仮面ライダーディレイド   作:白き翼

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使い魔の森の中での仮面ライダー達とファンガイアとの戦い。
その戦いの結末は果たしてどうなるのか・・・?

※2016年3月2日に前回の話に文章を追加していますので、まだ読まれていない方は先にそちらをご覧ください。


激闘、使い魔の森!

「ファイアッ!」

《Burst Mode》

 

デルタは腰につけているベルト『デルタドライバー』の右腰に付けたグリップ型の形態『デルタフォン』を手に取り、右腰から外す。

それによって、デルタフォンはデルタドライバーの右側についていた四角いアイテム『デルタムーバー』と連結して銃の状態『ブラスターモード』へと切り替わる。

 

そのままデルタはデルタムーバーに向かって声を上げると同時にデルタムーバーから電子音声が響き、そのまま引き金を引くと光弾が放たれるのだがオクトパスファンガイアはあっさりとかわした。

 

「そんな攻撃が当たるものかっ!はぁっ!」

「危ないっ!!」

 

デルタの攻撃をかわしたオクトパスファンガイアは触手をデルタに向けて伸ばす。

咄嗟にファイズがデルタの前に出て庇おうとするのだが、触手はファイズとデルタを纏めて締め付ける。

 

「きゃぁっ!?」

「し、しまった!?」

 

「くらえぃっ!!」

 

「ぐぁぁぁっ!?」

「きゃぁぁっ!?」

 

身動きが取れなくなる二人に対してオクトパスファンガイアは墨を吐き出す。

かわすこともできずに墨をまともに受けてファイズとデルタは体中から火花を上げる。

 

そのまま墨を吐き続けようとしたその時、バロンがオクトパスファンガイアの触手をバナスピアーで叩き斬る。

 

「っととと!?」

「おいおい、大丈夫か!?」

 

「わ、ワリィ、助かった!」

「す、すみません・・・」

 

「ちぃっ、小癪なっ!!」

 

急に触手を切られて後ろに倒れそうになるオクトパスファンガイアを無視してバロンは解放されると同時に片膝をついたファイズとデルタに声をかける。

 

それに対し、バロンに礼を言うファイズとデルタを余所にオクトパスファンガイアが墨を連続で吐き出す。

だが、吐き出された墨はバロンが振るうバナスピアーによって全て弾き落とされる。

 

「ったく、この姿での戦いは慣れてないってのに・・・ちょっとは手加減してくれよ!」

「お断りだっ!!」

 

片手でバナスピアーを振り回した後に、バナスピアーの矛先を突き付けながらも向かってくるバロン目掛けてオクトパスファンガイアは墨を連射する。

それに対しバロンはバナスピアーを振るって飛んでくる墨を楽勝と言わんばかりに弾き続け、あっという間に接近するとそのままバナスピアーを振るって攻撃を仕掛ける。

 

オクトパスファンガイアはそれを何とかかわすものの、続けざまに放たれた蹴りをかわせずにまともに受けてよろけた所にバナスピアーで連続で斬りつけられて、最後の一閃を受けて吹っ飛ばされる。

 

「き、貴様、慣れてないにしては強すぎるぞ・・・!?」

「言ったろ?あくまでも慣れてないのはこの姿での戦いだってな」

 

吹っ飛ばされながらも何とか立ち上がりながらも慣れていないと言う割には自分を圧倒するバロンに対し困惑した様子のオクトパスファンガイアを見てバロンは笑って返しながらバナスピアーを振るってオクトパスファンガイアに向かう。

 

それを見てオクトパスファンガイアは再び墨を吐き出して来たのでバロンはバナスピアーで楽々と弾くのが、その直後にバロンはオクトパスファンガイアが伸ばした触手によって締め上げられてしまう。

 

「おわっ!?」

「ははっ、形勢逆転だな?このまま一気になぶり殺しにしてやるっ!」

 

「・・・あのさぁ、俺ばっかり見てていいのか?」

「何っ?」

 

バロンを触手で締め上げて勝利を確信した気になっているオクトパスファンガイアに対して呆れた様子で声をかけるバロン。

どういう意味だと思ったその時、オクトパスファンガイアに次々と光弾が命中していった。

 

思わず膝をつくオクトパスファンガイアを余所にファイズが触手にチョップを放って触手を断ち切った。

 

「借りは返したぜ?」

「ふっ、律儀な奴だな」

 

「一誠さん、決めましょう!」

「あぁっ!」

 

ファイズがペンライトを思わせる形状の『ファイズポインター』にミッションメモリーを装着して、その隣でデルタがデルタムーバーにデルタドライバーのバックル部に付いているミッションメモリーを取り外す。

