仮面ライダーディレイド   作:白き翼

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クウガとディレイドの前に突如現れた異世界のライダー、黒影とグリドン。
いきなり出てくるや否や、戦いを挑む黒影と黒影を追うようにして向かってくるグリドン。

何故二人は、クウガの世界に現れただろうか・・・?



激突!!

「うおらぁぁっ!!」

「うぉっ!?」

 

黒影がディレイド達に向かっていくと、いきなり影松でクウガに対して突きを放つ。

クウガはそれを何とかかわすのだが、黒影はクウガに対し影松を何度も振るって攻撃を仕掛けてくる。

 

「くっ、コイツ等はお前の知り合いか!?」

「初対面だよ!っと、もう一人いるんだった!!」

 

黒影の攻撃をかわしながらもディレイドにクウガが尋ねる。

それに対しディレイドは返しながらも、遅れてこちらに向かってくるグリドンを見る。

そしてすぐさまブレイブッカー・ソードモードを構えるのだが、グリドンはそれを見るや否や急ブレーキをかける。

 

「わーっ!?た、タイムタイム!俺は戦う気は無いよ!?」

「・・・本当ですか?」

 

「本当だってばっ!ほらっ!!」

 

ブレイブッカーを構えた途端、グリドンは慌てた様子で戦う気は無いという。

だが、ディレイドの知るグリドンは平気でせこい事をやる奴だったので警戒しているとグリドンは持っていたハンマー『ドンカチ』を地面に落として両手を上げる。

 

その様子を見てとりあえず信用しとこうと考えたディレイドはブレイブッカーを腰に装着しなおと、グリドンはその場に座り込んでしまった。

 

「はぁ~・・・話が分かる奴でよかったぁ~・・・」

(本当に戦う気は無かったみたいだな・・・)

 

「ったくもぅ・・・何で俺と黒影に戦えって言ったんだよアイツは・・・あぁ~、このままじゃバイト遅刻して店長に怒られる~!」

「っ?あの、『戦えって言った』ってどういう事ですか?」

 

座り込んだグリドンは安心したかのような感じだったので、本当に戦う気が無かったんだと思うディレイド。

そんな時、愚痴を零すように言ったグリドンの言葉が気になったディレイドが尋ねるとグリドンはアッサリと答え始める。

 

「ん?あぁ、言葉のままだよ。俺と黒影は君によく似た姿をした妙な奴にオーロラを潜った先にいる奴と戦えって言われてたんだよ」

「僕に、よく似た姿・・・?」

「うん・・・でも、体が真っ黒で目が黄色かった。あ・・・肩やベルトのバックル部分は形が違ったな」

「真っ黒で黄色い目・・・(僕に似ているといったからディケイドのことかと思ったけど、違うみたいだな・・・)」

 

グリドンの話を聞いて最初はディケイドの事かと考えたが、グリドンの言うライダーの色はディケイドの色とは全く違うので別人だと考える。

 

「ところで・・・バイトって?」

「ん?あぁ・・・俺、こうみえてもシャルロッテって言うケーキ屋でバイトしてんの。かなり人気ある店なんだよ?店長おっかないけど・・・」

「へぇ、そうなんですか・・・」

 

ディレイドが話題をふったことが原因で、ディレイドとグリドンはそのまま戦いをせずに他愛も無い話をし始める。

所々でグリドンの愚痴を聞かされているような状況なのだがディレイドは対して気にせず聞いてあげていた。

 

そんな二人はさておき、黒影とクウガの戦いに動きがあった。

 

「おらおらぁっ!逃げてばっかだと勝てないぜっ!!」

「くっ、超変身!!」

 

黒影の攻撃をかわしながらクウガが叫ぶと、クウガは青色の姿『ドラゴンフォーム』に姿を変える。

そして、黒影の攻撃をかわしながら近くに落ちていた木の棒を拾うと同時に突きを放つと、木の棒は全体的に青色の棒『ドラゴンロッド』へと姿を変え黒影に迫る。

いきなり姿を変えたドラゴンロッドでの突きを見て驚きながらも影松を使って何とか弾く黒影。

 

そこからは影松とドラゴンロッドが何度もぶつかり合うと、一旦黒影が離れるとすぐに飛び上がってベルトの中央についている刀を一回倒す。

 

《マツボックリスカッシュ!》

「うおりゃぁぁぁぁっ!!」

 

ベルトからの音声の後、クウガ目掛けて落下しながら先端にマツボックリ状のオーラが纏われた影松で突きを放つ『影縫い突き』を放つ黒影。

それに対し、クウガはそれを思い切り後ろに跳ぶことでかわした為黒影の攻撃は不発に終わる。

 

「何っ!?」

「はぁぁぁぁっ!!」

「ぐぁぁぁぁっ!?」

 

