仮面ライダーディレイド   作:白き翼

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クウガの世界を後にした吉良達がやってきたのはオーズとシンフォギアの世界。
様々な歌が響くこの世界では、何が起こるというのだろうか?



シンフォギアOOOの世界
教師と再会とオーズの世界


「宝石と・・・メダル?」

「シンフォギアと、オーズの世界か・・・」

 

「シンフォギアとオーズの世界?」

「うん。オーズが仮面ライダーの名前・・・シンフォギアは『戦姫絶唱シンフォギア』と言うアニメだよ」

 

「また、アニメとライダーの世界なのね・・・」

 

「それで、今回のライダーはどんなのなんだい?」

「オーズはこの絵に描いてあるメダルを使って変身するんです。メダルの組み合わせによって様々な姿に変わるんですけど、その総数は軽く100は超えます」

「メダルで変身ねぇ・・・で?シンフォギアはどんなアニメなの?」

 

「シンフォギアは・・・簡単に言うと、歌を歌いながら戦う女の子達の物語かな」

「・・・何それ?」

 

吉良の説明が良く分からないでいるキズナは首をかしげる。

そんな時、黒コートの人物が指を弾きクウガの世界同様に灰色のオーロラが吉良にぶつかる。

オーロラを潜り抜けると、白衣を纏い何故か伊達眼鏡を装着した教師を思わせる姿となった。

 

「な、何だこれ?」

「ほぉ~・・・そういうのもいいね~」

 

「って、なんで撮るんですか!?」

 

「今回は私立リディアン音楽院の教師だ。この世界のライダーに関わる者が多くいる場所だからな」

「きょ、教師って・・・似合わないわねぇ」

「僕もそう思うよ・・・」

 

自分の格好に困惑する吉良に対しニコニコしながら吉良の写真を撮る宗一郎。

それに対してツッコミを入れる吉良に今回の役割を説明する黒コートの人物だったが、聞いたキズナと吉良は揃って『似合わない』と言ったので思わず苦笑いするのであった。

 

このやり取りの後、前回の世界と同じ様に場所は分かっているのでリディアンへとマシーンディレイダーに乗って行こうと外に出た吉良は伊達眼鏡を外しながらもヘルメットをつける。

そしてマシーンディレイダーに乗ろうとしたとき、後ろから走ってきていた少女が目に入る。

その少女はリディアンの制服を着ていたのだが、今の時間に行くとなると明らかに間に合わない時間であった為に声をかける事にした。

 

「おーい!君、リディアンの生徒さんかーい!?」

「えっ!?あ、はい!そうですけど?」

 

「僕もリディアンに行く所だから、乗せて行こうか?」

「えっ!?い、いいんですか!?すみません!お願いします!また遅刻しちゃいそうなんです!!」

 

呼び止めた少女は急いでマシーンディレイダーに乗った吉良に近づいてくる。

それを見た吉良は予備のヘルメットを渡し、少女がそれをつけて後ろに乗ると同時にマシーンディレイダーを走らせる。

 

「あのっ、お名前教えてください!私、立花 響と言います!」

「吉良!秋山吉良だよっ!覚えておいてっ!」

「はいっ!忘れませんっ!!」

 

簡単に自己紹介をしながらもリディアンに向かう二人。

幸い、特に信号に捕まる事も無くスムーズにいけたので遅刻せずにリディアンに到着するのであった。

 

「ふぁ~・・・間に合ったぁ~・・・」

「ははっ、安心するのはまだ早いんじゃない?教室につけてなかったらマズイよ?」

「あっ、そ、そうでした!あっ、乗せてくれてありがとうございました!!」

 

ホッとした様子の少女を見て微笑みながらも声をかける吉良。

それを聞いた少女はヘルメットを吉良に渡しながらもお礼を言って、そのまま校舎へと向かって走り出した。

 

それを見た後に吉良はマシーンディレイダーを停めれる場所に置いた後に校舎へと、入っていくのであった。

 

 

 

 

 

 

 

しばらくして・・・

 