 

《Ready》

《Ready》

 

「くっ、させるかっ!」

「そりゃこっちの台詞だっ!!」

 

《バナナスパーキング!》

 

「おらよっとっ!!」

「ぐぁぁぁっ!?」

 

電子音声と共にミッションメモリーを装着したアイテムが変形する中でオクトパスファンガイアが妨害しようとする。

それを見てバロンはカッティングブレードを三回倒し、バナスピアーを地面に突き立てるとそのままバナナのオーラが生えるように出現する。

 

そのままバナナのオーラが相手を貫くバロンの技『スピアビクトリー』がオクトパスファンガイアに決まってそのまま動きを封じる。

その間にファイズはファイズポインターを右足に装着して、ファイズフォンのENTERのボタンを押すと同時にデルタもデルタムーバーに向けて声を上げる。

 

《Exceed Charge》

 

「チェック!」

《Exceed Charge》

 

「はっ!」

「うがっ!?」

 

電子音声に合わせてそれぞれ体にあるラインからエネルギーがチャージされる中、ファイズが蹴りを放つように右足をオクトパスファンガイアに向けると同時にファイズポインターから光線が放たれ、デルタのデルタムーバーからも青い光線が放たれる、

 

光線がオクトパスファンガイアに命中したと同時にそれぞれ赤い円錐状の光と青い三角柱型の光となると同時にファイズとデルタが駆け出してそのまま飛び上がる。

 

「おりゃぁぁっ!!」

「やぁぁぁぁっ!!」

 

「ぎゃぁぁぁっ!!?」

 

そのまま動けないでいるオクトパスファンガイアに対してファイズは赤い円錐状の光目掛けてファイズポインターを装備した右足で放つ飛び蹴り『クリムゾンスマッシュ』を、デルタは青い三角柱目掛けて放つ両足蹴り『ルシファーズハンマー』を放つ。

二人のライダーの必殺技を受けたオクトパスファンガイアは断末魔を上げると同時に赤いΦと青いΔの紋章が浮かび上がったと同時に爆発を起こすのであった。

 

 

 

 

 

 

 

《コネクト、プリーズ》

「くらえっ!」

 

電子音声と共に出現した魔法陣に右手を突っ込み、そのまま抜くと共に右手に握られていたウィザーソードガン・ガンモードから銃弾を放つウィザード。

 

その先には猪を思わせる『ウォートホッグファンガイア』がウィザードに向かって突進してきていた為に、銃弾が全て命中する。

 

ところが、ウォートホッグファンガイアは体中から火花を上げながらも止まる事は無くそのままこちらに向かってくる。

 

それを見て驚きながらもウィザーソードガンを再び撃とうとしたその時、ラムダがウィザードの前に立つ。

 

「ちょ、塔城さん!?」

「・・・大丈夫です」

 

いきなり前に出たラムダに驚くウィザードに、一言声をかけるラムダ。

それに対してウォートホッグファンガイアはそのまま二人に向かって突進するが、その突進に対してラムダが迎え撃たんと言わんばかりに右拳を放つ。

 

二つの攻撃がぶつかり合った直後、弾き飛ばされたかのようにウォートホッグファンガイアが吹っ飛んで地面を転がっていく。

 

「と、塔城さんってパワー型なんだね」

「攻撃力と防御力には自信があります」

 

「なるほど・・・」

 

「ちぃっ、何のんきに話してやがるっ!!」

 

会話をしているウィザードとラムダを見て、苛ついたように声を上げるウォートホッグファンガイアはそのまま突撃をしてこようとする。

それを見たウィザードは咄嗟にウィザーソードガンを脇に抱えながらも右手の指輪を付け替えると、そのままウィザードライバーを操作してから右手をかざす。

 

《フラワー、プリーズ》

「はぁっ!」

「うぉっ!?な、何だこれは!?」

 

電子音声と共に右手を突き出すと同時に出現した魔法陣から花吹雪が放たれる。

ウォートホッグファンガイアは思わず立ち止まっている中で、ウィザードがウィザーソードガンを右手で持ちそのままハンドオーサーを展開して左手で握る。

 

《フレイム、シューティングストライク!》

「はぁぁっ!!」

「ぐぅぅぅ・・・おわぁっ!?」

 

電子音声と共にウィザーソードガンから強力な火炎弾がウォートホッグファンガイアに放たれる。

何とか腕を交差して防御の体制を取っていたウォートホッグファンガイアが火炎弾を受け止めたかと思うと、徐々に後退して行く。

 

