仮面ライダーディレイド   作:白き翼

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ディレイドと鎧武ラピスを連れ去って逃走するコウガネを追う最中、金色の魔法使いと時を食らう牙が駆けつける。

それにより、この世界の最後の戦いが幕を開ける・・・


僕達のステージ

「待てぇぇっ!!」

「そいつを連れてどこに行く気だぁっ!!」

 

ラピスをさらった大量のイナゴを追いかける中、Dウィザードと鎧武が声を上げる。

だが、そんな二人の声を無視するがごとくイナゴの群れはそのまま逃げ続ける。

 

「くそっ、なかなか距離が縮まらない!どうする吉良!?」

「くっ・・・!」

 

なかなか距離が縮まらない状況にどうしたものかと叫ぶ鎧武に対し、Dウィザードもどうしたものかと考える。

そんな時、空に歪みのようなものが生じたかと思うとそこから先頭車両がワニの頭部を思わせる列車が飛び出してくる。

 

「な、何だありゃぁ!?」

「あれはガオウライナー、ってあれ?誰か上にいる?」

 

突然現れた列車こと『ガオウライナー』に驚く鎧武を余所にDウィザードはガオウライナーの上に誰かいる事に気づく。

目を凝らしてよく見ると、それはウィザードと同じタイプのドライバーを付けた金色の魔法使いとも呼ばれた全体的に金と黒の仮面ライダー『仮面ライダーソーサラー』であった。

 

Dウィザードがソーサラーを見ている中で、ソーサラーは自身のベルト『ソーサラードライバー』を操作してそのまま右手の指輪をかざす。

 

《トルネード、ナウ》

 

電子音声と共にソーサラーの目の前に出現した金色の魔法陣にソーサラーが触れた直後、魔法陣から虹色の竜巻が発生する。

そのまま竜巻はラピスに命中して、彼を包み込むようにしていた大量のイナゴをすべて吹き飛ばす。

 

だが、吹っ飛ばされたのはラピスも同じで勢いよく地面に落下し始めた為にDウィザードと鎧武が全速力でラピスに向かう。

そして先に近づいたDウィザードが何とかラピスを受け止め、そのまま地上に着地すると同時にウィザードの変身を解除する。

 

それに遅れて地上に降りた鎧武がダンテライナーを元に戻してからディレイドに駆け寄ると、地上で停車したガオウライナーから降りたソーサラーと共に全体的に銅色の仮面ライダー『仮面ライダー牙王』が姿を現した。

 

「おーい!そいつ無事か!?」

「すみませーん!大丈夫でしたかっ!?」

 

「えぇ、何とか・・・それより、ユーリ。まさか纏めてぶっ飛ばすとは思わなったよ・・・?」

「あぅ、すみません・・・加減が上手く出来なくって」

「まぁまぁ、吉良君が間に合って結果オーライだったんだから許してあげてよ」

 

「えと、君達は・・・?」

 

「あぁ、俺は柏葉浩太。アーマードライダー鎧武だ」

「ユーリ・エーデルヴァイン、仮面ライダーソーサラーです」

「あたしは、キリエ・フローリアン。仮面ライダー牙王よ」

「僕は秋山吉良、仮面ライダーディレイド・・・君は?」

 

「僕はラピス・・・本当の名はシャムビシェ、グランウシュムと同じ、オーバーロードと呼ばれる存在の一人で・・・コウガネを封印していたんだ」

 

鎧武にディレイドが答えながらもラピスを降ろし、そのままソーサラーに困った感じで声をかけるとソーサラーは申し訳なさそうに頭を下げる。

 

ソーサラーを見て笑いながらも牙王がディレイドに声をかける中、ラピスは困惑した様子で尋ねてくるので簡単に挨拶するディレイド達に対してラピスも名乗りながらもある場所を指さす。

そこではラピスを包み込んでいたイナゴの群れが一ヶ所に固まって、不気味な光と共にマルスへと姿を変える。

 

「おのれぇ・・・だが、誰が現れようが黄金の果実である私に勝てるものなどいないっ!この場でシャムビシェ諸共お前達を葬ってくれるっ!!」

「そんなの、やって見ないと分かんないでしょっ!」

 

「あぁ、行くぜっ!!」

「オーケーッ!」

「ラピスさんはガオウライナーに隠れててください!」

「わ、分かった」

 

《コネクト、ナウ》

 

それぞれが武器を構える中で、ソーサラーがラピスにガオウライナーを指さしながらも声をかける。

 

それを聞いてガオウライナーに向かっていくラピスを余所に右手の指輪をソーサラードライバーを操作してからかざしたと同時に響いた電子音声と共にソーサラーの近くに出現した魔法陣に手を突っ込んでそこから長柄斧状の武器『ディースハルバード』を取り出して構え、牙王も腰についている4つのパーツ『ガオウガッシャー』を組み立てて剣の形態『ガオウガッシャー・ソードモード』にするとディレイドと鎧武と一緒にマルスへと向かっていく。

それを見て面白いと言わんばかりにマルスが駆け出してディレイド達と戦い始めるのだが、4対1と言う状況であるにも関わらずマルスは4人と互角以上の戦いをしていた。

 

