東方誘夢録   作:罪袋C

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ずいぶん前から完成してたのに肝心のうp忘れてた、アホス


第十話:妖怪退治始めました

 そこは人里の近くにある大きな山の麓、私とキリカはそこに立っていた。

 

「よ~し、それじゃあこれより実地研修を開始するぞ~」

 

 今日は最終試験(実地)を行う予定なのだ。

 

「は、はい!」

 

「あー、そんなに緊張しなくていいからさ、無理だと思ったら私もいるし」

 

依頼名:いたずら妖精をどうにかして!

難易度:☆

内 容

「最近山の妖精たちのいたずらがひどいんだ!これ以上悪化する前にきついお灸を据えてやってくれ!」

 

 あえてモンス○ーハン○ー風に依頼を書くならこうだ。

 これで私の助けが必要になったらそれはそれで問題である。

 

「はい、それじゃあ妖精の特徴について復習してみよう」

 

「えっと…体長は子供くらいで、いたずらとお酒と楽しいことが大好き」

 

「はい正解、ちなみにすっごい弱いから、万一にも負けちゃダメだからね」

 

「が、がんばります!」

 

 それから私達は更に山に入っていき、酒盛りをし始めた。

 

「いいんですか?こんな昼間から、しかも仕事中にお酒飲んで」

 

「いいのいいの、とにかくキリカも飲め飲め~」

 

「わ、私はあまり強くないので……」

 

「ん?そうか、じゃあこれ食べる?」

 

 私は能力を使って保存していた料理を大量に取り出す。

 

「うわぁ……なんですかこの量の料理は……」

 

「いやぁ、暇だったから作っといたのよ、楽しい宴会には旨い酒と飯がないと」

 

「宴会って……仕事中なんですよ?」

 

 勿論私だって意味もなくこんな大量の料理を用意したりしない、これには深い事情があるのだ。

 

「うん、仕事中だよ?ほら、物欲しそうに妖精たちが寄ってきた」

 

「え?」

 

 周りをぐるッと見回せば、そこらじゅうから妖精たちが私たちのお酒と料理を狙っている。

 

「さあ、お仕事お仕事、頑張れよ、初陣!」

 

「はい!」

 

 

 少女奮闘中……

 

 

「はぁ……はぁ……も、もう無理です~~」

 

「う、うむ、私も妖精のトラップがここまで進化していようとは思わなかったよ」

 

 かつては穴に木の枝を被せただけで見え見えだった落とし穴はその上に落ち葉と土で更に巧妙に隠され、かつては草を結んだだけの足を引っ掻けるだけの罠だって縄を使って足に絡まるように仕掛けられている。

 

「でもまあ、最低限の目標は達成かな?」

 

「え?」

 

「だって見てみなよ、ほら」

 

 キリカが私の指した方を向く。

 

 

「みんな楽しそうだ」

 

 

 どの妖精も満足そうな笑顔で仲間とはしゃいでいる。

 妖精はみんないたずらが生き甲斐みたいなものだからね、大成功してきっと満足してるんだ。

 

「あれだけ満足してればしばらくは人里にちょっかい出さないと思うよ」

 

「それじゃあ……」

 

「まあ最初の計画と違うけど目標は達成だね」

 

「う~ん…これは喜んでいいんでしょうか?」

 

「依頼は達成してるしいいんじゃない?」

 

 さてさて……異変じゃないけど始めてキリカが妖怪退治(正しくは妖精退治だが)の依頼を達成した祝いをしないとな。

 

「よし、宴会するぞ~!」

 

「「「「お~!」」」」

 

「えっ?えっ!?」

 

 何故かキリカよりも妖精たちの方がノリノリである。

 こうして今日は夜遅くまで人と妖精と妖怪が入り交じった宴会が開かれた。

 

 

 

 

 これから起こることをまったく予想などせずに。




盛大になにも始まらない次回
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