何とか踏ん張ろうとしていたようだが、いきなり火炎弾が爆発を起こしてしまった為に思わずよろけてしまう。

それを見ていたラムダが腰に装着しているベルトこと『ラムダドライバー』に装着している携帯『ラムダフォン』を開いてボタンを操作した。

 

《Exceed Charge》

 

「せいやぁぁっ!!」

「ぐぁぁぁっ!?」

 

電子音声と共に右足に水色の光が集束し始めると、ラムダはそのまま助走したかと思うと勢いよく飛び上がる。

それを見たウォートホッグファンガイアが上を見上げたと同時に、ラムダはウォートホッグファンガイア目掛けて右足で放つ飛び蹴り『ラムダストライク』をお見舞いした。

 

その一撃を受けて吹っ飛び、倒れたウォートホッグファンガイアが立ち上がったかと思うと体に水色のΛが浮かび上がったと同時に爆発し、砕け散った。

 

 

 

 

 

「はぁぁぁっ!!」

「くっ!?」

「うわっ!?」

 

D鎧武とカイザはホッキョクグマを思わせるファンガイア『ポーラベアーファンガイア』と戦っていた。

けれども、ポーラベアーファンガイアは二対一と言う状況を物ともしないと言わんばかりに巨体に似合わない素早い動きで二人を攻撃していっていた。

 

「はははっ!俺のスピードにはついてこれまいっ!!」

「それは・・・どうかなっ!!」

 

「なっ!?消え・・・」

「遅いよっ!!」

 

「ぐぉっ!?」

 

余裕だと言わんばかりに言い放つポーラベアーファンガイアだったが、そんな彼の前から突然カイザの姿が消えた。

何事かと思った直後、いつの間にか背後に回っていたカイザに蹴り飛ばされてしまう。

 

「僕も速さには自信があるのさ」

「なるほど・・・でも、僕にも速さに自身がある姿があるっ!」

 

《フォームライド、ガイム・ジンバーチェリー》

《ミックス!オレンジアームズ!花道、オンステージ!ジンバーチェリー!ハハーッ!》

 

カイザの言葉に返しながらもカードを装填するD鎧武。

 

電子音声と共にD鎧武は一旦装甲が消えたかと思うと、頭上に出現したクラックから出現したオレンジとサクランボが合体し陣羽織となる。

そのまま陣羽織が頭に被さって展開することにより、D鎧武は陣羽織の形状は同じだが先ほどとは違う姿『ジンバーチェリーアームズ』へとチェンジする。

 

姿を変えるや否や、D鎧武は素早い動きで接近するとそのまま変身完了と同時に出現していたソニックアローでポーラベアーファンガイアを斬り付ける。

D鎧武の一撃を受けてよろめきながらもポーラベアーファンガイアが再び高速移動をするも、D鎧武はそれに追いついて攻撃を仕掛けてくる。

 

それに驚きながらもD鎧武の攻撃を防ぐポーラベアーファンガイアにカイザが飛び蹴りをお見舞いし、高速移動を解除しながらもよろけた所にD鎧武とカイザが同時に放った拳を受けてポーラベアーファンガイアが吹っ飛ぶ。

 

それを見たカイザは腰につけたベルト『カイザドライバー』に装着した携帯『カイザフォン』についているミッションメモリーを取り外すと、カイザドライバーについているΧの形をした武装『カイザブレイガン』にミッションメモリーを装填した。

 

《Ready》

 

カイザブレイガンからの電子音声と共にカイザブレイガンから金色の刀身が伸び、通常形態である『ガンモード』から『ブレードモード』へと切り替わるとカイザがそれを逆手持ちで構える。

それを見たポーラベアーファンガイアは何処からか大剣を取り出して向かってくるので、カイザとD鎧武が迎え撃とうと駆け出す。

 

そのまま高速移動抜きの接近戦へと発展するのだが、何度か互いの武器がぶつかり合う中でポーラベアーファンガイアの剣はカイザのカイザブレイガンによって弾き飛ばされる。

 

そこにD鎧武が至近距離でソニックアローから矢を放ち、命中と同時にポーラベアーファンガイアが後退したところでカイザがカイザフォンを開いてENTERのボタンを押す。

 

《Exceed Charge》

 

「はっ!」

「うぐっ!?う、動けねぇ・・・!?」

 

電子音声と共にカイザフォンを閉じると、カイザの体にある黄色いラインからエネルギーがカイザブレイガンにチャージされる。

それに合わせてカイザブレイガンに付いているレバーを引いて、引き金を引くと同時に黄色い光弾が放たれそれが命中すると同時に光の網のようなものがポーラベアーファンガイアの体に浮かび上がりその動きを拘束する。

 

「はぁぁぁぁっ!!」

「うがぁぁぁぁっ!!?」

 

