良君にクロウさんですね?零慈から話は聞いています、私はアミティエ・フローリアン!親しい人はアミタと呼びます!」
「キリエ・フローリアンよ、よろしくね?」
「えと、ユーリ・エーデルヴァインです」
「カツミ・ランティスだ」
「僕はレヴィ!レヴィ・ラッセル!」
「シュテル・スタークスと申します」
「そして僕はグランツ・フローリアン、見ての通りの科学者で・・・皆の変身アイテムを作った者さ」
「私はシルヴィア・フローリアン。旦那様と同じ科学者をやっていまして皆と同じように仮面ライダーになれます」
「えっ?てことは・・・ここにいる皆は、全員ライダーなの?」
「あぁ、吉良の知ってるライダーに変身するメンバーだけ紹介すると、ディアーチェがネガ電王でアミタは武神鎧武、キリエは牙王・・・レヴィはダークカブトでシュテルはリュウガ、ユーリはソーサラーで、カツミはエターナルだ」
「わぉ、見事に敵で出て来たライダー達ばっかりだ・・・って、僕の知ってるライダー?」
「あぁ、グランツ博士とシルヴィア博士はお前の知らないライダーになれるぜ?」
紅い髪の少女こと『アミティエフローリアン(以後アミタと表記)』が元気に挨拶するのに合わせて、ピンクの髪の少女こと『キリエ・フローリアン』と金髪の少女『ユーリ・エーデルヴァイン』が続くように挨拶する。
そしてクロノそっくりの『カツミ・ランティス』にフェイトそっくりの『レヴィ・ラッセル』、なのはそっくりの『シュテル・スタークス』が自己紹介した後に、白衣の男性こと『グランツ・フローリアン』と白衣の女性『シルヴィア・フローリアン』が挨拶する。
その際にシルヴィアの言った言葉が気になりキズナが零慈に尋ねると次々とライダーの名を上げていく。
それを聞いていて少し驚くのだが、ここで零慈が『吉良の知るライダー』と言った事が気になる吉良。
それに対して零慈が答えるのに合わせるかの如く、白衣のポケットからそれぞれロックシードを取り出すグランツとシルヴィア。
ちなみに、グランツは通常のロックシードだがシルヴィアの物は次世代型の『エナジーロックシード』と呼ばれるものであった。
《ドラゴンフルーツ》
《リンゴエナジー》
「っ?リンゴは分かるけどドラゴンフルーツって聞いた事ないなぁ・・・」
「吉良、分かる?」
「えーっと・・・僕も分からない・・・」
「ドラゴンフルーツはサボテン科に属し、ピタヤと呼ばれている多肉植物だよ」
「見た目が竜の鱗にみえることからドラゴンフルーツと名づけられたそうですよ」
「ちなみに、ドラゴンフルーツの形は大体こんな感じなんですよ」
「「「へぇー・・・」」」
それぞれロックシードを開錠し、ロックシードの音声を響かせる二人。
ドラゴンフルーツと言う名前に聞き覚えがなかったために思わず首を傾げてしまう吉良達。
そんな吉良達にグランツとシルヴィアが説明してくれる中で、シュテルがドラゴンフルーツのイラストを簡単に描いてくれた。
それを見てドラゴンフルーツがどんなものなのかが何となくわかった吉良達なのであった。
そんな時、灰色のオーロラが出現したかと思うとそこから紫音が現れるのだが、現れたのは紫音だけではなくクロウの世界にいるはずのソーマとカンタビレまで現れた。
「なっ、ソーマさん!?それに、カンタビレさんまで!?」
「ど、どうして二人がここにっ!!?」
「コレット王女からの命令だそうだ、クロウだけだと不安だから同行するように言われたらしく連れて行って欲しいと声をかけられたから連れて来た」
「そういう事だ、よろしくな・・・って、えぇぇっ!?何かそっくりさんがいっぱいいるぞ!?」
「・・・凄い世界だな・・・」
ウィザードの世界にいるはずのソーマとカンタビレの登場に驚く二人に事情を説明する紫音。
それに対して、ソーマが挨拶した直後にシュテル達の姿を見て驚きの声を上げる中でカンタビレも困惑した様子であった。
