そんな中、レギオネクスも介入してしまい、戦いが激化する・・・
「おらおらおらおらっ!」
「くっ!?」
グランウシュムは剣を振り回して斬月に対して次々と攻撃を放つ。
斬月は左手で持っている盾こと『メロンディフェンダー』で攻撃を防いではいるもののグランウシュムのパワーに圧倒され、メロンディフェンダーを弾き飛ばされてしまう。
そのまま一気に決めようと剣を振るうが斬月はそれをかわして無双セイバーの鍔部分にあるスイッチを引いてすぐに引き金を引く。
それによって放たれた銃弾は全弾グランウシュムに命中するものの、大して効いてはいないようだ。
「ははっ、何かしたかぁ?」
「くっ、厄介な・・・!」
「んじゃ、ここはっ!」
「僕達が相手させてもらおうっ!!」
平気そうにするグランウシュムに対し、シグルドとデュークがソニックアローから矢を放つ。
それを受けると、斬月の時とは違って少しよろけてしまう。
「っ、ほぉ・・・少しはやるみたいだなぁ?面白ぇっ!!」
攻撃を仕掛けて来たシグルドとデュークを見たグランウシュムは剣を構えながらも二人に向かっていき、そのまま交戦し始めるとそれを援護するように斬月が駆け出しグランウシュムと戦い始める。
「ふんっ!はぁぁぁっ!!」
「うぁぁぁっ!?」
「ぐぁぁぁっ!?」
「がはっ!?」
「光っ!」
「長谷ちゃん!」
「凱斗っ!」
「だ、大丈夫ですか!?」
その頃、残りの面々でマルスと交戦していたのだが、黒影と龍玄がソードブリンガーの一閃で、バロンがアップルリフレクターでの一撃によってあっさりと吹き飛ばされる。
それを見て慌ててディレイド達が駆け寄る中、マルスはカッティングブレードを一回倒す。
《ゴールデンスカッシュ!》
「ゴールデンバレットッ!」
カッティングブレードを倒すと同時に響いた電子音声に合わせて金色のリンゴのエネルギーがマルスの周囲に出現。
それに合わせてマルスが剣を振るうと同時に金色のエネルギー弾『ゴールデンバレット』がディレイド達に向かっていく。
《ドングリスカッシュ!》
「ドンカチ大回転っ!うおりゃぁぁぁっ!!」
それを見たグリドンはカッティングブレードを一回倒したと同時にディレイド達の前でドンカチを構えながらもその場で独楽のように高速回転し始める。
全身をつつむように現れるドングリのオーラと共に回転しながらも放つ必殺技『ドンカチ大回転』によってゴールデンバレットは次々とドンカチによってさまざまな方向へと弾かれていく。
「おぉっ!?」
「凄ぇじゃねぇか!グリドン!」
「あ、ありがとぉ~・・・」
「あらら・・・まだまだねぇ」
「くっ、小癪な真似を・・・むっ!?」
「おぉりゃぁぁっ!!」
「はぁぁっ!!」
グリドンの活躍に驚くナックルとグリドンを褒める黒影。
そんな二人に対し、回転を止めたグリドンは目を回しているのかふらふら状態で返すのを見て苦笑いするブラーボ。
そんな様子を見て苛ついた声を上げるマルスに対し、鎧武とディレイドがそれぞれの武器で斬りかかる。
咄嗟にアップルリフレクターで受け止めながらも、そのまま鎧武とディレイドの二人と戦い始めるので他の面々が援護しようと駆け出そうとしたその時、突然シャラン、と言う音が響く。
それを聞いて音のした方を見ると、そこにはリブラゾディアーツの姿があった。
「な、何だあいつ!?」
「っ、リブラゾディアーツ!?」
「邪魔はさせません・・・ダスタードッ!」
突然現れたリブラゾディアーツを見て驚く鎧武とディレイドに対し、リブラゾディアーツが答えると持っていた錫杖『ディケ』を軽く地面につける事で鳴らす。
シャラン、と音が響くと同時に何処からともなく忍者のような姿をした怪人『星屑忍者ダスタード』が数体現れるとそのままグリドン達に襲い掛かり始めた。
「ちょ、何だよこの忍者共は!?」
