まだ書けていない項目もありましたが、あらすじと久路人、雫、京、メアのところまででも大丈夫なはず・・・
人物紹介・設定資料集(第三章まで)
第三章までのあらすじ
第一章
生まれついて異質な霊力を持った月宮久路人は、幼少の頃に白い蛇の妖怪を拾う。
白蛇は元は格の高い大妖怪であったが、ある時に封印を施されたことで永い眠りにつき、その力を失っていた。
久路人の養父である霊能者の月宮京は、久路人の持つ力を分け与えて白蛇の力を取り戻させる代わりに、久路人の護衛として久路人と白蛇を契約させる。
久路人は白蛇に雫と名付け、友達として接するようになり、雫もこれを受け入れる。
一人と一匹は、契約以外にも『お互いを守りあう』という約束を交わすのだった。
そして数年を経て、最初は打算で傍にいた雫も孤独を埋められていく内に久路人と共にいる時間をかけがえのないモノだと思うようになっていく。
だが、普通の人間とはズレている久路人は次第に周りの人間から煙たがられるようになっていた。
いじめられる久路人であったが、雫はそんな久路人を助ける際に、己の中の久路人への想いを自覚する。
その想いがきっかけとなり、雫は人間の少女と同じ姿へと変わり、人外はもちろん人間からも久路人を守ることを、己の言葉で久路人に誓うのだった。
第二章
高校生になった久路人と護衛の雫は、修学旅行に行くことになる。
初めて街の外に出て浮足立つ二人だったが、向かった先には久路人を狙う大妖怪『九尾』が待ち構えていた。
旅行の中で久路人も雫への想いに気付くが、その直後に人間に擬態していた九尾が襲来。
二人は別々の異空間に閉じ込められてしまう。
久路人と雫は、それぞれ一人戦う中、九尾からの心の揺さぶりを受ける。
『強大な力を分け与えられた存在が、まともなままでいられるのか?お前は、あの蛇をお前好みに狂わせている』
『人間と妖怪が共に歩むには、あまりにも時間の壁が厚すぎる。いつまであの人間を弄んでいるつもりだ?』
二人は、それまで見て見ぬふりをしていた事実を突きつけられ、追い詰められてしまい、とうとう敗北する。
だが、そこで約束を守れなかったことで久路人の精神に亀裂が走り、その力が暴走する。
あふれ出た力によって九尾を倒すことに成功するも、久路人は半死半生になり、二人の心には大きな爪痕が残った。
そして雫は、死にそうな『人間』の久路人を見て、悪魔の誘惑に乗った。
『久路人と私を、同じモノにすればいい』と。
第三章 前半
大学生になった久路人であったが、雫との関係はどこかぎこちないものになっていた。
久路人は己の力でこれ以上雫を狂わせずに済むように、護衛が必要ないくらいの力を求め、雫は久路人を己の眷属とするために、その血を気付かれないように飲ませていた。
お互いがお互いを想い合っているのに、常に相手を裏切っているような後ろめたさを感じていた。
そんな中、吸血鬼の襲撃を受けて窮地に陥った結果、二人はお互いを守ろうと意地を張って仲たがいをしてしまう。
月宮家の使用人、メアの説得もあって久路人に己の所業を告白し、受け入れてもらおうと決心する雫だったが、そこに久路人の元に他の霊能者の一族から見合いの話が届く。
雫への後ろめたさのあまり、久路人は一人家を抜け出して見合いの場へと向かってしまうが、それは久路人を手に入れようとする久路人の祖父、月宮久雷の罠だった。
久路人の力が宿る血を利用とする久雷だったが、久路人は己の中に雫の力が混ざりこんでいることを暴露される。
久路人を追いかけてきた雫は、久路人が自分のやってきたおぞましい行いに気付いたことを知る。
しかし久路人にとって、己の力を穢そうとする雫の行為は、雫が己のせいで狂っていないということの証明だった。
誤解が解けた久路人は、己の想いを雫に告げ、雫の行為も含めてすべてを受け入れる。
雫もまた久路人の想いを受け止めて、その胸の内を告白。
その瞬間、久路人は人間を止め、人外への道を踏み出すのだった。
第三章 後半
久雷を倒して平穏な日常に戻った二人であったが、久路人の人外化は不完全なものだった。
雫は勿論、雫と永久に生きていたいと考える久路人は完全な人外化を果たすため、今まで通りの暮らしを続けていく。
久路人の完全な人外化にはそれなりの時間がかかる見込みであったが、月宮京はある裏ワザを知っていた。
それは、人間と人外の組み合わせが、『様々な意味で』繋がりあうことであった。
京とその協力者たちは、久路人と雫に一線を越えさせるべく一計を案じる。
一方、久路人は人間でいられる内に雫と共にやっておきたいこととして初めてのデートに誘う。
京たちの策が空回った結果、色々と邪魔が入ってデートは有耶無耶になるが、二人はお互いの思い出と想いを確かめ合うことには成功する。
最後にはお互いの力と、美点も欠点もすべてを晒しあう決闘へと発展し、その果てに久路人は雫と共に永遠を歩むための自信を得た。
そして久路人と雫は結ばれ、晴れて『同じモノ』へと至り、これからの悠久の時を一緒に進んでいくことを誓い合ったのだった。
月宮久路人(つきみや くろと)
本作の主人公。現在編では19歳。
基本的に彼のいる場所を中心に物語が進んでいく。
外見
やや背が高く、黒目黒髪で外見は整った顔立ちををしている方ではあるが、地味。10人すれ違っても、10人が気にすることなく通り過ぎていく。普段は温和な表情だが、戦闘時は目つきがかなり鋭くなる。外見のモデルは鬼〇の蛇柱さん。一人称は「僕」。
追記
人外となったことで、完全な人外としての姿、人外と人間の中間の姿である半妖体になれるようになった。
人外の時は黒い鱗に紫の瞳をした『龍』となる。
半妖体は人間の姿に龍の角と尻尾が生えた姿となり、龍の鱗が形を変えた、大日本帝国陸軍将校のような黒い軍服を身に纏う。
性格
性格はルールや常識、約束にうるさい頑固な所があるものの、もめ事を好まず波風立たないように生きているために基本人畜無害。やはり地味。ただし、本人に自覚はないが、やや独占欲は強い。雫のことは好きだが、後述の理由で想いを告げることはできていない。雫を傷つける者、馬鹿にするものにはひどく冷たい態度をとる。好きなタイプは「清楚でロングヘア。背は自分より低い方がいい。かわいい系より美人系。なにより巨乳」とのこと。