「しっかし・・・女が多いんだなぁ。まぁ、一応4人男がいるからいいけど・・・」
「むっ?4人・・・?」
「3人だよ?」
「えっ?」
「3人・・・?」
「えっ?男性陣って・・・グランツさんにカツミさんに零慈に紫音よね?」
「うん、だから4人になるんじゃ・・・」
ソーマの言葉に首を傾げるディアーチェの傍でレヴィが訂正を入れてくる。
レヴィの言葉に対してクロウとカンタビレは首を傾げる中でキズナが改めて数え直して吉良も確認していると、アミタは予想外の言葉を言ってくる。
「えっ?ちょ、ま、待って下さいっ!紫音は女の子ですよっ!!」
「「「「「・・・えっ?」」」」」
アミタの言葉を聞いた吉良達は一斉に紫音の方を見る。
それに対して少し居心地が悪そうにする紫音の肩を叩く零慈。
「紫音、ネタばらししとけ・・・てか、吉良以外は隠し通すのは難しいぞ」
「・・・・・」
零慈の言葉を聞いて、紫音は少し考えた後にフード付きのコートを勢いよく脱ぎ捨てる。
すると、フードが原因で隠れていた短めの青い髪と共に素顔が明らかになるが中性的な顔であり、顔だけ見たなら男女の区別がつかない。
それどころか格好も男物の服装である為に、パッと見では男にしか見えなかった。
「ん、んー・・・微妙、だな・・・」
「・・・本当に女なの?」
「・・・なら、証拠を・・・見せてやる」
「え、な、何であたしが連れてかれるの?」
中性的な顔である紫音を見てソーマが首を傾げる中で、アミタの発言を疑うキズナ。
そんなキズナの言葉を聞いた紫音はキズナの手を引っ張って近くにある部屋に連れて行く。
いきなり連れて行かれてしまうキズナは困惑したままで、紫音と共に部屋に入るのを吉良達が首を傾げながらもその様子を見送った。
そして少しの間沈黙が流れたかと思うと、突然キズナが悲鳴を上げながらも何故か涙目で部屋から出て来た。
「いやぁぁぁぁぁっ!!」
「うわぁっ!?」
「ど、どうしたのキズナちゃん?悲鳴あげて・・・」
「あんなのってないわよ!あんまりよっ!!あんなの絶対おかしいわよぉっ!!?」
「お、落ち着け!何があったんだ?」
「あれっ?キズナ、何持ってるの?」
何事かと思うソーマとクロウを無視するように涙目のキズナはわめく。
とにかく落ち着かせようと声をかけるカンタビレと共にキズナに声をかけようとした吉良はキズナが何かを持っている事に気づく。
それは何かの布のようなものであった。
「部屋に連れてかれたかと思えば、アイツいきなり服脱いだのよ!そしたら、胸にこのサラシ巻いててさぁっ!!そのさらし取ったらあたしより大きいのが出て来たのよぉっ!!」
「えっ!?マジで!?」
「何でそこでリアクション取るのソーマ!?」
「お、おいコラ!さ、サラシを返せっ!!」
涙目で持っている布を見せながらも言ったキズナの言葉に少し目を輝かせて反応するソーマにツッコミを入れるクロウ。
そんな時、怒鳴りながらも紫音が胸を押さえながらも姿を現すのだが何と下着姿、しかも胸には何もつけてない状態で出て来てしまった。
「わーっ!?馬鹿!!お前、何つー格好で出てきてんだ!!?」
「し、紫音さん!服着てくださーいっ!!」
「えっ、あ・・・う、うわぁぁぁぁっ!!?」
すぐさま零慈とユーリが慌てて注意するや否や言葉に今どんな格好でいるのかを理解し、紫音は顔を真っ赤にして部屋に入るや否や勢いよくドアを閉めた。
「・・・ティッシュ、どうぞ」
「「・・・ありがとう」」
何とも言えない空気になる中で、刺激が強すぎたのか鼻を押さえていた吉良とクロウにティッシュを差し出すシュテル。
それに対して礼を言いながらも吉良達は鼻にティッシュを突っ込むのであった。
余談だが、グランツはこの時シルヴィアによって目隠しされた状態となっていたのであった・・・。
To be continued・・・