さっそく行動を開始する吉良は、そこである青年と出会うこととなる・・・。
ダイシーカフェ、いらっしゃいませ!
「トランプと・・・ヘルメット?」
「ブレイドとソードアート・オンラインの世界・・・かな?」
「あ、これってもしかしてナーブギア・・・?」
「っ?今回もキズナちゃんが知ってる世界なんだね」
「はい、ハイスクールDxDと同じでアニメにもなった小説の世界なんで・・・ソードアート・オンラインは元々VRMMOって言う種類のゲームの名前なんです。そのゲームにログインしてゲームの世界に閉じ込められるって言う騒ぎが起こって主人公がその事件の首謀者を倒した事で解決したんですが、それ以降も様々なVRMMOが関わる騒動を解決していくと言う感じです」
「へぇー・・・それはそうと、ブレイド、って言うのがこの世界のライダーなの?」
「えぇ、この世界のライダー達はカードを使う事で何かしらの能力を使うんです。ディレイドや龍騎に近い感じですね」
「カードを使うライダーって結構いるんだね・・・でも、何でカブトムシにスペードのマークが?」
「この世界のライダー達、そしてこの世界のライダーが使用するカードはトランプがモチーフになっているんです。この世界の怪人であるアンデッドを封印しているカードを使用して闘います」
「えっ?封印って・・・倒すんじゃないの?」
「うん、アンデッドは不死身の存在・・・だから、封印することでしか無力化が出来ないんだ」
「そりゃ厄介だね・・・」
「えぇ・・・それと、龍騎の世界で出て来たアルビノジョーカーもこの世界のアンデッドの一体です」
「アルビノジョーカー・・・そういやいたな、そんなの」
「って、零慈まさか忘れてたのっ!?あの時紫音さんと一緒に手伝ってくれてたでしょ!?」
「そ、そんな訳あるか!ちゃ、ちゃんと覚えてたぞ!?さ、さぁ、いつもの行くぞーっ!!」
((・・・忘れてたな、こりゃ))
一通りの説明が終わったところで、吉良が龍騎の世界で現れたアルビノジョーカーの事を思い出して説明する。
それを聞いた零慈が忘れてたと言わんばかりの発言をしたので、吉良がツッコむと零慈は反論しながらも思い切り視線をそらした状態で慌てて指を弾く。
吉良とクロウがそれを見て忘れていたな、と思っている中で現れたオーロラが吉良にぶつかると吉良の姿がウェイターの姿に変わる。
「これは・・・ウェイター?」
「あぁ、ダイシーカフェと呼ばれるカフェのアルバイトだ。場所は、大丈夫だよな?」
「うん、大丈夫。さっそく行ってくるよ」
零慈の質問に答えながらも、吉良は早速向かおうと光風館を後にする。
そして、ダイシーカフェへと向かう為にマシーンディレイダーに乗って向かっていくのであった。
数分後・・・
「ここだな・・・」
目的であるダイシーカフェに到着した吉良はマシーンディレイダーを店の近くに停めて、そのまま中に入る。
すると、店内にいたスキンヘッドの男が声をかけて来た。
「ん?おぉ、今日から入ってくれるバイトの奴だったな?」
「あ、はい。秋山吉良と言います」
「吉良か、アンドリュー・ギルバート・ミルズ。よろしくな」
「店長、何話してるんですか・・・って、ん?そいつは・・・」
店内にいたスキンヘッドの男『アンドリュー・ギルバード・ミルズ』が吉良に歩み寄ってくると簡単に挨拶をしてきた。
すると、アンドリューの声を聴いて店の奥の方から茶髪の青年が姿を現したかと思うとそのまま歩み寄ってきた。
「この人は・・・?」
「あぁ、ちょっと前からここでバイトしている井上 士だ。歳も近そうだし仲良くしてやってくれよ」
「始めまして、今日からここでバイト始める秋山 吉良です」
「井上 士だ、よろしく」
「えっと・・・よろしくお願いします。井上さん」
「・・・士でいい、さんもいらない。それと出来たらでいいんだが敬語はやめてくれ。どうも慣れなくてな・・・」
「う、うん・・・分かったよ、士」
茶髪の青年こと『井上 士』を見て少し驚いた様子の吉良にアンドリューは笑いながらも説明する。
それを聞いて挨拶する吉良だったが、少し困った様子で士が返して来たので頷きながらも答える。
そのまま、吉良は仕事を始めるのだが鎧武の世界の時のバイトの経験があった事と、余り店に人が来なかった為に割とスムーズに仕事をこなせていた。