「うわわわっ!?」
「くっ!?」
「こちらは私が!貴方はそちらの二人をっ!」
「ふっ、良いだろうっ!!」
「ぐぁっ!?」
「吉良、うぉっと!?」
ダスタードに襲われるグリドン達を余所にリブラゾディアーツはマルスに対して声をかけながらもディケを構えながらも走り出し、そのままバロンとブラーボと戦い始める。
マルスはリブラゾディアーツの言葉に短く答えると同時にソードブリンガーを一閃してディレイドを吹き飛ばす。
吹き飛ばされて床を転がるディレイドを心配する鎧武にマルスがソードブリンガーで斬りかかるも、それは何とか大橙丸で受け止めるもののそのまま鎧武はマルスに押されつつあった。
「こ、浩太っ!!」
「何なのよアイツ等・・・インベスじゃなさそうだけど・・・」
「御坂さん、白井さん。やばそうだから、初春さん達やラピスと一緒に避難して」
「えっ!?」
「ちょ、クロウさんはどうするんですか!?」
「戦ってくる。アイツ等を何とかしないと、大変なことになりそうだし・・・」
「そりゃ確かに大変なことになるだろうねぇ」
ステージ上で繰り広げられる戦いに困惑する観客たちの中にいた美琴達も戸惑っていた
そんな中で、ウィザードライバーを装着しながらも美琴達に声をかけたクロウを驚いた様子で見る初春と佐天にライダーである事を知らないな、と思いながらクロウが返している中で別の声が聞こえる。
その声をした方を見ると、そこにはクロウにとっては見慣れた存在――リクの姿があった。
「っ!?お前は・・・!」
「ど、どちら様ですか?」
「僕はリク・・・またの名を、ファントムのグレムリンでーすっ!!」
リクを見たクロウが身構えるのに対しリクの事を知らない初春が尋ねる。
それに対して笑いながらもリクが返した途端にその姿をグレムリンへと変えた。
「きゃぁぁっ!?」
「な、何あれ?!」
「うわぁぁぁぁっ!?」
リクが姿を変えたグレムリンを見て悲鳴を上げる観客はパニックになりながらも会場から出て行き始める。
それを少し見ていた後に、グレムリンはラプチャーを構える。
「くっ、援護に行かせない気か!」
「悪いね、僕の狙いは君じゃなくて・・・そっちのシャムビシェ君さ」
「っ、どうしてその名前を・・・!」
「シャムビシェ・・・?」
「彼の本名だよ、今あっちで金色のライダーになってるコウガネって奴から聞いたのさ。自分を封じ込めた忌まわしき存在だとか言ってて、見つけたらすぐに消しとくようにと言われてるんだ」
「ふぅん・・・でも、そんなことさせると思うか?」
自分の事をシャムビシェと呼ぶグレムリンを見て驚くラピスを見て美琴が戸惑う。
そんな彼女の様子を見て告げるグレムリンに対してクロウは左手に指輪をつけながらもウィザードライバーを操作して指輪をかざした。
《ハリケーン、プリーズ!フー、フー、フーフーフーフー!》
「うわっ!?」
「く、クロウさんもアーマードライダー!?」
「正確には仮面ライダー、だね。仮面ライダーウィザード」
《コネクト、プリーズ》
突然、クロウが目の前でウィザード・ハリケーンスタイルに変身した事に驚く初春と佐天。
ウィザードは二人の声をかけながらもつけた右手の指輪をウィザードライバーを操作した後にかざし、電子音声と共に現れた魔法陣に手を突っ込んだ。
そして手を魔法陣から引き抜くと同時に右手に持っていたウィザーソードガン・ガンモードの銃口をグレムリンに向ける。
「さぁ、ショータイムだっ!!」
「ふふっ、始めようかっ!!」
ウィザーソードガンを連射するウィザードに対し、向かってくる銃弾をラプチャーで弾きながらも突撃するグレムリン。
それを見てウィザーソードガンをソードモードに切り替えて振るわれたラプチャーでの一撃を受け止める。
「っ、今のうちに離れますわよっ!」
