すぐに行動を開始する吉良とクロウの前に、この世界の怪人ではないものが現れる時・・・赤き光と共にこの世界の戦士が姿を現す。
新たな世界、やって来ました!
「蝶と・・・チェス?」
「ファイズと・・・ハイスクールDxD、かな?」
「あっ、あぁ~・・・このチェスの駒ってもしかして『悪魔の駒(イーヴィル・ピース)』?」
「ん?今回もキズナちゃんも分かる世界なの?」
「えぇ、ハイスクールDxDはキズナが読んでるライトノベルの一つですからね・・・アニメもやってるのでそっちは僕も見たことあるんですけど、内容は色々と凄かったです・・・」
「ほぉ、どんなだったんだ?」
「簡単に言うと・・・主人公がとある事情で殺され、そこから悪魔として転生して色々奮闘していくと言う感じなんです・・・でも、主人公はかなりスケベで・・・早い話、欲望に正直すぎるんです」
(・・・大丈夫かな?今回の世界・・・)
(・・・どんな奴だよ、一体・・・)
零慈の質問に対して吉良は視線をそらしながらも返した内容に、不安を覚えてしまうクロウとどんな奴かが本気で気になった零慈。
それを余所に、キズナが吉良に尋ねて来た。
「ねぇ吉良、ファイズって・・・確か、あたしが灰色の怪人に襲われた時に変身したライダーよね?」
「うん、そうだよ。ちなみにファイズはちょっと変わっててね・・・ベルトに携帯を装着する事で変身するライダーなんだ。戦った怪人は僕がキズナの前でファイズになって倒した灰色の怪人『オルフェノク』・・・一度死んだ人間が覚醒し蘇ることで生まれる人類の進化形態だよ」
「一度死んで蘇るって・・・まるで、ゾンビみたいだね・・・」
「まぁ、死んだ人間全員がオルフェノクになるのはごく稀です。そのほかにも『使徒再生』と言ってオルフェノクの出す触手やオルフェノクが持ってる武器で人間の心臓を貫いて破壊する事でその人間にオルフェノクの因子を植え付けてオルフェノク化させると言う方法もありますけどその方法では大半は心臓を破壊された人間の体が灰化してしまいます」
「へぇ~・・・」
「・・・説明も終わったところで、いつものをやるぞ。クロウ、今回はお前も付いて行ってやれ」
「了解」
ファイズと聞いて吉良が前に変身したことがあったなと思い出すキズナに吉良が簡単に説明を始める。
それを聞いていたクロウは少しおっかない話だなと思っていると、吉良がクロウに捕捉を入れた。
そんな中で、クロウに声をかけながらも紫音は何時ものやつをやろうと指を弾く。
それに合わせて出現したオーロラが吉良にぶつかった事で、吉良とクロウは学生服姿となる。
「これ、学生服・・・?」
「学生、多いわね・・・」
「一応、ハイスクールDxDの主人公は学生だからねぇ」
「今回は『駒王学園』の転校生として動いてもらう、今回は2年生だ・・・くれぐれも気を付けてな」
「はい、分かりました。それじゃ、行ってきます」
「行ってらっしゃーい」
キズナの苦笑いしながらの発言に、吉良も困った様子で返す。
そんな会話を気にせずに紫音は吉良に告げると、吉良とクロウはいつの間にか近くに置いてあった荷物を持って光風館を後にした。
「しっかし・・・学校なんて初めてだなぁ・・・」
「えっ?クロウさんの世界って学校ないんですか?」
「いや、無い事は無いんだけど・・・僕が通ったのは騎士の訓練校で、ほとんど剣を振るってばかりだったから・・・」
「へぇ、そうなんですか・・・」
「きゃぁぁっ!?」
「「っ!?」」
駒王学園まで歩きながらも会話をしていた吉良とクロウ。
そんな中で突然悲鳴のような声が聞こえた為に何事かと思い声のした方へと向かって駆け出す。
そこでは金髪の少女が見事に転んでしまっており、茶髪の青年が慌てて手を差し伸べているのであった。
「あ、何だあの子が転んだだけか・・・って、あれ?あの茶髪の子が来てるのって僕達と同じ・・・」
「えぇ、駒王学園の制服ですね」
大したことではなかったのでほっとしながらもそのまま青年と少女の方へと歩いていく。