「吉良、お前こういうの初めてじゃないのか?ちょっと手慣れている感じがするけど」
「あ、うん。別の場所で似たようなバイトしたことがあって・・・」
吉良の作業を見ていた士が声をかけて来たので吉良が答えていると、店のドアが開いた。
そちらを見るとそこには黒髪の青年と栗色の髪を腰くらいまで伸ばした少女の姿があった。
「おぅ、キリトとアスナか!」
「ん?今日はお前らだけか・・・デートか?」
「え、あー・・・そんな所だな・・・ところで、そっちは?」
「今日からバイトに入った吉良だ」
「へぇ、士以外にもバイトが入ったんだな・・・俺は桐ヶ谷和人。よろしく」
「結城 明日奈です」
「始めまして、秋山吉良です」
黒髪の青年こと『桐ヶ谷和人』が吉良に対し挨拶をすると、それに続くように栗色の長髪の少女『結城明日奈』が挨拶する。
それを聞いた吉良も挨拶を返すと、明日奈が吉良に対して少し気になった事を尋ねて来た。
「ねぇ、吉良君って何歳なの?少し若く見えるけど・・・」
「ん?こう見えて19歳だけど」
「じゅ、19!?」
「え、嘘!?年上!?」
「・・・お前、俺と同い年だったのか・・・!?」
「お前等揃いも揃って失礼だろ・・・」
「あははは・・・」
吉良の年齢を聞いた途端、和人達は思わずぎょっとなってしまう傍で、士も驚いた様子となっていた。
その様子にアンドリューが呆れている傍でそんなに驚く事かな、と思いながらも吉良が苦笑いしていた。
そんな時、店の入り口が再び開いたのでそちらを見てみると今度はシュテルとレヴィの姿があった。
「吉良、やっほー!」
「あ、レヴィ。それにシュテルも・・・どうしたの?」
「いえ、貴方の働く姿と言うのを見てみたいと思っていたので・・・おや?」
「あれ?士じゃん!」
「えっ?士、二人と知り合いなの?」
「一応な・・・だが、お前もこいつ等の事知ってるとはな」
突然やって来たレヴィとシュテルにきょとんとなる吉良に事情を説明していたシュテルは士の姿を見て少し驚いた様子となった。
そんな彼女を余所にレヴィが士を見て驚いていたので、吉良も少し驚きながらも士に尋ねると士は少しそっけなく返しながらも意外そうにしていた。
「まぁね。だって、吉良は紫音達の協力者で・・・士と同じDシリーズの適合者だもん」
「っ!?何だと!?」
「えっ?Dシリーズ?適合者?それって一体・・・」
レヴィの言葉を聞いた士が驚きの声を上げる。
それが気になりながらも、レヴィの言った言葉が気になった吉良がその意味を尋ねようとしたその時何やら外で悲鳴が上がり始めた。
何事かと思うアンドリュー達を余所に吉良はまさか、と思い慌てて外に出ていくのでシュテルとレヴィも後を追う。
和人達も外に出てみると、外は既にパニック状態で人々が逃げ回っている中で人間の服装をしているものの顔は狼のような姿をした3体の怪物が暴れていた。
「っ、ワーウルフ!って事は・・・」
「「「ガァァァッ!!」」」
「っ!?やばっ・・・」
暴れている怪物こと『ワーウルフ』を見てこの騒動の元凶が何なのかを理解する吉良。
そんな中でワーウルフ達が一斉に吉良達に向かって来て、吉良がディレイドライバーを付けようとした途端にいきなりどこからともなく飛んできた黒いカブト虫がワーウルフに次々とぶつかった事で吹っ飛ばしてしまう。
ワーウルフを吹っ飛ばしたカブト虫――『ダークカブトゼクター』はそのままレヴィの右手に収まると突然レヴィの腰にベルト――『ライダーベルト』が出現した。
いきなりライダーベルトが現れた事に驚いている吉良に対し、シュテルが軽く肩を叩いた後近くにあった車の窓ガラスに黒い龍の描かれたカードデッキをかざしVバックルを出現させる。
それを見た吉良がディレイドライバーを装着したと同時に三人が一斉に構えた。
「「「変身!」」」
《カメンライド、ディレイド》
《HEN‐SHIN》
三人の声が重なると共に吉良はディレイドライバーにカードを装填して、電子音声と共にディレイドに変わる。
それと共に、Vバックルにカードデッキを装填したシュテルは黒い虚像が重なっていったか思うと、龍騎とそっくりだが体全体が黒くなっている戦士―『仮面ライダーリュウガ』に変身。