追記
雫への誤解が解けたことで、真っ先に雫へと告白。
雫が拒むはずもなく二人は結ばれたが、久路人の独占欲は雫レベルまで高まってしまった(雫曰くヤンデレ)。他の男と雫が関わることを考えただけで気分が悪くなり、雫が他の人間に見られることに嫌悪を感じるほどの超束縛・独占系ヤンデレ。
雫が久路人以外に対して毒気を放つようになり、他の男が寄ってこないことに昏い喜びを感じては己の器の小ささに自己嫌悪し、それを察した雫に慰められるのがテンプレ。
無論、そんな重い愛も雫にとってご褒美以外の何物でもない。
ルールや常識の順守についても、優先順位は雫が不動のトップ。
好みのタイプは雫で固定。
元からややムッツリであったが、雫と結ばれたことで雫に対してしばしば強い劣情を催すようになった。
実はかなりドSの気があり、夜のプレイは人外の雫からしても『鬼畜、凌辱系エロゲ主人公、ベッドヤクザ』と言わしめるほどで、若干自分に引いている。
なお、雫は久路人に対しては底のないドMのため、口で何と言おうがやはりご褒美でしかない。
戦闘スタイルなど
「神の血」という特別な力を含む血が色濃く流れており、人外に狙われやすい。また、人間としては非常に珍しいことに人外を恐れない。
人外が彼の周辺で暴れるため、怪奇現象が起きるという噂が立っており、周囲からやや避けられている。
霊能力者、武芸者としての才能は非常に高く、雷と類似した性質の極めて膨大な霊力を持ち、剣術や弓術も得意。手先も器用。身体強化の術を使えば大物妖怪とも渡り合うことができるが、霊力の量が多すぎて人間の体には負荷が強すぎるために長時間の戦闘は不可能。直接雷を出すような、攻撃系の術も暴発の危険があり、「自分の意思では」使えない。
血の影響か、幻術、催眠などを完全に無効化する。
追記
雫と魂、精神、肉体の3要素を深く繋げ合ったことで人外化した。
龍のような見た目だが、厳密には龍ではなく、神の力も変質して別の力になっている。
血の専門家のリリスによれば、『人間でも妖怪でも、ましてや神でもない』とのこと。
同じような変化を遂げた雫の血と極めて似通った性質を持つが、雫が久路人以外にとっての『猛毒』であるのに対し、久路人の血は『薬』の性質であるらしい。薬としての効果は雫に対しては特に強く発揮される。
雫由来で人外化したためか、耐性や属性が追加されており、毒物による衰弱や麻痺、昏睡、石化などは完全に無効。
人化の術で人間形態であっても極めて強力な再生能力を有している他、肉体の強度も凄まじく、それまで抑え込めなかった霊力を身体に留めることができるようになった。
霊力属性に土属性と風属性が加わり、雫と触れ合った状態なら水、火も使用可能。
来歴など
幼いころにペットにするつもりで拾った蛇が雫であり、意思疎通が可能と知り、守護の契約を結んでからは友達のように接し、すぐに親友の間柄になった。
中学生になって、周囲から虐められていた所を初めて人化した雫に助けられた辺りから無意識に雫を異性として見ていた。高校時代の修学旅行中に想いを自覚するが、直後に九尾の襲撃を受け、「自分の血が雫の心を狂わせ、強制的に好意を持たせているのではないか?」という懸念に囚われてしまう。なお、久路人の血は妖怪には極上の美酒であるもの、洗脳効果や依存性はない。
現在、雫によって自身の血液に雫の力が大量に混入しており、人外化が進行して違和感を感じているが、雫を疑うことをためらっているために現状に気づいていない。
追記
九尾の襲撃で雫を狂わせているという疑念に取りつかれ、雫にこれ以上血を与えなくてもいいように護衛としての関係を解消すべく、身体を痛めつけるレベルで訓練に励んでいた。
しかし、雫が久路人の身体に自分の血を混ぜ込んでいたために霊力異常が起きて、しばらくの間訓練ができなくなり、久路人はかなりのストレスを溜めることになる。
そんな中で吸血鬼の刺客が襲い掛かってきたが、その際に雫も同じように霊力が使えなくなり、大ピンチに陥り、久路人は敵の攻撃をわざと受けて己を追い込み、火事場のバカ力で撃退に成功する。
だがそのことで、あまりにも久路人が危うくそのうちに死んでしまうかもしれない懸念と護衛としての立場が失われかねない恐怖に襲われた雫と大喧嘩に発展。
メアからもその命知らずな行動について説教を受けて納得いかない想いでいたところに、雫が『血の盟約』を自身と結ぼうとしていることを知る。
『血の盟約を結べば、自分が死んだときに雫も死んでしまう。そこまで雫は狂っていたか』と思い、偶々届いていた他の霊能者一族との見合い話に乗って屋敷を飛び出してしまう。
だが、向かった先で出会った月宮健真、そして己を利用しようとする月宮久雷から己の身体の中に雫の血が混ざっていることを知らされ、『血で狂っているのなら、その血を汚そうとするのはおかしい』と気付き、誤解が解ける。
そして自分を追いかけてきた雫に想いを告げ、雫のやってきた行為も受け入れて人外化を果たし、久雷を倒す。
その後、人外化は不完全だったので解けてしまったが、初めてのデートに雫を誘い、京たちの策略や久路人自身の決心、雫の奇行などの諸々を経て改めて雫と向かい合い、お互いのすべてをぶつけ合った結果、完全な人外化を果たした。
その他
アニメ、漫画は全般的に好きだが、基本的に性癖はノーマル(現時点で)。好きな遊戯〇のデッキはパーミッションやバーンのような直接戦闘しないデッキ。モンハ〇は狩猟笛や弓など、テクニカルな武器を好む。過去の女子からのイジメが軽いトラウマになっており、男子とよく一緒にいるせいか、たまにホモと勘違いされるが、その気はない。
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水無月雫(みなづき しずく)
本作のヒロインにして、もう一人の主人公。(見た目は)久路人と同じ年齢。