「くっ、強い・・・!」

「言っただろう、貴様たちでは勝てないとなぁっ!!」

 

「きゃぁっ!?」

「ユーリ、あぐっ!?」

 

「でぇやぁぁっ!!」

「「うぁぁっ!?」」

 

ソードブリンガーの一撃を受けて吹っ飛ぶソーサラーを見て声を上げた直後、アップルリフレクターで殴られて吹っ飛ぶ牙王。

マルスが牙王を吹っ飛ばした直後にソードブリンガーを振るって鎧武とディレイドを斬りつけて吹っ飛ばした。

 

4人が体制を整える中マルスはソードブリンガーの剣先をディレイドに向けた。

 

「ふん・・・レギオネクスは貴様を特に警戒していたが、どうと言う事は無いな・・・!」

「そいつは、どうかなっ!」

 

ソードブリンガーの剣先を向けながらも告げるマルスに対し、ディレイドはカードを構える。

 

「確かに、僕の力だけじゃ勝てないだろうね・・・けどっ!僕には一緒に戦ってくれた人達の力があるっ!!」

《フォームライド、クウガ・タイタン》

 

ディレイドライバーにカードを装填すると、電子音声と共にディレイドはクウガに変身するも、その姿はマイティフォームではなく鎧をまとったような感じの紫の姿『タイタンフォーム』であった。

Dクウガを見てそれがどうした、と言わんばかりにDクウガに向かっていくマルスに対してDクウガはさらに別のカードを装填する。

 

《スキルライド、ミキ サヤカ》

 

電子音声と共に魔法少女姿のさやかが一瞬姿が現れたかと思うとDクウガの両手に魔法少女時のさやかの使用する剣が現れる。

すると、出現した剣はタイタンフォーム専用の剣『タイタンソード』に変化すると同時にDクウガに振るわれたソードブリンガーを左手に持つタイタンソードで受け止める。

 

すぐさまDクウガは右手のタイタンソードで斬りかかるもののそれはアップルリフレクターで防御されてしまう。

そのままDクウガとマルスがぶつかり合う中で、鎧武はパインの絵が描かれた『パインロックシード』を構える。

 

《パイン》

《ロックオン》

 

《ソイヤッ!パインアームズ! 粉砕デストロイ!》

 

パインロックシードを開錠し、戦極ドライバーにつけているオレンジロックシードと取り替える。

戦極ドライバーに装着してすぐにカッティングブレードを倒す事で響いた電子音声と共に鎧武の基本形態である『オレンジアームズ』の装甲が無くなる。

その直後に頭上にあったクラックから降ってきたパイナップルが頭に被さる事で展開して、鎧武は『パインアームズ』へと変身を完了する。

 

「吉良、離れてろっ!おぉらっ!!」

「っとと!?」

 

「その程度でっ!!」

「はぁっ!」

「ぬがっ!?」

 

「せいっ!!」

「ぐぅぅっ!?」

 

そしてすかさずパインアームズの専用武器である鎖鉄球『パインアイアン』をマルス目掛けて振るう。

鎧武の声を聴いて慌ててマルスから離れたDクウガを余所に、ソードブリンガーで鎧武目掛けて弾き飛ばすマルスだったが弾かれたことで鎧武に向かってきたパインアイアンをソーサラーがディースハルバードをフルスイングして打ち返す。

 

返されたパインアイアンはマルスに命中し、その一撃によろけた所でDクウガが放った二本のタイタンソードの突きをまともにくらって後退する。

 

そんな中、Dクウガがいきなり左手のタイタンソードをマルスに投げつけるがそれはアップルリフレクターで弾かれてしまうものの投げたタイタンソードはマルスに当てる為にやったものではなかった。

 

《パインスカッシュ!》

「せいはぁぁぁぁっ!!」

 

「うぉぉっ!?」

 

直後、電子音声に合わせて鎧武は飛び上がるとそのままパインの切り身を潜り抜けながらも無頼キックを放つ。

咄嗟にアップルリフレクターで受け止めるマルスだったが、その一撃の重さに踏ん張り切れずに思わず滑るように後ろに後退してしまう中で、牙王がパスケースのようなアイテム『ライダーパス』を自身のつけているベルト『ガオウベルト』にかざす。

 

《フルチャージ》

「はぁぁぁっ!!」

 

「くっ、なめるなっ!」

「もういっちょっ!!」

 

「うぉっ!?」

 

電子音声に合わせてガオウガッシャーの刀身にエネルギーが集束し始めると、突然刀身部が分離してそのまま牙王がガオウガッシャーを振るうと同時にそれに合わせて刀身が移動し、移動する刀身が相手を切り裂く『タイラントクラッシュ』をマルス目掛けて放つ。

 

飛んできた刀身に驚きながらもガオウガッシャーをアップルリフレクターで弾き飛ばすものの、牙王が再び振るう事で弾き飛ばされた刀身が再び向かってくる。

 

戻ってくるとは思ってなかったために驚きながらも何とかソードブリンガーを使って弾くマルスにDクウガがカードを装填しながらも駆け出した。

 

《ファイナルアタックライド、ク・ク・ク・クウガ》

「もうひと押しっ!!」

 