すると、少女は吉良とクロウに気づいて挨拶をしてきた。
「あ、おはようございます」
「「おはよう」」
「あれ?見ない顔だな・・・」
「ん?あぁ、僕達は今日から駒王学園に通う事になったんだ」
「なるほど、通りで見覚え無い訳だ・・・あ、俺は兵藤一誠。こっちは俺の友達のアーシアだ」
「アーシア・アルジェントと申します。お二人と一緒で今日から駒王学園に通う事になりました」
「へぇ、そうなんだ・・・僕はクロウ・スペリオル。こっちは僕の友人の吉良君」
「秋山吉良です、よろしく」
茶髪の青年こと『兵藤一誠』と金髪の少女こと『アーシア・アルジェント』と簡単に挨拶を交わす吉良とクロウ。
そしてそのまま吉良達は一誠達と共に駒王学園へと向かうのであった。
~駒王学園 一誠のクラス~
(ま、まさか、三人揃って同じクラスとは・・・アーシアがこのクラスだって事は聞いてたけど・・・)
「秋山吉良です、よろしくお願いします」
「クロウ・スペリオルです。よろしくお願いします」
「アーシア・アルジェントと申します、慣れない事も多いですがよろしくお願いします」
朝のHRで、男女問わずクラス中から歓声が上がる中で一誠は少し驚いていた。
何故なら、今転校生の紹介と言う事で吉良とクロウとアーシアの三人が挨拶をしているからだ。
周りが騒がしくしている中で一誠はふとアーシアの姿を見て微笑んでいると、いつの間にかHRが終わっていた。
アーシアがさっそく女子に囲まれ始めていくのと同時に、一誠に吉良とクロウが歩み寄ってきた。
「やぁ、一誠君」
「まさか同じクラスになれるとはねぇ」
「あぁ、俺も驚いてるよ。三人揃って同じクラスに転校するなんてさ」
「ん?一誠、その二人とは知り合いなのか?」
「いや、登校中に出会って一緒に来ただけだよ・・・あ、吉良にクロウ。こいつ等は俺の友人、坊主頭が松田で眼鏡かけてるのが元浜だ」
「へぇ、そうなんだ・・・」
「よろしく、二人とも」
『『『『『えぇぇぇぇっ!!?』』』』』
吉良とクロウと一誠が話していると、そこに坊主頭の男子『松田』と眼鏡をかけた男子『元浜』が歩み寄ってきた。
簡単に一誠が説明して吉良が松田と元浜に一言告げた直後女子達の驚きの声が聞こえる。
何事かと思う一誠達を余所に驚きの声を上げた女子の一人が声を上げた。
「あ、アーシアさん!本当なの!?兵藤一誠の家にホームステイしてるって!!?」
「え?はい、本当ですよ」
『『『『『何ぃっ!!?』』』』』
女子とアーシアのやり取りを聞いた途端に、周りの男子が一斉に一誠を見る・・・と言うか睨む。
近くにいた松田と元浜に至っては二人で一誠を蹴り飛ばしている始末だ。
「「イッセェェェェッ!!」」
「あだっ!?な、何すんだ!?」
「一誠貴様ぁっ!!何故金髪美少女とお前が同居してるんだぁぁぁっ!?」
「何故貴様の周りばかりにフラグが立つような状況がぁぁぁっ!!」
「お、俺が決めた訳じゃないっての!?」
「「じゃあ誰が決めたぁぁぁぁぁっ!!!!」」
「ちょ、二人とも落ち着いて!?」
「ストップストップ!」
ヒートアップして一誠に掴みかかる松田と元浜を見て、流石にこれ以上はまずいと判断した吉良とクロウが松田と元浜を慌てて引きはがしにかかるのであった・・・。
放課後・・・
「さて、帰りましょうか」
「そうだね、一誠君達も一緒に帰る?」
「あ、ワリィ。俺達部活があるから」
「部活、か・・・何部なの?」
「オカルト研究部さ。アーシアも駒王学園に転校する手続するときに入部するって約束してたんだよ」
「へぇ~」
「・・・でも、どうして校舎から出るの?名前からしてスポーツ系とは思えないんだけど」
「あぁ、部室は旧校舎にあるんだ。こっから近いから行ってみるか?」
授業も終わり帰宅しようかと考えながらも一誠達と校舎から出る吉良とクロウ。
そんな中で一緒に帰るかとクロウが声をかけるも断られてしまい、少し残念そうにしながらもクロウが質問すると一誠が答えるのだがクロウは疑問が出来た為に思わず首を傾げる。