外見
外見は人間形態なら誰もが振り向くような美少女。抜けるような白い肌に、腰まで届くストレートの銀髪、ややツリ目がちの紅い瞳をしている。背は同年代の平均よりもやや低く、胸部も薄い。久路人が巨乳好きなのを把握しており、自身の成長を結構気にしている。また、霊能力を持たない者には認識できない。
とある理由によって霊力が化学兵器レベルの悪臭を放っており、相対する霊能者、妖怪からほぼ確実に臭がられる。現在のところ、この悪臭を全く感じないのは久路人のみ。
常に青い帯と白い着物を身に着けており、他の服は肌触りが悪いらしく着ない。ただし、着物は自在に変形可能で、ちょくちょく学校の制服に変えていたりする。下着は市販品を履いている他、久路人が加工するアクセサリーは特別な力の有無にかかわらず好んで収集する。外見は銀髪アルビノ美少女キャラなら誰でも。作者の中ではメルブ〇の白レンを成長させた感じ。一人称は「妾」だが、久路人相手かつ人間形態でのみ「私」。
追記
久路人の特殊な人外化にそれまで摂取していた久路人の血が呼応した結果、雫も『龍』への変化を果たす。色は蛇の時と変わらず、白い鱗に紅い瞳。
半妖体も久路人と同様に人間形態に角と尻尾が生えた姿になるが、喋り方は久路人が相手でも他の人物に対するときと同様に一人称が『妾』になり、やや古風になる。
なお、久路人からすれば元が小さいので大して気にもしていないことだが、半妖体の方が人化の術使用時よりも胸が小さかったりする。もはや壁。
性格
永く弱肉強食の世界で孤独に過ごしていた反動か、久路人にベタ惚れしている。思考の中心は常に久路人であり、「自分と久路人以外の全人類と妖怪が明日滅んでも別にどうでもいい」とすら思っている。その想いの深さは犯罪レベルに踏み込んでおり、ドン引きされることもしばしば。性格は好奇心旺盛で、基本的には寛容。ただし、久路人に少しでも危害を加えようとする者には人間だろうが妖怪だろうが一切の容赦なく抹殺を試みる。極めて独占欲が強く、性別メスに対しては冷酷無慈悲で、わずかでも久路人を奪う可能性があるならば氷漬けにした上で粉々に砕くまで安心しない。
後述の理由で久路人に想いを告げていない。匂いフェチ。なお、久路人の血を飲むこと、自分の血を久路人に飲ませることに強く興奮する変態でもある。
追記
己のやってきたおぞましい所業を久路人が受け入れ、さらには久路人から告白され、雫も己の想いを告げることができた。
久路人は雫と結ばれたことで色々と吹っ切れたこともあったが、雫は元から結構ヤバかったのであまり変わっていない。
久路人が人外となった後も久路人公認で食事に血を混ぜている他、日課の血の味見や匂いチェックも継続中。
戦闘スタイルなど
その正体は妖怪化した白蛇であり、数百年前に封印されていた。封印前はかなりの格の妖怪であったが、永きに渡る封印で大幅に弱体化した。中学編までには久路人の血によって力を取り戻している。水属性の霊力を持ち、大味な広範囲攻撃が得意。反面、細かな霊力の操作は少し苦手で、人化の術の会得にも適性は低かった。近接戦闘時には薙刀を使用。
蛇の妖怪であるために凄まじい自己治癒能力を持つ他、久路人の血の影響か、幻術、催眠に極めて高い耐性を持つ。人間形態の雫の着物は、蛇の鱗が変化したモノで高い耐久力と術への耐性がある。
追記
久路人と同様の変化を遂げている。詳しくは久路人の箇所を参照。
久路人以外に対して、魂を腐らせて発狂、狂死させかねない神の力が変質した猛毒を発するようになった。雫の機嫌が悪い時には放出量が増え、周辺に生き物は一切寄り付かない。
ただし、雫からの好感度が高ければある程度緩和される他、雫も普段は努めて抑え込んでいる(雫からの好感度が結構高いメア、リリスでも『ちょっと臭う。会話くらいなら我慢できるがあまり近寄りたくはない』くらい)。
この毒は薬の性質を持つ久路人と肉体的、精神的に深く繋がった状態かつ二人がリラックスしている場合には中和され、久路人に対してのみ、あらゆる傷を癒す特効薬として働く。
水の力を持っていた都合上、体内の異物に敏感で毒に強い耐性を持っていたが、龍となったことでさらに強固な耐性を獲得し、毒による衰弱、麻痺、昏睡、石化などは完全無効。
なお、再生能力や純粋な身体能力は若干雫の方が上。
久路人と深い繋がりを持って龍となったためか、久路人の持っていた幻術、催眠のような精神攻撃への完全耐性も有している。
新たに使用できるようになった属性は風属性と火属性。久路人と触れ合った状態なら雷、土属性も使用可能。
来歴など
封印が解けてただの蛇とほぼ変わらない強さにまで落ちぶれた時に偶然久路人に出会い、拾われて、「雫」と名付けられる。「久路人の血をもらう代わりに、自身が力を取り戻したら久路人を守る」という契約を結び、当初は久路人にくっついていたのも力を取り戻すための打算であり、人間の子供に庇護されることを情けなく思っていた。しかし、妖怪を恐れず、一切の下心なく自分に接する久路人にほだされてすぐに打ち解ける。そうして、かつて孤独に生き抜いていた自分が久路人に守られていることを「悪くない」と思うようになり、「契約がなくてもお互いを守りあう」という約束を交わした時に、無自覚に恋心を持った。
久路人が中学に上がり、久路人が本格的に周囲から浮くようになった時点で人間の姿になる「人化の術」を会得するために修行していたが、中々実を結んでいなかった。月宮家使用人のメアから発破をかけられ、久路人がひょんなことから女子に苛めを受けた時に自分の想いを自覚する。
「久路人と結婚するときに名字がいるから」という理由で久路人と出会った頃である水無月を名字にするが、その名字を呼ぶものはいない。
高校の修学旅行中に九尾の襲撃を受け、「いつ久路人が死んでもおかしくない」ということを思い知らされる。その結果、「久路人を自分と同じ化物に変えれば永遠に一緒にいられる」と考え、罪悪感に駆られながらも自身の血を密かに飲ませて、人外化を進めている。
