今回の話はリハビリも兼ねて番外編としてのお話になります。お話の前後関係は全くございませんのでご了承ください。
番外編 美哉さんの一日~前篇~
--ジリリリリリリリ!!!!!
けたたましい音が部屋中に響き渡る。
セットしておいた目覚まし時計がなったのだろう。
「……ん、朝か」
目覚まし時計のアラーム切ると時計の時刻を確認する。
現在、朝の4時半 朝早い者は既に起きている時間だ。
グッと背を伸ばし凝り固まった筋を伸ばしていく。
そして不意に部屋を見渡していくとそこには……
「もう飲めねぇぜぇ…ロォォォッックzzzzzzz」
「あーと少しでアートな作品完成…zzzz」
「ん……zzz」
私と仲の良い女性従者のお姉さま方がまだお眠りあそばされている。
昨日は私の部屋で(無理やり)飲み会開催だった
発案者はもちろんステイシーさん
突然、部屋に押しかけてきて「ロックに飲み会だぜ!!」とか言って勝手に私の部屋にあるお酒を漁り始めた
…あとで今回のお酒代を請求してやろう
「と、そろそろベッドから出なきゃ(ガシッ)…ん?」
ベッドから出ようとした私の腕をお眠りあずにゃん姫(あずみさん)がガシッ!!と掴んで離さない
振りほどこうとしてもとてつもない力で振りほどけない
こういう時のあずにゃんの力は絶大だ
でも、いつまでもこうしているわけにもいかないので、お姫様抱っこであずみさんを持ち上げる
持ち上げたまま、手際よく服を着替えていく
「いつもながら、見事な手際ですね美哉。感心します」
「李さん、おはよう」
着替えている最中に李さんが起きたらしい
眼を擦りながら起きぬけてくる
「いつも思っているのですが…どうやっているのですか?」
「あずにゃんと私の信頼関係がなせる業よ」
「お前があたいを振り回してるだけじゃねぇか」
いつのまにか起きていたあずみさんに頭を引っ叩かれた
それはもう小気味よい音が部屋中に響いた
「痛い…」
「ったく、あることないことを吹き込むんじゃないよ」
「へーい」
「zzzzz」
結構騒がしくしたのにステイシーさんはまだ寝ている
図太い人だ
「李さん」
「了解しています」
「お願いします」
こういう時の処理は李さんに任せるに限る
きっと適切な処置をしてくれるだろう
「じゃあ、鍛練行ってきます」
「おう、頑張れよ」
「いってらっしゃい」
この時間帯はまだフリーな時間帯
軽い運動で若干眠ったままの頭と身体を叩き起こしておきたい
私は部屋を後にして鍛練場に向かうことにした
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鍛練場に向かう道すがら、金髪の長身男性が前を歩いているのを発見した
何を隠そう私の師匠、ヒュームさんだ
通称:不良執事ともいう
「いい度胸だな小娘」
「心の中を読むのはやめてくれませんかね」
私の前を歩いていたはずなのに既に私の横にいるヒューム爺
私の頭を叩こうとしてくるので右手を挙げてガードした
「ふん、貴様が余計なことを考えているのが悪い」
「……ところで聞きたいことがあるんですが」
「何だ」
「脇に抱えているソレは一体何ですか」
ヒューム爺の脇にはモジャモジャのわかめが抱えられていた
……いや、これ弁慶か
「近頃怠けているからな……俺が直々に稽古をつけてやるのさ」
「ご愁傷様」
弁慶…骨は拾うよ
「そんなこと言ってないで助けてよ美哉~」
ヒューム爺の拘束を解いて私にしなだれかかってくるわかめ、もとい弁慶
「だらだらしてるのをヒュームさんに見られるからこんなことになってるんでしょ。自業自得よ」
「それでも美哉は助けてくれるのを知っている。」
「甘いのよねその考え」
ぐるぐると糸で弁慶を拘束し、蓑虫状態にして弁慶を引き摺っていく
ヒュームさんが拘束を解かれても何もしないのは私に逃がさないように暗黙の指令が出されいるのだ
ちなみに逃がすと私にも地獄の特訓が課されることになるので積極的に弁慶を拘束していくスタイルで
「あ~~~れ~~~~」
弁慶の情けない声が廊下に響き渡った
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AM:6:00
軽い運動のあと、部屋に戻ってチャチャっと汗を流して仕事服に着替える
今日も今日とて尊い労働の始まりなのだ!
--Priririririririri!!!!