「え、うわっ!?な、何だこれ!?」

 

「そのまま行ってっ!!」

「っ、はいっ!」

 

電子音声と共に、タイタンソードを相手に突き刺す『カラミティタイタン』をマルス目掛けて放とうと考えるDクウガ。

そんな時に突然牙王がガオウガッシャーを振るって刀身がタイタンソードの刀身にぶつかったかと思うと、ガオウガッシャーの刀身がタイタンソードの刀身と一体化した事でタイタンソードの刀身が銅色のエネルギーを纏い光り輝く。

 

思わぬ事態に驚くDクウガに牙王が叫ぶと、ハッとなりながらもDクウガは駆け出しながらもタイタンソードを構える。

 

「いっけぇぇぇぇっ!!」

「くぅっ!!」

 

そのままマルス目掛けてカラミティタイタンを放つDクウガ。

咄嗟にマルスはアップルリフレクターでカラミティタイタンを受けとめようとするが、ガオウガッシャーの刀身と共に纏われたエネルギーをも付加された強烈な一撃はアップルリフレクターに突き刺さる。

 

その結果、アップルリフレクターが砕け散ってしまった。

 

「な、何っ・・・」

「でやぁぁぁっ!!」

 

「がはぁぁっ!?」

 

アップルリフレクターが破壊されたことに驚きを隠せないマルスにDクウガのタイタンソードを一閃。

防御できずにまともに受けるマルスが吹っ飛ぶ中、Dクウガがタイタンソードを振り切った時点で分離していたガオウガッシャーの刀身がガオウガッシャーに連結される。

 

そんな中、鎧武がイチゴロックシードを構えた。

 

「どんどん行くぜっ!」

 

《イチゴ》

《ロックオン》

 

「くっ、させるかぁっ!」

「おっと!」

《ソイヤッ!》

 

鎧武がイチゴロックシードを開錠して戦極ドライバーに装着すると、そうはさせるかと言わんばかりにマルスが近づいてソードブリンガーを一閃するも鎧武はカッティングブレードを倒しながらもかわす。

 

その直後、鎧武がいた場所の頭上にあったクラックからイチゴが落ちてマルスの脳天に直撃した後に跳ね上がる事で鎧武の方へと飛んでいく。

 

「もういっちょっ!!」

「がっ!?」

 

《イチゴアームズ!シュシュッとスパーク!》

 

「変身!」

《カメンライド、バース》

《アタックライド、バースバスター》

 

飛んできたイチゴを鎧武が蹴り飛ばして今度はマルスの顔面に直撃して、そのまま跳ね上がったかと思うとそのまま鎧武の頭に被さる。

それに合わせて響く電子音声と共に鎧武は全体的に赤く左右非対称の装甲の『イチゴアームズ』へと姿を変えると、Dクウガもバースに変身すると同時にカードを装填。

 

電子音声と共に出現したバースの専用武器である銃『バースバスター』を構えると同時にメダル型のエネルギー弾を連射し、鎧武は両手に出現したクナイ『イチゴクナイ』を投げつける。

咄嗟にバックステップで攻撃をかわすマルスに対し、ソーサラーはソーサラードライバーを操作して右手をかざす。

 

《エクスプロージョン、ナウ》

 

「はっ!!」

「なっ、うぉぉっ!?」

 

電子音声と同時にソーサラーが右手を前に突き出すとマルスの周囲で爆発が起こる。

マルスが爆発で怯んでいる所で、鎧武はイチゴロックシードを無双セイバーに装着する。

 

《ロックオン》

《イチ、ジュウ、ヒャク》

 

「クナイバーストォッ!!」

《イチゴチャージ!》

 

「くっ、調子に乗るなぁっ!!」

 

電子音声に合わせて無双セイバーを振るうと同時に目の前にイチゴ状のエネルギーが出現し、そこから大量のイチゴクナイの形のエネルギー刃『クナイバースト』を放つ。

それに対して、マルスはソードブリンガーを振るって放った金色のエネルギーの斬撃で向かってくるエネルギー刃を纏めて切り裂いてしまう中、Dバースがその間にカードを入れた。

 

《ファイナルアタックライド、バ・バ・バ・バース》

 

《セルバースト》

「バースバスター、シュートッ!!」

 

「ぐぅぅぅっ・・・うぁぁぁっ!?」

 

電子音声と共にバースバスターの銃身の下部に付いているパーツを銃口部に取り付けるDバース。

それと同時に響いた電子音声に合わせてバースバスターから連射していたエネルギー弾よりも強力な破壊力を持つメダル型のエネルギー弾を放つ『セルバースト』をマルス目掛けて発射する。

 

咄嗟にソードブリンカーを振るって切り裂こうとするも、それは出来ずにソードブリンガーとエネルギー弾がぶつかり合った結果エネルギー弾が派手な爆発を起こした。

 

思わずよろけながらも後退するマルスを余所に、鎧武は通常のロックシードとは違い果実が描かれていない橙色のロックシード『カチドキロックシード』を開錠してそのまま戦極ドライバーに装着してカッティングブレードを倒した。

 

《カチドキ》

《ロックオン》

 