自分を置いて久路人が死ぬことを何より恐れており、久路人を化物に変えた結果、憎まれることになっても構わないと覚悟はしているものの、実際に嫌われた場合に正気を保てる自信はない。久路人は「自身の血を得るために、雫が無理やり好意を持たされている」と考えているが、雫は素で久路人を病むほど愛しており、「久路人と一緒にいられるなら血なんていらない」と考えているため、完全にすれ違っている。
元々「人外の自分が久路人に拒絶されるかも」という恐怖を持っていたが、そこに密かに人外化を進めている負い目もあって、告白はできていない。
追記
久路人の人外化を進めているという負い目や、それによって久路人が霊力異常に陥ってしまったこと、さらには久路人に見合い話が来て『自分の傍から離れていってしまうかもしれない』という恐怖で3章開始時点ではかなり内心追い詰められていた。
吸血鬼の襲撃で己の不甲斐なさへの怒りや久路人の危うさへの危惧、護衛としての立場が失われることで傍にいる理由がなくなってしまうことへの恐怖でヒステリーを起こし、久路人と大喧嘩をしてしまう。
部屋から出れなくなるほどの自己嫌悪に陥ってしまったが、メアによる発破もあって立ち直り、久路人にこれまでの己の行いを告げようと決心するも、久路人がいなくなってしまったため、街中を必死で駆けまわることとなった。
忘却界の中にまで入ってなんとか久路人に追いつき、嫌われることを覚悟して久路人に己の所業を告げたが、元々人間と妖怪の違いを気にもしていなかった久路人にあっさりと受け入れられる。
そして久路人からの告白に応え、自身も想いを告げ、完全に九尾の呪いから解き放たれた。
初デートの最後が京たちの横やりで失敗し、しばらくの間NTR同人誌冒頭に登場するカップルのようになっていたが、その危うさに気付き、『久路人の持ってるエロ画像を消去してお仕置きされよう!!』と頭の湧いたような奇行に走るが、これが久路人に最後の決心をつけさせた。
久路人とお互いの胸の内をすべてぶつけ合いながら決闘し、敗北。
だが、負けたと言うのにその時の雫の表情は笑顔だった。
そして、その夜に久路人と真の意味で繋がりあい、永遠の道を共に歩んでいくことを誓い合った。
その他
娯楽の少なかった世界に生きていたため、好奇心を満たすサブカルチャー全般に傾倒する。R18方面にも深い知識を持ち、久路人からの行為ならばハードリョナも余裕。よく薄い本のシチュエーションを自身と久路人に置き換えて夜な夜な布団の中で妄想に励む。好きな遊〇王のデッキはビートダウン系とロックデッキ。よく久路人にメタられる。好きなモン〇ンの武器は大剣、スラアク、ハンマー。よく久路人はサポートに徹する。
追記
最近は妄想ではなく、本当に久路人と薄い本の内容を再現するようになった。
だが、なぜか使用した題材が軒並み久路人の同級生が出演したホモビをモチーフにした同人誌ばかりで、『久路人の周りの男は全員ホモだったんじゃないか?』と密かに疑っている。
再現時には関西弁を話す役をこなす時もあったが、『イナリが入ってないやん!!どうしてくれんのこれ!?イナリが食べたかったから注文したの!!わかる?この罪の重さ?』と流暢な口調で演じ切って見せた。
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月宮京(つきみや きょう)
久路人の叔父。現養父。年齢は(見た目は)20代後半。
外見
よくツナギを着ており、だらしない。無精ひげが生えていることもしばしば。背が高く茶髪のロングヘアで、見た目は完全にチャラ男だが、本人はその呼び方を嫌う。一人称は「俺」。
性格
異能者の中ではとても人間ができており、ぶっきらぼうな態度であるが情に厚い。特に慕っていた亡き兄の忘れ形見である久路人には結構甘い。また、自身が「嫁」と呼ぶメアにも滅茶苦茶甘い。だが、霊能者らしく人外への警戒心は高く、雫への警戒は怠っていない。しかし、雫の久路人へのヤンデレ具合を見てある程度警戒を解き、最近では月宮家の一員として見ている。
本作でも屈指の常識人であるが、過去に「嫁のために最高のボディを造る」と考えた結果、霊能者の一族の家々を巡って「パーツのために体の一部を下さい」と土下座して回ったことがあり、界隈からは彼が造った人形とともに狂人扱いされる。
戦闘スタイル
本人は喧嘩はあまり得意ではない。
ただし、特別な力を持った道具である「術具」の天才的な製作者であり、それらの術具を使ってガンメタを張る戦法を行う。優れた観察眼を持ち、初見の相手でも弱点を突く術具を即興で作れるとのこと。逆に言うと京の前に姿を現さず、戦いもせずに暗躍するタイプには無力。
久路人と同じく神の血を引いているが、久路人よりもずっと薄い。何やらその力を引き出す仕掛けがあるようだ。
追記
久路人が人外化を果たした所で現れた旅団幹部ヴェルズを撃退。
その際に陣『デウス・エクス・マキナ』を使用した。
本気になると自身をメア専用の装備へと変形し、メアのサポートに回る。
来歴など
表向きは建築家を名乗るが、霊能者の一大組織である「学会」の幹部、「七賢」の第三位に収まっている。
月宮一族という霊能者の名門の生まれだが、本人の天才的なセンスと周囲の異能至上主義者との差に嫌気がさして出奔。同じように家を出た兄とだけ連絡を取りつつ、裏社会や異能者の間を渡り歩いていた。
ある時、強大な力を持つ亡霊を巡ってとある死霊術師と死闘を演じる。そして、霊能者の家や知り合いからパーツを譲ってもらい、亡霊の成れの果てを組み込んだ超高性能自動人形兼ホムンクルスであり、生涯の伴侶であるメアを得る。
しかし、それから兄が妻ごと妖怪に襲われて死亡。残された久路人を「絶対に幸せに育て上げる」と決意する。現在は襲撃してきた九尾のような妖怪を探すため、日本各地をメアとともに探索中。「こいつならば久路人を傷つけず、一生傍にいるだろう」という見込みから、雫を久路人の嫁にあてがうことに乗り気だが、保険として他の霊能者の家の娘との縁談も取り持っている。
追記
気が付いたら久路人が暴走して滅茶苦茶なことになっていた。
