今回は風間ファミリーを紹介する回になります
第1話にして主人公が出てきませんw
空は雲一つない快晴。今日も川神はいつも通りの日常を迎えようとしていた
川神学園学園長、川神鉄心が西の天神館と学校ぐるみでの決闘を受諾しさえしなければ、それこそいつも通りだっただろう
急遽執り行われることになった東西交流戦、勝敗の結果は2勝1敗、川神学園の勝利で幕を下ろした
東西交流戦の最中、勝利を決定づけたのは新たに2-Sに転入したという源義経、彼女の転入を皮切りに川神は激動の時代を迎えようとしていた
――武士道プラン
東西交流戦の翌日、マスメディアが大々的に取り上げたニュースが朝に放送されていた
九鬼はおよそ20年ほど前からヒトクローンに着手し、それに成功。この現代に英雄を転生させるという名目で転生させた。それが武士道プラン
このニュースは全国を駆け巡り、知らぬものなど既にほとんどいないだろう
義経達武士道プランのクローン達は川神学園が受け入れることが決定した
…川神鉄心曰く面倒事を押し付けられたらしいが
武士道プラン発動を受けて夜のうちに川神には多数の実力者が街に入り、義経達に害になりそうな悪はたちどころにかき消された
そんなことは露知らず、今日も今日とていつも通りに登校している集団がいた
――風間ファミリー
リーダー・風間翔一ことキャップを軸に7人のメンバーが集う集団だ
「弁慶が男ならよ、絶対にパワータイプだよな。俺様黙っちゃいられねぇぜ、絶対に力比べで勝負してやる!」
昨夜登場した義経以外の未だ見ぬクローン、弁慶への勝負を口にするのはファミリーの中でも、男子の中で一番の力を持つ島津岳人である
筋骨隆々とした肉体に、タンクトップの上に半袖の制服を袖を捲って着ている自称スーパーマッスルガイ
彼女を常に求めているものの、未だに作れたことはない。
「逆に女版の弁慶ってどんなだろうね」
淑やかに答えるのは椎名京。天下五弓の内の1人で椎名流弓術の継承者
とある1人にのみ関心を持つ情念の女
容姿端麗で成績も良い才女であるものの他人に興味がないため愛想がない
寧ろそれがいいんだという連中も少なからずいるようだが…
――ピィィィィッと徐に風間翔一が取り出した笛の音が辺りに鳴り響いた
これは彼らの間で犬笛と呼ばれるもので、ある人物を呼び出す際に使用する物だ。
「呼んだ―!?」
犬笛を吹いた数秒後、近くの川から1人の少女が飛び出してきた
彼女は川神一子。川神家の次女だ
旧姓を岡本といい今の家族とは血こそ繋がってはいないものの本当の家族のように生活しており家族仲は良好
天真爛漫という言葉がこれ以上ないほどに似合う人物は彼女の他にはいないだろう
「うわっ、川から出てくるなんて斬新だねぇ」
そんな一子の登場を少しだけ慌てながらも平然と感想を漏らすのは師岡卓也
彼には他のメンバーのように武力こそないものの機械関係の知識を語らせれば右に出るものがいないほどのオタク
また、ネット関係やそのテの知識にも明るいためファミリーにとってはなくてはならないメカニッカー的存在だろう
どうやら一子は多摩川で鍛錬兼生態系を調べるバイトを行っていたようだった。
いつも通りのことにメンバーは少々呆れつつもそろそろ学校へ行こうと促した
一子はまだ鍛錬の途中であったため、一旦ここで別れることになり、さらに歩を進めていく
ちなみに今までの一連の行動を一歩引いた視線から見守るのは黛由紀江という少女だ
剣聖とまで言われる黛大成の娘であり、周囲からは親をも凌ぐ才を持っていると言われ地元では神聖視されている
今まで内気な性格と松風というストラップ(由紀江曰く付喪神)と会話していた所為もあってか友達は川神に来るまで0だったらしい
「天から美少女登場ー!」
上空から突如降下してきたのは一子の姉であり川神家長女の川神百代
公式戦負け無しであり、武神と言われるまでの圧倒的戦闘能力を持つ自他共に認めるほどの美少女
「この姉妹、普通に現れようとしねぇ…」
「しかし、それはいつものことだろう松風。今更モモ先輩に普通を求めたところで普通に来ることなどありえない」
中々に辛辣な言葉で松風に答えるのはクリスティアーネ・フリードリヒ
川神の姉妹都市ドイツ・リューベックから留学してきたドイツ人である
「モモ先輩、なんだか興奮してねぇか?」
「あぁ、ちょっとハイになってるんだ」
キャップの疑問に百代は指を鳴らしながら答える
その眼光は餓えた獣のそれだ
「遠目でも義経が相当な使い手だって分かったよ」
「うむ、自分でも勝てるか分からんくらいだ。勝負できるのはモモ先輩か、まゆっちくらいだろう」
京の分析に同調するクリス
クリスの分析は的を射ており、事実ファミリー内では由紀江と百代しかいい勝負にならない
「壁を越えた者…だっけ?」
「うん、そうだよ」
卓也のいう壁を越えた者とは、鍛錬の果てに人間としての強さの壁を越えてしまった者たちのことを指す呼称だ
その戦闘力は並みの軍隊さえ相手にならない
場合によっては国家すら滅ぼしかねないほどの強大な戦闘力を持っている
「…ってそんなこと話してる場合じゃねぇ! 急がねぇと遅刻しちまう!」
「よし! じゃあ学校まで競争しようぜ!」
「キャップはいつも唐突だなぁ…」
そんなキャップの提案に皆はヤレヤレと肩を竦めつつも一斉に駆けだしたのだった
to be continued...
というわけで第1話でした
どうでしたでしょうか?
このサイトでは初投稿なのでちょっとドキドキしてます
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