《ソイヤッ!カチドキアームズ!いざ、出陣!エイエイオー!》

 

「変身!」

《カメンライド、セイバー》

《アタックライド、ザンバットセイバー》

 

開錠と同時に装着してカッティングブレードを倒すと同時に果実ではなく何かの装甲を思わせるようなものが鎧武に被さり、展開。

展開が完了した時には鎧武は兜飾りの形状も変わってまるで戦国武将を思わせるような姿『カチドキアームズ』へと変身を完了する。

 

そしてそのまま背中に装備された2振りの旗『カチドキ旗』を構えながらもコウガネに向かっていく中でDバースはセイバーに姿を変えるとすぐさまディレイドライバーにカードを装填。

それに合わせて出現したザンバットセイバーを構え、Dセイバーはソーサラーと牙王と共に鎧武に加勢する。

 

「「うぉぉぉぉぉっ!!」」

「「はぁぁぁっ!!」」

「ぐっ、うぅっ!?」

 

4人の攻撃を何とかソードブリンガーを使って防ぎながらも反撃するマルスだが、徐々にマルスは4人に押され始める。

先ほどまで自分が押していたと言うのにあっさりこちらが押されていると言う状態に混乱していた。

 

「な、何故だ!?何故新世代の神であり、黄金の果実である私が貴様等如きにぃ・・・!」

 

「さっきから聞いてりゃ何が新世代の神だ!何が黄金の果実だっ!!」

「そうだ!お前なんて、偉そうにしてるだけのただの金メッキだろうがっ!!」

 

「金メッキ、だと・・・き、貴様ぁぁぁぁぁっ!!」

 

訳が分からないと言わんばかりに叫ぶマルスに鎧武が叫ぶと同時にDセイバーが言い放つ。

Dセイバーの発言を聞いた途端、怒りを露わにしてDセイバーにソードブリンガーで斬りかかるもののソーサラーがディースハルバードで受け止める。

 

「タイラント・・・ライダーキックッ!!」

「ごはぁぁぁっ!?」

 

マルスとソーサラーが鍔迫り合いの状態となっている最中、牙王が放った炎を纏った右足で放つ蹴り『タイラントライダーキック』がマルスに炸裂。

地面を転がっていくマルスを見ながらも構えを解かない4人に対して、マルスはフラフラと立ち上がった。

 

「ぐぅぅ・・・おのれぇぇぇぇっ!!」

 

立ち上がったコウガネが叫ぶと、その姿を大量のイナゴへと変えたかと思うとそのイナゴが一ヶ所に固まり始めてだんだんと巨大になっていく。

何事かと思う4人を余所に、一か所に集まったイナゴの群れが不気味に光り輝いたかと思うとその姿を下半身が巨大な炎の馬と化したマルスへと変えた。

 

突然姿を変えたマルスに驚く四人に対してマルスは下半身の炎の馬から火炎弾を放って攻撃してきた為に慌てて逃げるDセイバー達。

直後、派手な爆発が4人の近くで起きてしまった為に4人は吹っ飛ばされて地面を転がるも鎧武がすぐに立ち上がる。

 

「ったく、デカけりゃいいってもんじゃねぇぜ!!」

《フルーツバスケット》

 

マルスの姿を見て面倒だと言わんばかりに声を上げながらも鍵を思わせる形状のロックシード『極ロックシード』を手に取る鎧武。

電子音声に合わせて極ロックシードをカチドキロックシードの左側にある鍵穴部分に差し込んでそのまま極ロックシードにあるレバーを倒す。

 

《ロックオープン》

《極アームズ!大・大・大・大・大将軍!》

 

極ロックシードのレバーを捻った事で、極みロックシードが展開したかと思うとカチドキロックシードの絵柄が変わる。

すると、別の電子音声と共に鎧武の周りに大量の果実が出現したかと思うとそれが一斉に鎧武にぶつかった。

 

ぶつかるや否や、カチドキアームズの装甲がはじけ飛びその中からカチドキアームズとは全く違う姿となった胸に様々な果物が描かれた銀色の姿となった鎧武が現れる。

この姿こそ、鎧武の最終形態である姿『極アームズ』である。

 

「だったら僕はこれでっ!」

《フォームライド、オーズ・ラトラーター》

《ライオン、トラ、チーター!ラトラタ~!ラトラ~タ~!!》

 

《アタックライド、トライドベンダー》

 

電子音声に合わせてDセイバーがオーズ・ラトラーターコンボに姿を変えるとすぐに別のカードをディレイドライバーに装填。

 

電子音声と共にどこからともなく一台のバイク『ライドベンダー』が自動操縦で現れたかと思うと、Dオーズの手の中に黄色い缶『トラカン』が出現。

 

いきなり出て来たトラカンの蓋を開けてライドベンダーに向かって投げるとライドベンダーが変形し、投げたトラカンが巨大化して前輪となって合体。

そのまま虎を思わせる頭部が出来た事で、大型バイク『トライドベンダー』へと姿を変えた。

 

「うぉっ!?何かスゲェバイクだな!?」

「乗ってくださいっ!攻撃の回避とかは何とかやりますから!」

「あ、あぁっ!任せたっ!」

 