結果オーライなものの、こうなる前にできることがあったんじゃないかと後悔気味。
全国の危なそうな場所は見て回ったために、白流市に戻ってきた。
初デートの際は不測の事態が起こらないようにという京なりの親心とデバガメしたいというイタズラ心からデートの監視をしていたが、いざ久路人と雫が一線を超えようとしたら撤退するつもりだった。
ある意味被害者と言えるかもしれない。
その他
サブカルチャーには理解があるが、そこまで好きというほどではない。
「とりあえず強けりゃいいだろ」という理由で遊戯〇のデッキは金に飽かせた環境デッキで、コロコロ変わる。久路人並びに雫からは「魂のデッキを持たないデュエリストの屑」と言われているが何も堪えていない。
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月宮メア(つきみや めあ)
京の妻兼月宮家メイド。外見年齢は20代前半から変化なし。
外見
「人形のように」整った外見をしている。長く紫がかった黒髪をポニーテールにしており、常に無表情。
メイド服ではなく割烹着を着ているが、別にメイド服が嫌いなわけではない。身長は平均的、体つきはやや豊かな方。使用人としては完璧であり、所作も「機械のように」正確で美しい。一人称は、普段は
性格
冷静沈着で丁寧な口調で喋るが、慇懃無礼。ある程度打ち解けると毒舌を隠さなくなる。特に製作者兼夫兼主である京には辛辣。
ただし、複雑な事情があって京に対して他者にも分かるように愛情を示さないだけで、その想いは危険なほど深い。優先順位は京>月宮家>>>久路人>その他であり、京以外に大して関心はない。京が甘く接する久路人や雫には家族のような情を持ってはいるが、仮に京に危害が及ぶのならば、一切の良心の呵責なしに殺害できる。
追記
京が最も大事なため、京に目をかけられているにも関わらず己の命を軽視していた久路人に本気でイラついていた。久路人への説教は久路人への注意というよりも、彼女自身のストレスをぶつけたいという意味の比重が大きかったりする。
その一方で、久路人に嫌われてしまったと悲しんでいる雫には共感するものがあったのか、心からの助言をしたりと、かなり自分の感情に正直で気まぐれなところがある。
戦闘スタイル
正体は京が制作した自動人形兼ホムンクルスであり、秘めた戦闘能力は非常に高い。その体には多数の術具が仕込まれていて、近距離ならばナイフとクロー、中距離ならばワイヤーを使用。遠距離は描写なし。京との霊力的なパスが繋がっており、京の持つ「神の血」に由来する力も使うことができる。
追記
京と共に本気になると陣、『デウスエクスマキナ』を発動。
京を自身の装備として接続し、文字通り体の一部として戦う。
メア自身の要望もあり、合体時は京が変形している部分が最も強度が高い。
様々な特攻装備を使いこなし、相手を徹底的にメタる戦法を取る。
来歴など
とある国で発生した亡霊「ナイトメア」と関りがある。
過去の京によって救われ、今の人形の身体を与えられてからずっと、京に忠誠と愛を誓う。ただし、亡霊からの「呪い」が未だに残っているようだ。
久路人の両親が死んだ頃にはもう京に仕えており、久路人がある程度大きくなってからは京の命令で彼の戦闘訓練の教師となる。主に武術や判断力を鍛え、久路人の武芸は大半がメア譲りである。また、人化した雫、久路人にどこかズレた指導方法であるが料理などの家事全般も教えている。
現在は京の護衛として、日本各地を共に回っている。
追記
初デートの際には、その前に霊力欠乏を起こしたことで自制心が効きにくくなっており、久路人と雫のベッドシーンをシャッターに収めるべく覗きを続行しようとした結果、二人にバレてご破算となった。
あの時一番悪いのは間違いなくメアであり、その後京からキツイお仕置きがあったらしい。
その他
サブカルチャーに対しては雫以上にはまり込んでおり、雫曰く「ヤツは深淵に生きている」とのこと。雫のR18本供給源はほぼメアであり、雫にNTR,ふたな〇、リョナ、スカト〇などのやや浅い所からR18Gまで布教したのもメアである。かつてNTR本で雫の脳を破壊し、久路人との鍛錬に集中させたことがある。読むだけでなく描く方向でも浸食しており、某漫画市場に京を売り子にして出店したこともあるらしいが、京はそのときのことを語りたがらない。
好きな〇戯王のデッキは完全なネタデッキ。特殊勝利など、型にはまらない戦い方を好む。以前、月宮家総当たり戦において環境デッキで久路人と雫を叩きのめした京にデュエルを挑み、初手エクゾディ〇で勝利した際には「魂のデッキを持たない貴方にデッキが応えることはない」とキメ顔で言い放った。
なお、彼女がキーパーツとなるカードを手にした日には、カッターやブラシなどで何かをしていたようであるが、詳細を知る者はいない。京とのデュエルを始める前にも、京から「ショットガンシャッフルはカードを痛めるぜ」と言われていたが華麗にスルーしている。
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霧間朧(きりま おぼろ)
日本有数の霊能者の名家、霧間一族の当主にして七賢リリスの夫。年齢は20代後半。
外見
切れ長の瞳に、整った顔立ちをした長身の美丈夫。リリスと血の盟約を結んで『血人』となってから瞳の色は黒から紅になった。
長い黒髪をポニーテールのように後ろで束ねている。
第一印象は『侍』だが、服装は常に燕尾服。
一人称は『自分』。リリス以外には基本的に敬語。
性格
寡黙で自分からはあまり喋らないが、作中の登場人物の中でもかなりの常識人。
ただし、リリスのパートナーであることに凄まじい誇りを持っており、彼女に無遠慮に関わろうとする輩には一切の容赦がない。
久路人と同じく、妖怪に対する嫌悪感を持たないという極めて珍しい特性を持つ。
以上のことから、人外を異様に敵視していた霧間一族に対して正直辟易していた。
戦闘スタイル
作中でまだほとんど戦っていないために詳しいスタイルは不明。
