運命の/燃える魂   作:選択善哉イリエール

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ギャグ回です。
最後にセイバーのステータスがあります。



4話 「休日の温もり」

燃えている。何もかもが。家も街も、家族も友達も。

炎の熱で息が出来ない。喉が熱い。

いつもの夢、あの火事の夢。

 

だけど何か違う。体が重い。動かない。

歩いている誰かが見える。

 

アレは……俺だ。

意識が途切れ、目が覚める。

 

 

 

冬木市、衛宮家。

「ここは…俺の家か?」

衛宮士郎は目を覚ました。バーサーカーの攻撃を受けたにも関わらず、生き延びたのだ。

「あぁ衛宮君…体は大丈夫?」

今日初めに見た顔は同じ学校に通う高嶺の花。遠坂凛であった。

「大丈夫みたいだけど…って何で遠坂がここに?!」

「意識が戻るのを確認するためよ。衛宮君の体が治っても意識が戻らなくて植物状態なんて、一緒に戦っておいて後味悪いし。…あと、お礼なら貴方のサーヴァントに言いなさい。貴方を治療したのも、貴方もここに運んだのもセイバーなんだから。」

じゃあねと言って遠坂は空いた襖から出ていった。そうだセイバーはどこだ?助けてくれたのなら礼を言わないと。

(『私ならココだ。』)

「うわぁ!頭の中に直接話しかけるな!」

セイバーが目の前に実体化する。

『すまないシロウ。だが、私からも言いたい事がある。…次からはあの様な無茶はやめて貰おう!私はあと数百回死んでも復活できたのだ。だがマスターであるシロウが死んでしまえば、全て終わりだ!』

「ぐ…」

そう言われると何も言い返せない。

『だがシロウも、私の助けになりたくてした事なのは分かっている。それと、自身の基本性能をマスターに伝えなかったのはミスだった。しかし次からはするな!何度も言うが、シロウが死ねば全て終わりなのだ。』

「わ、悪かったセイバー。次からはしない…。」

『分かればいい。』

「だけど、俺の身体を治してここまで運んでくれたんだろ?遠坂から聞いた。…ありがとな。」

『当たり前だ。友だからな。』

「ハハハ、セイバーには頭が上がらないな。」

 

 

今日は日曜日で学校は休みだ。士郎は朝食の準備をしている。片手間に、霊体化したセイバーに話しかける。

「そういえば、セイバーの本当の名前って何なんだ?」

『…それが…実は分からんのだ。宝具は問題無く機能しているのだが…真名は思い出せない。』

「…そうなのか?もしかすると、あの召喚が不完全だったのかもな。まぁセイバーが気にする事じゃない、召喚した俺の責任だ。それに戦闘はほとんどセイバーがやるんだ、俺に真名を伝えてもあんまり意味は無いしな。」

 

『ところで、何を作ってるんだ?芳ばしい匂いがするな。』

「何って朝食のベーコンエッグと味噌汁だけど?」

『…少し食べてもいいか?』

「いいけど…サーヴァントって腹減るのか?」

『必ずしも食べる必要は無いが、食事は出来る。いいから早く食べさせてくれ。』

「わ、わかった。あんまり急かすなよ。」

 

ガチャリッ

鎧のセイバーは胡座をかき、食事の為に西洋風の兜を外す。意外にも中から出てきたのは鎧の色とは対象的な浅黒い、若い東洋系の顔だった。髪は無い。ハゲている。

衛宮士郎は神妙な顔になった。セイバーは若ハゲ。セイバーへの新しい認識が生まれた。

セイバーは慣れた手付きで、箸でつまんだ物を口へ運ぶ。

『いただきます。(モグ)美味い………美味い!濃厚な卵の黄身の旨味が口に広がる!(ジュワー)しかも一見クドくもあるそれをアツアツのご飯で掻き込み(ハフハフ)、その後に味噌汁を飲む事で(ゴクゴク)、味噌の香りだけが口に残り、キレの良い味わいになる!…シロウ!この料理最高だぞ!何よりも、作った人の温もりが感じられる!』

「このメニューでそんなに喜ばれるのは初めてだ。…だけどセイバー、これは一般的な朝食のメニューだ。そんなに珍しいものじゃない。」

『何?この国の人々は、こんな美味な物を毎日食べてるのか?それは羨ましい!』

セイバーの国の食料事情は極貧。そして若ハゲ。衛宮士郎のセイバーへの新しい認識が生まれた。

(よし、もっと美味い物を食べさせてやろう。)

そして、自分の料理が褒められて嬉しい士郎だった。

 

 

セイバーは涅槃の姿でテレビを見ている。

「18:00のニュースの時間です。心霊現象が頻繁に発生することでも有名な冬木市中央公園ですが、全身青タイツの不審者が目撃―――」

ピッ

セイバーは、バラエティ番組が終わったところでテレビを切った。

誰か、来る。

「士郎!たっだいまー!」

虎である。

 

2時間後…

 

「じゃあねー!士郎!」バタン

虎は嵐の如くして、去って行った。

『シロウ、明日から動き出すぞ。』

「あ、あぁ」

玄関につんのめる士郎は、弱い返事を返す。今日に限って、冬木の虎に振り回された士郎は、満身創痍だった。

 

〜〜〜〜〜

〜〜〜〜〜

以下セイバーの能力

 

 

クラス・セイバー (真名・不明)

最初の火の発生により燃え落ちた事象からやって来た。真名は不明。セイバーとして召喚されたのは、剣を振るっていた時間が長かったから。性格は基本的に陽気だが、決める時は決める。カタリナ騎士みたいな感じ。

 

属性

中立・中庸

 

ステータス

筋力D-

耐久B-

俊敏D++

魔力E

幸運E

宝具?

(第2宝具無しのステータス)

 

クラススキル

騎乗E

対魔力D

 

保有スキル

不屈の意志A

どんな強敵を前にしても、最期まで進み続けた不死の意志。肉体的、精神的ダメージに耐性を持つ。

 

不死の闘技A+

自身の不死性を利用した奇怪な闘技。身体を最適に動かし、苦痛を厭わずに戦う大胆で姑息な戦闘法。ローリングやパリィ、致命の一撃等が当てはまる。一度見た攻撃に最適な反応、反撃が出来るようになる。戦闘続行や、仕切り直しも合わさった複合スキル。強大なソウルを持つ王達を倒し、火継ぎを遂げた不死人、その戦闘技術と執念は時代の最高峰であった。

 

宝具

第1宝具・輪廻消える暗黒の輪(ダークリング)・対自身宝具・ランクB

不死人の呪い。魔力供給があれば霊核が壊されても、何度でも復活出来る。普通に使うとバーサーカー並に魔力を食う。

 

第2宝具・底なしの木箱・対人宝具・ランクB

ソウルに変換された物を収納できる箱。様々な物が収納されているが、それらは使用すると無くなる。収納されたソウルから魔力を片代りできる。またこれにより輪廻消える暗黒の輪(ダークリング)のデメリットを激減している。

 

第3宝具・???・???・ランク?

???

 




セイバーの装備はダクソ3の騎士シリーズで想像してましたが、皆さんがイメージしやすい鎧で補完して下さい。
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