アイテム番号:SCP-6568-JP
オブジェクトクラス:safe
特別収容プロトコル:SCP-6568-JPは財団管轄下の物品ロッカーに保管してください。SCP-6568-JPを用いた実験は常識的な範囲であれば許可されます。
説明。
SCP-6568-JPは██社製の一般的な白い炊飯器です。研いだ米を炭酸水を用いて炊いた時に異常性を必ず発現し、米を黄色く変色させます。米の成分に変化がないことから、未知の方法で黄色くさせていると推測されています。
それ以外の方法でSCP-6568-JPを用いた炊飯で米を黄色くさせる方法は現在ありません。現在職員によって炭酸水以外で米を黄色くさせる方法が試案されています。実験記録-1を参照。
また、実験記録-1から未知の方法で米を白くさせていることが判明しました。玄米に対する苦手意識が強い職員にSCP-6568-JPを用いて玄米を提供する案が検討されています。
SCP-6568-JPは20██年9月16日、四国の██県で発見されました。SNSで投稿された当該オブジェクトに関する呟き(文献-1参照)が多数のユーザーによりシェアされ、製造会社である██社が反応したことにより財団が把握、収容に動きました。
(投稿者と██社の秘匿化されていない会話について:文献-2)
ブログ等で情報がこれ以上拡散されない為にURLでしかアクセスできないブログで独占紹介(投稿者が確認後、当該リンクを削除)、カバーストーリー『一般的に米が黄色くなる理由』を該当の呟きに引用する形で繰り返し投稿することで事態を収束させました。
その後、SNSの協力を得て投稿者のタイムラインに炊飯器の下取り販売の広告を展開、炊飯器を収容。
その際の会話、インタビュー記録-DMを参照。
付記-20██年10月█日。
SNSという関係上、情報の完全な抹殺は難しいと判断されました。これ以上の秘匿化は停止しています。
文献-1:今まで黄色くなかったのに、炭酸水で炊いたら黄色くなった。(という文章と共に黄色くなった米の画像)
20██年9月15日、12時02分に投稿(現在削除済み)
文献-2: 投稿者と██社のやり取り。
██社:炊飯器に問題があるようでしたら交換対応致します。
投稿者:いえいえ! 問題ないですよ! 炭酸水で炊いただけなので! 普通に炊いたら白いので、こちらに問題があるのかなと。
██社:温度などは適切に管理するように設定しているので、米と水の相性かもしれません。
投稿者:やっぱり交換していただけますか?
付記:以降、██社からの返信は確認されておらず、投稿者はそのことを280文字で呟いていたことが確認されています。
インタビュー記録-DM:20██年11月█日。
対象:投稿者 インタビュアー:██博士
付記:この記録はSNSのダイレクトメッセージを用いてやり取りされた内容です。また、投稿者には下取りに関して質問していると伝えています。
記録展開。
██博士:それでは炊飯器について教えて貰えますか?
投稿者:米が黄色くなるので、温度調節がおかしくなってると思いますね、多分。
██博士:他には何もありませんか? 例えば開閉がおかしい、匂いが変など。
投稿者:その辺は大丈夫ですね、今年買ったばかりなので。匂いもありません、炭酸水で炊くと黄色くなる、それだけです。
██博士:では、なぜ下取りを?
投稿者:広告が凄かったし、不満はあったので変えちゃおうかなって思いました、相当安いですから。それに、炭酸水で炊いた米、めちゃくちゃ食べてみたいんですよね!
██博士:ツイートのお米は食べていないんですか?
投稿者:米は白いじゃないですか、なので少しでも色が変わっちゃうと、口に出来ないんですよね。今まで白くないことの方がなくて、尚更食べれませんでした。
██博士:ふっくらしていて美味しいですよ、なるべく早く、炊飯器をお届けしますね。
展開終了。
終了報告書:お米が黄色いだけで口にしていないというのは不自然です。認識災害の可能性を考慮して投稿者に記憶処理を提案します――██博士。
(秘匿化を停止した直後の提案は却下され、後に実験記録-1により認識災害ではなく投稿者の人間性による問題と判断されました)
実験記録-1(20██年12月█日)
対象:SCP-6568-JP
実施方法:泥水を用いて米を研ぎ、炊飯。
結果:米は白さを保つが一般的に泥臭さと呼ばれる刺激臭を含んでいた。
分析:米は臭いの原因と泥色の原因である物質を含んでいた。
対象:SCP-6568-JP
実施方法:炭酸水を含んだ泥水で米を研ぎ、炊飯。
結果:米は投稿者の画像と同等の色、泥臭さを含んでいた。
分析:米は泥色成分臭い成分を保持、未知の方法で色を変えていると思われる。
対象:SCP-6568-JP
実施方法:玄米を水で研ぎ、炊飯。
結果:白米と同等の白さを放っていた。
分析:白米より栄養価が高く、それは白米によく似た玄米だと言わざるを得ません。
付記:SCP-6568-JPを用いて炊飯した玄米を、玄米が嫌いだとカウンセリングで判明していたD-265の朝食として提供する案を██博士が承認、実行された。
D-265は完食した。感想を聞いたところ、いつもより美味しいと答える。
数日に渡って提供後、普通の炊飯器で炊いて24時間放置した米をD-265に提供。
投稿者のように黄ばんだ米を嫌う様子は見せず、昨日の米が良かったと愚痴を漏らす素振りが見られた。
分析:玄米が美味しかっただけでしょう。その日以来、D-265から朝食に対する愚痴はありません――██博士。