ダンスイベントに燃える者・・・
どういうイベントかも知らずに見に来た者・・・
仲間を応援するためにやってきた者・・・
様々な人物が会場にやってきて、始まったこのイベントに思わぬ乱入者が・・・。
~シャルロッテ~
「えっ?今日は営業しないんですか?」
「えぇ、今日は店内清掃のみよ・・・なんたって今日はこれがあるからねっ!」
ビッグスパイダー騒動が終わった翌日、店内の掃除をしていた吉良は突拍子もない源介の言葉に驚いてしまう。
それに対して源介は一枚の紙を見せる。
その紙にはでかでかと合同ダンスイベントと書かれてあった。
「合同ダンスイベント・・・?」
「そう!月に一度はやってるビートライダーズのダンスバトルよっ!」
「まぁ、最大の見どころはアーマードライダーの大乱闘なんだけどよ」
「だ、大乱闘?」
「それぞれのチームに属するアーマードライダーが参加して行うバトルだよ・・・実は、そのバトルでは毎回俺達のチームが最下位だから今度こそはと気合い入れてるんだよ」
「は、はぁ・・・」
合同ダンスイベントがどう言うものかを知らない吉良に源介と長谷川が簡単に説明するがその説明の中に出た大乱闘と言う言葉が引っ掛かる吉良。
それを見た篠内が説明したのだが、最後の辺りは耳打ちで説明した。
それを聞いた吉良はふと源介を見ると、確かに気合い十分と言った様子となっていた。
「今度こそ私達が勝つわよーっ!」
「いいや、今度はうちのチームが勝たせてもらうぜ?店長さん」
「あれ?種岡さん?」
「錠前ディーラーじゃねぇか、今日は営業しねぇぞ?」
「ん?あぁ、知ってるよ?でも、用があるのはシャルロッテじゃなくって・・・そっちの彼さ」
握り拳を作りながらも叫ぶ源介に対して、いつの間にか店内に入ってきていた一喜がフッと笑みを浮かべながらも返した。
何時の間に入って来たんだと思う吉良と長谷川に対して、一喜は吉良を左手で指差すと空いている右手で指を弾く。
直後、店内に数人の黒影と全く同じ姿だが、戦極ドライバーの左側にあるライダーの頭部が描かれている部分にライダーの頭部が描かれていないと言う違いがある『黒影トルーパー』が2人入ってくる。
何事かと思う源介達を余所に黒影トルーパーは吉良を二人がかりで抱え上げるとそのまま一喜と共に店を後にする。
「ごめーん店長!ちょっと彼借りてくねー!んじゃ、撤収!」
「「はっ!!」」
「え、ちょ、ちょっと!?何でぇぇぇっ!?」
「はぁぁっ!?」
「ちょ、吉良くーんっ!?」
「ちょ、待ちなさいよあーた!?うちのアルバイト何処に連れてくつもりよ!?」
いきなり吉良を連れ去ってしまう黒影トルーパーと一喜。
その行動に驚きながらも慌てて店の外に出る三人の前で黒い車が走り去っていってしまうのであった・・・。
「え、えと・・・僕、どうなるんですか?」
「心配しなさんな、ちょっとうちのプロフェッサーが話したいから連れて来いって指示受けただけだからさ」
黒影トルーパーが運転席と助手席に座り、後部座席に座る吉良の問いに吉良の隣に座る一喜は笑いながらも答える。
そんな会話をしていると、車はとある大きなビルの前で止まる。
それに合わせて吉良は一喜に降りるように言われて一喜と一緒に降りると同時に目の前のビルを見上げた。
「ここは・・・」
「ユグドラシルコーポレーションの本社さ、あとはこっちがやるから行っていいよ」
「「はっ!」」
一喜の言葉を聞いた黒影トルーパーは車に乗ってどこかに行ってしまう。
それを見ていた吉良に付いてくるように声をかけた一喜の指示に従って付いて行く吉良は彼と共にビルへと入っていく。
すると、吉良がビルに入った直後に見知らぬ女性といるクロウの姿を見つけ、クロウも吉良に気づいて驚いた様子で声をかけて来た。