突然変形したトライドベンダーに驚く鎧武に乗るように言うDオーズに頷いて答え、そのままDオーズの運転でトライドベンダーが走り始めたかとおもうと、そのままトライドベンダーが空へと舞い上がった。

 

「ちょ、えぇっ!?このバイクって空も飛べんのかよ!?」

「驚いてる場合ですか!?攻撃しましょう!」

「あ、そうだったっ!!」

《ブドウ龍砲》

 

トライドベンダーが空を飛べることに驚く鎧武にツッコミを入れるDオーズ。

その言葉にハッとなりながらも極ロックシードのレバーを捻ると、電子音声と共にブドウ龍砲が出現する。

 

そしてそのままトライドベンダーの前輪部分からメダル型のエネルギー弾と共に鎧武のブドウ龍砲から銃弾が放たれ、次々マルスに命中していく。

 

「キリエ、私達も!」

「えぇっ!」

 

攻撃を始めるDオーズ達を見てソーサラーが牙王に呼びかける。

それに牙王が頷いて答えると二人揃って跳び、そのままガオウライナーのコックピットがあるワニの頭部と思わせるものとなっている先頭車両『ガオウライナー・キバ』に飛び乗った。

 

二人が乗り込むと同時にそのままガオウライナーが動き始めたかと思うと、そのままガオウライナー・キバのワニの口から光線を放ちながらもガオウライナー・キバとガオウライナーの後続車両の上部についている鰭状のミサイルを次々発射する。

 

「ちっ、猪口才なぁっ!!」

 

Dオーズ達とガオウライナーの攻撃を次々受けていくマルスだが、大して効いていない様子で火炎弾を次々と飛ばしてくる。

何とか攻撃をかわしながらもメダル型のエネルギー弾を乱射するDオーズを余所に鎧武がブドウ龍砲をポイ捨てしたかと思うとすぐに極ロックシードのレバーを二回捻る。

 

《火縄大橙DJ銃、無双セイバー》

「よっとっ!」

 

電子音声に合わせて鎧武の左手にカチドキアームズの専用武器でもある大型銃『火縄大橙DJ銃』、右手に無双セイバーが出現する。

そして、二つの武器を合体させることで『火縄大橙DJ銃・大剣モード』へと切り替えるとすぐさまカッティングブレードを二回倒す。

 

《極オーレ!》

「突っ込めっ!吉良ぁっ!!」

「了解っ!!」

 

馬からの火炎弾をかわしながらも突っ込むDオーズに合わせるように火縄大橙DJ銃を構えるとそこから虹色の光の刃が伸びた。

そしてそのままマルスの方へと近づくと、馬の足の間をトライドベンダーで駆け抜けながらも鎧武が火縄大橙DJ銃を一閃して相手を叩き斬る『火縄大橙無双斬』を放つ。

 

それによって馬の体を切り裂かれたマルスはそのままあちこちから爆発を起こしたかと思うと、Dオーズと鎧武の背後で大爆発を起こした。

 

爆発を余所にトライドベンダーが地に降りて滑るようになりながらも止まると、二人揃ってトライドベンダーから降りる。

そのままDオーズがディレイドに戻った事でトライドベンダーが消滅してしまうものの、それを気にせずに今だ炎が上がっているマルスが爆発した場所を見ていた鎧武とディレイドにソーサラーと牙王が合流する中ふらついた状態のラピスも付いてきた。

 

「ら、ラピス?」

「お、おいどうした?ふらついているけど」

「い、いや・・・ガオウライナーと言うのに乗っていたんだけど・・・ちょっと、気持ち悪くなっちゃって・・・」

 

「あー・・・結構派手な動きしちゃってたから酔っちゃったのか」

「ご、ごめんね~?ラピス君の事考えずに運転しちゃった・・・」

 

ラピスに心配した様子で声をかける鎧武とディレイドにふらつきながらも説明するラピス。

それを聞いて納得するディレイドを余所に申し訳なさそうに謝罪する牙王。

 

その時、突然炎の勢いが強くなると共にその中から元の人間大のサイズとなったマルスが姿を現した。

 

「っ、アイツまだやれるのかっ!?」

「ったくもぉ・・・しぶといわね」

 

「くっ、何故だ!何故、貴様達は抗う!?こんな世界を護る意味など何も意味がない!それに、所詮人間は私達オーバーロードと大差ない・・・ただ、傷つけあうだけの生き物だ、そんなものを護る価値もないっ!!」

 

「そんな事はないっ!確かに、人は互いを傷つけあう事もある・・・けどっ!皆がそうとは限らないっ!僕達は争うだけの存在じゃないだっ!!」

 

「吉良の言う通りだ!俺達は誰かと手を取り合って、助け合う事が出来るんだっ!勝手に決めつけてんじゃねぇっ!!」

 

驚く鎧武に対して牙王が勘弁してくれと言わんばかりに呟く中、コウガネが叫ぶ。

それに対してディレイドが大声でマルスの言葉を否定すると、それに賛同する鎧武もマルスの考えを否定した。

 

「・・・強いんだね、二人とも」

「えっ、浩太さんはともかく、僕はまだまだだと思うんだけど・・・」

 