「は、はいっ!」
「ラピス、こっち!」
それを見ていた黒子はこのまま自分たちがいればウィザードが全力で戦えないと考えて、この場を後にしようと美琴達に声をかける。
初春が頷くと同時に佐天はラピスの腕を掴んで駆け出し、美琴も最初は加勢しようかとしたが自身の能力は下手をすればまだ近くにいるこの場から逃げようとする人達に当ててしまうと考えて初春達に付いて行く事にした。
だが、そんな美琴達を取り囲むように大量の黒い何かが飛び回り始める。
「きゃぁっ!?」
「な、何ですかこれぇっ!?」
「くっ、このっ!!」
いきなりの事で驚く初春と佐天を余所に、美琴は自分達の周りを飛ぶ何かに対して電撃を放つ。
それによって飛んでいた何かが落ちる中、電撃を受けていないものが美琴達から離れる。
その間に電撃で落としたものを見てみると、それは黒と青のイナゴのようなものであった。
「っ?何これ?」
「イナゴ、でしょうか?どうしてこんな所に・・・」
「ちょ、何か一か所に集まりだしましたよっ!?」
落ちているイナゴを見ていた美琴と初春に対して驚いた様子の佐天が指差しながらも声をかける。
それを聞いた美琴と初春が指差した方を見ると、確かに自分たちを取り囲んでいたイナゴの群れが一か所に集まっていた。
すると、一か所に固まったイナゴは不気味な光を放ったかと思うと人型のイナゴを思わせる姿の怪物『イナゴ怪人』へと変化した。
「っ!?何だあいつ!?」
「あれもコウガネの仲間だよ、さぁ!シャムビシェ君をやっちゃってっ!!」
「ウガァァァァァッ!!」
ウィザードと鍔迫り合いをしているグレムリンの指示を受けてイナゴ怪人が美琴達に向かっていく。
咄嗟にイナゴ怪人目掛けて美琴が電撃を放つも、イナゴ怪人は体中から火花を上げるものの全く聞いた様子もなくそのまま突っ込み、それを見て迎え撃とうとした美琴と黒子をあっさりと蹴散らしてしまった。
「ぐっ!?」
「うぁっ!?」
「み、御坂さん!」
「白井さんっ!」
「グゥゥゥゥ・・・!」
倒れた美琴と黒子を見て声を上げる初春と佐天だが、そんな彼女達の方に向かってイナゴ怪人が近づいていく。
咄嗟にラピスが二人を護ろうと前に出たその時、彼らを飛び越えながらも誰かがイナゴ怪人に飛び蹴りを放って後退させる。
初春達の前に着地する誰かの正体はアーマードライダーのバトルに参戦していなかった美菜であった。
「「美菜さん!」」
「全く、こんな所にまで妙な奴が出てるなんて・・・早く逃げなさいっ!」
《ピーチエナジー》
《ロックオン》
美菜は困ったように言いながらもゲネシスドライバーを装着。
そして、桃の描かれた『ピーチエナジーロックシード』を開錠して、そのままゲネシスドライバーに装着してシーボルコンプレッサーを押し込んだ。
《ソーダ・・・ピーチエナジーアームズ!》
電子音声と共に頭上に出現していたクラックから桃が落ちてきて美菜に被さり、展開。
それにより美菜は頭が桃を思わせる形状となっている桃色のライダー『仮面ライダーマリカ』へと変身すると、そのまま右手に出現していたソニックアローを構えながらもイナゴ怪人と交戦を始める。
その間に美琴と黒子に初春と佐天とラピスが手を貸しながらもその場を離れようとするのだが、マリカと交戦していたイナゴ怪人が突然大量のイナゴへと姿を変えて美琴達に突撃。
ところが、美琴達に突撃したと言っても何も攻撃をするものではなくただ通り過ぎただけだった。
けれども、ラピスだけはイナゴの大群に包まれた状態で体が宙に上がってそのままステージの方へと行ってしまう。
「うわぁぁぁっ!?」
「ラピスッ!」
「っ!ラピス君っ!!」
「おっと、行かせないよ!」
「ぐっ!?」
佐天の声が響く中、ラピスを助けようとするウィザードにグレムリンが振るったラプチャーの一撃が命中し、思わずよろけてしまうウィザードをグレムリンが蹴り飛ばす。
