クロウと美琴が彼女と話す中、黒妻も姿を現すのだが・・・・。
~ストレンジ~
「・・・・」
ストレンジにあるとある廃ビル。
その屋上から一人、固法が何も言わずに夕日を眺めていた。
そんな時、ドアが開く音が聞こえた為に振り返ると美琴とクロウの姿があった。
ちなみに、クロウは念のためにと思い彼女と共にいるだけだ。
「貴方達・・・」
「固法先輩、こんな所で何してるんですか?まさか、明日の一斉摘発の事黒妻に伝えに来たんですか?」
「っ・・・」
美琴の言葉に視線をそらしてしまう固法。
そんな彼女に対して美琴は続ける。
「ここは固法先輩がいるとこるじゃないと思います!」
「・・・そうね、確かにここは私の居場所じゃない」
「えっ・・・?」
「けど、その事を教えてくれたのは・・・黒妻なの」
「っ?どういう事?」
美琴の言ったことを否定しない固法の続けて言った言葉が引っ掛かったクロウが尋ねる。
それに対して固法は自身の過去を少し話してくれた。
黒妻に『ここはお前の名を刻むべき場所じゃないと思う』と言われたこと・・・そして、そう言われた後に黒妻は以前ボコボコにしたチンピラに捕まった蛇谷を助ける為に一人で行ってしまった事。
彼女が黒妻が向かった廃ビルに駆け付けた時には、倒壊した廃ビルから黒い煙が上がっておりそれを見て悔し涙を流す蛇谷の姿があり・・・彼から黒妻が死んでしまったと伝えられたそうだ。
そんな事があったのかと思うクロウに対し、それを聞いても美琴は納得はしていなかった。
「・・・でも、だからって・・・先輩は風紀委員じゃないですかっ!犯罪者を庇うって、おかしいじゃないですか!?」
「・・・確かに、間違ってるな」
「っ!?先輩・・・!?」
「貴方は・・・!」
「ん?バンホテーンの坊主も一緒だったのか」
「あ、はい・・・あの、今固法さんから話を聴いていたんですが、蛇谷を助けるために乗り込んだ後どうしてたんですか?」
「あー・・・実は呼び出された廃ビルに爆弾が仕掛けられててよぉ。その爆弾が爆発した時に崩れたビルの瓦礫が原因で気を失っちまってな?気づいたら病院で、退院と同時に施設に送られて・・・出て来たのがほんの半年前なんだ」
「よ、よく生きてましたね・・・」
「ははっ、自分でもびっくりしてるよ・・・しっかし、あれから2年か」
美琴の言葉に同意するように続いた言葉。
その言葉を言ったのは今この場にやって来た黒妻であった。
突然現れた黒妻に驚く固法を余所にクロウに気づいた黒妻が意外そうにするのに対しクロウが尋ねる。
それに対し笑いながらも凄い事を言ってきたので小戸を樹を隠せないクロウを余所に固法の傍に行くと、夕日を見るとそのまま固法に話しかける。
「この景色も、もう二度と見ることは無いと思ってたんだけどな。お前にも、会わない方が良いと思ってた・・・会えば、また――」
「・・・またあの時の様に一人で行くつもりですか?」
「・・・ビッグスパイダーを作ったのは俺だ、だから潰すのも俺の役目だ。警備員じゃない」
「っ、行かないでっ!」
突然固法が叫ぶや否や黒妻の腕を掴む。
その光景に困惑する美琴を余所に固法は黒妻に怒鳴るように続ける。
「貴方はいつもそう!自分勝手に人を思いやって・・・自分勝手に行動して!貴方がそんなだから、私はっ・・・!」
「お前だってそうじゃねぇか、だからここに来てるんだろ?さぁ、もういいから帰れ。今いるところを大事にしろよ、美偉」
「・・・私も行きます。もう、あんな思いをしたくないんです」
「・・・いい加減にしろよ美偉、昔と今じゃ違うだろう」
「昔とか今とかそんなの関係ありませんっ!居場所が変わっても私の気持ちは変わりませんっ!!」
瞳に涙を浮かべながらも言い返す固法に対し、黒妻は何も言わずに立ち去る。
