戦姫絶唱シンフォギアTN   作:瑠和

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この作品を読むにあたっての警告です。この作品には仮面ライダーキバ、ビルド等の設定やアイテムが登場しますが作者が独自に設定改変を行ったものでありライダーシリーズとは全く関係がなくなっています。また、とりあえず無印の最終回までは書いてありますがその先続けるかは未定です。メインで魔法少女リリカルなのはのオリ小説「とあるギンガのPartiality」書いているのでそちらの活動次第です。

以上ご理解のほどよろしくお願いします。


質問、感想等は随時募集中です!遠慮なくどしどし投稿ください!


プロローグ

ある日、翼は奏に連れられとある病院に来ていた。

 

「奏……ここは?」

 

「ああ、お前にまだ紹介してなかったからな。紹介してやろうかと思って」

 

奏はそう言って気さくに笑う。翼は頭に「?」を浮かべながらも奏について行った。そして、とある病室にたどり着く。翼が部屋のネームプレートを確認すると、そこには「天羽 律叉」と書いてあった。

 

「天羽……?」

 

「入るよ」

 

奏が扉を開けると、そこにはベッドで眠っている一人の少年がいた。奏は少年に近づき、頭を撫で、枯れてしまった花瓶の花を取り替えた。花を取り替えながら翼に話しかける。

 

「こいつは私の唯一残された肉親で、弟の天羽律叉(あもうりつや)。私達がノイズに襲われた時、炭化されはしなかったけど逃げてる途中に穴に落ちてね。今も意識不明のまま。いつかは目覚めると思うけど……もしかしたら、一生このままかもしれないって医者に言われた」

 

「奏……」

 

「挨拶してやってくれない?」

 

翼にとってそれは全然良かったのだが、一つ引っかかるところがあったので訪ねてみる。

 

「それはいいんだけど、どうして奏は私を連れてきたの?」

 

奏はその質問を聞くと、律叉のベッド脇の机の引き出しから音楽プレイヤーを出した。

 

「律叉は歌が好きだったんだ。だからいつも来るたび音楽聴かせてやってた。でもある日、翼の歌を聞かせてたら、今まで動きもしなかった律叉が一瞬、私の手を握り返してきたんだ。ビックリしたよ。偶然か、それとも翼の歌にはなにかあるのかわかんないけど、聞かせてる時ほんのわずかに反応を見せてくれる。どうやら翼の歌が好きみたいでな」

 

「……そう………」

 

翼は少し照れながらも律叉の手を取る。そして、優しく語りかけた。

 

「初めまして。風鳴翼です。私の歌を聴いてくれてありがとう。今私に出来ることは何もないけれど、もし目を覚ましたら……私の……私たちのライブにきてくれると嬉しいな………」

 

「………………」

 

律叉に特に反応はなかったが、少し表情が動いたように見えた。奏は笑顔を浮かべて翼に礼を言った。

 

「ありがとうな、翼。律叉が目覚めたら絶対ライブに連れていくからな」

 

「ああ」

 

二人はそのまま病院を後にした。

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 

ー某日 ツヴァイウィングLIVE会場ー

 

 

この日、ツヴァイウィングはライブ中にノイズの襲撃を受け、大勢が死亡した。ライブ会場にいた立花響はガングニールの破片をくらい、死にかける。そして、奏は最期の絶唱を使い、死亡した。

 

「奏!!!奏!!!」

 

「悪いなぁ………もう………一緒に歌えないみたいだ」

 

「どうして…どうしてそんなこと言うの?奏は意地悪だ………」

 

「だったら翼は………泣き虫で弱虫だ」

 

「それでも構わない!ずっと一緒に歌って欲しい!」

 

「翼………律叉の………こと………頼む…………」

 

「何言って………ライブに……連れて来ようって……言ったじゃない…」

 

「ごめんな……」

 

 

 

ー同日 病院ー

 

 

 

天羽奏の絶唱を聞いた人間は殆どいない。だが、まるでその絶唱に起こされるようにして、天羽律叉が目を覚ました。

 

「聞こえる……かな姉の歌…?」

 

律叉が目覚め、窓の外を見た。夕焼けの空には黒い墨の欠片が浮いていた。

 

 

 

続く




毎週木曜日の午前0時に更新していきます。
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