レヴィはライダーベルトの中央にあるスペースにダークカブトゼクターを取り付けると共に響いた電子音声と共に、上半身に銀色の装甲を身に纏ったような姿の『仮面ライダーダークカブト マスクドフォーム』に変身を完了する。
「か、仮面ライダー!?」
「仮面ライダー・・・って、確か3年前に噂になった怪物と戦う仮面の戦士、ですよね?」
「あぁ・・・けど、何か聞いた事のある奴と姿が違うな・・・」
目の前で姿を変えたディレイド達に驚きながらも首を傾げるアンドリュー。
そんな中、リュウガは左腕につけているガンドレット型装備――『ブラックドラグバイザー』にカードを装填する。
《ソードベント》
電子音声と共に、リュウガの頭上から龍騎の使用するものと同じ剣――ドラグセイバーが落ちてくるとリュウガはそれを右手で取ってそのまま構える。
それに合わせて、ディレイドがブレイブッカー・ソードモードを構える傍でダークカブトは専用武器である『ゼクトクナイガン アックスモード』を構えると三人揃ってワーウルフに向かっていく。
そのまま3対3の戦いが始まるかと思われたその時、銃声が響き渡ると共にワーウルフ達の背中から火花が上がる。
何事かと思うディレイド達が立ち止まるのを余所にワーウルフが振り返った途端、ディレイド達の物ではない電子音声が響き渡った。
《ラピッド》
「「「グァァァァッ!?」」」
電子音声と共にさらに銃声が響き渡った直後、ワーウルフ達は銃弾を浴びて全身から火花を上げてそのまま崩れ落ちるように倒れた。
それを見ていたディレイドはワーウルフに対して銃弾を放った存在を見る。
それは、全体的に赤いどことなくクワガタを思わせる姿をした戦士――『仮面ライダーギャレン』であった。
すると、ディレイドが自分を見ている事に気づいたギャレンはそのまま持っている銃ことギャレンの専用武器である『ギャレンラウザー』の銃口をディレイド達に向ける。
「っ!?あれは・・・」
「キリト君・・・?」
「どうした?桐ヶ谷」
「あ、いや・・・何でもない・・・」
「見た感じ、BOARDのライダーシステムでは無いものを使ってるようだが・・・お前達は一体何者だ?」
「(あれっ?この声・・・女の人?)え、えっと・・・」
「話は後にしましょう、団体さんのご登場です」
「っ、団体さん?一体何を・・・」
「「「「グゥゥゥゥ・・・!!」」」」
「なっ!?」
突然現れたギャレンを見て何やら様子がおかしいと感じた士が尋ねると、まるで何か誤魔化しているような様子で答える。
士がその様子が気になっている中、ディレイド達に対して銃を向けたまま尋ねてくるギャレン。
声を聴いてギャレンの変身者が女性であることに気づいて驚きながらも、事情を説明しようとしたディレイドの言葉をさえぎってリュウガが答える。
リュウガの言葉の意味が分からないでいるギャレンだったが、突然何処からか湧いてきた別のワーウルフが数体現れる。
しかもそれだけではなく、狼を思わせる姿をした怪人――『ウルフアンデッド』も現れた。
「やっぱり、ウルフアンデッドか!」
「っ?やっぱりって?」
「元々、あの怪物達はウルフアンデッドに殺された人間が変化したものなんだ。今はウルフアンデッドの操り人形なんだ」
「死んだ人間を操るとは・・・悪趣味ですね」
「ホントだよっ!ちゃちゃっとやっつけちゃおうっ!!」
「えぇ・・・吉良さんはアンデッドを。他は我々が食い止めます」
「分かった、任せるよっ!!」
リュウガの言葉を聞いたディレイドがウルフアンデッドに向かって駆け出したと同時に、それに気づいたウルフアンデッドが右腕を振るうと同時に一斉にワーウルフがディレイドに向かう。
それを見たリュウガがカードをブラックドラグバイザーに装填した。
《アドベント》
「グォォォォンッ!!」
『『『『ギャァァァァッ!!?』』』』
電子音声と共に何処からともなく黒いドラグレッダーを思わせる姿をしたリュウガの契約モンスターである『ドラグブラッカー』が出現して黒い火球をワーウルフ目掛けて連射する。
派手な爆発と共に吹っ飛ぶワーウルフ達を余所にディレイドはそのままウルフアンデッドと戦闘を開始、残っていたワーウルフはドラグブラッカーに怯まずにそのままリュウガ達と戦闘を開始する。
ワーウルフ目掛けてドラグブラッカーが火球を放つ度に派手な爆発が次々と起こりワーウルフの叫びが響き渡る中、ギャレンはウルフアンデッドと戦うディレイドを援護しようとギャレンラウザーを発砲。
