真剣で私に恋しなさい! MA   作:x.i.o.n

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いつの間にかお気に入りが170になっていた件について
どうもありがとうございます!
これからも期待に添えるように頑張っていきたいです!

さて今回は秘密基地回です
それではどうぞ!


第10話~秘密基地にて~

―金曜日

 

今日は基地で金曜集会があるとのこと

 

キャップから連絡を受けた私は学校が終わった後、九鬼での仕事をまずこなした

 

何ごともまず仕事を終わらせてからだ

 

「……なぁんか"薔薇"はいつもより張り切って仕事してないか?」

 

「今日は集会があるらしいですよ」

 

「あー金曜集会…だったか?」

 

「えぇ」

 

「ステイシー、よそ見してないできっちり見回りしなさい!」

 

「ちょ、何で私だけ!」

 

「貴女が"薔薇"というからではありませんか?」

 

「理不尽だぜぇ…ロックじゃねぇ」

 

全く、ステイシーはいつも私の事を薔薇と言ってからかうんだから

 

今度言ったら仕事の量をこっそり増やしておこう

 

「おぉ、美哉ではないか!」

 

「紋様!」

 

いつ見ても可愛いなぁ紋様は…

 

とてとてと駆け寄ってくる様はとても愛らしい

 

……ハッ、いかんこれ以上見ていると抜け出せなくなりそうだ

 

「どうかなさいましたか紋様」

 

「今しがた稽古も休憩が入ったのだ。それで少々気分転換に散歩をしていた」

 

「そうでしたか。お疲れ様です」

 

偉い偉いと頭を撫でてあげると気持ちよさそうに目を細める紋様

 

可愛すぎる…

 

「美哉は何をしているのだ?」

 

「仕事ですね。まぁもう終わるんですが」

 

これをあずみのとこに届ければね、と手に持っていた書類を紋様に見せる

 

そんなに量はなかったので片手でも持てるような量だった

 

「そうか、呼び止めてしまって悪かったな」

 

「いえ、いいのです。それでは失礼します」

 

「うむ、頑張るのだぞー」

 

フリフリと手を振って見送ってくれた紋様

 

どうして紋様はあんなに可愛いんだろうか

 

神様の贈り物か?

 

現在あずみは英雄様についているので書類は部屋においておいた

 

さて、今日は急ぎの要件さえなければこれで仕事終了になる

 

自分の部屋に戻って普段着に着替える

 

時間は8時を少し回ったくらいだろうか

 

姉さんは遅いとかいいそうだけど…

 

じゃあ、行きましょうか

 

「うぉっ、ワープしたぞ美哉さん」

 

「そういえばお前見たことなかったんだっけ? あれはただ素早く動いているだけだよ」

 

「とんでもないな」

 

「気を付けろよ迂闊に物をしゃべると聞かれるから」

 

「ゴクリ……」

 

ばっちり聞こえてますけど

 

279番に280番、後で呼び出し決定ね

 

 

――秘密基地前

 

 

「到着、と」

 

ビルから凡そ数分程度でビルに着いた

 

裏口から入り階段を登っていくと扉の隙間から明かりが見えた

 

もう始めちゃってるか

 

「ごめん、遅れ――」

 

そう言いながら入ると電光石火の勢いで京が飛び込んできていた

 

残像を残すほどの力を出さない

 

「えい」

 

「痛っ」

 

そのまま胸に飛び込んでこようとダイブしている京の頭上にチョップをお見舞いした

 

京は私に抱き着くことなく地面とキスすることになった

 

本当に油断も隙もない子だ

 

「遅かったじゃないか妹ー」

 

こちらも抱き着いてこようとするので縛り付ける

 

今回はきちんと対マスタークラス用の糸だから簡単には引きちぎれない

 

「おおっ? 引きちぎれないぞ」

 

そう簡単に引きちぎられたら立つ瀬がないからね

 

このファミリーには危険人物が2人もいるから困ったもんだ

 

「遅かったじゃねぇか美哉!」

 

いやっほーいと抱き着いてくるキャップ

 

あれ、いつからこのファミリーの挨拶はダイブ方式になったんだ

 

「いや、モモ先輩達がやってるの真似したんじゃない?」

 

「キャップならあり得そうだ」

 

何でもノリで決めるこの男の事だ

 

面白そうだやろう! という理由で行動を起こしたに違いない

 

「…それで? なんで私は睨まれてるわけ?」

 

