一つ、吉良は偶然行ったCDショップで本来いないはずの天羽 奏と出会う!
二つ、CDショップを後にした吉良は突然現れた屑ヤミーをこの世界のライダーであるオーズとバースと共に蹴散らす!
そして三つ、屑ヤミーを倒した直後吉良は手錠を付けられて車に乗せられてどこかに連れて行かれるのであった!
「えと・・・何時まで手錠つけたままなの?」
「とりあえず、しばらくはそのままで」
「そ、そんなぁ~・・・」
「お二人とも、もうすぐ目的地に着きますよ」
「目的地って、言われても・・・見えません」
勇介と共に緒川の運転する車で移動している最中、何時手錠を外してもらえるか尋ねるが、外してもらえそうに無いので思わずガッカリする吉良。
そんな時、緒川が目的地に付くといい、どこに行くのだろうと思っていた吉良は見えないという。
それもそのはず、吉良は現在手錠だけではなくアイマスクで目隠しまでされているのだ。
一体どこに連れて行かれるのだろうと不安になっていると、車が止まる。
それに合わせてドアが開く音が聞こえたかと思うと、勇介に手を引っ張られて車を降ろされる。
そして、そのまま勇介に誘導されるように手を引っ張られる状態でどこかへと歩いていく。
しばらくその状態のまま歩いたかと思うと、ドアが開く音がして少ししてドアが閉まる音がする。
どこかの部屋に入ったのだろうと吉良が思っていると、突然吉良の手に付けられたままであった手錠が外される。
「おい、目隠し外していいぞ」
「あ、うん」
手錠が外されたと同時に、勇介の声を聞いて目隠しを外す。
直後、幾つものクラッカーの音が鳴り響く。
「うわぁっ!!?」
何事かと思っている吉良はふと視線を上に向けたとき『歓迎!秋山 吉良君!』とデカデカと書かれた大きな紙が壁に貼り付けられている事に気づく。
「えと・・・勇介、これは一体・・・」
「ははっ、すまんすまん。驚かせてしまったようだな?」
吉良は勇介のサプライズかと思っていると、吉良にかなり体格のいい男が歩み寄ってきた。
「初めまして、俺はこの特異災害対策機動部二課の指令を務める風鳴 弦十朗だ」
「あ、こちらこそ始めまして。秋山吉良です」
「あ、秋山せんせーい!」
「って、あれ?立花さん?」
弦十朗と挨拶をかわした時、聞き覚えのある声が聞こえる。
声のしたほうを見ると、吉良の思っていた通り響がジュース片手に銀髪の少女と青い髪の少女と共に歩み寄ってきた。
「あなたが勇介が言っていた仮面ライダー・・・っと、私は風鳴 翼だ。こっちは・・・」
「自己紹介くらい自分で出来るっての・・・ったく、雪音クリスだ」
「分かってるだろうけど・・・秋山吉良です。よろしく」
「えと・・・吉良?お前、確か俺の世界にいた時は学生だったよな?どう言う事だ?」
「えっと・・・この世界に紛れ込む為に演じる役、かな?勇介の世界では『桜が丘高校の学生』、この世界では『リディアンの先生』が僕の役だよ」
簡単に青い髪の少女―『風鳴 翼』と銀髪の少女――『雪音 クリス』の二人に挨拶する吉良。
その様子を見た勇介が吉良に尋ね、頷きながらも吉良は答えてそのまま吉良は勇介に気になっていたことを尋ねる事にした。
「・・・ところで、勇介。聞かせてもらえないかな?何でこの世界にいるのかを」
「あぁ、そうだったな・・・実はお前がいなくなってしばらく経ったある日、適当に街をぶらついてたら妙な奴に出会ったんだ」
「妙な奴?」
「あぁ、お前の変身したディレイドみたいな格好してた奴だ。でも、色は黒で目は黄色だった」
(っ?まさか・・・グリドンさんが言ってたライダーか?)