「…(ピッ)はい、美哉ですけど」
『美哉か、あたいだ』
電話をかけてきたのは我らがあずにゃん
こんな時間にどうしたというのか
『お前、最近休暇はいつ取った?』
「……今日も空が青いですね」
『--今日はお前は休め、いいな』
「あ、ちょっと……切れちゃった」
命令形ってことは……相当休暇を取ってなかったんだなぁ
命令されたってことは私の穴埋めは既に行われてるな
「……ということは今日の私は暇人タイムか…」
何をしようかな……ん?
メールが来てた、これは…
『今日、お前の部屋にみんなで行くぜ!待ってろよ!!--キャップ--』
忙しい時はまるで連絡を寄越さないのに暇になった途端に連絡するとは…
「どこかで見ているんじゃないでしょうねキャップ…」
そろそろ本気で服とかに盗聴器がないか疑うべきかもしれない
――
AM:9:00
部屋でのんびり紅茶を飲んでいると携帯がなった
「どうしたの、ステイシー?」
『おう、美哉。お前のお友達が来てるが通してもいいのか?』
「いいよー、一応事前に連絡来てるしね」
『OK、おい通ってもいいぞ!』
ピッと通信を切ると携帯をヒョイッと携帯用の箱に投げ入れる
それから少しすると部屋の扉がノックされた
「どうz「おっす!元気か美哉!!」…あの、一応返事を最後まで聞いてから入ってきてくれませんかね」
軽くノックされた割には勢いよく扉が開かれた
当然、先頭はキャップ、次に姉さんや京たちがゾロゾロと入ってきた
「ふわぁぁ、これが美哉の部屋なのね!」
「流石九鬼、部屋も豪華だな」
「……なんで部屋の中にバーがあるんだろう」
ワン子、ガクト、モロが私の部屋を見て感想を述べる
普通はモロみたいな反応するのが当たり前なんだけど、流石は我らが風間ファミリーの面々だ
この程度では疑問にさえ感じないらしい
「美哉のベッド~♪ 美哉の匂い♪」
部屋に入った色情魔(京)は速攻で私のベッドへダイブを敢行し、枕に顔を埋めてハァハァしていた
正直言ってかなりヤバい顔をしているため、ほとんど全員が引いていたりする
「む…他の女の匂いがする」
『なんでわかるんだよ(のよ)』
京の鼻は犬並かもしれない
「はい! よろこんで雌犬になります!」
「誰もそんなこと言ってないし、心の声を勝手に読まないで」
「あぁ……そんなに冷たい目で見られると…興奮する!」
ちょっと京を睨んだだけでその途端、京が恍惚とした表情を浮かべた
たぶん、私が京に何をしても彼女は悦んでしまうだけだろう
プロフェッショナルすぎる…
「それで…どうして私の部屋に?」
「こっちに美哉が戻ってきてからまだ遊んでないからな!」
「で、キャップが昨日の夜にファミリーに招集をかけたのさ」
「詳しい説明をありがとう姉さん」
昨日の夜に決まったのなら昨日の時点で連絡してくれればよかったのに、なんて思っても無駄なことは分かっているけども
「昨日言ってくれれば…」
「美哉の驚く顔が見たかったんだ!」
子供のような無邪気で無垢な笑顔を向けてくるキャップに不満を言える雰囲気ではなくなってしまった
「それに…美哉のとこに行けば義経達とも遊べるかもしれないしな!」
「本音はそれだねキャップ」
おう!悪びれる様子もないままにカラカラと笑うキャップ
…いつかその顔はっ倒してあげよう
「でも、さっき弁慶がヒュームさんに強制連行(という名の地獄特訓)してたから…義経と与一はともかく、弁慶は部屋で○んでるかもね」
「そうなったらそうなったで、弁慶さんを看病してあげるだけですよはい」
ガクトが目を血走らせながらアホなことをぬかし始めた
グヘへへという笑い声が似合いそうな笑顔を浮かべて…
「アンタみたいなのを近寄らせないために私がいるんだけど?」
「そこはファミリーということでひとつ」
ガクトが両手を合わせて拝んできたので蹴り(ジェノサイド・チェーンソー)を叩き込んであげておいた
うむ、悪は滅した
「俺は…オチ担当じゃ、ねぇっつうの…(ガクッ」
後編へ続く
to be continued...
どうでしたでしょうか…
自分としましてはリハビリとしてはこんなものかなと思っております
これを機にまたちょいちょい更新できたらなぁ・・・
それではまた次の機会に
ではでは!