それを追いかけるように固法も行ってしまい、クロウと美琴も帰ろうと考えて廃ビルを降りる。
そしてそのままストレンジを後にしようとしたのだが、そんな二人の前に再び黒妻が現れる。
「あ、あれ?帰ったんじゃなかったの?」
「・・・一つ、伝言を頼みたいんだ」
「っ?伝言、ですか?」
「あぁ、これは俺からじゃなくて・・・お前等から伝えておいて欲しい」
黒妻がある事を二人に告げると、そのままどこかへと歩いていく。
その姿を見送った後、二人は今度こそストレンジを後にするのであった。
翌日・・・
~固法の家~
「もぉ、美偉の奴・・・」
朝早く出かけていった固法に呆れてしまう碧美。
その理由は固法の部屋の机の上に置いてあった風紀委員の腕章であった。
(・・・あいつ、本当にどうするんだろう・・・)
固法が一体何をする気なのだろうと外を見ながらも固法が心配する碧美。
そして彼女が机の上の腕章に視線を戻したその時、突然赤い魔法陣のようなものが出現する。
「え?な、何!?」
何事かと思う碧美の前で、魔法陣から手が伸びたと思うと固法の風紀委員の腕章を掴んでそのまま魔法陣に引っ込む。
手が引っ込みきると同時に魔法陣が消えるのだが、その光景を目の当たりにした碧美は目を押さえていた。
「つ・・・疲れてるのかな・・・?」
「・・・」
一方その頃、固法はと言うと制服の上にビッグスパイダーのメンバーだったころよく来ていた赤い革ジャンを着た状態で歩いていた。
その行き先はストレンジであったのだが、ストレンジへ続く道を進む彼女の前に立ちふさがった者達がいた。
それはクロウと美琴と黒子の三人であった。
「あ、貴方達?どうしてここに・・・」
突然現れた三人を見て困惑する固法を余所に黒子が美琴の肩に手を置く。
直後、突然美琴が固法の右側に出現して彼女の革ジャンに何かをつける。
「よしっ、やっぱりこうでなくっちゃ!」
「っ、これ・・・私の腕章?どうやって・・・」
「ふふっ、僕の魔法なら遠くにある場所を持ってくることなんて容易いですから」
「魔法・・・?」
「固法先輩、カッコいいですよ」
自分の腕章は家に置いてきてたので何故ここにあるのかと思う固法に対しクロウがフッと笑みを浮かべて答えながらも右手の指輪を見せる。
クロウの言葉にきょとんとなる固法を余所に美琴が一言告げると、それに続くように苦労が昨日黒妻に言われたことを固法に伝える。
「・・・居場所と言うのは、自分が自分でいられる場所」
「えっ・・・?」
「あの人が言ってたんだ・・・確かに、昔の君の居場所はビッグスパイダーだったかもしれない。けど、今は違う・・・御坂さん達にとって優しくて、時には厳しいけど凄く頼りになる風紀委員の先輩、それが君が君でいられる場所・・・今の君の居場所、なんだと思うよ」
クロウは伝言を伝えると、そのまま自分が思ったことを素直に告げる。
その言葉を聞いた固法はふと美琴と黒子の二人を見ると、二人揃って微笑みながらも頷いた。
その姿を見た固法はフッと笑みを浮かべるのであった。
~ビッグスパイダーのアジト~
「急げお前等!警備員とユグドラシルのアーマードライダーが来る前にとっととこっからずらかるぞっ!」
ビッグスパイダーのアジトで蛇谷の声が響く中、ビッグスパイダーの面々が慌ただしく荷物を運び足したりしていた。
先ほど、リブラゾディアーツから連絡を受けて時間を稼ぎ始めたと言う事を聞いて今のうちにこの場から逃げ出そうと考えたのだ。
(こんな所で終わらせねぇ・・・ここを手放すのは辛ぇが、別の場所でアジトを作ってそこで・・・)
「ぐぁぁぁっ!?」
『『『『『っ!!?』』』』』
「な、何っ!?」