それに合わせるかのようにカイザの前にΧを模した光が出現したと同時に、カイザはΧを模した光と共に突進しながらも相手を斬り裂く『カイザスラッシュ』を放つ。

カイザがポーラベアーファンガイアの背後に現れたと同時に、ポーラベアーファンガイアは体に黄色いΧを浮かび上がらせたと同時に爆発し、砕け散った。

 

 

 

 

「一気に蹴散らしてあげるっ!」

《Ready》

 

オーガは腰につけているベルト『オーガドライバー』に装着している携帯『オーガフォン』に付いているミッションメモリーを取り外す。

そして、腰に携行していたアイテム『オーガストランザー』にミッションメモリーをセットすると電子音声と共にオーガストランザーから刀身が出現し、その姿を剣へと変わる。

 

そのままオーガストランザーを構えてオーガがラットファンガイアと戦い始めるのだが、そこまで強くないのかラットファンガイア達は次々と倒されていく。

 

「くっ、一斉に襲い掛かれっ!」

『『『『『うぉぉぉぉっ!!』』』』』

 

苦戦した様子をこれっぽっちも見せないオーガを見て、焦った様子でソーンファンガイアの指示を受けたラットファンガイアが一斉に襲い掛かろうとすると、いきなりラットファンガイアに対して上から銃弾が降り注いだ。

 

何事かと思うラットファンガイア達の頭上には背中に装備されているバックパック『フライングアタッカー』によって飛行し、両手で握る操縦桿から銃弾を連射していた。

それを見てならばと言わんばかりにラットファンガイア達がどこからか取り出した銃でサイガを撃ち落とそうとするが、フライングアタッカーの機動力の前にはその攻撃はサイガにかすりもしなかった。

 

そんな中、サイガは腰につけているベルト『サイガドライバー』に装着している携帯『サイガフォン』に付いているミッションメモリーを取り外すと、それを右の操縦桿に装着する。

 

《Ready》

 

電子音声と共にフライングアタッカーから二本の操縦桿『ステアコントローラー』を引き抜く。

 

それによって操縦桿から光刃が伸びた事でトンファーの様になりながら、操縦桿を引き抜いたことで背中のバックパックが外れる。

 

それによって飛行することができずにサイガは落下するも、ラットファンガイアの前に着地し鷹と思うとそのままラットファンガイア達に向かっていった。

 

それを見てラットファンガイア達はチャンスだと思ったのか銃を一斉にサイガに向けようとするのだが、そこにオーガが攻撃を加えて妨害しながらもそのままサイガと共にラットファンガイア達を蹴散らし始める。

 

「ちぃっ、何をしている!?とっとと仕留め、あがっ!?」

「私を忘れてもらっては困るっ!はぁっ!!」

 

「うぐっ!?」

 

サイガとオーガをなかなか倒せないでいるラットファンガイア達を見て苛ついているソーンファンガイアに対して、いつの間にか接近していた斬月がメロンディフェンダーで殴りつけた。

よろけた所をそのまま無双セイバーでソーンファンガイアに一撃加え、斬られた所を押さえながらもソーンファンガイアもどこからか剣を取り出して構えるとそのまま斬月に斬りかかる。

 

だが、斬月は余裕だと言わんばかりにソーンファンガイアの攻撃を捌きながらもカウンターで次々と攻撃を決めていく。

この状況に一旦距離を置こうと考えたのかソーンファンガイアが後退したのを見て斬月はメロンディフェンダーを投げつけるがこれはソーンファンガイアの剣によって弾かれる。

 

そのままソーンファンガイアはどこからか銃を取り出してその銃口を向けて来たのだが斬月はそれに臆することなく駆け出し、ソーンファンガイアは銃を連射するのだが飛んできた銃弾を斬月は無双セイバーで全て弾き飛ばして突き進みながらもカッティングブレードを一回倒す。

 

《メロンスカッシュ!》

 

「でやぁぁっ!!」

「くぅっ!?」

 

電子音声と共に斬月は刀身にエネルギーを纏った無双セイバーで放つ一撃『無双斬』をソーンファンガイアにすれ違いざまに放つ。

それに対してソーンファンガイアは何とかかわそうとするも間に合わずにその一撃を受けるが、直撃でなかった為か完全にソーンファンガイアを倒すまでは至らなかった、

 

「っ、浅かったか・・・」

「く、お、おのれぇ・・・!」

 

《Exceed Charge》

「でぇぇぇぇいっ!!」

 

《Exceed Charge》

「はぁぁぁっ!!」

 

『『『『『ぎゃぁぁぁぁっ!!?』』』』』

 

