前回のネタ:逃げるやつは~
地獄の黙示録に登場する紳士なサーファーの名言。
他にも「朝のナパームの香りは最高だ」とか言ってる
どれだけの時間そこでそうしていただろう。
実はほんの数分かもしれない、数時間かもしれない、もしかすると数年経ってても不思議に思わない。
どういう原理だかはよくわからないけど私の家から半径200mくらいを不思議な結界で覆った。
今までこんな使い方出来なかったのにいつの間にか出来るようになっていた。
そして長らくボーッとしてる間に能力について考えてみた。
私の考えではこうだ、《妖力》は呪文を使うための《MP》で、《能力》はまさしくその《呪文》だ。
MPが足りなければ呪文を使うことはできない、強力な呪文ならそれだけ消費するMPが多い。
そして一度に膨大な量妖力が増えたことにより今までできなかったことができるようになったと推測される。
妖力は使用して訓練する、もしくは長生きすることによって少しずつ増えていく、もちろん例外もある。
そして、その例外的方法で二人分の妖力を手に入れた私は自分の能力の全容を理解した。
まず、私の能力で誘ったものはいつでも取り出せる。
分かりやすく説明するならドラえもんの四次元ポケットだ。
そして今私がいるこの《世界》
世界の裏側とでも言うべき場所だが、ここに生物は存在せず、また外からの影響は一切受けないらしい。
私は能力を使うことにより自分を誘い自由にこの《世界》を行き来できるようだ(時間と空間を操れる咲夜さんもできるものと推測される、いつか試してみよう)
つまり私は今、一発の核爆弾と、無敵のシェルターを所持している。
久々に戻ってきた外は想像以上の有り様だった。
森は削られ、人間の開発の手が伸びている。
「これがお前達が私達にやろうとしたことだ、身をもって味わえ」
誰に言うわけでもなくそう言って、能力を使う。
誘った《物》を取り出し、私の家を誘う。
外では時期に氷河期が始まることだろう。
それが正しい歴史なのか、それとも私が歪めてしまったことなのかはわからない、しかし、正体不明の衝撃でここら一帯が焦土と化し、地表が分厚い氷に包まれることにかわりはない。
せめて次出会う人間がもう少し妖怪に理解のある種族であることを祈る。
少女暇潰し中……
なんて思ったのがだいたい千年前、私も馬鹿だよね~復讐したってなんにもならないのに、いや~、私もまだ若かった。
妖怪とは体だけじゃなく心もわりと強いんですね、今となっては完全に許した訳ではないけれど「まぁ…仕方ないのかな?」とか思っちゃってる。
そしてかなり漠然としたイメージだけど、あの日以来私の中に強力な力の流れを感じる、言わずもがな紺と幽輝の妖力だ。
しかもただでさえ二人分の妖力を手に入れてチートみたいなスペックになってるのに暇すぎて「永久機関ごっこ~」とか言いながら残してあった機関銃の弾を射出しては誘い、射出しては誘いと遊んでるうちにトレーニングになったり。
生木を素手でへし折ってみたり、片腕指倒立してみたり、もはややる意味ないですよねってくらい体も鍛えてみた。
やがてその拳は音を追い越し、その蹴りは水を斬り、速さは世界を縮めてしまうほどになった。
しかも時間はまだ無限と言っていいくらいある、へへっ、未来の私のスペックが楽しみだぜ…
ちなみに具体的にはまだ二億年くらいある、私が今まで生きてきた時間、千四百年のおよそ一万四千三百倍……一万四千三百倍!?
やがて私は考えることを……やめた
少女冬眠中……
少女起床中……
よく寝た~!ざっと二百万世紀ほど。
うん…それくらいしないと人類が誕生しないんだ…
私は久々に私の世界から帰ってきた。
誘っておいた私の家周辺をこっち側に戻す。
一緒に私と共に押し込められていた妖気とそれを吸い込んだ木が出てきたけど気にしない。
ついでに私がへし折った丸太も出てくる。
……いや、さすがにこれは要らないんだが…人里にでも持っていこうかな。
とりあえず上空に飛んで近くに人里があるか探してみる。
「お、人里発見」
文明レベルとしては縄文時代って感じかな、懐かしき竪穴式住居。
これはまたしばらくこそこそ隠れながら人間を見守ろうかね。
村人困惑中……
「おい、誰だ?こんなにたくさんの木材伐ってきたの」
「オラじゃねえぞ?」
「こっちのでっかい猪なんて今まで見たこともねえ」
「こりゃ神様の送りもんか?」
「これから冬だからありがてぇ…」
……私神様にされてる?
また時間かかった割りに短い上にありきたりになってしまった。
猛省