「吉良君!?吉良君も連れてこられたの!?」
「く、クロウさん!?何で!?」
「君だけじゃなくて、彼もうちのプロフェッサーが興味持っちゃってねぇ。彼女に連れて来てもらったのよ」
「始めまして、私はチームユグドラシルのメンバー、筑井 美菜よ。よろしく」
「はぁ、どうも・・・」
「それじゃ、後は任せたわよ?」
「りょーかい、んじゃお二人さん。ついてきて―」
クロウと共にいた女性こと『筑井美菜』が簡単に挨拶したかと思うと、一喜に声をかけてそのままどこかに行ってしまった。
それを見送っていると、一喜に声をかけられたので吉良とクロウはついてくとエレベーターに乗って上の階へと向かう。
そして、エレベーターが到着した階で降りてそのままエレベーターの近くにあった部屋へと入る。
そこは何かの研究室のような部屋なのか、パソコンが何台もあるだけではなく大量のファイルや紙が山積みとなっていた。
吉良とクロウが部屋を見渡していると一喜が声を上げる。
「おーいプロフェッサー!例の二人連れて来たぞー!」
「おぉ、連れてきてくれたかい」
一喜の声に返しながらも一人の白衣姿の黒髪の一部に白いメッシュがある男が現れる。
そして、現れた男はそのまま吉良とクロウに声をかけてきた。
「すまないね、いきなり連れてきてしまって・・・私は戦部亮、チームユグドラシルのリーダーであり、戦極ドライバー及びゲネシスドライバーの開発した研究者さ」
「っ・・・そんな人がどうして僕達を?」
「いや、ちゃんとお礼を言えてなかったから言っておかないといけないと思ってね・・・先日のビッグスパイダーの確保への協力、感謝する」
「い、いえ!僕達は勝手にやっただけですから・・・って、あれ?ちょっと待ってください、何で僕達が関与してる事を知ってるんですか?」
『戦部亮』と名乗る白衣の男の発言を聞いたクロウが尋ねると亮はふっと笑みを浮かべながらも返す。
それを聞いた吉良が気にしないでいいと言おうとするのだが、何故亮がビッグスパイダーの騒動に自分達が関わっていると知っているのかと気になった所で亮が答えた。
「あぁ、風紀委員の白井って子から聞いたのさ・・・しかし、流石はグランツ博士とシルヴィア博士の仲間だ。なかなかの手練れだね」
「えっ?グランツさんとシルヴィアさんをご存じなのですか?」
「あぁ、僕にとっては数少ない友人さ・・・あ、君達の事情も既に零慈君や紫音君から聞いているよ」
「えっ?何それ?おっさん知らないんだけど、どういう事???」
「えーっと・・・」
吉良とクロウの事情を知っていると言う亮に対し、事情を知らないのか首を傾げている一喜に対して吉良が説明をする。
その説明を聞いた一喜はなるほど、と納得した様子となった。
「へぇ、異世界を旅してまわってるねぇ・・・」
「あまり驚かないんですね」
「まぁ、グランツさん達を知ってるからね・・・それよか、能力者狩りも終わった事だし、これで調べたかったあの事件もゆっくり調査できる」
「っ?あの事件?」
「ビッグスパイダーの能力者狩り以外にもあったんですか?」
「あぁ、ビッグスパイダーが騒ぎを起こしてからは全く起こらなくなっていたんだが・・・突然一般人が暴れだすと言う事件が多発していたんだ」
「暴れ出す・・・?」
「そして、そうなった人間の末路はすべて同じ・・・黒い蔦に包まれて消滅すると言った物さ」
「えっ!?それって・・・」
「黒い蔦に包まれて消滅って・・・まさか、あの時の・・・?」
「んっ?二人揃って、心当たりあるのかい?」
「えっ?クロウさん、知ってるんですか?」
亮の言葉に驚くクロウと吉良。
それを見て意外そうにする一喜に対し吉良はクロウの方を見る。