斬月に斬られた所を抑えながらも、斬月を忌々しそうに睨むソーンファンガイア。

その直後に、響いた電子音声と共にオーガの持つオーガストランザーから伸びる光の刃で相手を叩き斬る『オーガストラッシュ』と、サイガのトンファーの一撃『サイガスラッシュ』がラットファンガイア達に炸裂。

断末魔と共に金色のΩと紫のΨが浮かび上がりながらも、ラットファンガイア達は次々と砕け散っていく。

 

そんな中で他のファンガイアと戦っていた面々がオーガとサイガに合流する。

 

「く、くそ・・・折角、毒まで使ってあの龍を弱らせたと言うのに・・・覚えていろっ!!」

 

確実に不利であるこの状況に流石にまずいかと考えたソーンファンガイアは、近くにいる斬月目掛けて銃を投げつける。

それに対して斬月は投げられた銃を無双セイバーで叩き斬っている間にソーンファンガイアは駆け出し、それを見た一同が攻撃を仕掛けようとするがソーンファンガイアの目の前にオーロラが出現してそのまま潜ると同時にソーンファンガイアがオーロラ諸共消えてしまうのであった。

 

「っ、逃げられたか・・・」

 

「ったく、逃げ足だけは立派な奴だな・・・」

「まぁまぁ、これでこの森の騒ぎは終わったみたいなんだから良しとしようぜ?クロウ」

 

ソニックアローを構えていたD鎧武が悔しそうにしながらもディレイドに戻る中、呆れた様子でウィザードが声を上げる中でそんな彼の肩をバロンが叩きながらも告げる。

それもそうか、と思いながらもウィザードは変身を解除する中で他の面々も変身を解除し始めるとそのままソーンファンガイア達によって檻に入れられていた使い魔たちを解放する作業を始める。

 

「よーし、もう大丈夫だぜ」

「さぁ、元いた場所へと帰りなさい」

「・・・もう捕まっちゃ駄目ですよ」

 

檻に閉じ込められていた使い魔達を解放していく中、唯一何故か変身を解除していないディレイドも手伝おうと檻の一つに近づいてブレイブッカー・ソードモードでそのまま檻を破壊する。

 

ところが、ディレイドが破壊した檻の中に入っていた水色のふわふわの体毛を持つ小さな龍は何故か檻から出ようとしない。

それを見てどうしたんだろうと思っていると、よく見るとその龍の持つ翼に何かに斬られたような傷があることに気づいた。

 

「っ、怪我してるのか・・・アーシアさーん!ちょっと来てー!」

「っ?どうしました?」

 

「いや、この子・・・怪我してるみたいなんだけど・・・アーシアさんの力で治療してあげられないかな?」

「あっ、た、大変!すぐに治療します!」

 

「っ?治療するって・・・どうやって?」

 

ディレイドに呼ばれてアーシアが駆け寄ると同時にアーシアに事情を説明する。

それを聞いたアーシアが慌てた様子で龍に近づく中、何事かと思いアーシアと共に近づいていたクロウが首を傾げている前でアーシアの両手に銀色の指輪が突然現れた。

 

「っ?指輪・・・?」

「ハイスクールDxDの物語で出てくる特定の人間が宿す規格外の力・・・神器(セイクリッド・ギア)と呼ばれるものの一つ、聖母の微笑(トワイライト・ヒーリング)です。その能力はどんな怪我でも治してしまうと言うものです」

 

突然手に指輪が現れた事にクロウが驚く傍でディレイドが説明する中、アーシアが龍に手を伸ばす。

それに対して龍は怯えた様子となっている中、アーシアが伸ばした手に付いた指輪『聖母の微笑』から緑色の光がアーシアの手を包むように輝き始めたかと思うと、その光は怪我をしている龍の翼を包む。

 

すると、龍の翼にあった傷があっという間に無くなってしまった。

 

「終わりました、もう大丈夫だと思います」

「そっか・・・大した事なくて、良かったね?」

 

傷が無くなったと同時にアーシアが龍から手を離すと、自身の羽を見てきょとんとなっていた。

そんな様子の龍を見ながらもディレイドは龍の頭を撫でていると、何をしているのか気になったのかザトゥージが近づいてきた。

 

すると、ディレイドが頭を撫でている龍の姿を見て驚いた声を上げる。

 

「おぉっ!そいつは光翼龍(フェザードラゴン)じゃないか!」

「「「フェザードラゴン?」」」

 

「あぁ、同族以外の前には滅多に姿を現さない、とても警戒心が強いドラゴンなんだ。観れただけでもかなりラッキーなんだぜ?」

「「「へぇー・・・」」」

 