どうしてか京と姉さんが私を睨みつけていた

 

頬を膨らませるオマケつきで

 

「どうして私たちはダメでキャップはいいんだ」

 

「キャップに害がないから」

 

異性にまだ興味を示していないこの男にそういうことを期待するだけ無駄だろう

 

姉さんみたいに胸を弄ってくることもなければ、京のように猥褻な行為に及ぶこともない

 

「しかし、モモ先輩が縛られるなんて初めて見たぜ」

 

「凄い早業だったわ。全然見えなかった」

 

姉さんレベルには全力でやらないとこちらに被害が及ぶからね

 

よいしょっと

 

「私の特等席!」

 

ソファに座った私の膝の上に座って体を擦り付けてくるワン子

 

可愛いなぁもう

 

「なんでワン子はいいんだ」

 

「害がないから」

 

「即答だね」

 

当たり前だ。京や姉さんと違って以下略

 

頭を撫でてあげたりしてワン子を可愛がる

 

「なんというか…本当に犬と飼い主に見えます」

 

そりゃワン子は私が調教したからね

 

短い期間でたくさん覚えこませて私を見れば駆け寄ってくるようにもした

 

「うーん、気持ちいいわぁ」

 

「む、胸枕…!」

 

「ワン子の奴…羨ましいぜ」

 

性に興味のある男どもが前かがみになっていた

 

こらこら基地内でそういうのはやめなさい

 

…あえて更に暴発させてみるのもありか?

 

ワン子を一旦退けてガクト達に近寄っていく

 

「ガクト」

 

「な、なんだよ」

 

「ほいっ」

 

『なっ!』

 

ガクトの腕に手を絡めて胸を押し当ててみた

 

恋人が良くやってるあれだ

 

突然のことでフリーズするガクト

 

「さて、次は…」

 

「え、ぼ、僕?」

 

当たり前よ

 

そらどうだ

 

「――――!」

 

あ、こっちもフリーズした

 

あんまりリアクションとしては面白くないな

 

やって損した

 

「も、もう一回!」

 

フリーズから復活したガクトが土下座した

 

プライドはないのかガクト

 

「もう一回?」

 

「お願いします」

 

「その前にいいことを教えようガクト」

 

「なんだ?」

 

「後ろを向いて今すぐに謝った方がいい」

 

「へ?」

 

ガクトの背後には修羅が2人いた

 

ぎゃーーー! という断末魔が聞こえた気がしたが気にしない方向で行こう

 

「ほらワン子」

 

「ワフッ」

 

再びソファに座り私の膝をポンポン叩きながらワン子を呼び寄せる

 

ワン子は直ぐにやってきて胸に顔を乗っけた

 

よし、良い子には良い物をあげよう

 

「ほら、食べ物をあげよう」

 

「わーい、まぐまぐまぐ」

 

「本当に犬そのものだな」

 

「というか直ぐに膝の上に行きましたね。相当あそこは居心地がいいんでしょうか」

 

ちなみに紋様も膝に乗るのが好きだ

 

九鬼ビルでは私の膝は紋様の定位置になる

 

あずみは完全に人間ベッド状態で胸を枕代わりにして寝る

 

時々わざとなのか眠っているはずなのに胸を揉んでくる

 

夢の中で何をしてるんだ

 

というか私の胸は断じて枕じゃないんだけど

 

何度言っても聞きやしない

 

「今日は遅かったではないか美哉殿」

 

「あぁ、一応社会人だし仕事が残っててね。それを片付けてから来たんだ。それからクリス、殿はいらない」

 

「む、分かった。仕事とはいったい何をやってたんだ?」

 

「他愛のないただの書類仕事だよ」

 

山のようなが抜けているけど気にしない

 

今日はまだ少ない方だ

 

「九鬼でのお仕事は大変ですか?」

 

「そうでもないよまゆっち。流石に慣れちゃったからね」

 

ワン子を可愛がりながら私たちは談笑を続けた

 

BGMにガクト達の断末魔を聞き流しながら

 

「和んでないで助けてくれよー!」

 

「京、それ以上やるとこれ以降は"椎名さん"って呼ぶけどいい?」

 

「止める」

 

ガクトを殴ろうとしていた拳が止まり私の近くの椅子に座った

 

若干顔が蒼くなっている

 

そんなに嫌なんだ

 

「あと、私を見つける度に飛び込んで来ても椎名さんって呼ぶ」

 

「そ、それは…………ぐっぅぅぅぅぅ!」

 