「うん・・・実は、龍騎の世界の魔女結界内での戦いで同じ現象が起こったんだ」
「鹿目さん達の世界で?」
「あっ、そういえばあの時出て来たって話した魔進チェイサーって奴が、黄金の果実がどうとか言ってたな・・・」
「っ、やっぱり・・・」
「えーっと、一体何の事?一人で納得されても困るんだけど・・・」
「あ、すみません・・・」
クロウが事情を話すと吉良は少し驚きながらも納得した様子となる。
それを見ていた一喜が吉良に声をかけると吉良は謝罪しながらも説明する。
「・・・実は、僕の知ってる鎧武の物語で黄金の果実と呼ばれるものを人工的に作り出そうとして生まれてしまった生命体と言うのがいたんです。その生命体は亮さんの言ってる事件と同じような騒ぎを起こしたんです・・・自身の力を取り戻そうと他者を自身の養分にするために」
「そいつは力を取り戻して一体何をする気なんだい?」
「それは・・・」
亮の質問に答えようとする吉良だったのだが、突然ノックもなしに黒いスーツ姿の男が部屋へと入ってきた。
何事かと思うクロウと吉良を余所に一喜が入って来た男性に文句を言う。
「ちょっとちょっと、今お客さん来てるんだけど?鷹ちゃん」
「鷹ちゃん言うな、もう会場に移動する時間だぞ。とっとと準備しろ」
「えぇー・・・もぅ、良い所だったのに・・・」
「全くだ、空気を読みたまえ。鷹人」
「五月蝿いっ!とっとと準備しろっ!!」
入って来た男性が一喜の文句を無視しながらも告げると一喜と亮が文句を言い出す。
それに対し、怒鳴って返しながらも男は部屋を出ていくと少し勢いをつけてドアを閉める。
「えと・・・今の人は?」
「うちの黒影トルーパーの部隊の隊長をしているチームユグドラシルのメンバーの久嶋鷹人だよ。真面目なんだけど、真面目過ぎていちいちうるさいのが玉にキズ」
「ちなみにその真面目さが原因で独身、現在絶賛恋人募集中なのさ・・・おぉそうだ二人とも!良い女性がいたら是非彼に紹介を・・・」
《ソイヤッ!メロンアームズ!天下御免!》
クロウの問いに笑いながらも、先ほどの男性『久嶋 鷹人』の事を簡単に紹介する一喜に続くように亮が吉良とクロウに声をかける。
けれども、亮が言い終える前に部屋の外で電子音声が響いたかと思うと突然全体的に白く巨大な盾を持つアーマードライダーこと『仮面ライダー斬月』がドアを蹴り破りながらも乗り込んできた。
「さっさとしろと言っているだろうがぁぁぁっ!!」
「おおっとぉ!?アーマードライダーになるのはずるくないか鷹人!?」
「わーったわーった!すぐ行くすぐ行く!だから無双セイバー向けないで!?」
怒鳴り声からして斬月は鷹人なのだろうと考えるクロウと吉良を余所に斬月は無双セイバーの切っ先を亮と一喜に向ける。
それは無いだろと言わんばかりの亮の言葉に続いて、流石にこれはやばいと瞬時に判断して降参するかのように叫ぶ一喜。
それからすぐに黒影トルーパーと共にいそいそとドアを治し始める斬月を置いて、吉良達は部屋を後にしてエレベーターに乗って下の階に降りる。
そして、エレベーターを降りてそのまま歩いていると美菜と遭遇すると一喜が美菜に声をかけた。
「おぉ、美菜ちゃん。ちょうどいいや、彼をお願いできる?」
「っ?そっちの彼だけですか?」
「あぁ、こっちの少年にはまだちょっと用事があってね・・・」
「え、ちょ、今度はどこに行くんですか?」
「まーまー、遠慮しないで一緒に来たまえっ!」
「そーそー、だからこのままレッツゴー!」
「いや、遠慮する以前に何処に連れてくつもりですかぁぁぁぁ!?」
「だ、大丈夫かな・・・」
「大丈夫でしょう。それで、貴方はこれから予定は?」
「あ、その・・・今日合同ダンスイベントがあるらしいからそこに行こうかと」