勇介が言う妙な奴ことディレイドに似た黒いライダー・・・
クウガの世界でグリドンが言っていたライダーの事かと考える吉良に勇介は話を続ける。
「んで、そいつに『ちょっと旅人に手を貸して欲しい』とか言ってきた途端に指弾いたら・・・黒影とグリドンだったか?あいつ等が出てきた時にいきなり現れた灰色のオーロラが出てきたんだ」
「っ!?まさか、そのオーロラを潜っちゃったの!?」
「その、俺は潜るつもりなかったんだが・・・戸惑ってる俺の背後に回ったアイツが後ろから『とっとと行けっ!!』って言いながら蹴り飛ばしたのが原因で潜っちゃったんだ」
「そ、そうなんだ・・・」
「しっかし、あの時は驚いたな・・・潜った途端にいきなり大雨で、しかも出た所は墓場。さらにはいきなり悲鳴もするし・・・」
「・・・えと、何があったの?」
「未来ちゃんがノイズに襲われていたんだ。すぐにクウガに変身してノイズを蹴散らしたら別の奴が出て来たけど、響ちゃん達が駆けつけて蹴散らしたんだ・・・その時、ここに連れて来られて事情を説明したら、指令が家を用意してくれて・・・今そこで暮らしてるよ」
「そうだったんだ・・・」
勇介が事情を説明し終えた時、急にドアが開いた。
なんだと思ってドアのほうを見ると奏と映司の二人が入ってきた。
「あ、奏さん!それに映司さんも!」
「おっ、やってるな」
「ふぅん・・・お前、吉良、って言うのか。俺は映司、鳴神 映司だ。よろしくな」
「あ、うん。こちらこそよろしく」
「・・・で、何でお前はこの世界にいるんだよ?この世界でも何か起きるっていうのか?」
「っ?何の話だ?」
「えと、まずは僕の事情から話すよ」
簡単に自己紹介を済ます吉良と映司。
自己紹介を終えると同時に勇介が吉良に説明を求めるのだが、事情を知らない映司が首をかしげる。
それを見て、全員揃っているので丁度良いと思った吉良は全員に説明を始める。
「別の世界から来て、異変を食い止める為に旅してる、か・・・」
「それにしても、私達の戦いがテレビアニメになってるなんて・・・」
「嘘っぽく聞こえるけど、本当なんだよね・・・でも、僕がいうアニメの物語とは違う事がこの世界では起きている」
映司が驚きを隠せないでいる隣で響は信じられないといわんばかりの様子となる。
それに答えながらも、吉良は視線を奏に向ける。
「僕の知ってる物語では・・・奏さんは亡くなってるんです」
「えっ!?嘘っ、あたし死んでるのか!?」
「はい、ツヴァイウィングのライブに行った立花さんが巻き込まれたノイズの騒動で絶唱を使って・・・」
「あー・・・あの時か」
自分が死んでいるといわれて思わず素っ頓狂な声を上げる奏。
そんな奏に何時使ったか説明すると、何やら納得した様子となっていた。
「確かにあの時、私は一気にノイズを片付けようと絶唱を使おうとしたけど・・・私が歌おうとした途端に緑のコンボになった映司が乱入してきて、ノイズを一掃したんだ」
「あー・・・なるほど、あれなら一気に殲滅できそうだ」
奏の説明を聞いて吉良も納得した。
奏の言う緑のコンボの力を知っている吉良は、あの力を使えば大量にいるノイズも楽に蹴散らす事も出来るだろうなと思っていると奏は話を続ける。
「でも、あの時結構無茶してて戦いが終わったらぶっ倒れて・・・気づいたら病院のベッドの上だった。そんでしばらく療養する事になって、その時にシンフォギアが使えなくなった事を知らされた」
「正確には使用禁止だな、あの時の無茶が原因で下手すりゃ命に関わるような状態だったからな・・・」
「私が療養する事になったからツヴァイウィングも解散したし、戦う力も無くなった・・・何も出来なくなった私がようやく普通の生活が出来るようになった頃に、私のところにいきなり来た映司が声をかけてくれたんだ。『あの子の力になれるかもしれないぞ』って」
「あぁー・・・そうだったな。その時、俺がバースドライバーお前に渡したんだっけ?」
懐かしそうに事情を話してくる映司と奏の話を聞いてそうだったんだと思いながらも聞いている吉良。
その時、突然警報が鳴り響く。
「な、この警報は!?」