「ううん、そんな事ないよ。浩太も、君も強いよ。僕なんかよりもずっとね」

 

マルスとのやり取りを見て呟いたラピスの言葉に、吉良は少し困った様子で返す。

それを聞いたラピスが首を横に振って告げると、フッと笑みを浮かべた。

 

「戯言を・・・この場で貴様等全員、跡形もなく滅ぼしてくれるぅぅぅぅっ!!」

 

マルスが叫ぶや否やまだ上がっている炎がまるでサッカーゴールを思わせる形状へと変化する。

そしてマルスの体からも炎が噴き上がったかと思うと、その炎から炎で体が出来ているマルスが大量に現れる。

 

「うわっ!?い、いっぱい出て来ましたよっ!」

「まだあんな力を残してたなんてね・・・!」

 

「大丈夫ですよ、僕達が力を合わせば・・・あんな奴に、負けはしませんっ!!」

 

警戒するソーサラーと牙王を余所にディレイドが二人に向かってはっきりと返すとマルスを見ながらも叫ぶ。

 

 

 

 

「コウガネ!こっからは・・・僕達のステージだっ!!」

 

 

 

ディレイドが叫んだ直後、ブレイブッカーからカードが飛び出してきたのでそれを掴むと鎧武に関係したカードのイラストが元に戻っていく。

 

そして、その中にはFFRのカードがない代わりにそれぞれのアーマードライダーのエンブレムが円を描くように8つ描かれたカードがあった。

大体どういうカードなのかはイラストで分かったためにディレイドは迷わずにそのカードを装填した。

 

 

《スペシャルカメンライド、フルーツバスケット》

 

 

《マツボックリアームズ!一撃、インザシャドウ!》

 

《ドングリアームズ!ネバーギブアップ!》

 

《ドリアンアームズ!ミスターデンジャラス!》

 

《クルミアームズ!ミスターナックルマン!》

 

《バナナアームズ!ナイトオブスピアー!》

 

《メロンアームズ!天下御免!》

 

《ブドウアームズ!龍・砲!ハッハッハッ!》

 

《オレンジアームズ!花道、オンステージ!》

 

 

電子音声に合わせて8人へと分身したかと思うとそのまま8人のディレイドの頭上に出現したクラックから落ちてきた果実がそれぞれ頭に被さって展開。

それによってディレイドは黒影、グリドン、ブラーボ、ナックル、バロン、斬月、龍玄、鎧武の8人のアーマードライダーの姿へと変わる(以後 アーマードライダーの前にDをつけて表記します 例 D鎧武)。

 

ディレイドが変身したアーマードライダー達が一斉に武器を構えるのを見て、鎧武がD鎧武の傍に行く。

それを見たソーサラーと牙王もそれに続く中、ラピスは少し悔しそうな表情となっていた。

 

「・・・僕にも力があれば、皆と一緒に戦えるのに・・・!」

 

「ようやくその気になったようだな」

「っ!?」

 

「ほれ、受け取んな」

 

ラピスが呟いたその時、突然背後から誰かの声が聞こえる。

いきなりの事で驚くラピスの背後にいたのはDJナーガであったのだが、何故かホログラムの様になっており恰好もどこかの民族衣装のようなものとなっていた。

 

それはさておきDJナーガはラピスにあるものを投げ渡す。

それは戦極ドライバーと銀色のリンゴが描かれたロックシードであった。

 

「これは・・・」

「今願った力となるものさ・・・あとは、お前次第だぜ?」

 

渡されたものを見て戸惑うラピスにDJナーガは告げると、光の粒子となって消滅した。

それを見送った後、ラピスは戦極ドライバーを装着してすぐさまロックシードも開錠して戦極ドライバーに取り付け、カッティングブレードを倒した。

 

 

 

《シルバー》

《ロックオン》

 

《ソイヤッ!シルバーアームズ!白銀、ニューステージ!》

 

 

 

電子音声と共に銀と水色のリンゴがラピスの頭に被さって展開して装甲となる事で、ラピスは頭部は兜の形状は違う事以外が鎧武を思わせる仮面ライダー『仮面ライダー冠(かむろ)』へと変身を完了した。

突然響いた電子音声と共に姿を変えたラピスに驚く一同を余所にラピスが鎧武とD鎧武の間に入る。

 

「ラピス・・・」

「僕も、手伝わせてほしい・・・一緒にアイツを倒そうっ!!」

「っ・・・あぁっ!」

 

「おのれシャムビシェ・・・小賢しい真似をぉっ!!」

 

「っ?あれは・・・?」

 

「あれが奴の本体だ!皆、僕の力を使って!!」

 

冠の言葉に力強く頷いて答える鎧武。

その様子を見て忌々しそうにするマルスの背後をよく見ると、赤いリンゴのエネルギー体のようなものがまるでゴールキーパーを務めているかのように浮いている事に気づくソーサラー。

 

冠は浮いている赤いリンゴがマルスの本体であると説明をした後、冠が光り輝いたかと思うと青い光のボールに変化した。

 

「よし、行くぜ皆っ!」

「「「「「「「「「はいっっ!!」」」」」」」」」

「オッケーッ!」

 

「かかれぇぇぇぇぇっ!!」

 