黒妻が少し辛そうな表情で呟いていたその時、突然外の見張りをやらせていたメンバーの一人がドアを破壊しながらも吹っ飛んできた。
何事かと思う一同を前に、アジトに黒妻が入ってきた。
「よぉ、朝っぱらから忙しそうな時にすまねぇな・・・終わらせに来たぜ?」
「テメェ・・・!」
「分かってるとは思うけど・・・俺は強ぇぞ?」
黒妻を見た途端に男達が一斉に身構える。
それを見て、黒妻はフッと笑みを浮かべながらも続けた。
「待ちなさいっ!!」
その時響き渡る声。
その声に驚きながらも振り返るとそこには固法の姿があった。
彼女の登場に驚く黒妻はビッグスパイダーにいたころ来ていた赤い革ジャン姿でありながらも、腕についている風紀委員の腕章を見て笑みを浮かべる。
「へぇ・・・カッコいいじゃんか」
「っ、でしょ?」
「こ、固法さん!?」
黒妻の言葉に少し照れくさそうにする固法を余所に、蛇谷は固法の登場に驚く。
蛇谷の声を聴いた途端その表情は凛々しいものへと変わった。
「蛇谷君・・・貴方、見ない間に随分と下種な男になったわね?数に物を言わせてその上武器?」
「う、うるせぇ!俺達を裏切って風紀委員になった奴に何が分かる!お前等、俺達の力を見せてやれぇっ!!」
蛇谷が声を上げると周りにいた男達が持っていた銃の銃口を一斉に黒妻達に向ける。
直後、男達が持っていた銃は飛んできた銃弾が命中したりまるで瞬間移動したかのように突然銃を貫通した金属矢によって使い物にならなくなる。
それに驚く中、金属矢を構えた黒子とウィザーソードガン・ガンモードを構えるクロウが姿を見せる。
クロウはともかく、黒子は何をしたのかと言うと彼女の持つ超能力である『空間移動(テレポート)』の力を使ったのだ。
この力は自分や自分と共に他の人間をどこかに転移させるだけではなく、物を転移させて何かに突き刺すと言う事もできる能力なので、金属矢を転移させ銃を貫いたのだ。
「今度は直接体内にお見舞いしましょうか?」
「それとも銃弾が良いかな?」
「ふ、ふん!まだ俺達にはあれが・・・」
「同じ手が通用すると思ってんの?」
「なっ!?」
二人の登場にキャパシティダウンを使おうと考えた蛇谷の前に現れた美琴の言葉が響く中、美琴がコインを上に弾くとそのまま宙を舞ったコインが落ちてくる。
コインが落ちてくる中、右腕から電流を流れ始める中で美琴が右手で落ちて来たコインを弾く。
直後、轟音と共にまるで弾いたコインが光線の様となって飛ぶと美琴の目の前にあった壁を破壊しながらもその壁の向こうにあったキャパシティダウンを搭載した車を破壊した。
これは美琴の持つ超能力での力を使って放つ、能力の名前と同じであり物体に電磁加速を加えて放つ『超電磁砲(レールガン)』と呼ばれるものである。
その破壊力は、ビルに直径2mの風穴を開けて衝撃波を撒き散らすほどの物であるために壁ごと外にある車を破壊することなど簡単なのだ。
その光景に男達が怯えるのに対してクロウは驚いてしまっていると、突然蛇谷が笑い始めた。
「は、ははははっ!」
「何?余りの怖さでで頭がおかしくなっちゃった?」
「馬鹿がっ!俺達がキャパシティダウン以外に準備してないと思ったか!?」
それを見て呆れた口調で美琴が尋ねると蛇谷は叫びながらも返す。
直後、蛇谷の近くにいた5人の男達が一斉にゾディアーツスイッチを構えると同時に一斉にゾディアーツスイッチを押した。
するとゾディアーツスイッチを押した男達が黒い靄に包まれたと同時にそれぞれ靄に星座が出現した直後に、怪人の姿となって現れる。
現れた怪人は猫を思わせる姿の『リンクスゾディアーツ』、白鳥を思わせる姿の『キグナスゾディアーツ』、カメレオンを思わせる姿の『カメレオンゾディアーツ』、白い馬を思わせる姿の『ペガサスゾディアーツ』、犬を思わせる姿の『ハウンドゾディアーツ』の5体だ。