何とか体制を立て直すウィザードに対してグレムリンは攻撃を仕掛けようとするがマリカが割り込んでそのまま攻撃を仕掛けて来た。
「ちょ、邪魔しないでくれるかなっ!?」
「そうはいかないわっ!今のうちに行きなさいっ!」
「っ、すみません!お願いしますっ!!」
マリカとグレムリンが互いの武器をぶつけ合う中でマリカがウィザードに声をかける。
それを聞いたウィザードは自身の周囲に緑色の風を纏い、そのまま宙に浮かび上がってラピスを追いかける様にステージへと向かう。
「はぁぁっ!!」
「せいっ!!」
「こんのっ!」
「っと!!」
バロンのバナスピアーとリブラゾディアーツのディケがぶつかり合うと、ぶつかった衝撃を利用して両者距離を置く。
そこにブラーボがドリノコで斬りかかってくるもリブラゾディアーツはディケを振るって攻撃を弾きながらもブラーボの腹を蹴って後ろに跳ぶ。
「・・・やりますね」
「ふふっ、あーたもなかなかよ?でも、どうも気になるのよねぇ・・・」
「っ?気になる、ですか・・・?」
「えぇ・・・・あーた、どうして攻撃を躊躇うの?」
「っ・・・!?」
リブラゾディアーツがディケを構えながらも呟いた言葉にブラーボが返すと何やら不思議そうに言葉を続ける。
ブラーボの言葉の意味が分からずに尋ねたリブラゾディアーツに告げたブラーボの言葉を聞いたリブラゾディアーツは少し驚いた様子となったかと思うと、会話にバロンが割り込んできた。
「それは俺も同意見だ・・・貴様、何度か俺達に攻撃を当てれた所でそれをしなかったな?」
「・・・ただ単に攻撃が間に合わなかっただけかもしれませんよ?」
「悪いけど、プロフェッショナルにはそんな誤魔化し通用しなくってよ?ぶつかり合ってて良く分かったわ、あーたの実力は相当な物・・・下手をすれば私達をあっという間に蹴散らしてしまうかもしれないほどの・・・」
「・・・・」
「うわぁぁぁぁぁっ!?」
「「「っ!?」」」
バロンの言葉にリブラゾディアーツは返すものの、すぐにブラーボはそれは無いと言わんばかりに言い返してきた言葉を聞いて、俯きながらも黙り込んでしまうリブラゾディアーツ。
そんな時、大量のイナゴと共に宙を舞っていたラピスが三人の間に割り込むように落ちてくると彼を包み込んでいた大量のイナゴが一つに集まってイナゴ怪人へと変わる。
突然現れたラピスとイナゴ怪人を見てバロンとブラーボとリブラゾディアーツが驚く中で、イナゴ怪人がラピスに襲い掛かろうとするがその身に銃弾を受けて後退してしまう。
何事かと思うバロンとブラーボを余所に銃弾が飛んできた方を見るリブラゾディアーツの前にはラピスの前に降り立って、そのままラピスを護るかのようにウィザーソードガンを構えるウィザードの姿があった。
「っ、ウィザード・・・」
「龍騎の世界以来だね・・・悪いけど、邪魔させてもらうよ」
「っ、その声・・・クロウなの?」
「うん、そうだよ。びっくりさせちゃったかな?」
「っ、アイツ・・・こんな所にいやがったかぁっ!」
「うぉっ!?」
「おおっと!?」
ウィザードの姿を見て警戒するリブラゾディアーツに対してウィザーソードガンの銃口を向けるウィザード。
そんなウィザードの声を聴いてその正体がクロウであると気づいたラピスに頷きながらも返していた時、グランウシュムがラピスを見た途端にようやく見つけたと言わんばかりに叫びながらも剣を振るってシグルドとデュークを弾き飛ばす。
「先に始末してやる、くたばれぇぇぇっ!!」
「なっ、危ないっ!!」
「っと!?」
「くっ!?」
「グギャァァァァッ!?」
グランウシュムが剣を振るって地を這う衝撃波をラピス目掛けて放ってきた。