「そう、ならそこに連れて行ってあげるわ。無理矢理連れてきたお詫びよ」
「あ、すみません。助かります」
吉良は一喜と亮に引っ張られて連れて行かれる。
大丈夫だろうかと不安になりながらも、クロウは美菜と共にその場を後にすると美菜の運転する車で合同ダンスイベントの会場へと向かうのであった。
~合同ダンスイベント会場~
「おぉー、結構広いなぁ・・・」
美菜に連れて来てもらった会場を見渡すクロウ。
会場内にはすでに人が何人もおり楽しそうに会話をしているのを見ていてどれだけの人がいるのだろうと思っていると、一人の少年の存在に気づく。
その少年は周りにいる人々とは違って、楽しそうと言うよりも何やら困惑した様子となっていたのが気になったクロウは少年に声をかけてみることにした。
「やぁ、君一人かい?」
「えっ?あ、うん」
「あ、ごめんね?急に声かけちゃって・・・僕はクロウ、クロウ・スペリオル。君は?」
「えと・・・ラピス」
「ラピス、か・・・」
「・・・ねぇ、ここで何があるの?」
「えっ?知らないでここに来たの?」
「うん、人がいっぱい集まってきていたから何があるんだろうと思って入ったんだけど・・・」
「ふぅん、そうなんだ・・・(妙だな、学園都市中にポスターが貼られていたはずだけど・・・)」
「おーい!クロウさーん!」
クロウが声をかけた少年こと『ラピス』と簡単に挨拶を交わしている中、突然クロウを呼ぶ声が聞こえる。
それを聞いたクロウとラピスが振り返るとこちらに駆けよって来る美琴、黒子、佐天に初春の姿があった。
「あれっ?御坂さん達じゃないか。君達も見に来たの?」
「えぇ、うちの浩太が出てますから応援に来たんです!」
「浩太?」
「ダンスチームのチーム鎧武のリーダーで二人と同じ学校で二人の友人よ、ところでそっちの子は?」
「彼はラピス。ついさっき知り合ったばっかりの子だよ」
「へぇ・・・あ、私は御坂美琴。よろしく、ラピス」
「白井黒子ですわ」
「初春飾利です」
「佐天涙子でーす」
「よ、よろしく」
ラピスと美琴達が挨拶していると、ステージの頭上にある超大型モニターに一人の男の姿が映る。
それにクロウ達が気づいた直後に突然その男は大きな声を上げた。
『ハロォ~!!学園都市ぃぃぃっ!!』
「うわっ!?」
「び、びっくりしたぁ!?」
「あはは、DJナーガさん・・・相変わらずだなぁ」
「どうも慣れないです・・・」
「DJナーガ・・・?」
「ユグドラシルコーポレーション所属のビートライダーズのバトルの実況解説担当をしている方ですわ」
『今日の合同ダンスイベントを見に来てくれてありがとうっ!!学園都市に集うビートライダーズが揃って行うこのイベントッ!楽しんで行ってくれよぉっ!!』
『『『『『『おぉぉぉぉぉぉっ!!』』』』』
モニターに映る男の発した大声に驚くクロウとラピスを余所に涙子と初春は苦笑いする。
苦笑いする佐天の言った聞きなれない言葉が引っ掛かったクロウに黒子が説明しているとモニターに映る男こと『DJナーガ』が続けて言うと同時に会場中の人間がノリノリで手を上げながらもDJナーガに返すように叫ぶ。
それを聞いて満足そうにするDJナーガはテンション高めで続けていく。
『オーケー!それじゃまずは今日登場するチームの紹介だ!まずはこいつ等だ!ケーキ屋シャルロッテの従業員と店長で構成されるチーム!料理の腕も凄いがダンスも凄いぞぉっ!チームシャルロッテェェェェッ!!』
「んじゃ、頑張って行こうぜ!」
「おぅっ!」
「チームシャルロッテ、行くわよぉっ!!」
『お次はチーム内の絆はビートライダーズトップ!その絆の力で見せる息の合ったダンスは必見だぁっ!チーム鎧武ぅぅぅぅっ!!』
「行きましょう!浩太さん!」