「なっ!?」
「これは・・・!?」
「ははっ、リミッターカットを教えてくれた奴がくれたのさ!初級インベスよりも強いらしいからありがたく使わせてもらったのさっ!」
「ちっ!」
《シャバドゥビタッチヘンシーン、シャバドゥビタッチヘンシーン》
「変身!」
《ウォーター、プリーズ!スィースィースィースィー!》
自慢げに説明する黒妻を余所に、クロウはウィザードライバーを操作して素早く左手につけた指輪をかざす。
そして電子音声と共にウィザード・ウォータースタイルへと変身して構えると、黒妻はフッと笑みを浮かべると同時にロックシードを取り出す。
しかもそれだけではなく、懐から戦極ドライバーを取り出した。
「っ!?それは、戦極ドライバー!?」
「しかも、アイツのお陰で俺もそこの奴のような事も出来るようになってんだぜぇ!変身っ!!」
《マロン》
《ロックオン》
《マロンアームズ!ミスターニードルマン!》
蛇谷も不敵に笑いながらも腰に戦極ドライバーを装着して、持っていたロックシードこといがぐりが描かれた『マロンロックシード』を構える。
開錠して戦極ドライバーに装着してすぐにカッティングブレードを倒すとエレキギターの音声の後に響く電子音声と共に頭上に出現していたいがぐりが蛇谷の頭部に被さる。
そしてそのままいがぐりが装甲として展開すると、全体的に茶色と緑のカラーリングとなった仮面ライダーグリドンの装甲が仮面ライダーブラーボの物の様に棘が大量についた物となり、両手にはいがぐりを模したと思われる棘だらけのボクシンググローブのような装備が付いたアーマードライダーへと姿を変える。
「名乗るとしたら・・・・アーマードライダー、ニードルって所だな!さぁ、覚悟しやがれ!!」
「嘘、アイツもアーマードライダーに!?」
「これは、ちょっとまずいね・・・一人だけならともかく、数もいるし・・・」
「お前等、やっちまえっ!!」
蛇谷の変身した『仮面ライダーニードル』を見て流石にまずいと思い始めるウィザード。
それに対しニードルがゾディアーツ達に指示を出したと同時に一斉に向かってくる。
《アタックライド、ブラスト》
「「「「「ぐぁぁぁっ!?」」」」」
「何っ!?」
「っ、今の音声は・・・!」
ゾディアーツ達が向かってきた直後、響き渡る電子音声と共にゾディアーツ達に銃弾が降り注いだ。
何事かと思うニードルを余所に電子音声を聞いてまさかと思いながらも電子音声のした方を見ると、何時の間にか入り口にディレイドの姿と共にカツミとアミタの姿があった。
「吉良君、ってアミティエさん!?それにカツミも!!」
「助太刀に来ました!」
「お手伝いに来ましたっ!」
「俺は巻き込まれたっ!」
「な、何だテメェ等!?」
「通りすがりの旅人とその仲間さ」
「参戦させてもらいますよっ!」
吉良とアミタはともかくカツミの発言に思わずガクッとなってしまうウィザード。
それを余所に怒鳴り散らす蛇谷を余所にアミタは戦極ドライバーを装着してからオレンジロックシードを赤くしたような『ブラッドオレンジロックシード』を、カツミは腰にロストドライバーを装着すると同時に白いガイアメモリ『エターナルメモリ』を構える。
《ブラッドオレンジ》
「変身!」
《ロックオン》
《ブラッドオレンジアームズ!邪ノ道、オンステージ!》
電子音声に合わせて響くエレキギターの音声と共に降ってきた赤いオレンジが被さると同時に展開。
それによりアミタは仮面ライダー鎧武の基本形態であるオレンジアームズが全体的に赤くなったような姿『武神鎧武』へと姿を変える。
《エターナル》
「変身」
《エターナル》