血の涙を流しながら首を縦に振った

 

ちょっとだけ罪悪感を感じる

 

「ほら姉さんもそのくらいにしないとガクトとモロが死んじゃうよ」

 

口で言っても止まらないだろうから糸で手足を拘束して此方へ引き寄せる

 

ぽすんっと姉さんを受け止めて姉さんの頭を撫でてあげた

 

「むー」

 

「むーじゃないの、あんな冗談みたいなのにイチイチ真に受けない」

 

主にガクトがボロ雑巾じゃないか

 

モロは大丈夫そうだけど

 

「まぁいい、当初の目的は達成できた」

 

姉さんはそんなことを言うと私に抱き着く力を少しだけ強める

 

その横にいるワン子も同じようにしていた

 

「可愛い姉妹だ」

 

2人の頭を撫でて少しだけしたいようにさせていた

 

京は激しく羨ましそうな顔をしていた

 

「んー、大・満・足!」

 

心なしか姉さんの肌が艶を増しているような気がした

 

気のせいだと思うけど

 

「さて、ほら」

 

「きゃっ」

 

今度は京を糸でこちらに抱き寄せて抱きしめた

 

何事も贔屓はいけないと思うし

 

あんまり冷たくするのは私の本意ではない

 

「ただいま京」

 

「――お、おおおおかえり」

 

なんでどもってるんだ

 

ひょっとして思考回路が追い付いてない?

 

「(ナデナデ)」

 

「……」

 

やっぱりそうだ

 

突然すぎて京の思考回路がダウンしている

 

今のうちに可愛がっておこう

 

頭を撫でたり額に口づけしたりして可愛がった後、京を元の位置に座らせた

 

それでもなお思考回路はダウンしたままだった

 

オーバーヒートでも起こしたのかな

 

「あ、クリスとまゆっちにもやった方が良いかな」

 

「え、いや私は、その」

 

「むぅ、しかし、その」

 

何だか戸惑っているみたいだ

 

ここは――

 

結局二人も可愛がって解放した

 

まゆっちもクリスも気に入った様子

 

ふっ、堕ちたな

 

「顔がゲスいことになってるよ美哉」

 

「あぁ、クッキー久しぶり」

 

タマゴ型の自立型ロボット

 

クッキーというこのロボットは九鬼が制作したオンリーワンロボットだ

 

元々は英雄様がワン子に送ったんだけど今はキャップがマイスターとなっている

 

クッキーには108もの形態が存在しており今はお世話機能を持つ第1形態だ

 

ちなみに第2形態は戦闘機能を持っており、第3形態は電子機器の扱いに長けた形態となっている

 

「ハッ! も、もう一回やって!」

 

「あぁ、今再起動したのね。ダメ」

 

「あんなのノーカウントなんだっ!」

 

そんなこと言われてもなぁ……

 

勝手にダウンしたんだから自己責任でお願いします

 

「それにしても激動の1週間だったわ」

 

「武士道プランに松永燕かぁ……」

 

「燕は良いやつだぞ」

 

姉さんはやたらに燕さん推しだった

 

それもそうか、今まで同年代で対等な人間がいなかったんだし

 

「美哉も帰ってきたし…」

 

「これからもっと面白いことが起こりそうだぜ」

 

キャップが言うとホントにそうなりそうだからなぁ

 

キャップもキャップで滅茶苦茶だ

 

――prrrrrrrrrri!

 

「ん? 携帯がなってるぞ」

 

「俺のじゃねぇけど」

 

あれ、この着信音は私のだ

 

電話? しかも師匠から…

 

「ごめん、私の。ちょっとだけ席を外すね」

 

「わかった」

 

ソファから立ち上がって部屋から出る

 

仕事の話を聞かせるわけにもいかない

 

「はい、もしもし?」

 

『出るのが遅いぞ』

 

「いま私が何をしているか知っているはずでしょ師匠は」

 

『だとしてもだ』

 

何という理不尽

 

緊急案件だったら着信音がそも違うし

 

普通の用件なんだから大目に見てよ

 

「それで何かあったんですか?」

 

『あぁ。明日の監視を交代しろ』

 

「え? でもあれは6番の…」

 

『6番は緊急でアフリカに飛んでもらった。空いている1桁台は貴様しかおらん』

 

「むぅ…そう言われたら断れないじゃないですか」

 

『ふん、その代り手当も出る』

 

寧ろ出してくれなきゃ訴えますよ

 

はぁ、明日はキャップたちと外で遊べると思ったんだけどなぁ

 

「分かりました。明日の監視を交代すればいいんですよね?」

 

『そうだ』

 

「了解です。それでは」

 

電話を切ると溜息が一つ漏れた

 

アフリカで緊急を要する仕事ね…

 

しかも派遣されたのが1桁台の従者の所を見ると相当だ

 

後であずみに聞いておかないと

 

部屋へ戻ると何故だかクリスが豹変していた

 

これは…川神水?