「あぁ、これからは俺達のステージだぁっ!!」
『続いて、黒と赤のコートが特徴的のイケメン男子のみで構成される女性に人気爆発中のチーム!チームバナァァァ・・・』
「バナナじゃないっ!バロンだぁっ!!!」
『おっと、こりゃ失敬!俺としたことが・・・んじゃ、改めて・・・女性に人気爆発中のチーム!チームバロンの登場だぁっ!!』
「・・・行くぞ岳・・・鎧武やシャルロッテの連中の好きにはさせん・・・!」
「あ、あぁっ!もちろんだっ!!チームバロン、行くぞっ!」
『そして最後はぁ!若い者にはまだまだ負けないっ!大人の底力を見せてやれぇっ!あ、でも大人げない事しないよう注意しろよ?チームユグドラシィィィィルッ!!』
「・・・行くか」
「ふふっ、大人の実力・・・見せてやろうぜ」
「んじゃ、はしゃぎすぎないように行きますか」
「はい、プロフェッサー」
「・・・なんか変なのが無かった?」
「う、うん。何か一つだけ・・・」
「えと、いつもの事なので気にしないでください・・・」
「・・・二人とも、そこは触れないであげて」
「わ、分かった」
「了解です」
登場するビートライダーズの説明の途中で変なものが混ざった事が気になったラピスとクロウ。
それを聞いた初春が困った様子で答える中、美琴がポンとラピスの肩を叩いて告げるので良く分からないが言われたとおりにしようと思うラピスとクロウであった。
「それじゃビートライダーズ!さっそく、お前達の熱いダンスを見せてくれぇっ!!」
DJナーガの声と共にBGMが始まる。
それに合わせてビートライダーズがそれぞれのダンスを披露し始める。
「凄い・・・!」
「確かに、どのチームも凄いなぁ・・・」
ダンスを見せるビートライダーズを見ておぉーと言わんばかりに声を上げるクロウとラピス。
そんな中で、BGMが終了と共に全員が決めポーズをとると同時に会場中から拍手が響き渡りだした。
『お見事っ!見事なダンスだったぜぇ!さて、ここからはアーマードライダーが繰り広げるバトルロワイヤルだっ!アーマードライダーの諸君、準備よろしくぅっ!!』
DJナーガの声に合わせてそれぞれのチームのメンバー達がステージから降りていく。
そんな中、ステージに残っている数人がそれぞれベルトを装着してロックシードを装着させてそのまま変身していく。
《オレンジ》
《ブドウ》
《バナナ》
《クルミ》
《ドングリ》
《マツボックリ》
《ドリアン》
《メロン》
《レモンエナジー》
《チェリーエナジー》
《ソイヤッ!オレンジアームズ!花道オンステージ!》
《ハィ~ッ!ブドウアームズ!龍・砲!ハッハッハッ!》
『さて、まずは選手紹介!最初はチーム鎧武リーダー柏葉浩太の変身するオレンジ侍、アーマードライダー鎧武!続けてチーム鎧武のメンバー久嶋光の変身するブドウのガンマン!アーマードライダー龍玄!』
「うっし!行くぜ光!」
「はいっ!」
《カモン!バナナアームズ!ナイトオブスピアー!》
《クルミアームズ!ミスターナックルマン!》
『お次はチームバロンのリーダー、小林凱斗の変身するバナナの騎士!アーマードライダーバナ・・・もといバロン!そして、小林凱斗の右腕と言ってもいい存在、松田 猛の変身するハードパンチャー!アーマードライダーナックル!』
「アイツ、今度会ったらただじゃおかん・・・!」
「お、落ち着けって凱斗!?」
浩太の変身する鎧武とチームの仲間である『久嶋 光』の変身した全体的に緑で所々に紫の部分がある胸の装甲にブドウが描かれているライダー『仮面ライダー龍玄』が会話を交わす中で、チームバロンの説明に入るのだが、その説明がちょっと変な部分があったためにチームリーダーである『小林凱斗』の変身する肩の装甲が左右非対称のバナナが変形した装甲を持つライダーこと『仮面ライダーバロン』が怒りで拳を振るわせる。