ザトゥージの言葉を聞いてそうなんだ、と言わんばかりに声を上げるディレイド達。

そんな時、何処からか飛んできた小さな青い龍がアーシアの腕をつかんだかと思うとそのまま力強く引っ張り始める。

 

「きゃっ!?な、何ですか!?」

「キューッ!クピィーッ!!」

 

「おぉっ!?そいつは蒼雷龍(スプライトドラゴン)!青い雷撃を放つドラゴンの中でもかなり上位クラスの龍だぜっ!!」

 

「お、オイコラッ!アーシアに何すんだ!?」

「クピィーッ!!」

「ぎゃぁぁぁぁっ!!?」

 

何事かと思うアーシアを余所にザトゥージが興奮した様子でアーシアの腕を引っ張る龍こと『蒼雷龍』の説明をする中で一誠が蒼雷龍をアーシアから引き離そうと近づく。

すると、蒼雷龍は口から放つ雷撃で一誠を攻撃し、まともに雷撃を浴びた一誠は悲鳴を上げながらもその場に倒れた。

 

「おいおい、大丈夫か!?」

「ちょ、い、一誠君!」

 

「威力は絶大みたいだが・・・クロウの雷撃の方が威力はあるな」

「確かに」

 

「・・・もしかして、どこかに連れて行きたいの?」

「キュゥッ!!」

 

零慈とクロウが倒れた一誠に駆け寄っている中、蒼雷龍の雷撃を見た感想を告げるカンタビレの意見に同意するように頷くソーマ。

 

そんなこと言ってる場合か?と思いながらも、いまだにアーシアの腕を引っ張る事を止めない蒼雷龍を見ていたディレイドは何となく思った事を呟くとそれを聞いた蒼雷龍がディレイドの方を見て頷いた。

 

それを見たディレイドは自分の考えが間違いではないと言う事を知ると蒼雷龍に歩み寄っていく。

それを見ていたクロウと零慈はさっきの一誠の様にならないかと不安になるが蒼雷龍は雷撃を放つ事は無く、何事もなく蒼雷龍に近づいたディレイドは蒼雷龍に声をかける。

 

「ねぇ、君が連れて行きたい場所まで僕達全員を連れて行って欲しいんだけど・・・駄目かな?」

「クゥッ!クピィーッ!」

 

ディレイドの言葉を聞いた蒼雷龍は頷いて答えた後、アーシアの腕から離れてそのまま先導するかのように先に行ってしまう。

それを見てディレイドとアーシアが慌てて追いかけ始めるので残りの面々は二人を見失わないようにと急いで追いかけ始める。

 

「・・・どうする?追っかける?」

「いえ、帰りましょう。ソーンの奴もどこかに行ってしまいましたからね」

「りょーかい」

 

ディレイド達が蒼雷龍を追いかけて行くのを見送るウォーロックと影武。

そのまま彼らは短く会話をした後、すぐ傍に出現したオーロラを潜ってそのまま使い魔の森を後にするのであった。

 

 

 

 

 

 

「何だここ・・・?」

「戦いが起こっていた痕跡があるが・・・」

 

数分ほどかけて移動したディレイド達は何やら激しい戦闘があったような場所へとたどり着く。

そこには少しボロボロとなった一体の巨大な白い龍の姿があったのだが、その姿を見た零慈とディレイドは驚きを隠せなかった。

 

 

「なっ、こいつは・・・」

「白い、ウィザードラゴン・・・!?」

 

 

驚きのあまりに固まる零慈の言葉に続くようにディレイドが驚きながらも呟いた。

何故ならそれは、翼の形状以外はディレイドの知るウィザードの物語で登場するウィザードの中にいる龍のファントム、ウィザードラゴンにそっくりだったからだ。

 

その事に驚く吉良を余所にザトゥージも何やら先ほど蒼雷龍を見た時よりも興奮した様子で声を上げる。

 

「こ、こりゃぁ・・・白魔龍(シャイニングドラゴン)じゃねぇか!?上級の中でもかなりのレアで、強大な力を持つドラゴンだぜっ!」

「だが、この龍・・・少し弱ってるな」

 

目の前の龍こと『白魔龍』を見て興奮しっぱなしのザトゥージはさておきカンタビレは弱っている様子の白魔龍を見て心配した様子となる。

そんな中、怪我を治そうとアーシアが聖母の微笑の力を使い傷を治し始める。

 

光翼龍よりも大型のドラゴンだからか治癒するのに時間はかかってしまったものの、白魔龍の体に合った傷は何とか治すことができた。

 

けれども、白魔龍は何故かまだ弱ったままであった。

 