それを見て、ブラーボが声を上げた途端に衝撃波に気づいてラピスを抱え上げたウィザードと共にバロンとブラーボが飛びのき、リブラゾディアーツもその場から離れる。
だが、イナゴ怪人のみはかわしきれずに衝撃波が直撃してしまい断末魔と共に爆発してしまった。
「っ!何をしているグランウシュムッ!!」
「わ、ワリィ・・・あだっ!?」
「おっさん達を忘れてもらっちゃ困るねぇ~!」
「ここからは本気で行かせてもらうぞっ!」
ディレイドと鎧武を相手にしながらもマルスがイナゴ怪人を倒してしまったグランウシュムを怒鳴るのに対し、グランウシュムはしまったと思いながらも謝罪した途端にソニックアローの矢が次々と命中する。
思わずよろけるグランウシュムに対しデュークと共にソニックアローの矢を放ったシグルドが声をかける中、斬月は戦極ドライバーを外してどこからか取り出したゲネシスドライバーを装着していた。
それによって斬月の装甲が無くなるが、斬月は気にせずにメロンが描かれた『メロンエナジーロックシード』を開錠してゲネシスドライバーに装着してそのままシーボルコンプレッサーを押し込んだ。
《メロンエナジー》
《ロックオン》
《ソーダ・・・メロンエナジーアームズ》
電子音声に合わせて落ちて来たメロンを被さると、被さったメロンの中で斬月の頭部が代わる。
それに合わせてメロンが展開して装甲となる事で『仮面ライダー斬月・真』へと姿を変えてソニックアローを構えながらもグランウシュムに向かっていった所で、グレムリンと戦っていたはずのマリカが姿を現した。
「あ、あれ?グレムリンはどうしたんですか?」
「逃げたわ、だからこっちに助っ人に来たの」
「えぇっ?もぉ、あの人はまた勝手に・・・・」
「あぁぁぁぁ、次から次へとめんどくせぇっ!!こうなったら一気に潰してやらぁぁぁぁっ!!」
「「「うぁぁぁぁっ!?」」」
突然現れたマリカの発言にリブラゾディアーツはやれやれと思いながらも頭を抑える中、叫びながらも振るった剣でグランウシュムは斬月・真達を纏めて薙ぎ払う。
そしてそのまま、ラピスを始末しようとウィザード達の方へと突撃していく。
「っ、すみません!彼をお願いしますっ!」
「あ、ちょっと!?」
突撃してきたグランウシュムを見てウィザードが迎え撃とうとウィザーソードガンをソードモードに切り替えながらも駆け出し、そのままグランウシュムと戦い始めるウィザード。
だが、グランウシュムのパワーによってすぐに押され始めてしまう中でシグルド達と共にマリカも戦いに乱入するものの、豪快に剣を振り回しながらの一撃に数人がかりで一人を相手にしていると言うのに苦戦してしまう。
「おらおらおらぁっ!!」
「くっ、馬鹿力め・・・!」
「ちっ、パワー型なら、ランドで・・・っ!そうだっ!!」
厄介だと言わんばかりに呟く斬月・真を余所にウィザードはハリケーンではきついと感じてランドの指輪をつけようとするがその手を止めて別の指輪を手に取り左手の指輪を付け替える。
その指輪は本来のウィザードで言うランドドラゴンの指輪となるものであった。
「これでも・・・行けるはずっ!!」
「っ、何する気か知らねぇけどさせねぇよっ!!」
「きゃぁっ!?」
ウィザードライバーを操作して、指輪をかざそうとするウィザード。
それに対してマリカを弾き飛ばしたグランウシュムが先ほどと同じように地を這う衝撃波を放ち、衝撃波がウィザードに迫る中でウィザードは指輪をかざした。
《ランド、フェンサー!》
電子音声が響くと同時に、ウィザードを包み込むように砂嵐が発生する。
その砂嵐に衝撃波がぶつかって派手な爆発が起こるが、その衝撃波を物ともせずに砂嵐は吹き荒れる。
「な、何ぃっ!?」
《ダンデンドンズドゴーン!ダンデンドゴーン!》
衝撃波が防がれたことに驚くグランウシュムに対して砂嵐の中から電子音声が響き渡る。