それを見たチームバロンのメンバーである『松田 猛』が変身した両手が巨大な拳となっているライダー『仮面ライダーナックル』が落ち着かせようと声をかけていた。
《ソイヤッ!マツボックリアームズ!一撃、インザシャドウ!》
《カモン!ドングリアームズ!ネバーギ~ブアッ~プ!》
《ドリアンアームズ!ミスターデンジャラス!》
『次はチームシャルロッテから三人!リーダーを務めるデンジャラス店長、西田源介の変身するアーマードライダーブラーボ!長谷川 宗二が変身する黒影トルーパーの元ともなっているアーマードライダー黒影!そして二人に良く振り回されてる苦労人、篠内康秀の変身するアーマードライダーグリドン!』
「ちょっと!何がデンジャラス店長よ!?お客さん来なくなったらどうするつもりよっ!?」
「僕の紹介、酷くない・・・?」
「げ、元気出せよ篠内!」
《ソーダ・・・レモンエナジーアームズ!ファイトパワー!ファイトパワー!ファイファイファイファイファファファファファイトッ!》
《ソーダ・・・チェリーエナジーアームズ!》
《ソイヤッ!メロンアームズ!天下御免!》
『最後はチームユグドラシルのリーダーでアーマードライダーの生みの親、戦部亮の変身するアーマードライダーデューク!錠前ディーラーこと種岡一喜の変身するアーマードライダーシグルド!そして絶賛彼女募集中の久嶋鷹人の変身するアーマードライダー斬月!以上の面々で戦ってもらうぞぉっ!』
「ナァァァァガァァァァァッ!!!」
「お、落ち着きたまえ鷹人!?」
「ど、どうどう鷹ちゃん!きっといい相手見つかるって!」
続いて、チームシャルロッテの面々の説明に入るのだが説明の内容にブラーボが文句を言い始め、グリドンが体育座りで落ち込みだした為に黒影が慰める。
チームシャルロッテの状態を気にすることなく、そのままチームユグドラシルの説明をしたDJナーガの発言を聞いた斬月が怒鳴り散らし始める。
それを見た亮の変身する全体的に青で所々に黄色の部分があるライダー『仮面ライダーデューク』と共にシグルドが斬月をなだめようとする。
そんな様子を気にする素振りを見せずにDJナーガはそのまま続ける。
『さぁて、ここからはアーマードライダー達が繰り広げる熱いバトルの始まり・・・と言いたいところだが、その前にスペシャルゲストの登場だぁっ!!」
「えっ?」
「スペシャルゲスト?」
「何だそりゃ?」
「そんなの知らないぞ?」
「っ?変ね・・・案内の紙にゲストが来るなんて書いてなかったんだけど・・・」
「えぇ、書いてませんでしたよ?」
DJナーガの言葉に鎧武と龍玄が困惑する中で、ナックルと黒影がどういう事だと言いたげに声を上げる。
アーマードライダー達だけではなく、この会場に来ている観客たちもざわつき始め、観客席にいる美琴と初春が首を傾げる。
そんな中、DJナーガは会場の様子を面白そうに見ながらもスペシャルゲストの紹介をし始める。
「スペシャルゲストは、アーマードライダーとは違うちょっと変わった仮面の戦士っ!今回は特別に参戦してもらう事となったんだ!」
「アーマードライダーとは違う戦士・・・?」
「ど、どういう事?」
「・・・ま、まさか・・・」
DJナーガの言葉に観客が困惑し始める中、クロウだけは嫌な予感がし始める。
そんな彼を余所にDJナーガは大声でゲストを紹介した。
「さっそく登場してもらおうか!スペシャルゲスト・・・仮面ライダーディレイドォォォォッ!!」
DJナーガの声に合わせてステージの端にスポットライトが当てられ、アーマードライダー達の視線がそこに集中する。