 

 

 

 

~保健室~

 

「むぅ・・・暇だなぁ・・・」

 

そう呟く吉良は現在、保健室にいた。

何故ならこの世界の吉良の役割というのが『リディアンにやってきた新しい保健室の先生』だったからだ。

 

それを知った吉良は『保健室の先生って授業しないんじゃ・・・?』と考えていたら、吉良は本当に担当の授業が無かった。

さらに、特に保健室に来る人もいないので本当に何も無い状態なのだ。

 

どうしたものかと考えていると、急にドアが叩かれる音が響く。

なんだろうと思いながらもドアを開けると、そこには黒髪の少女に肩を貸している状態で響が立っていた。

ちなみに、体育の授業をしてたのか二人とも体操服姿だ。

 

「あれっ!?秋山さん!?」

「あれ?立花さん、どうしたの?」

「あ、えと、未来、じゃない・・・小日向さんが足をくじいちゃって、一人じゃ歩くの大変そうだったから一緒に来ました」

 

「なるほど・・・丁度いいや、僕は湿布とか準備するからベットのほうに移動させてあげて」

「あ、はい!」

 

吉良がいたことに驚きながらも、事情を説明する響。

それを聞いた吉良は、響と一緒に来ていた少女――『小日向 未来』をベッドの方に移動させるように言いながらも湿布の準備する。

 

未来がベッドの上に足を伸ばした状態で座り、湿布を貼る。

その時に、足の状態を見たが特に問題はなさそうであった。

 

「これでよし、とりあえず少しの間安静にしててね?」

「はい」

「未来・・・ホントに大丈夫?」

「もぅ、心配しすぎだよ?大丈夫だよ」

 

「さて、立花さん。こっちは僕に任せて、早く授業に戻りなよ」

「あっ、そ、そうでした!それじゃ未来、また後で!」

 

湿布を貼り終えると共に響が心配そうにしながら声をかけると、未来は微笑みながらも返す。

その様子を見ながらも吉良は響に声をかけると、響は少し慌てた様子で保健室を後にする。

 

それを見送った後、吉良が椅子に腰掛けると未来が声をかけてきた。

 

「あの・・・先生は響と知り合いなんですか?」

「ん?バイクでリディアンに行く前に出会って、そのまま乗せてあげたんだ」

 

「そうだったんですか・・・響、今日は何をしたのかな・・・」

「っ?今日はって・・・遅刻しそうになった事って今回だけじゃないの?」

 

「・・・遅刻しそうどころか遅刻してしまう事がしょっちゅうです」

「あ、そうなんだ・・・」

 

事情を説明してくれた吉良の前で、少し困った様子で呟く未来。

その様子を見て、未来に尋ねた吉良は未来の返した言葉に思わず苦笑いするのであった。

 

それから少しの間、吉良と未来は未来を迎えにやってきた響がやってくるまで他愛の無い話を続けるのであった。

 

 

 

 

 

 

そして、放課後・・・

 

 

 

 

 

「さて・・・寄り道しないでとっとと帰るとするか」

 

放課後になり、マシーンディレイダーに乗って光風館へと向かっている吉良。

街中をマシーンディレイダーで走っていると、急に黒い小さな塊の様な物が舞い始めた。

 

「・・・ん?」

 

それを見た途端、吉良は嫌な予感がして急ブレーキをかける。

マシーンディレイダーが止まると同時にヘルメットを取りながらも周りを急いで確認すると、いたるところに大量の黒いものがあった。

それは外だけではなく近くにあったコンビニの店内にまであった。

 

「・・・まさか、ノイズか!?」

 

周りにある黒いものを見て大体の状況を理解する吉良。

 

 

ノイズとは戦姫絶唱シンフォギアの物語に登場する様々な形のタイプがいる未知の存在で、人を襲って触れたものを自分諸共炭の塊にしてしまう特質を持っている。

戦って倒せないわけではないのだがその場合は通常兵器は全く効果なく、『聖異物』と呼ばれる超古代の異端技術によって作られた結晶の欠片から作られた鎧形武装――『シンフォギア』を纏う者達の攻撃でしか倒す事が出来ない厄介な存在だ。