「ノイズの時のとは違うぞ!?」
響とクリスの二人がなり始めた警報がいつものものとは違う事に困惑する中、弦十朗の通信機に連絡が入る。
通信機に耳を当てた途端に聞こえる銃声と共に基地の警備を任せていた男の慌てた声が聞こえた。
『指令!大変です!侵入者が、ぐぁっ!!』
「おい!?どうした!?」
『安心しな、命までは奪ってはいないさ』
「っ!?何者だ!?」
『リントの戦士をこの世界に誘った者さ、それより騒がせてすまないな。保管庫で用事を済ませたらすぐに帰る。んじゃな』
警備の男ではない声が聞こえた為に声を荒げる弦十朗。
何者かは弦十郎に対し謝罪をした後、簡単にやる事を言うや否や通信機を切った。
「ど、どうしたんですか師匠!?」
「侵入者だ!保管庫に向かっている!」
「保管庫だと!?まさかっ!!」
「あ、おいクリス!?」
「僕達も行こう!」
保管庫と言う言葉を聞いた途端、クリスはその場から駆け出した。
それを見た吉良の言葉に合わせて他の面々も保管庫へと向かっていく。
「ぐっ・・・!」
「うぅ・・・!」
「・・・ったく、拳銃だけならまだしもマシンガンとか撃ってきやがるとは・・・いくらこの姿でも当たるとちょっと痛いんだぞ、ったく」
倒れている黒服の男達を背に、少し早足気味に奥へと進む侵入者の正体はウヴァにメダルを渡していた黒いライダーであった。
ぶつくさ言いながらも進んでいくと、目的地である保管庫の前へとやってくる。
だが、保管庫の前にも既に警備のものが待ち構えておりそれぞれマシンガンや拳銃を構えて立っていた。
それを見た途端に一枚のカードを取り出す。
「止まれ!止まらないと・・・」
「止まる気なんか無いな!」
《アタックライド、アクセルベント》
黒服の男の一人が言った言葉に言い返すと同時にカードを剣のスリット部分に通す。
電子音声の後、カードが黒い炎に包まれて消滅した後黒いライダーがかなりの速さで男達に突っ込む。
驚きながらも男達がそれぞれ発砲しようとするが、その前に銃は全て叩き斬られて使い物にならなくなる。
斬られた銃が床に落ちていく中で黒いライダーは男達に蹴りや拳を放って吹き飛ばして、あっと言う間に全員を戦闘不能にした。
「さて、後は・・・」
「待ちやがれ!!」
「んっ?」
黒服の男達を全員戦闘不能にした後、保管庫の扉に近づこうとした途端に後ろから声が聞こえる。
黒いライダーが振り返ると、そこにはクリスの姿があった。
「お前、そんな所に何の用がある!?」
「いや、ちょっと借りていこうと思ってな・・・ノイズを呼び出し、操る事の出来る杖を」
「ちっ、やっぱりソロモンの杖が狙いかよっ!」
黒いライダーの目的を聞いた途端にクリスは軽く舌打ちする。
ソロモンの杖と言うのは戦姫絶唱シンフォギアの物語に登場するアイテムである。
黒いライダーの言う通りノイズを呼び出し、呼び出したノイズを操る事の出来る代物だ。
「んじゃ、とっとと頂戴するとするかな・・・」
事情を言った黒いライダーはクリスに背を向けて、ソロモンの杖を取りに行こうとする。
その時、歌が響き渡った。
「Killiter Ichaival tron・・・」
歌が響き終わると同時に、黒いライダーが後ろで何かが光り輝いている事に気づく。
再び黒いライダーが振りかえった時には、クリスの体が光に包まれていた。
何事かと身構える黒いライダーの前で、クリスを包む光が収まった時には全体的に赤いパワードスーツの様な物を身に纏ったクリスが姿を現した。
これのパワードスーツの様な物がノイズに対抗できる手段であるシンフォギアと呼ばれる装備であり、クリスの纏うものは『イチイバル』と呼ばれるものだ。
「シンフォギアか・・・面白い、ちょっと相手になってやるよ」
「はっ!余裕こいていられんのも今のうちだぜ?」
「それは・・・どうかなっ!」
黒いライダーが剣を構えると同時に、腕についている装甲が変形ししクロスボウになる。
クロスボウを突きつけながらもクリスが黒いライダーに言い放つと、同時に黒いライダーが駆け出していくのであった。
To be continued・・・