「怪我は治したんですけど、元気がないままですね・・・どうしてでしょうか・・・?」

「っ、そういえばさっきソーンファンガイアの奴が毒まで使って龍を弱らせていたとか言ってたけど・・・まさかこいつの事か?」

 

「そういえばそんなこと言ってたね・・・だったらっ!」

 

《カメンライド、ビースト》

《L・I・O・N!ライオーン!》

 

「ビースト・・・っ、そういう事か。ならっ!」

 

《アタックライド、ドルフィ》

《ドルフィ、GO!ド、ド、ド、ド、ドルフィ!》

 

アーシアが困惑した様子で傷を癒し終えた白魔龍を見ている中、零慈はふとソーンファンガイアの言っていた事を思い出す。

 

それを聞いたディレイドは何かを思いついたのかディレイドライバーにカードを装填。

それに合わせて響く電子音声と共に、ディレイドはビーストへと変身するのを見て何をするのかを何となく理解したクロウを余所に続けてカードを装填する。

 

電子音声と共にDビーストの右肩にイルカの頭部を模した装甲から青いマントが垂れ下がった状態となっている装備『ドルフィマント』が装着されると同時にクロウはウィザードライバーを装備し、右手に指輪をつける。

 

Dビーストと共にクロウが白魔龍に近づくと同時に、Dビーストが腕を勢いよく振るう事でドルフィマントを翻すと青い粒子が舞い、白魔龍に降り注ぐ。

それを見ながらもクロウはウィザードライバーを操作して右手の指輪をかざす。

 

《リカバー、プリーズ》

 

ウィザードライバーの電子音声と共にクロウの前に出現する青い魔法陣。

それにクロウが右手で手を触れると同時に、魔法陣から青い粒子が白魔龍目掛けて放たれた。

 

「っ?クロウさん、今のは・・・」

「解毒魔法だよ・・・体力とか怪我とかは回復できないけど、毒系統のものにはかなり効果があるものなんだ」

 

Dビーストがクロウが使用した見知らぬ魔法の事を尋ねてきたので簡単に説明しながら白魔龍を見る。

白魔龍は二人の放った粒子を浴び続けると、そのままゆっくりと立ち上がるとDビーストとクロウとアーシアをじっと見つめる。

 

「・・・すまない、助かった」

「っ!?しゃ、喋った!?」

「姿だけじゃなく、声までウィザードラゴンに似ているのか・・・」

 

「それにしても、面白いな・・・悪魔の娘もそうだが、お前達のような人間にあんな力を持つ者がいるとはな」

「生憎ただの人間じゃない・・・絶望を希望に変える、魔法使いさ」

「僕は・・・通りすがりの旅人です」

 

「ふっ・・・・はははっ!面白い事を言う者達だなっ!」

 

いきなり喋った白魔龍に驚くアーシアの傍で、白魔龍の声がウィザードラゴンと良く似ていると思う吉良。

 

そんな中白魔龍はこちらをじっと見ながらも言った言葉に対し、クロウとDビーストが答える、

その言葉を聞いた白魔龍は何やら愉快そうに笑うと、クロウを見つめながらも思わぬ言葉を口にした。

 

「魔法使いとやら、俺をお前の使い魔にするが良い」

「え、えぇぇっ!!?」

 

「おぉぉっ!?良かったな銀髪青年、白魔龍ゲットだぜっ!」

「げ、ゲットって言われても・・・使い魔契約の方法知りませんよ!?それに、どうして僕に・・・」

 

「簡単さ、そこの娘と妙な格好の者にはすでに懐いてしまっている龍がいるからだ」

「「えっ?」」

 

「キュゥ!」

「クゥ~!」

 

白魔龍の申し出を聞いて仰天するクロウを見てよかったなと言わんばかりにサムズアップしながらも声をかけるザトゥージ。

 

それに対してクロウは返しながらも白魔龍に尋ねたのに対して白魔龍が返した言葉にアーシアとDビーストがどういう事だと思うとアーシアの肩にここまで案内した蒼雷龍が乗るのに合わせるかのように、Dビーストの肩に先ほどアーシアが怪我を治した光翼龍が乗ってきた。

 

「きゃっ!?」

「クピィ~!」

 

「っ、君はさっきの・・・追いかけて来ちゃったの?」

「キュゥ~ッ!」

 

「ほぉ~、蒼雷龍はともかく光翼龍が懐くとは・・・だが、よかったな!美少女に少年!お前等も使い魔ゲットだぜっ!!」

「ちょっ、クロウさんは魔法使いだから何とかなりそうですけど、僕は魔力ないんですがどうすれば・・・」

 