そんな彼の疑問に一誠が答えながらも付いてくるか尋ねて来たので吉良とクロウは頷いて答える。
それを見た一誠はそのまま吉良達と共に移動し始めるものの、本当に後者のすぐ近くにあったためにあっという間に旧校舎の前にやって来た。
「これが旧校舎か・・・何か出てきそうな感じだなぁ」
「確かに、雰囲気出てますよね・・・」
「それじゃ、俺達はここで・・・アーシア、行こう」
「はい、一誠さん」
旧校舎を見て呟くクロウと吉良。
そんな二人に返しながらもアーシアと共に一誠は旧校舎の中に入ろうと歩き始めた。
「何か良い雰囲気だね、あの二人」
「ですね・・・っ!?」
「あ、吉良君!?」
二人並んで歩く様子を見て微笑ましそうに見ているクロウ。
それを聞いて吉良は頷いていたかと思うと、いきなり走り始める。
何事かと思うクロウを余所に吉良は、クロウの声を聴いて振り返ったアーシアに体当たりするようにしながらも押し倒した。
「きゃぁっ!?」
「ちょ、何してんだ・・・おわっ!?」
いきなり吉良がアーシアを押し倒した事に文句を言おうとする一誠だったが、突然彼の目の前に何かが突き刺さった。
それに一誠が驚く中で、駆け寄ってきたクロウが一誠の目の前に刺さったものを見て驚いてしまう。
何故なら、地面に突き刺さっているのはファンガイアの使う吸命牙だったからだ。
「なっ、これは・・・」
『マスター!何かいます!』
「っ!?」
「え、何の声だ今の!?」
吸命牙に驚くクロウに、クロウが首にかけていたエクスが声をかける。
一誠がエクスの声がどこから聞こえたのかを探している中、何処からともなくアゲハチョウを思わせる姿の『スワローテイルファンガイア』が現れる。
「か、怪物・・・!?」
「こ、今度は何だよ!?」
「やっぱり、ファンガイアか!」
「でも、何だってこんな所に・・・!?」
「人間如きが・・・私の邪魔をするか・・・!」
「んっ?私・・・?」
「私達じゃなくて・・・?」
スワローテイルファンガイアを見て怯えるアーシアと訳が分からなくなりつつある一誠を庇うように前に出る吉良とクロウも少し困惑していた。
それに対しスワローテイルファンガイアは苛ついた様子で呟くが、その言葉に吉良とクロウは少し引っ掛かる事があった。
吉良とクロウはスワローテイルファンガイアはこの世界の怪人でないと言うのは知っている為に、大方レギオネクスが絡んでいるとは予想できたがそれなら『私達』と言うはずだ。
どういう事かと考えているとどこからか取り出した剣を構えてスワローテイルファンガイアがクロウへと襲い掛かる。
咄嗟にクロウは首にかけていたエクスを掴むと待機形態から通常形態である剣の形態にしてスワローテイルファンガイアの剣を受け止めた。
「くっ・・・!猪口才なっ!!」
「ぐぁっ!?」
「クロウさんっ!!」
クロウが攻撃を受け止めた事に驚きながらもスワローテイルファンガイアはクロウの腹に思い切り蹴りを入れることで吹き飛ばす。
地面を転がってしまいながらも、何とか体制を整えようとするクロウにスワローテイルファンガイアが向かっていくのを見て吉良は思わずディレイドライバーを装着し、ブレイブッカーからカードを取り出しながらも駆け出すとそのままディレイドライバーにカードを装填する。
《カメンライド、ディレイド》
「死ねぇっ!!」
「させないっ!!」
スワローテイルファンガイアがクロウに剣を振り下ろそうとする中、電子音声と共に吉良はクロウの前に立つと同時に左腕を盾にする様に構える。
その状態のままでディレイドの姿へと変わった直後、ディレイドの左腕にスワローテイルファンガイアの剣が直撃し、火花が上がった。
「何っ!?」
「くっ、こんのっ!!」
「がぁっ!?」
ディレイドの姿を見て驚くスワローテイルファンガイアに対し、ディレイドは左腕に走る痛みを堪えながらも右拳をスワローテイルファンガイアの顔面に叩き込んだ。