カツミは持っていたエターナルメモリのスイッチを押すことで響く電子音声と共にカツミが呟くと、そのままロストドライバーにメモリを装填。
そしてそのままロストドライバーを展開したと同時に響き渡る電子音声と共にカツミの姿は、アルファベットのEを横に倒した形のような形状の触角がある黒いマントを纏う全体的に白い体にマキシマムスロットが付いたベルトが体のいたるところに付いた仮面ライダー――『仮面ライダーエターナル ブルーフレア』へと姿を変えた。
「な、何ぃっ!?」
「あれが、アミティエさんとカツミの変身するライダー・・・!」
「武神鎧武、推して参りますっ!」
「仮面ライダーエターナル・・・さぁ、始めるか。仮面ライダーのパーティタイムだ」
「クロウさん、ゾディアーツは僕達任せてください!」
突然変身した武神鎧武とエターナルの姿に驚くニードル。
それを余所にディレイドがウィザードに声をかけるとそのままアミティエとエターナルと共にゾディアーツと交戦を始める。
「く、くそがっ!お前等!ぼーっとすんな、残りの連中をやっちまうぞっ!」
ゾディアーツとディレイド達が戦い始め、ニードルが武装している男達に指示を出しながらもそのまま男達と共に一斉に駆け出すとそのまま美琴達に襲い掛かろうとする。
それを見て素早くウィザードはニードルに向かってそのまま戦い始めたと同時に、美琴と黒子が構えるのだがその直後に駆け出した黒妻が男達を迎え撃ち始める。
武装している男達に対して黒妻は何も武器を使わず、素手で戦っているのだがその強さは圧倒的で次々と蹴散らしていく。
「おいおい、もうちょっと気合入れないと張り合いがねぇぞコラァッ!」
「ちぃっ・・・!」
「っ!」
黒妻の言葉を聞いて舌打ちしながらも男達の一人がジャケットの右のポケットに手を突っ込むを見た固法は自身の持つ能力を使う。
固法の能力は透視能力(クレアボイアンス)。
その力によって、男達の一人が革ジャンの右のポケットに手を入れたのが銃を取り出すためだとわかると素早くその男に近づく。
そして、銃を持った手を思い切り捻る事で銃を落とさせるとそのまま頬に平手打ちを叩き込む。
男がよろけた所ですかさず能力を使った時に見つけた男のジャケットの胸ポケットに入っていたスタンガンを奪い取った。
「コレは没収、このスタンガンもねっ!」
「な、なんで、がぁぁっ!?」
何故自分が持っているものを知っているのかと驚く男に対して容赦なくスタンガンで電流を浴びせる。
そしてそのまま男が倒れた所で、その様子を見ていた黒妻がフッと笑みを浮かべる。
「へぇ、それがお前の能力か・・・スゲェじゃねぇか」
「っ・・・でしょ?」
「あぁ・・・俺も負けてらんないなぁっ!!」
「へっ、こっちも、負けてられないぜっ!!」
「ぐがっ!?」
「ぐぇっ!!」
「そうですねっ!はぁぁっ!!」
「「がぁっ!?」」
黒妻の叫びに反応してエターナルが叫びながらもキグナスゾディアーツを殴り飛ばした後、カメレオンゾディアーツを蹴り飛ばす。
エターナルの言葉に答えながらも、武神鎧武が無双セイバーと大橙丸を連結させる事で『無双セイバー・ナギナタモード』へとすると、そのままリンクスゾディアーツとペガサスゾディアーツを切りつけた事で纏めて吹っ飛ばす。
《ルナ》
「こいつでトドメだ」
それに合わせたかのようなタイミングでエターナルはどこからか取り出した専用武器でもある黒いナイフ『エターナルエッジ』を取り出すと何処からか取り出したガイアメモリを構える。
構えたガイアメモリのスイッチを押して電子音声が響く中でそのままエターナルエッジについているマキシマムスロットに装填する。
《ルナ、マキシマムドライブ》
「ストレンジエッジッ!!」