黒影の技が不発に終わるのに合わせてクウガは足を地面につけたと同時に黒影目掛けて思い切り跳ぶと、ドラゴンロッドで放つ一撃『スプラッシュドラゴン』を黒影に放って吹き飛ばす。

黒影の吹っ飛んだ先にはディレイドと話しているグリドンがいた。

 

「こないだバイト遅刻した時なんか・・・店長の奴、俺のロックシードを変なロックシードと入れ替えててね。使ったら変なメロディーの後にタライが落ちてきて・・・痛かったなぁ」

「た、タライですか・・・って、グリドンさん危ない!!」

「えっ?どうした、のぉうっ!!?」

「グリドンさーん!?」

 

話をしている最中にディレイドにいきなり危ないと言われ、何だろうと思いながら視線をそらした途端に黒影が激突。

そのまま吹っ飛んで、黒影と共に地面を転がって行くグリドンを見てディレイドは思わず叫ぶ。

 

「あたた・・・だ、大丈夫大丈夫!って、うわっ!?」

 

叫ぶディレイドに大丈夫と言いながら、黒影と共に何とか立ち上がるグリドン。

その時、突然クウガとディレイド、黒影とグリドンの間に灰色のオーロラが現れた。

 

「オーロラが出た・・・と言うことは、帰れるんだぁっ!」

「ちぇっ、時間切れか・・・おい!お前なんて名前だ?」

「・・・クウガだ」

「クウガか・・・さっきも言ったが、俺は黒影っ!!今度会ったときには決着つけてやる!!」

「それじゃ、ここでお別れだね・・・えーっと、君の名前は?」

「ディレイド、仮面ライダーディレイド」

 

「ディレイド、か・・・覚えとくよ!じゃあね!」

「あばよっ!!」

 

黒影とグリドンがそれぞれ別れを告げてオーロラにぶつかりに行く。

ぶつかった直後、オーロラと共に黒影とグリドンはディレイドとクウガの前から消えてしまった。

 

「・・・何だったんだアイツ等?」

「さ、さぁ?悪い人たちじゃなさそうだけど・・・」

 

その場に取り残されてしまったクウガが呟くのを聞いて、困ったように返すディレイドは変身を解除して吉良に戻る。

それに合わせてクウガもそのまま変身を解除し、勇介の姿に戻ると互いの姿を見て声を上げた。

 

「えぇっ!?吉良だったのかよ!?」

「えっ!?ゆ、勇介!?」

 

互いの正体を知って驚きを隠せない吉良と勇介。

そんな時、吉良の携帯から電話の着信音が鳴り始めた為に吉良は驚きながらも携帯の画面を見るとそれはキズナからだった。

 

「げっ、キズナからだ・・・」

「ん?キズナって誰?」

「んー・・・僕の家族だよ」

 

キズナからと知った途端、何か追求されるんじゃないのかと考えて思わず嫌そうな表情になる吉良。

キズナの事を知らない勇介に簡単に説明した後、吉良は電話に出る。

 

「・・・もしもし?」

『吉良っ!今どこにいる!?』

 

「えっ?今は光風館からそこまで離れていない公園だけど・・・何かあったの?」

『じ、実は今テレビ見てたら番組中断して臨時ニュースになって・・・また未確認に殺された学生が出たって!』

「えっ、4人目の被害者が!?」

「なっ!?」

 

電話に出た途端、キズナが慌てているような感じに吉良に声をかけてくる。

何事かと思いながらもどうしたのか尋ねると、また殺された人が出たと言われたので思わず声を上げる。

それを聞いていた勇介は驚きを隠せないでいたかと思うと、そのままどこかに向かって走り始めたのだが吉良は気づかずに電話を続けていた。

 

「キズナ、場所は分かる?」

『いや、殺人があったというだけしかやってなくて場所までは・・・』

「そっか・・・連絡ありがとね!それじゃ・・・」

 

電話を切ると同時に勇介に声をかけようとするのだが、勇介はいなかった。

さっきの話を聞いていたのは予想はしていたが、まさかいなくなっているとは思わなかったのでどうしようかと考えた吉良。

そんな時、再び吉良の携帯から電話の着信音が鳴り出したのでまたキズナかと思っていると、今度は宗一郎からだった。

 

「っ?宗一郎さんから?もしもし?」

『あぁ、吉良君。実は今、女の子が来てるんだけど・・・秋山 澪ちゃんって言う、高校生位の女の子』

「えっ!?あ、秋山さんが!?何で!?」

『いやね、光風館を珍しそうに見てたから声をかけて、そのまま入ってもらって飲み物出してるんだけど・・・さっきキズナが電話した時に吉良君の名前を聞いた途端に驚いてたから、知り合いかと思って』

「そ、そうですか・・・と、とりあえずすぐ戻ります!!」

 