その一撃に思わずスワローテイルファンガイアが後退したところでディレイドがスワローテイルファンガイアの腹に思い切り右足で蹴りを叩き込んで吹き飛ばす。
「くっ、おのれぇ・・・!」
《シャバドゥビタッチヘンシーン、シャバドゥビタッチヘンシーン》
「むっ!?」
「変身!」
《フレイム、プリーズ!ヒー、ヒー、ヒーヒーヒー!》
体制を整えて剣を構えなおそうとするスワローテイルファンガイアは妙な電子音声を耳にする。
それにスワローテイルファンガイアが反応したと同時に彼の目の前でクロウがウィザード・フレイムスタイルへと変身し、ディレイドと共に構える。
「くっ・・・二人揃って、あの時私の邪魔をした連中だったとは・・・!」
「っ?お前の邪魔をしただって?」
「心当たりがないんだけど・・・どういう意味か答えてもらおうかっ!」
「ふん・・・答える義理は無いっ!こいつ等と遊んでろっ!!」
ウィザードとディレイドに対してのスワローテイルファンガイアの発言にディレイドは困惑する。
それはウィザードも同じであり、その言葉の意味をエクスを突き付けながらも問おうとするがその言葉を切り捨てながらも何処からか取り出した石ころと紫の石を投げる。
そして、石ころが地面に散らばり紫の石が地面に落ちたと同時にそれはグールとカーバンクルと化したかと思うとカーバンクルとグールが一斉にディレイドとウィザードに向かっていく。
そのままディレイドとウィザードが交戦している間にスワローテイルファンガイアはその場を後にする。
「あ、待て・・・!」
「きゃぁぁっ!?」
「っ、一誠君!アーシアさん!」
慌ててスワローテイルファンガイアを追おうとしてグールを蹴散らすディレイドだったが、そんな時にアーシアの悲鳴が響き渡る。
声がした方を見ると、アーシアと一誠に数体のグールが向かっていたのであった。
まずい、と思いディレイドとウィザードが助けようとするがカーバンクルが邪魔をする。
ディレイドとウィザードが邪魔するカーバンクルと戦う中、アーシアを庇うようにしながらも一誠は懐から携帯を取り出した。
それに合わせるかのように、一誠の腰に突然ベルトのようなものが出現するとそのまま一誠は携帯を開いてボタンを押して行った。
《Standing by》
「っ!?あれは・・・」
「変身!」
《Complete》
突然一誠の携帯から響き渡る電子音声を聞いてディレイドはまさかと思う中で一誠は持っていた携帯を折りたたむと同時に叫ぶとベルトの中央部にある開いている部分に携帯を装着してそのまま横に倒す。
それに合わせてベルトから響いた電子音声と共に赤い光に包まれた一誠は、その姿を変える。
全体的に黒い体のいたるところに赤いラインが入り、顔の部分はギリシア文字のΦ(ファイ)を思わせる形状となったその姿こそ、この世界の仮面ライダーであるライダーの一人『仮面ライダーファイズ』である。
「なっ、一誠君がファイズだったのか!?」
「あれが、この世界のライダー・・・」
「アーシア離れてろっ!!」
「は、はいっ!」
「うぉぉぉぉぉっ!!」
カーバンクルと交戦しながらも一誠がファイズになった事に驚くディレイドとウィザードを余所にファイズはアーシアに離れているように告げる。
それを聞いてその場から離れていくアーシアを余所に、ファイズは向かってきていたグールと戦い始める。
何も武器を使用せずに戦うファイズだが、グール達では相手にならないのかそこまで苦戦することもなくあっという間に蹴散らしてしまう。
そのままファイズはディレイドとウィザードが戦うカーバンクルに飛び蹴りをお見舞いして蹴り飛ばす。
蹴り飛ばされて地面を転がってしまいながらもすぐに立ち上がったカーバンクルは体中から魔宝石を飛ばしてくる。
《プロテクション》
「はぁっ!!」
だが、飛んできた魔宝石はウィザードが左手を突き出した事で展開した魔法陣によって防がれた。