「「がぁぁぁぁっ!?」」
電子音声と共に刀身が金色に光り輝くエターナルエッジを振るうエターナル。
すると、刀身部が鞭のように伸びてエターナルが戦っているキグナスゾディアーツとカメレオンゾディアーツを纏めて切り裂く。
だが、一回切り裂くだけで終わらせる気はないエターナルはそのままエターナルエッジを連続で振るって連続で斬り付ける。
エターナルの攻撃を受け続けてフラフラしながらも体から電流を迸らせ始める二体のゾディアーツに対しエターナルは背を向けた。
「さぁ・・・地獄を楽しみなっ!!」
「「うぁぁぁぁぁぁっ!!」」
エターナルがサムズダウンすると同時にエターナルの背後で大爆発が起こり、ゾディアーツとなっていた男が元に戻りながらも倒れる。
「よしっ、こちらも決めますっ!」
《ロックオン》
《イチ、ジュウ、ヒャク、セン、マン》
エターナルの戦いが終わったのを見て武神鎧武も勝負をつけようと戦極ドライバーから展開したままでロックシードを取り外すと、無双セイバーにセットする。
それに合わせて無双セイバーから響く電子音声を聞いて何かする気だとすぐに分かったリンクスゾディアーツとペガサスゾディアーツが武神鎧武に向かっていく。
「はぁぁっ!!」
《ブラッドオレンジチャージ!》
「がっ!?な、何だっ!?」
「う、動けねぇ・・・!!」
迫る二体のゾディアーツに対し、無双セイバーを振るうと無双セイバーの刀身から光刃が放たれる。
それをまともに受けた途端、二体のゾディアーツが赤いオレンジのエネルギーに包まれて身動きが取れなくなってしまい、困惑する二体に対して武神鎧武が無双セイバーを構えながらも駆け出す。
「ナギナタ、無双スライサーッ!!」
「「ぎゃぁぁぁぁぁっ!!」」
武神鎧武はすれ違いざまに二体のゾディアーツが包まれている赤いオレンジのエネルギーを中にいる二体のゾディアーツ諸共無双セイバーの反対側についている大橙丸で叩き斬る『ナギナタ無双スライサー』を決める。
断末魔の如き叫びがすると同時に武神鎧武の背後で爆発が起きると紅いオレンジの切り身のエネルギーが飛び散るように出て行く中ゾディアーツになっていた男二人が倒れた。
武神鎧武が倒れた男達に近づいて彼らが使用したゾディアーツスイッチを破壊すると、同じようにゾディアーツスイッチを破壊したエターナルが駆け寄る。
「無事か、アミタ」
「えぇ、私は大丈夫です・・・あっ!吉良君は・・・」
「でやぁぁっ!!」
「がはぁぁっ!?」
「・・・心配いらなさそうだな」
「ふふっ、そうですね」
エターナルの言葉に返しながらもディレイドが大丈夫かと思う武神鎧武だったが、心配はいらなさそうであった。
その証拠に、ディレイドの一撃を受けてハウンドゾディアーツが吹っ飛んでいたからだ。
「ちぃっ、この野郎っ!!」
「っ、変身!」
《カメンライド、ワイズマン》
ハウンドゾディアーツは持っていたチェーンをディレイド目掛けて飛ばす。
それに対してディレイドがカードを装填すると、目の前に出現した金色の魔法陣が飛んできたチェーンを弾いた。
そして魔法陣がディレイドにぶつかると、ディレイドの姿がワイズマンへと変わると同時にDワイズマンはカードをディレイドライバーに装填した。
《アタックライド、チェーン》
「うぉっ!?な、何だよこれ!?」
ディレイドライバーの電子音声と共にハウンドゾディアーツの周りに幾つもの魔法陣が出現すると同時にそこから鎖が伸びてハウンドゾディアーツを拘束する。
いきなり出て来た鎖に驚きながらも何とか鎖を引き千切ろうとするハウンドゾディアーツを余所にDワイズマンは再びカードを装填していた。
《ファイナルアタックライド、ワ・ワ・ワ・ワイズマン》