ギャレンの銃撃を受けて怯んだところにディレイドが蹴り飛ばしたところで、ギャレンが彼に歩み寄った。
「・・・私がここに来た目的は奴の封印、奴を封印しないともっと被害が出るのは私もよく知っている。だから・・・」
「共闘する、って事ですか?ありがたい話です、僕達は奴等を封印することが出来ませんから。封印はお任せします」
「ガァァァッ!!」
「っとと・・・よしっ、そっちが狼男ならこっちは雪男だっ!変身っ!!」
《カメンライド、レイ》
「っ、姿が変わった・・・!?」
短い会話を終えると同時にウルフアンデッドが襲い掛かるが、二人は距離を置くことで攻撃を回避しながらもディレイドはそのままレイへと変身する。
カメンライドを見た事ないギャレンが驚くのを余所に、ウルフアンデッドと戦闘を再開するDレイを見たギャレンはギャレンラウザーに内臓されてある使用するカードを収納できる『オープントレイ』と呼ばれる物を展開、その中にあるカードの内の2枚を引き抜いてギャレンラウザーの銃身上部にあるスリットに通した。
《ファイア》
《バレット》
電子音声と共に二枚のカードのオーラが吸収されるようにギャレンラウザーに入る。
それに合わせてギャレンがギャレンラウザーを構えるのを見て、Dレイが離れると同時に引き金を引くと同時に強力な火炎弾が放たれる。
急にDレイが離れた事に驚いた所に放たれた攻撃をまともに浴びたウルフアンデッドは思わずよろけてその場で膝をつく。
「っ、今だっ!」
《ファイナルアタックライド、レ・レ・レ・レイ》
「ウェイクアップッ!!」
電子音声と共にDレイが叫ぶと共にDレイの両腕に巻き付いている鎖が弾け飛び、ギガンティッククローが姿を見せる。
それを見たウルフアンデッドが危険を本能で察知したのか逃げようとするが、ディレイドライバーから発射された冷凍弾が足に命中した途端に凍ってしまった事で身動きが取れなくなる。
「ブリザードクロー・エクスキュージョン!!」
「グガァァァァァッ!?」
足が凍ってしまい動けないでいるウルフアンデッドに対して、Dレイはそのままブリザードクロー・エクスキュージョンを放つ。
Dレイの一撃をまともに受けたウルフアンデッドは断末魔のような叫びを響かせたと同時にDレイがウルフアンデッドに背を向けると同時にウルフアンデッドは爆発を起こした。
すると、その爆発の中からウルフアンデッドが出てきながらもそのまま仰向けに倒れて動かなくなるとウルフアンデッドの腰についたベルトのバックルの部分が展開する。
それを見たギャレンは先ほど攻撃に使用したカードとは別のカードをウルフアンデッドに投げる。
カードがウルフアンデッドに突き刺さると同時にウルフアンデッドの体がカードに吸収され、完全に吸収されたところでギャレンの方に戻ってくる。
ギャレンは戻って来たカードをキャッチし、それをしまうと共にDレイを見るとすでにディレイドに姿を戻していた。
そこに、ワーウルフを倒し終えたダークカブトとリュウガが駆け寄ってきた。
「こっち終わったよー!」
「そっちも終わったようですね」
「あぁ、協力感謝する・・・それでは、改めて聞かせてもらおうか?お前達が何者なのか」
「そんな大した者ではないです。ただの通りすがりの旅人とその友人ですよ」
「っ、通りすがりの旅人・・・そうか、アイツの言っていたのはお前の事か」
「え?アイツって・・・」
「こっちの話さ、じゃあな」
ギャレンの質問にディレイドが答える。
それを聞いたギャレンは少し驚いた様子で言った言葉のが引っ掛かったディレイドが尋ねようとするがギャレンはそれに答えずに去って行ってしまう。
だが、それに対してディレイドは特に動こうとはしなかった。
「あれ?呼び止めなくていいの?」
「うん、それより・・・こっちに色々話をしないとね」
「・・・そうですね」
ダークカブトがディレイドに対して聞くと、ディレイドは自分たちを見ているアンドリュー達を見ながらも答える。
それを聞いたリュウガが納得した様子で変身を解除し、ディレイドとダークカブトもそれに続くように変身を解除した。
そして吉良達はアンドリュー達の元へと戻っていき、そのままダイシーカフェの中へと入っていくのであった。
To be continued・・・