だが、七賢のパートナーは相方と互角の力を持つため、トップクラスの実力を持つことは間違いない。
葛城山にて大穴が空いた際にはリリスと共に駆けつけ、現れた大妖怪たちを一刀の元に切り捨て、その血を抜き取ってミイラに変えた。
来歴
霧間一族の長男として生まれ、将来の当主にふさわしい器となるように英才教育を施され、見事その期待に応えてみせた。
だが、常識人な上に妖怪に対する嫌悪感を持たない朧にとって霧間一族は時代錯誤で野蛮な風習を持った集団であり、あまりうるさく騒がれないように大人しくしていたに過ぎない。
海外への修行でドイツの片田舎に向かったのも、一族から距離を置くためである。
そこで運命の相手である吸血鬼のリリスと出会い、一目惚れ。
紆余曲折あって人間を止め、リリスの生涯にして永遠の伴侶となる。
当然人外を敵視する一族がリリスのことを認めるはずもなかったが、リリスに手をかけられそうになったことで激昂し、両親と妹、そのほかの親戚含めて全員斬り倒し、返り血に塗れたままリリスと誓いの言葉を交わしている。メアのパーツを集めるために人工臓器の研究をしていた京が近くにいなければ、霧間一族はその時滅んでいた。
久路人のことは過去の自分を見ているようで、好ましく思っている。
霧間一族のやらかしのこともあり、何かあればすぐに駆け付ける意気込み。
その他
サブカルチャーについては疎いが、リリスがそれなりにハマっているために勉強中。
笑点は毎週録画しているが、最近はネタが粗いとガッカリ気味。
なお、かなりの脚フェチで、胸の大きさに関心は一切ない。
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霧間リリス(きりま りりす)
常世に住まう吸血鬼の皇族にして、七賢第5位。霧間朧のパートナー。年齢は作中でもかなり上の方で、ざっと数千歳。
外見
雫よりも色白の肌に、きらめく金髪をツインドリル(縦ロールのツインテール)にしている。瞳は勝気な性格がわかるようなツリ目で、色は紅色。
恰好はゴシックロリータでいつも日傘を持っているが、本人の容姿と似合いすぎているせいでコスプレと思われない。
身長は雫と同じか少し低いくらいでかなり小柄。
胸に至っては雫以下だが、朧が脚フェチのためにリリスも気にしていない。
一人称は『アタシ』だが、たまに素が出ると『吾輩』になる。
性格
基本的には勝気なお嬢様。
ノブレスオブリージュを是とし、尊大に振る舞いつつも実はそれなりにお人よし。
唯一の血の供給源兼護衛兼従者兼夫の朧には並々ならぬ想いと雫レベルの独占欲を持っており、朧以外の血を吸うことを心の底から嫌悪している。
あらゆる妖怪にとっての美酒たる久路人の血を前にしても、その扱いは泥水と変わらない。
何らかの理由(主に朧関連)で感情が高ぶった時には往時の吸血鬼の皇族らしい威厳ある口調に戻るが、その状態のリリスに対峙して生き残った者はほぼいない。
戦闘スタイル
朧同様にほとんど戦っていないために戦闘能力は不明。
吸血鬼の皇族、すなわち『真祖』の血族。それ故に千年単位で弱らせでもしない限り、日光を浴びても気分が悪くなる程度。その他の吸血鬼の持つ弱点にも大体耐性を持っている。
七賢第5位にして人外全般が扱う術の権威であり、特に人間の人外化に詳しく、朧を自身の唯一にして同格の眷属である『血人』に変えた。
使い魔の召喚と操作が得意であり、葛城山では大穴から出てきた妖怪たちを召喚した使い魔に倒させている。
移動手段もほぼ使い魔頼りであり、宙を駆ける亡霊馬の馬車をよく使う。
来歴
朧と結婚する前の名前は長いため、朧にはリリス・ロズレットと名乗っていた。
吸血鬼の皇族という高貴な身分であるが、吸血鬼の中でもかなりの変わり者。
魔竜と魔人の戦いで人外側が敗れ、忘却界によって行動が制限され始めたことで吸血鬼のほとんどは常世に移り住んだが、当時から研究者だったリリスはそれに気が付かず、地下の研究室で様々な研究に没頭していた。
『久しぶりに外に出てみるか』とふと思い立って外に出て見たところ、長年の引きこもり生活による衰弱、忘却界による制限、おまけに日光を浴びてしまったことで消滅の危機に陥る。
そこを偶然通りがかった朧に救われ、なんやかんやで彼と行動を共にするようになり、紆余曲折あって朧に心から惚れこむことになる。
最初は『人外と人間がうまくいくはずない』と気持ちを秘めたままにしておくつもりだったが、朧の方から想いを告げられて血の盟約によって彼を永遠の伴侶とした。
朧が自分のために霧間一族を滅ぼしかけた時には、朧をヤベー奴と思いつつもそこまで重い愛を持っていてくれることを喜んでいた。そこは雫の同類。
雫については、鼻がもげると思うほどの悪臭と無礼な態度からあまり好感度は高くなかったが、久路人との関係を相談された際に他人事と思えなくなり、親身になって話を聞いた。それ以降、雫からは敬意を払われるようになり、リリスも雫を気に入っている。
その他
日本のアニメや漫画を面白いと思っており、お気に入りの漫画のキャラの技をよく朧に再現させている。
ゲームなども嗜むが、あくまで嗜む程度で雫やメアほどのめり込んではいない。
月宮家遊戯〇総当たり戦に適当なファンデッキで飛び入り参加したところ、『半端な気持ちで入って来るなよ、デュエルの世界によぉ!!』と雫とメアに一喝されてその熱の入れようにドン引きした。
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珠乃(たまの)
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晴(せい)
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霧間八雲(きりま やくも)
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世界設定・用語集