するとスポットライトが当てられた場所の近くからディレイドが姿を現し、その場で軽く一礼した。
「ど、どうもー!ゲストのディレイドです!よろしくお願いしまーすっ!」
「「えぇぇぇっ!?」」
「き、吉良ぁっ!?」
「あ、あーた何してんのよっ!?」
「しょうがないでしょ!?いきなり連行されてこの会場にある個室に入れられて『待機してくれ』って言われたかと思えば、すぐに部屋から出されて舞台裏に連れてこられたら『呼ばれるまでここで変身して待ってね~』って言われて・・・!」
「・・・兄さん?」
「知らん!俺は全く知らんぞ!?」
「ハッハッハッ、残念だが鷹人ではなく私達の仕業だっ!」
「いや、突発的ゲストも面白いかと思っちゃって~」
「威張って言うなっ!そして、貴様も共犯か一喜ぃっ!!」
突然のディレイドの登場にディレイドの事を知らないライダーが首を傾げる中で、大声を上げて驚く黒影とグリドンと鎧武。
ブラーボも驚きながらも何故ここにいるのかと尋ねられ、こっちが何故ここにいるのか聞きたいくらいのディレイドが言い返す。
ディレイドの言葉を聞いた龍玄が斬月を見ると、斬月は手をブンブンと振りながらも否定するとデュークが仮面の中でドヤ顔しながら白状し続くようにシグルドも面白そうに言い放った。
それを聞いた途端に斬月がデュークとシグルドを怒鳴るが二人は聞き流す。
「それでは、賑わってきた所で・・・ライダーバトルロワイヤルッ!レディー・・・ゴォォォォッ!!」
そんな中、DJナーガの叫びと共に突然法螺貝の音が響き渡る。
それが戦闘開始の合図なのだろうか無双セイバーを構える斬月に合わせてソニックアローを構えるデュークとシグルド。
他のアーマードライダーが構えるので、ディレイドも身構えた途端にバロンがフェンシングの剣に似ている形状の槍『バナスピアー』を構えながらも駆け出す。
「はぁぁぁぁっ!」
「おっと!」
「凱斗、っ!?」
「「おりゃぁぁぁっ!」」
そしてそのまま目の前にいたデュークに斬りかかり、デュークは慌てる様子もなくソニックアローで受け止める。
それを見たナックルがバロンを援護しようとすると、黒影とグリドンが同時に攻撃を仕掛けて来たためにナックルは両手に装備された拳型の武装『クルミボンバー』で防御すると黒影とグリドンは一旦ナックルから離れるとそのまま二人でナックルに襲い掛かる。
「今日こそ勝たせてもらうわよ、メロンの君!」
「その呼び方は出来たらやめてくれ・・・!」
「おっさんが相手してやるぜっ!」
「ちっ!!」
「えっと・・・」
「ディレイド、貴方の相手は僕がします!」
「っと!?」
ブラーボは斬月、鎧武がシグルドと戦い始める中で自分はどうするかとディレイドが考えていると彼の前にいた龍玄が自身の武器である銃型の武器『ブドウ龍砲』の銃口をディレイドに向ける。
その言葉にディレイドが反応したと同時にブドウ龍砲から銃弾が放たれるが、ディレイドはそれを何とかかわしながらもブレイブッカーからカードを取り出そうとする。
その時、突然ディレイドと龍玄の近くに灰色のオーロラが出現する。
「な、何だ!?」
「ちょ、何よあれ!?あれもステージを盛り上げる演出かなにか!?」
「亮!どういう事だ!?」
「・・・残念だが、これは僕は全く知らないぞ」
何事かと思う龍玄の声に反応した他のアーマードライダーも突然出現したオーロラに驚きを隠せない。
そんな中オーロラの中から大剣を持った真っ黒な体の赤い目の怪人と共に一人の男が現れたかと思うとオーロラが消滅する。
「ここかぁ!祭りの場所はぁっ!!」
『おぉっとぉ!?何だ何だ!?妙な奴等が乱入してきたぞ!大丈夫なのか、おい!?』
「っ?あれは・・・グリンシャ?」