「ストライク、ワイズマンッ!!」
「がはぁぁぁぁっ!!?」
ディレイドライバーの電子音声に合わせてDワイズマンが飛び上がるとそのままハウンドゾディアーツ目掛けてストライクワイズマンを放つ。
鎖によって拘束されていたハウンドゾディアーツはかわすこともできずにまともに受けて爆発。
その爆発を背にDワイズマンが着地すると同時にハウンドゾディアーツに変身していた男が元の姿に戻りながらも倒れ、彼が持っていたゾディアーツスイッチがDワイズマンの足元に転がって来た。
それに気づいたDワイズマンがゾディアーツスイッチを思い切り踏みつぶした。
「ちぃっ!もうやられたってのか、ぐぉっ!?」
「余所見してる暇無いでしょっ!!」
「ぐっ!?」
ゾディアーツが全滅したことに苛つき、思わず舌打ちするニードルに対しウィザードのウィザーソードガンでの一撃が直撃。
よろけるニードルに対してウィザードはウィザーソードガンで突きを放つと、咄嗟に腕をクロスさせて防御しながらも後ろに跳ぶ。
「く、くそったれぇぇぇぇっ!」
自棄になったように叫びながらもニードルに対し、ウィザードは右手の指輪を付け替えると同時に素早くウィザードライバーを操作して右手をかざす。
《フラワー、プリーズ》
「うぉっ!?な、何だ・・・」
《ウォーター、シューティングストライク!》
電子音声の直後、突然様々な色の花びらが舞い散り始めニードルの視界が奪われる。
直後、響いた電子音声と共に戦極ドライバーのロックシードが付いている部分にウィザーソードガン・ガンモードの銃口が当てられる。
「っ!?しまっ・・・」
「フィナーレだっ!!」
「ぐがぁぁぁぁっ!!?」
それにニードルが気づいた時点ではもう遅く、ウィザードは引き金を引いてゼロ距離で魔力弾を放つ。
魔力弾をゼロ距離で受け体をくの字に曲げながらも吹っ飛ぶニードルは爆発を起こしたかと思うと、ゼロ距離で魔力弾を受けたためか戦極ドライバー諸共マロンロックシードが壊れてしまい、ニードルが地面に倒れたと同時に変身が強制的に解除されて蛇谷の姿へと戻った。
「ふぅ・・・」
「よっ、終わったみたいだな?」
「えぇ・・・そっちも終わってるみたいですね」
倒れた蛇谷を見て軽く息を吐くと黒妻が歩み寄ってきた。
それを見て、黒妻が相手をしていた男達が全員倒れ伏していたことに気づくウィザードを余所に残りの面々も歩み寄ってくる。
「く、そがぁ・・・」
「っ!?」
「まだやる気か・・・って、おい?」
そんな中で蛇谷がフラフラと立ち上がった所を見てDワイズマンが身構えると同時にエターナルが拳を構える中、黒妻が蛇谷に歩み寄っていく。
どうする気だと思う一同を余所に、そのまま黒妻は蛇谷に近づくと黒妻がずっと気になっていたことを蛇谷に尋ねた。
「・・・蛇谷、あん時は楽しかったよな。皆でつるんで馬鹿やって・・・それが、どうしちまったんだよ?」
「・・・しょうがなかった・・・しょうがなかったんだよっ!俺達の居場所はここしかねぇ・・・ビッグスパイダーを纏めるには、俺が黒妻じゃないと駄目だったんだ!だから・・・」
黒妻の言葉に涙を流しながらも蛇谷は続ける。
そんな中で、蛇谷は革ジャンの内ポケットに素早く手を突っ込むとその中に入っていたナイフを構える。
「だからっ!今更テメェなんていらねぇんだぁぁぁぁっ!!」
そのままナイフで黒妻の顔目掛けてナイフを突き出した蛇谷。
だが、蛇谷のナイフは頬に掠っただけで終わり、蛇谷は黒妻が繰り出した拳を顔面にまともに受ける。
「・・・蛇谷・・・居場所ってのは、自分が自分でいられる場所の事を言うんだよ・・・」
拳を受けて地面に大の字に倒れる蛇谷を見て、黒妻は静かに告げるのであった。
しばらくして・・・