「使い魔じゃなくて、ペットでいいんじゃね?」

「いやいやいや、それはそれで問題あるよ・・・とりあえず、この子を家に置いていいかを宗一郎さんに相談してみないと・・・」

 

「さて、それじゃアーシアとクロウは使い魔の契約を行いましょうか?」

 

「だ、大丈夫かな・・・」

「私も手伝いますから、心配はいりませんわ。さぁ、始めましょう」

 

驚くアーシアの胸に蒼雷龍が飛びこむ中、Dビーストの言葉に元気よく返す光翼龍を見て意外そうにした後に良い笑顔でサムズアップして告げるザトゥージ。

 

それを聞いてどうするんだと言わんばかりに困るDビーストにソーマが案を出すが流石にそれは駄目なんじゃないかと思いながらも返し、光風館に戻った時に宗一郎に相談しようかと考えながらも肩に乗る光翼龍の頭を撫でるDビースト。

 

そんな中でリアスがアーシアとクロウに声をかけ、不安そうにするクロウに心配するなと言わんばかりに微笑みながらも朱乃が声をかけながらも使い魔との契約の準備を始める。

そして、数分後には準備が終わってアーシアが展開した緑の魔法陣の上に蒼雷龍が、クロウの展開した銀色の魔法陣の上に白魔龍がいる状態となっている。

 

 

「クロウ・スペリオルの名において命ず・・・汝、我が使い魔として契約に応じよ」

「あ、アーシア・アルジェントの名において命ず、汝、我が使い魔として契約に応じよ」

 

 

クロウとアーシアの言葉に合わせてそれぞれの龍の足元にある魔法陣が光り輝いたと思うとそのまま魔法陣が消えていく。

それに合わせて蒼雷龍がアーシアの胸に飛び込んでそのままじゃれ付き始める。

 

「うふふ、くすぐったいですよ。ラッセー君」

「「ラッセー?」」

 

「あ、はい。雷撃を放つ龍ですし、それと一誠さんからも名前も頂きました・・・」

「そっか・・・よろしくな、ラッセー」

 

「クピィー!」

「ぎゃぁぁぁぁっ!!?」

 

「あ、言い忘れてた例外はあるけれども基本ドラゴンのオスは他の種族のオスが大嫌いだぜ」

「それ、早く言ってやれよ・・・」

 

じゃれついてきた龍に対して言った言葉に首を傾げる零慈とソーマに少し恥ずかしそうにしながらも答えるアーシア。

それを聞いて微笑んだ一誠はアーシアにじゃれ付いている蒼雷龍こと『ラッセー』の頭を撫でようとするがラッセーは一誠に雷撃を放ち、一誠は悲鳴を上げてぶっ倒れる。

 

倒れる一誠に対して忘れていたと言わんばかりにザトゥージが言った言葉を聞いて呆れてるソーマを余所にクロウも白魔龍に声をかける。

 

「これからよろしく、ハクア」

「っ、ハクア・・・それが俺の名か?」

 

「うん・・・駄目かな?」

「・・・いや、それでいい。いつでも呼ぶがいい・・・必ずお前の力となろう」

 

クロウの言葉に少し驚いた様子となったので、気に入らなかったのかと思うクロウ。

それに対しフッと笑みを浮かべてそれでいいと返しながらも白魔龍こと『ハクア』は光に包まれたかと思うとその場から消えてしまう。

 

「さて、そろそろ帰りましょうか。余り遅いと吉良のご家族が心配しちゃうわ」

「あ、確かに結構遅いしな・・・」

「んじゃ、そろそろお暇しますか」

 

「おぉ、もう帰るのか・・・またなんかあった時は頼むぜ!」

 

ハクアを見送った後、リアスの言葉にソーマや零慈が頷く中でザトゥージが声をかけて来た。

それに対してリアスが頷いて答えた後、一同の足元に魔法陣が現れ眩い光と共にザトゥージの目の前で転移し、使い魔の森を後にするのであった。

 

その様子を見送った後、ザトゥージもこの場を立ち去ろうと歩き出そうとした時ある事を思い出した。

 

「あっ、そういやぁ・・・あの銀髪青年の付けてたベルト・・・どっかで見た事あると思えば、昨日助けてくれた青年が付けてたベルトとそっくりだったなぁ!」

 

あの青年、今何してんのかねぇと呟きながらも歩くザトゥージ。

そして満月が浮かぶ赤い空を見上げながらもさらに続けた。

 

 

 

 

「あの青年と言い銀髪青年と言い・・・人間が使い魔を、しかも互いに上級ドラゴンと契約しちまうとは・・・世の中、色んな奴がいるもんだぜぇ」

 

 

 

To be continued・・・

 

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