 

「あぁ、戻ったんだ」

 

「モロ、川神水を飲んだのは分かるけどあのクリスは何?」

 

「クリスは酔うとああなるみたい」

 

なんというか幼児退行しているみたいだ

 

前の世界でもそうだったっけ?

 

「まぁ川神水は明日まで響かないところが良いところだけど…」

 

普通に酒みたいに酔えるから

 

アルコールによるものではなくいわゆる場酔いという奴だ

 

「それで、電話の相手は誰だったんだ?」

 

「し…ヒュームさんだよ」

 

「あの人から? というか携帯使えるんだ」

 

それは流石に失礼だよ姉さん

 

自己紹介でスプライト型機体がとか言ってたけどさ

 

「明日は非番だったんだけど欠員が出ちゃって代わってくれって」

 

「ヒュームさんの仕事を?」

 

「いや、他の従者の仕事だよ。なんでも緊急でもうアフリカに行っちゃったらしいから代わりに連絡してくれたんだよ」

 

姉さんはなるほどと頷いていたがキャップと京は愕然としていた

 

「何ー!? 明日は美哉と一緒に遊ぶ予定だったんだぞぅ」

 

「私だって代わりたくなかったけどどうしても私じゃなきゃ駄目な仕事だったんだからしょうがないでしょ」

 

「いーやーだー!」

 

「子供か!」

 

床をゴロゴロ転がる高校生の子供

 

それを叱るお母さんの図

 

いや、私はキャップのお母さんじゃないけど…

 

「じゃあ、九鬼に遊びに行くってのは!?」

 

「外でのお仕事だからビルに行ってもいないよ」

 

「外って…」

 

「あぁ、外って言っても川神の中だよ」

 

外という単語に京が悲しそうな表情をした

 

私が九鬼に行く時もスゴイ取り乱しようだったからなぁ

 

「そっか…」

 

「じゃあ、川神の中を探索していれば美哉に会えるんじゃない?」

 

「流石に仕事中に声を掛けるわけにもいかんだろ」

 

ワン子の提案に姉さんが反対する

 

まぁ、仕事中はねぇ…

 

というか私を見つけられるんだろうか

 

「ちなみに仕事って何するんだ?」

 

「ガクト…それは教えられないよ」

 

中身が中身なだけに部外者に漏らすわけにも……

 

いや、中には部外者でない人も含まれるけどさ

 

「よーし、じゃあ明日は美哉を探すぞ!」

 

「さんせーい」

 

キャップの提案に京が即答した

 

ノリで明日の予定を決めない

 

「まぁ明日は何もないしいいぜ」

 

「僕も」

 

「私も大丈夫です」

 

「自分も問題ない」

 

「妹を探せ、か…楽しそうだな」

 

「飼い犬の名に懸けてご主人様(美哉)探し出して見せるわ!」

 

いいんだみんな

 

ノリが良いやつらばっかで好きだぞお前たち

 

「まぁ、キャップたちが何をしようと私には止める義務もない」

 

やれやれ…明日はどうなることやら…

 

さて、と

 

「じゃあ、明日の仕事のために今日はこれで帰るね」

 

『えー』

 

何故か全員から大ブーイング

 

今の流れから大丈夫かなって思ったのに

 

姉さんは顔が近いし

 

「明日仕事が入ったから朝早いんだよ。勘弁して」

 

これはそのほんのお詫び

 

チュッと姉さんの頬にキスした

 

「よし、ここは私が何とかしよう」

 

「軽いなモモ先輩!」

 

曰く、「武神の御利益が欲しければ金か体を出せ」らしい

 

この程度だったら今ので済むらしい

 

覚えておこう

 

そのままビルを後にした

 

明日は何が起こるのか…楽しみにしておこう

 

to be continued....




どうでしたでしょうか?
次回はあの人も登場いたします

感想質問等お待ちしております
ではでは!

2014/3/14 22:00 センテンスの修正
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