直後、砂嵐が徐々に消滅していったかと思うと砂嵐が起こっていた場所からコートが白で胸にあるドラゴンの顔を思わせる部分がなくなっているランドドラゴンそっくりの姿『ランドフェンサースタイル』へと姿を変えたウィザードが姿を現した。
「っ、やっぱり出来た・・・それにこの姿、ランド以上に力が・・・」
「はっ、姿を変えようが同じだぁっ!!」
自身の姿に驚きながらもランドに変身した時よりも力が漲る事に気づくウィザード。
そんな彼に剣を一閃するグランウシュムに対しウィザードはウィザーソードガンで受け止めた。
そして、そのままウィザーソードガンを振るってグランウシュムの剣を払いのける。
「な、何だと!?」
「はぁぁっ!!」
「ぐぉっ!?」
先ほどまでとは違って、自身のパワーに負けてないウィザードに驚くグランウシュムに対してウィザードが放った掌底が決まる。
思わずよろけながらも数歩後ろに下がるグランウシュムだったが、すぐに剣を振るいウィザードもウィザーソードガンを振るう。
「く、くそがっ!テメェ如きに!」
「でやぁっ!!」
「うがっ!?」
グランウシュムが振り下ろした剣をかわしながらもウィザーソードガンで一撃入れるウィザード。
よろけるグランウシュムを蹴る事で後ろに跳ぶと、そのまま右手の指輪を付け替えウィザードライバーを操作してかざした。
「悪いけど、一気に決めるっ!!」
《チョーイイネ!キックストライク!サイコー!》
「はぁぁぁぁっ!!」
「っ、くそがっ!!」
ウィザードが電子音声と共に飛び上がり、そのままグランウシュム目掛けてストライクウィザードを放つと咄嗟に剣を盾にして受け止めるグランウシュム。
そのままぶつかり合いが続く中で、ウィザードが右手の指輪を付け替えてウィザードライバーを操作してからかざす。
《ドリル、プリーズ》
「おりゃぁぁぁぁっ!!」
「うぉっ、なめた真似を・・・なっ!?」
電子音声と共に剣に右足をつけている状態で高速回転し始めるウィザード。
少し驚きながらも無駄なあがきと思っていたグランウシュムだったが、少しすると剣に罅が入り始める。
それに気づいた時には罅がどんどん広がって行き、最終的には剣が砕け散りそのまま高速回転しながらのストライクウィザードが直撃する。
まともに受けてしまって吹き飛ばされはしたものの、まだ動ける様であった。
「や、やろぉ・・・!!」
「っ、今なら倒せる!畳み掛けるぞっ!!」
「りょーかいっ!!」
《《《《ロックオン》》》》
ふらつきながらもまだ戦おうとするグランウシュムを見て斬月・真が叫ぶ。
それに答えるシグルドの声に合わせて斬月・真、デューク、シグルド、マリカがそれぞれゲネシスドライバーに装着しているロックシードを取り外してソニックアローに装着する。
電子音声と共にソニックアローを構えると、矢の先端にエネルギーが集束し始める。
「くっ、やらせるか・・・」
「それはこっちの台詞だっ!!」
「ぐぉっ!?」
《オレンジスカッシュ!》
「大橙一刀っ!!」
「がはぁっ!?」
斬月・真達を妨害しようとカッティングブレードを倒そうとするマルスの背後から蹴りを入れるディレイド。
思わずよろけるマルスに対し鎧武が大橙丸での一撃『大橙一刀』が決まって後退する間に、斬月・真達が一斉に攻撃を仕掛けた。
「「「「ソニックボレーッ!!」」」」
《チェリーエナジー》
《ピーチエナジー》
《メロンエナジー》
《レモンエナジー》
「がぁぁぁぁっ!?」
斬月・真達の声に合わせて響く電子音声と共に強力なエネルギーの矢『ソニックボレー』が放たれる。
その矢はグランウシュムの体を易々と貫いた。
「う、嘘だろ・・・俺が、こんな所でぇぇぇぇっ!!」
叫びながらも後ろに倒れたグランウシュム。
直後、グランウシュムは斬月・真達の前で大爆発を起こした。