攻撃があっさり防がれたことにカーバンクルが驚いている間にファイズは腰に装着しているベルトこと『ファイズドライバー』の中央部に装着した携帯『ファイズフォン』に付いているメモリーカード型アイテム『ミッションメモリー』を取り外す。
そして、ベルトに装備されていた四角いアイテム『ファイズショット』にミッションメモリーをセットした。
《Ready》
電子音声と共にファイズショットの下部からグリップが出現したのを見て、それを右手で握りながらもファイズショットを構えるファイズ。
そして、ファイズフォンを開いてENTERと書かれたボタンを押した。
《Exceed Charge》
「っ、なら僕も!」
《ファイナルアタックライド、ディ・ディ・ディ・ディレイド》
ファイズフォンからの電子音声に合わせてファイズがファイズフォンを閉じている間に右手に持ったファイズショットに体に入っている赤いラインからエネルギーがチャージされる。
それを見てディレイドもカードを装填すると左手に銀色の光が纏われ始めると、ファイズと共に走り始める。
それを見て迎え撃とうと言わんばかりに走り出すカーバンクルは右腕を剣に変えてそのまま斬りかかろうとする。
「「でやぁぁぁぁぁっ!!」」
「グォォォッ!?」
だが、カーバンクルの剣が届く前にディレイドのディメンションパンチと共にファイズの放ったファイズショットを使った一撃『グランインパクト』がカーバンクルに炸裂した。
二人の一撃を受けて吹っ飛んだカーバンクルはそのまま二人の目の前で爆発すると、一瞬だけ爆発した場所で赤い光でΦの文字が浮かび上がったのであった。
「・・・ふぅ」
「やったね、一誠君」
「あぁ、何とかなってよかったよ」
カーバンクルを倒した事にホッとするファイズにディレイドが声をかける。
それを聞いて頷きながらもファイズがファイズフォンをファイズドライバーから取り外すと、赤い光と共に一誠に戻るのを見て離れていたアーシアが駆け寄ってきた。
「皆さん、大丈夫ですか!?」
「あぁ、この通りぴんぴんしてるよ」
「僕達も、平気へっちゃらさ」
「・・・なぁ、吉良にクロウ・・・その力は、一体・・・」
「それは私にも詳しく聞かせてほしいわね」
心配した様子のアーシアに対して答えるディレイドとウィザードと一誠。
そんな時に一誠は少し考えた後にディレイドとウィザードに質問しようとした時に別の声が響く。
すると、旧校舎の入り口から深紅の髪を腰まで伸ばした少女が姿を現した。
「部長!」
「部長、って・・・オカルト研究部の?」
「えぇ、オカルト研究部部長、リアス・グレモリーよ・・・貴方達の事、教えてもらえないかしら?」
「・・・すみません、ちょっとそれは出来ませんね。余り関係ない人を巻き込むつもりはないので」
一誠に部長と呼ばれた深紅の髪の少女――『リアス・グレモリー』は優しい口調で尋ねてくる。
だが、それに対してウィザードはライダーである一誠はともかく、そうではないと思われるアーシアとリアスを巻き込めないと判断して右手に指輪をつけてウィザードライバーを操作しながらも返すとそのまま指輪をかざした。
《フラワー、プリーズ》
「はっ!」
「きゃっ!?」
「くっ!?」
「うわっ!?」
電子音声と共にウィザードが右手を前に突き出すと同時に出現した魔法陣から赤い薔薇の花吹雪が勢いよく放たれる。
それに一誠達が思わず腕で目を覆った所で、ディレイドとウィザードはその場を退散するのであった。
「あ、あれ?お二人は・・・」
「逃げられたか・・・あーもう、色々尋ねようと思ってたのに・・・」
「ふふっ、心配いらないわ。彼らが行く先はすぐに分かるから」
「「えっ?」」
薔薇の花吹雪が収まった時にはすでに二人の姿がなかったために困惑するアーシアの傍で一誠がやられたと言わんばかりに呟く。
だが、そんな二人に対してリアスは不敵な笑みを浮かべて告げた為に一誠とアーシアは思わずきょとんとなってしまうのであった。
To be continued・・・