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「世界」
とある魔法使いによって、「水槽のようだ」と表現される。
「現世」という人間が主に住む世界と、「常世」という人外が住む世界に分かれており、その間には「狭間」という未確認領域がある。
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「穴」
現世と常世を繋ぐ穴。小~中規模の穴はそれなりに空くが、大規模の穴は滅多に開かない。
妖怪は己の力に見合う大きさ以上の穴を通ることでしか、現世に現れることはできない。
大妖怪が通れる穴は「大穴」と分けて呼ばれる。
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「忘却界」
とある魔法使いによって現世に貼られた結界。
人間たちの「異能など存在しない」という認識を元に作られており、妖怪や穴を抑制する。
ただし、人間の認識を元にしているため、人間の持つ異能までは抑えられない。そのため、たまに霊能者が結界内に発生することもあり、異能を認識できる複数の霊能者が集まると忘却界に綻びが生じ、穴が空くことがある。
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「霊能者」
霊力を持ち、異能を使える人間のこと。異能者とも呼び、海外では魔法使い、魔術師とも言われる。人間は誰でも霊力を持っているが、異能が使えるまでの量を有する者を区別するためにこう呼ぶ。
過去に忘却界が貼られる前には常世から流れ込んでくる瘴気に当てられた結果、多くの霊能者がいた。忘却界が貼られてからは魔女狩りのような運動もあって激減した。
古くから大穴を管理してきた一族や偶発的に現れた一族は、忘却界が綻んだ場所に新たな結界を張って寄り集まっている。
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「霊力」
術を使うためのエネルギー。
この世界の生き物は「魂」という世界の欠片と、「肉体」、その二つを繋ぐ「精神」の三要素で構成されているが、生命力や精神力が魂に当てられて変質したモノ。
常世に漂う霊力は、数多の妖怪に影響された結果、人間の魂に害を与えるために「瘴気」とも呼ばれる。
魂が開示した情報によって、霊能者ごとに異なる属性を持つことが多い。「火」、「土」、「水」、「風」、「雷」は基本五属性とされる。
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「魂」
世界の欠片。世界の持つ情報が内包されている。
この世界の生き物はまず肉体が存在し、そこに魂が入る。肉体の強度に応じて魂は情報を開示し、その生物の「本質」を形作る。魂が大きいほど生み出す霊力も大きく、霊能者に近づくが、瘴気に当てられることで自己防衛本能によって魂が肥大化することもある。ただし、急激な魂の肥大化は存在そのものへのダメージとなり、最悪消滅する。極稀に肉体の特異性に応じて魂が全く未知の変質をすることもある。
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「術」
海外では「魔法」とも呼ばれる。
霊力という、世界そのもののエネルギーを利用して、通常の物理法則ではありえない現象を起こすこと、もしくはその現象そのものを指す。大きく分けて「具現化」と「付与」の2種類。
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「妖怪」
人外、魔物とも呼ばれる。
動物や無生物が瘴気に当てられて変質した存在。常世からやって来る者もいれば、現世で発生することもある。妖怪の持つ霊力は瘴気に近く、人間の魂にとっては猛毒。これにより、人間は妖怪を本能的に恐れ、嫌悪する。霊力の量で同格あるいは上回れば恐怖は消せるが嫌悪はぬぐい切れない。
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「人化の術」
妖怪が使用する術。
効果は人間の身体に変身するというモノ。人間としての自分を作る術とも言える。
幻術とは異なり実体のある人間の身体であり、任意で解かない限り効果は永続する。
作り上げた人間の身体を妖怪の身体と変換するという仕組みのため、維持に霊力の消費もない。
元の妖怪からすれば身体能力は若干落ちてしまうが、身体強化の術を施した一流の霊能者よりも肉体の強度は上。
元々人間の方が霊力の扱いが器用なため、精密な術を使いたい妖怪によって生み出されたと言われる。
霊力の細かい制御がいるために習得難易度は高いが、この術に最も必要なのは『人間としての己の姿のイメージ』もしくは『人間としてやりたいことへの強い願い』。
姿のイメージに偏っている場合には願いに適した能力を得られなくなる可能性があり、願いに偏った場合にはその妖怪の『素』を人間に変えた姿になる。
霊力の扱いに特に長けた妖怪ならば、人化の術を発動した状態でさらに顔や体格を変えることができる。
忘却界の中でも力は大きく制限されるが行動できるようになる他、瘴気を抑え込めば完全に人間の中に紛れ込むこともできる。
なお、雫は霊力の扱いが比較的下手な上に自身の願いを重視して人化の術を使用したため、外見年齢を変化させることはできても胸の大きさは変えられない。
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「眷属」
妖怪によって、その忠実な下僕と化した人間や動物。
主となった妖怪に似た性質を持つ人外となる。
血を飲ませて同化させる原始的な方法から、吸血鬼にしか扱えない高等な方法まで様々。吸血鬼こそが眷属を生み出す術の始祖と言われ、吸血鬼の方法のみが唯一の眷属化ともされる。近年、とある吸血鬼によって眷属化の方法が体系化された。