怪人が楽しそうに叫ぶ中で、いきなりの展開にDJナーガは困惑した様子で声を上げる中ディレイドは怪人の姿に見覚えがあった。
何故かと言うと、現れた怪人の姿はディレイドの知る鎧武の物語に登場する『オーバーロード』と呼ばれる怪人の一体である『グリンシャ』と呼ばれる怪人にそっくりだったからだ。
だが、グリンシャの体の色は白だったのでどうなってるんだと思っていたディレイドに対して怪人は持っている剣の切っ先を向けながらも怒鳴ってきた。
「グリンシャだと?あんな奴と一緒にするなっ!俺の名はグランウシュムだっ!」
「グランウシュム・・・?」
怒鳴って来た怪人こと『グランウシュム』が言い返した言葉に首を傾げる。
そんな中、龍玄がグランウシュムと共に現れた男に尋ねる。
「お前・・・一体何者だ!」
「私の名はコウガネ・・・真の黄金の果実であり・・・新世代の神だ」
「黄金の果実・・・?」
「新世界の神、だと?」
「何なのアイツ?」
「っ、亮さん!種岡さん!さっき僕が話してた生命体って言うのはこいつです!」
「何ぃっ!?」
「つまり・・・こいつが一般人が暴れ出す騒動を引き起こした張本人と言う事かっ!?」
龍玄の言葉に笑みを浮かべながらも返す『コウガネ』と名乗る男の発言に龍玄とデュークとシグルドが何言ってんだと言わんばかりに呟く。
そんな中ディレイドが二人に声をかけた事で、コウガネの正体に気づく二人を余所にコウガネはディレイドを見る。
「ほぉ?私の事を知っているか・・・ディナーレの言った通り、随分といろいろな事を知っているのだな」
「っ!?ディナーレの事をどうして・・・」
「奴が私とグランウシュムの封印を解き、その後私の力を取り戻すために手を貸してもらっていたのでな。龍騎の世界とやらで吸収したライダーとモンスターのお陰で、力を取り戻すのが随分と楽になった」
「ふぅん・・・つまり、お前が騒動を起こしたのは自分の力を取り戻すためって所かい?」
「・・・全ては黄金の果実完成のためだ。お前達、野蛮な人類の闘争心は黄金の果実を育てる最高の養分なのだよ」
コウガネの言葉にディレイドは困惑する中シグルドが尋ねる。
シグルドに対して答えているとコウガネの右手が一瞬金色に光るといつの間にか金のリンゴが描かれたロックシードが握られていた。
「確か、こう使うのであったな?」
デュークの言葉に答えながらもコウガネは、コウガネは左手を懐に入れるとそこから戦極ドライバーを取り出して装着する。
「っ!?何でお前が戦極ドライバーを持ってるんだ!?」
「ディナーレが私と別れる前にくれたのさ・・・変身っ!」
《ゴールデン》
《ロックオン》
戦極ドライバーを所持している事に驚く斬月に答えながらもロックシードを開錠してベルトに装着するコウガネ。
そしてそのままカッティングブレードを倒す。
《カモン!ゴールデンアームズ!黄金の果実!》
電子音声に合わせて、頭上に出現した所々に金色の部分がある赤いリンゴがコウガネに被さると同時に展開する。
それにより、コウガネの姿は騎士を思わせる姿をした金と赤のライダー『仮面ライダーマルス』に姿を変えた。
「黄金のアーマードライダー・・・!?」
「仮面ライダーマルス・・・!」
「さぁ・・・狩りの時間だ。邪魔者となりえる貴様等をここで全員潰すっ!!」
「ハハハハッ!楽しませてもらうぜぇぇっ!!」
マルスの姿に驚くデュークを余所に面倒なのが出て来たなと思うディレイド。
それに対しマルスは左手に持っている盾『アップルリフレクター』に収納された剣『ソードブリンガー』を引き抜きながらも駆け出し、グランウシュムも持っている大剣を振り回しながらもそれぞれアーマードライダー達とディレイドに襲い掛かっていった。
To be continued・・・