鎧武の声と共に駆け出すディレイドの変身したアーマードライダー達とソーサラーと牙王。

それを見て、叫ぶマルスに従うように炎のマルスたちが一斉に迎え撃とうと突撃する。

 

「鷹人、じゃなくて吉良!パスッ!」

「はいっ!よっと、黒影!!」

 

「よっし!グリドン!」

「オッケー!よっ!ほっ!ほっ!ブラーボ!」

 

「任せてっ、っとと!?キリエさんっ!」

 

向かってくる炎のマルス達を蹴散らしながらも鎧武はD斬月にボールとなった冠をパスすると、そのままD斬月はD黒影に向かってボールを蹴るとD黒影はヘディングでDグリドンにパスをした。

Dグリドンは一回ボールをドンカチを使って上に打ち上げると近づいてきた炎のマルスを殴り飛ばし、落ちて来たボールをブラーボに向かってドンカチで殴り飛ばす事でパスする。

 

ボールをドリブルして行くDブラーボは炎のマルスの妨害を何とかかわしながらも、ボールを牙王へとパスした。

 

「ふふっ、サッカーなんて何時ぶりかしら、ねっ!よしっ、龍玄!」

「おっと!はぁぁっ!行くよナックル!」

 

「おりりゃおりゃおりゃっ!バロンッ!!」

 

牙王は少し楽しそうにボールをドリブルして向かって来る炎のマルスをガオウガッシャーで切り裂いたりかわしたりしながらもD龍玄にパスする。

ボールを受け取るD龍玄はブドウ龍砲を撃ちまくって炎のバロンをけん制しながらも炎のマルスをクルミボンバーで殴り飛ばしているDナックルへと蹴り飛ばす。

 

そしてタイミングを合わせてDナックルが飛んできたボールをDバロンの方へと殴り飛ばし、それを見たDバロンがソーサラーに向かって叫ぶ。

 

「よしっ、ユーリッ!」

「はいっ!」

《イエス、ファイナルストライク!アンダースタン?》

「はぁっ!!」

 

「よいしょぉっ!!」

 

声をかけられたソーサラーはディースハルバードを投げ捨てると、素早く右手の指輪を取り換えてソーサラードライバーを操作して右手をかざす。

それに合わせて響く電子音声と共に飛び上がると同時に、Dバロンがこっちに飛んできたボールをバナスピアーで上へと弾き飛ばす。

 

「いっけぇぇぇぇぇっ!!」

「っ!させるかぁぁぁっ!!」

 

ボールを弾き飛ばした先にはソーサラーがおり、ソーサラーはそのまま必殺技である飛び蹴り『ストライクソーサラー』をボールに放つ事で蹴り飛ばした。

ボールを蹴り飛ばされた先にはマルスの本体がある為に放たれたボールを止めようとするマルス。

 

その時、ボールが一瞬だけ冠の姿に戻ったかと思うと冠が持っていた兜飾りと同じものが付いている杖『蒼銀杖』を突き立てた。

冠はすぐにボールに戻るものの、蒼銀杖での一撃によって一瞬動きが止まってしまったマルスはふと視線を逸らした時に気づいてしまった。

 

 

 

こちらに向かって飛び蹴りを放つ鎧武とD鎧武の姿がある事に。

 

 

 

 

「「せいはぁぁぁぁぁぁっ!!」」

「ぐぁぁぁぁぁぁっ!!」

 

 

鎧武とD鎧武の放った無頼キックがボールに炸裂。

それによりボール諸共吹っ飛んでいくマルスはそのまま本体へとぶつかってしまいながらもサッカーゴールのネットに見事に突き刺さる。

 

「ば、馬鹿な!私は神だぞ!?それがなぜ、貴様ら如きにぃぃぃぃぃぃっ!!!?」

 

自分の敗北が信じられないと言わんばかりにマルスが叫ぶと、同時にマルスはマルスの本体とサッカーゴール諸共大爆発を起こした。

同時に鎧武とD鎧武が着地をしたと同時にD鎧武がディレイドに戻り、他のアーマードライダーに変身していたディレイドが消滅する。

 

 

それに合わせる様に、爆発の中からボールが飛んできたかと思うと冠に姿を戻して鎧武とディレイドの前に降り立った。

 

「ふぅ・・・やったな。ラピス」

「うん・・・浩太、吉良、ユーリ、キリエ。本当にありがとう」

 

「いえいえ」

「どういたしまして」

 

「・・・これで、僕も安らかに眠りにつけるよ」

 

冠がディレイド達にお礼を言い、気にしないでいいと返すソーサラーと牙王。

すると、そんな4人の前で一言呟いたかと思うと冠の体が光り始める。

 

「っ、ラピスさん!?」

「お、おいどうした!?」

 

「・・・僕の体はもう限界だったんだ。コウガネとグランウシュムを僕自身と共に封印していて、長い年月が経ってしまっていた事が原因だと思う」

「そっか・・・もう、お別れなのね」

 

「うん・・・皆、元気でね」

 

何事かと思うディレイド達に冠が告げる。

それを聞いて少し寂しそうにする牙王を余所にディレイド達から離れようとする冠だったが、何かを思い出したのか冠は立ち止まってディレイドに声をかけた。

 