まさか澪が光風館に来ているとは思っていなかったので驚いてしまいながらも電話を切った吉良は、すぐさまマシーンディレイダーに乗って光風館に戻っていく。

光風館からそこまで距離が離れていない場所なのですぐに到着、そしてマシーンディレイダーを停めて光風館に入っていくのであった。

 

 

 

 

 

 

~光風館~

 

「ただいまっ!」

「あぁ、吉良君!早かったね?」

「っ!?あ、秋山!?」

 

少し急ぎ気味に光風館の中に入るとエプロン姿の宗一郎が迎える。

それからすぐに、椅子に座っていた澪が吉良の姿を見て思わず立ち上がる。

 

「いやぁ、驚いたよ・・・まさか光風館に来てるとはねぇ。宗一郎さんから聞いているけど・・・何で光風館の前にいたの?」

「えっと・・・『こんな所にこんな建物があったかな?』と思って見てただけなんだ・・・宗一郎さんが近くにいる事に気づかずに・・・」

「いやー、声かけたら悲鳴上げてそのまま転んじゃったからびっくりしたよ」

 

「そ、そうなんですか・・・」

 

宗一郎の言葉に少し恥ずかしそうにしている澪を見て苦笑いする吉良は澪の前側に置いてある椅子に座る。

それに合わせて宗一郎が吉良にジュースを渡してきて、それを受け取ると台所に戻っていく。

宗一郎から受け取ったジュースを飲もうとしたとき、澪がある事を尋ねてきた。

 

「吉良、一つ聞いていいか・・・?」

「ん?何?」

 

「もしかして・・・お前、ここに住んでいるのか?」

「うん、居候させてもらってるよ」

 

「居候?どうして・・・?」

 

澪の質問に対し、吉良は居候していると答える。

その答えに思わず呟いてしまった澪に吉良は少し言い辛そうに答えた。

 

「・・・僕、両親がいないんだ。僕の目の前で二人揃って信号無視の車に轢かれて亡くなった」

「あっ・・・ご、ごめん・・・」

 

吉良の発言を聞いて、澪はすまなさそうに謝罪する。

そんな彼女に対し、吉良は気にしないでと返すと声のボリュームを落としながらも話題を変えた。

 

「それより、秋山さん・・・さっきキズナから聞いた未確認の事件の事なんだけど・・・」

「あぁ、知ってる。話は聞こえてたから・・・」

 

「・・・その事で試したい事があるんだ。手伝って欲しいんだけど・・・大丈夫かな?」

「試したい事って・・・何をする気だ?」

 

「うん・・・この学生殺しのゲゲルを終わらせたいんだ」

「っ!?そんな事が出来るのか?」

 

「大丈夫、自信はあるよ」

 

未確認の起こす事件の話題を知っている澪は吉良に対し頷いて答える。

すると、吉良は試したい事があると言い出してその内容を聞いた澪は驚きを隠せない。

 

思わずできるのかどうかを確認すると、吉良は自信はあると返して来た。

それを見た澪は少し考えた後、口を開いた。

 

「・・・分かった、協力しよう」

「ありがとう、秋山さん」

 

「それで・・・何をすればいいんだ?」

「秋山さんは僕についてきてくれたら良いだけだよ。準備するのは僕だけで良いから、ちょっと待ってて」

「えっ?わ、分かった」

 

協力すると言ってくれた澪に軽く頭を下げる吉良。

そんな彼に何をすればいいかと聞く澪だったが吉良はついてくるだけで良いと返した為思わず首をかしげると、吉良はどこかに行ってしまう。

少しして、吉良は戻ってくるのだがその格好は私服姿ではなく桜が丘高校の制服姿であった。

 

「お待たせ、秋山さん」

「・・・何で学生服姿?」

 

「ちゃんと意味があるよ、それじゃ行こうか。宗一郎さん、ちょっと秋山さんと一緒に出てきます!」

「はーい、行ってらっしゃーい」

 

澪の疑問に簡単に返しながら、宗一郎に一言行って外に出て行く。

ちなみにこの時、宗一郎は吉良に背を向けたままで返事をしたので吉良が学生服を着ていることには気づいていない。

キズナも何故かテレビを見ることに集中していて吉良の姿を見ていなかったので、誰にもツッコミをくらうことなく出て行けたのである。

 

後を追うように外に出る澪にすぐさまヘルメットを手渡すと、吉良は停めてあったマシーンディレイダーに乗る。

ヘルメットを渡された意味はすぐに気づく澪は少し躊躇いながらも吉良の後ろに乗る。

 

「振り落とされないようにね?行くよっ!」

 

吉良は後ろにいる澪に声をかけながら吉良はマシーンディレイダーを走らせ、ある場所へと向かうのであった。

 

 

 

 

To be continued・・・

 

 

 

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