「っ!?グランウシュムッ!!お、おのれぇ・・・・はぁぁっ!!」
「「ぐぁぁぁっ!?」」
「なっ、きゃぁぁっ!?」
「わぁぁっ!?」
「うぉっ!?」
グランウシュムが倒されたところを見て、激昂しながらもソードブリンガーを振るい続けることで金色の衝撃波を放ちまくるマルス。
近くにいた鎧武とディレイドが衝撃波を受けて吹っ飛ぶ中で、放たれた衝撃波によって他のライダー達やリブラゾディアーツも攻撃を受けて吹っ飛んだ。
「こうなれば、貴様だけでもぉっ!!」
「うわぁぁぁっ!?」
そんな中で無事であったラピスに対しコウガネが突撃すると同時に、コウガネが無数の黒いイナゴとなってラピスを包んでそのまま空へと浮かび、天井を突き破って会場を後にしてしまう。
「っ、逃がすかっ!」
《フォームライド、ウィザード・ハリケーン》
《ハリケーン、プリーズ!フー、フー、フーフーフーフー!》
「あ、おい吉良っ!?俺も行くっ!」
そんな中、吹き飛ばされてしまっていたディレイドがウィザード・ハリケーンスタイルに変身して自身の周囲に緑の風を纏うとそのまま空へと舞いあがる。
同じく鎧武も通常のロックシードよりも大きなロックシードを開錠して上に投げると、上に投げたロックシードが巨大化しながらも変形して『ロックビークル』と言う乗り物の一つ『ダンテライナー』に変化すると、そのままダンテライナーに乗って鎧武はDウィザードの後を追う。
「くっ、僕も!」
「っ、させませんっ!!」
何とか立ち上がりながらもウィザードが後を追おうと指輪を付け替えようとするのを見ていたリブラゾディアーツはゾディアーツスイッチを押して背中にマントを付けた羊を思わせる姿の『アリエスゾディアーツ』へと姿を変える。
そしてそのまま指輪を付け替えようとするウィザードに対して、持っている何となく棍棒を思わせる形状の杖『コッペリウス』を向けた途端にコッペリウスからオーラが放たれウィザードはそれをまともに浴びる。
それをウィザードが浴びた途端に、ウィザードがその場で前のめりに倒れてしまいながらも変身を解除しクロウに戻ってしまった。
「お、おい!大丈夫か!?」
「しっかりしろっ!おいっ!!」
「・・・スー・・・スー・・・」
「へっ?ね、寝息?」
「って事は・・・こいつ、寝てるのか?」
「はい、寝てるだけです。しばらくしたら起きれますから、皆さんも眠ってて下さい」
慌てて駆け寄ったグリドンと黒影がクロウの体を起こした際にクロウが静かに寝息を立てている事に気づく。
ただ寝てるだけという状態に思わずきょとんとなるグリドンと黒影に対して優しい口調で簡単に説明した後、アリエスゾディアーツはコッペリウスを向けると広範囲にオーラを放ってクロウ以外の面々にもオーラを浴びせてしまった。
その結果、ライダー達は次々と変身を解除してしまいながらもその場に倒れて眠り始めてしまった。
「これでよし・・・グレムリンも戻ってしまいましたし、私も帰ろうかな」
「ま、待て・・・・!」
「っ!?」
それを確認した後、オーロラを出してその場を後にしようとするアリエスゾディアーツだったがそれを呼び止める声が聞こえる。
全員眠らせたはず、と思いながらも振り返ると凱斗一人だけが何とか立っている状態であった。
「何故、とどめを刺さない・・・今なら、全員始末できる・・・と言うのに・・・」
「・・・」
凱斗の言葉に何も言わずに背を向けて灰色のオーロラの前に立つアリエスゾディアーツ。
そして、一言だけ彼に伝えた。
「・・・私は、人を傷つけるのが・・・好きではないので」
一言言い終えると同時にアリエスゾディアーツはそのままオーロラを潜る。
その直後、限界が来たのか凱斗も倒れてしまい眠ってしまうのであった・・・・。
To be continued・・・