「吉良・・・もう一人の蛇に気を付けて」

「っ?もう一人の・・・蛇?」

 

「そいつがレギオネクスとかいう連中に手を貸して、コウガネ達の封印を解いたんだ」

「っ、この騒動の黒幕はレギオネクス以外にもいたの・・・!?」

 

「奴は多分まだレギオネクスに手を貸している状態だろう・・・本来は僕が止めたかったんだけど・・・」

「・・・分かった、そいつは僕達が止める。約束するよ、ラピス」

 

「・・・ありがとう」

 

ディレイドに告げたいことを冠が告げた所で、冠はディレイドの目の前で金色の粒子となってしまう。

冠だった金色の粒子が風と共に飛んでいきながらも消えていく様子を見てディレイド達は静かに見ているのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~???~

 

「もぉ・・・勝手にいなくなってしまうなんてひどいじゃないですか」

「あはは、ごめんごめん」

 

その頃、どこかの廊下をリクと合流していた織姫がリクを叱りながらも歩いていた。

それに対し悪びれた様子もなく謝罪するリクに呆れながらも部屋に入ると同時に織姫は驚いてしまう。

 

何故かというと、部屋の中にはボロボロ状態となったソーンファンガイアとラストと共に、少し負傷しているネガタロスと翔の姿があったからだ。

 

「ちょ、どうしたの?揃いも揃ってボロボロじゃん」

「い、今直します!」

 

リクも流石に何事かと思う中で、織姫はゾディアーツスイッチを押してアクエリアスゾディアーツに変身し両肩の水瓶から水を放つ。

その水を浴びた事でボロボロだった面々の傷が治療された。

 

「・・・相変わらずスゲェな、あんたのその治癒能力」

「そうでしょうか?っと、それはさておき一体何があったんですか?」

 

「・・・思わぬ妨害が入ったんだ」

「思わぬ妨害、ねぇ・・・ディサイズやディバインとかいう奴等?」

 

ネガタロスが自分の傷が瞬時に治療された事に驚く中、アクエリアスゾディアーツが事情を尋ねてくる。

それに対して翔が答えると、リクが尋ねるが翔は首を横に振って否定した。

 

「いや、違う・・・奴等とは別の奴等だった・・・」

「おのれ、忌々しい破壊者にクソ女めぇ・・・!」

 

「っ?クソ女?」

「破壊者・・・?」

 

翔の言葉に対して苛ついた声を上げるラスト。

それを聞いてリクと織姫が首を傾げていると、いつの間にかいたレイチェルと共にサーシェスが声を上げた。

 

「なるほどねぇ、ボスがご機嫌斜めだったのはそれが原因か」

「何でも、いったん完全に手を退くことになっちゃったらしいですしねぇ・・・」

 

「っ!五月蝿いッ!!そういう貴様等はどうなのだっ!?おめおめと逃げ帰って来たくせにっ!!」

 

「あたし達は織姫ちゃん達が戦っている間にユグドラシルに忍び込んで、ロックシードかっぱらって来てるのよ」

「他にもゲネシスドライバーと呼ばれるベルトのデータもいただいてきました。少しでも新たな戦力が出来る事となった時の為にね・・・碌に戦果をあげない貴方とは違うのですよ」

 

「ぐぅぅぅっ・・・!」

 

レイチェルとサーシェスの態度が気に入らないと言わんばかりに怒鳴るソーンファンガイア。

それに対して自分たちはちゃんと仕事をしていると言わんばかりに告げた二人を、忌々しそうに睨みながらも拳を握りしめたかと思うとソーンファンガイアはその場を後にする。

 

「おのれ、新入り風情が偉そうに・・・こうなれば、私の部隊の総力を挙げて手柄を取ってやるっ!!」

 

拳を握りしめながらも廊下を進んでいくソーンファンガイア。

そんな彼女の傍にある小さな存在があった事には全く気づいていなかった・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

~光風館~

 

「本当にごめん、今回全然力になれなくて・・・」

「いや、気にしないでください。誰だってミスはありますから・・・」

 

「えと・・・何があったの?」

「敵の力で眠らされてしまっていたんだ、他のライダー達と共にな・・・叩き起すのに苦労したぞ」

「そ、そうなんだ・・・」

 

戦いを終え、自力で光風館に帰ってきた吉良は帰ってきて早々落ち込んだ様子のクロウに謝られていた。

気にしないでいいと返す吉良を見ていたキズナが紫音に尋ね、紫音が事情を説明する。

 

そんな中で零慈は背景ロールへと近づいていく。

 

「うし、とりあえず別の世界に行くとしようぜ。もうこの世界の騒動も終わったんだしよ」

「あぁ、そうだな・・・」

 

「んじゃ、早速・・・よいしょぉっ!!」

 

 

零慈の言葉を聞いて頷いて答える紫音。

それを聞いた零慈が背景ロールを降ろすと、新しい絵が降りてくる。

 

 

 

その絵は、幾つかの深紅のチェスの駒が並ぶチェスのボードの上に青い蝶が止まっていると言うものであった。

 

 

 

 

To be continued・・・

 

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