 

 

今の周りの状態がノイズの仕業だと考えた直後、それに合わせてどこからかノイズがうじゃうじゃと現れ始める。

それを見て、すぐに吉良はマシーンディレイダーから降りながらもディレイドライバーを装着してカードを構える。

 

 

「変身!!」

《カメンライド、ディレイド》

 

電子音声の後に吉良がディレイドに姿を変えると、一体のノイズが形を変えて弾丸のように突っ込んでくる。

いきなりの攻撃に対し、直接触るわけではないから大丈夫だと考えながらも突っ込んでくるノイズ目掛けてパンチを繰り出す。

 

パンチとノイズがぶつかり合ったかと思うと、ぶつかったノイズの体が砕けながらも炭となっていく。

それを見て自分でも倒せると分かったディレイド目掛けて次々とノイズ達が形を変えて弾丸の如く突っ込んでくるのを見て慌てて横に飛んでかわす。

 

そして、ブレイブッカーからあるカードを取り出す。

そのカードはクウガの顔の絵が描かれたカード――ディレイドの変身の際にも使う『カメンライドカード』と呼ばれるものである。

 

「変身!!」

《カメンライド、クウガ》

 

電子音声の後、ディレイドの姿がクウガに変わる。

姿を変えると同時にDクウガは向かってくる人型ノイズを蹴ったり殴ったりしながらも次々と撃破していく。

 

そんな中、近くに停まっている軽トラックの荷台にそこまで長くない鉄パイプが何本か積んである事に気づき、トラックに駆け寄りながらも取り出したカードをディレイドライバーに装填する。

 

《フォームライド、クウガ・ドラゴン》

 

電子音声の後、Dクウガの姿がドラゴンフォームへと変わるに合わせてDクウガがトラックの荷台に乗って鉄パイプの一本を手にとって構える。

すると、鉄パイプはドラゴンフォーム専用の武器であるドラゴンロッドに姿を変えると、ドラゴンロッドを使ってノイズを攻撃し始めて次々と撃破していく。

 

「これで、ラストッ!!」

 

Dクウガのドラゴンロッドでの突きが決まって、ノイズが炭化して崩れていく。

Dクウガの言ったとおり、今倒したノイズが最後だったようで周りには倒したノイズが変化した炭の塊がいたるところにあった。

 

念のために周りを見渡していたその時、Dクウガの近くで悲鳴が聞こえ声のしたほうへと走ると未来がノイズに囲まれていた。

 

「っ!?小日向さん!!」

 

思わず未来の名を言いながらもDクウガは未来を取り囲むノイズを蹴散らした。

 

「ふぅ・・・大丈夫?」

「はい、大丈夫です・・・って、あれ?ベルトが違う・・・」

「えっ?」

 

「おーい!未来ちゃーん!!」

「えっ?この声・・・」

 

Dクウガは未来のほうを見て怪我が無いか尋ねる。

すると、未来はDクウガの腹部にあるディレイドライバーを見てベルトが違うといい始めた。

 

それを聞いて、何故そんな事を言うのだろうと思った途端に聞き覚えのある声が耳に入る。

声を聞いてまさかと思いながらもDクウガが振り返った時、彼の前にいたのはなんとこのオーズの世界にいるはずのないクウガであった。

 

「クウガ・・・!?」

「なっ、どうして俺以外にクウガが・・・って、あぁっ!?そのベルト・・・お前、吉良か!?」

「っ!?勇介なの!?」

 

何故クウガがここにいるのかと困惑するDクウガのディレイドライバーを指差しながらクウガは吉良の名を出した。

それを聞いた途端、やっぱりと思いながらも声を上げるDクウガに頷いて答えた後クウガは光に包まれたかと思うと吉良の行ったクウガの世界で出会ったクウガに変身する青年――藤宮 勇介へと変わるのであった。

 

 

 

To be continued・・・

 

 

 

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