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「霊力の混入」
人間に他の存在の霊力が混ざることは大変危険である。ディーゼルで動く車にガソリンを入れるようなもので、霊力の源である魂に多大な負荷がかかる。霊力が混入した場合、魂は霊力を循環させて異なる霊力を押し出そうとする。他の存在の霊力を人間に止めるには、多大な年月をかけて少量ずつ混入させて馴染ませるか、余程の親和性がなくてはならない。なお、動物を含めた人外が他の存在の霊力を取り込むのは魂の構造の違いからハードルが低い。
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「神」
ある魔法使いが観測した存在。詳細は不明。
水槽を覗く者であり、この世界の創造主にして管理者。この世界そのもの。
自意識というものに乏しく、半ばシステムのような存在。滅多に世界に干渉することはないが、世界の危機と判断した場合は何らかの手段でその原因を排除しようとする。
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「学会」
霊能者たちの組織。「世界の安寧と人間と人外の融和」を基本理念としている。
発端は「魔人」と呼ばれる魔法使いが、現世に侵攻してきた「魔竜」を倒すために集った霊能者の一団。
魔竜との講和の末に、世界の安寧のために現世と常世との関りを平和的に保とうとしてきた。魔人と魔竜による「忘却界」はその一例である。
幹部として「七賢」という七人の強力な霊能者とその伴侶がいる。
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「七賢」
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「旅団」
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「陣」
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「神格」
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「聖地」
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「怪異」
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「霊脈」
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「人外化」
人間が人外に変貌すること。霧間リリスの専門分野。
人間が人外になるには、人外の一部を取り込むのがスタンダード。その他にも仙人のように特殊な術と修行によって人間をやめるパターンや、京のように自身を術具へと改造するパターンもあるが、どちらも極めて難易度が高い。吸血鬼や人狼のように他者を人外化させる能力を持った妖怪を頼る手段もあるが、そういった種族は希少な上にプライドが高く、協力を得られる可能性は低い。
一部を取り込む場合、ただ取り込むだけでは理性も知性も失った獣以下の存在にしかなることはできないとされ、大本となった妖怪の操り人形とされることもある。
高等な人外化を果たすためには、一部を提供する人外との魂、肉体、そしてなによりも精神的に強い繋がりが必要となる。
想いを繋げ、霊力を馴染ませ、身体を交わすことで人間の要素と、人間に取り込まれていた人外の要素が融合し、初めて完全な人外に至る。
そのため、霊力を含む体液を粘膜を介して直接吸収しつつ愛を確かめ合う行為は、人外化において最も効率が良い。
これによる繋がりは非常に強く、空間系、時間系の術、果ては異世界に飛ばされようと引き離すことはできなくなる。
ただし、強い繋がりを結ぶということは一蓮托生になるということでもあり、片方に何かあればもう片割れもただでは済まない。どちらかが死ねばもう一人も確実に死ぬ。
※久路人と雫の場合
もともと雫が久路人の血を長年飲んでいたために、雫の血と霊力は久路人に対して親和性を獲得していた。
そのため九尾との戦い以降に雫の血を久路人に飲ませた場合にも拒絶反応は起きず、薬としての効果のみを受けることができていた。数年かけて雫の血を飲み続けたことで肉体と魂(霊力)の繋がりもほぼできていた。
だが、お互いに相手への後ろめたさがあり、精神面では完全に打ち解けていなかったために一時期その親和性が低下。一度に飲ませる量が増えたこともあって久路人に霊力異常が起きる。
久路人の告白時に心が繋がり、雫と久路人の血の親和性が100%となり、久路人が人外化する。だがこの時、久路人の神の力が強すぎたため体内にあった雫の血の量が足りず、人外化が解けてしまう。
デートや決闘を経て改めて想いを伝えあい、一夜を共にしたことで完全な人外化に成功する。
初めて繋がりあった時には精神、肉体、魂が異常に高揚し、さらには人外となって霊力や生命力が猛っていたこともあり、初夜とは思えないほど激しい営みになったという。
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「血の盟約」
朧と永遠を生きるために、吸血鬼の眷属化を参考にして霧間リリスが開発した術。
相手を『血人』と呼ばれる吸血鬼と似た種族に変える術で、術者は血人からしか血を得られなくなる代わりに、その血の味と燃費を術者にとって極上の品質に上げる。
血人としての格は術者の格とほぼ同等になる。
術者一人につき血人は一人しか生み出せず、片方が死ねばもう片方も死ぬ。
この術にも、術者と相手との間に精神的に強い絆が必要不可欠である。
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「半妖体」
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