「あー、終わったなぁ・・・」
「えぇ、そうですね」
黒妻の言葉に愛して頷いて答えながらも視線を逸らすクロウ。
その視線の先には警備員に連行されるビッグスパイダーのメンバーの姿があった。
そんな中、蛇谷は固法に歩み寄ると両手を前に出した。
「ほら、美偉」
「っ・・・黒妻綿流、貴方を暴行傷害の容疑で拘束します」
固法は黒妻に対し告げるとその腕に手錠をつける。
手錠をつけられた黒妻はと言うと、フッと笑みを浮かべたかと思うと固法が来ている赤い革ジャンを見る。
「似合ってんな、それ・・・けどよぉ、それ胸のあたりきつくないか?」
「っ・・・そりゃ、毎日『あれ』を飲んでましたから」
「っ?あれ・・・あぁ、なるほど・・・」
「「やっぱり牛乳はムサシノ牛乳っ!!」」
胸の事を言われて顔を赤くしながらも言った固法の言葉に何のことかわからないでいたがすぐに理解する黒妻。
すると、二人揃って全く同じ事を言ったかと思うと、二人揃って噴き出してそのまま大笑いし始める。
「・・・胸の事をおっしゃっていると言うのに」
「不思議といやらしくない・・・」
「・・・何故でしょう?」
それを見ていてクロウと吉良とカツミは笑みを浮かべている中、美琴と黒子とアミタは黒妻の発言を聞いても不快感が全くなかったことに首を傾げるのであった。
「あーあ、あっさりやられちゃったねぇ。黒妻君・・・あっと、もう蛇谷君で良いんだったね」
「・・・もう少し粘るかと思いましたけど、初戦は素人・・・ゾディアーツの力を使いこなせてませんでしたね」
「でも、時間は稼げたんじゃない?これで彼の力も完全に元通りになってるだろうしね・・・んっ?」
そんな時、吉良達がいる場所のすぐ近くのビルから、先ほどまで警備員とユグドラシルのライダーを足止めしていたグレムリンとリブラゾディアーツが吉良達の姿を見ていた。
残念そうにつぶやくグレムリンに対してリブラゾディアーツは対して気にしてはいない様子で答える。
それを聞いたグレムリンは楽しそうな口調で話していると突然二人の傍にクラックが出現する。
二人がクラックを見た途端に、クラックから右手に大剣を持つ黒い体で赤い瞳の怪人が姿を現した。
「おいお前等!俺様は一体何時になったら戦えるんだ!?長いこと待たせやがってっ!!」
「まぁまぁ、落ち着きなよ。もう暴れてもいいんだからさ」
「えぇ・・・とりあえず、貴方の好きそうな暴れられる場所は目星がついています」
「おぉっ!本当か!?」
「えぇ・・・」
苛ついた様子でグレムリンとリブラゾディアーツに詰め寄る怪人に対してグレムリンが宥めてそれに続くようにリブラゾディアーツが答える。
リブラゾディアーツの言葉を聞いて嬉しそうにする怪人に対し、何処からか取り出した一枚の紙を見るリブラゾディアーツ。
その紙には『合同ダンスイベント』とでかでかと書かれてあったのであった。
「あん?何だそりゃ?」
「イベント・・・一種のお祭りみたいなものの案内です。これには大勢の戦士が集まりますから、そこに行けば貴方でも存分に暴れる事が可能でしょう」
「おぉ!そりゃ面白ぇっ!何時からだ!?」
「明日だよ、また君達の隠れ家に向かうからその時にその会場に飛ばしてあげるからゆっくりしててねぇ~」
「おぉ、んじゃその時までゆっくりして暴れる時はとことん暴れてやるぜぇ!!ハハハハハハッ!!」
リブラゾディアーツの言葉に愉快そうに大笑いしながらも怪人はそのままクラックを潜っていくとそのままクラックと共に姿を消してしまった。
「・・・さて、どうなるでしょうね」
「分からないねぇ・・・でも、注意はしておいた方がいいね・・・・・特に、アイツと一緒にいる黄金の果実はね・・・」
To be continued・・・