ダンボール戦機 絶対零度の闘士   作:超甲形巡洋艦

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最高神(笑)降臨

═パラダイス外周通路═══════

 

突然落ちた雷にスルガ以外の動きが止まる。スルガは電磁狙撃銃を持ちコアボックスの中、サイクロップスAIを狙う。しかしその銃撃はデクーOZの装甲、そして白いLBXの手の平で止められた。LBXゼウスが降臨したのだ

 

 

「よお。平和記念演説の壇上で勃起しながらクソ垂れ流しかけた変態。気分は?その後どうだ?ケツ穴とチンコから糞尿垂れ流してないか?」

 

 

開幕で濃厚なド下ネタをぶっ込んできやがったぞこの男

 

 

「・・・まあいい。もう全てが終わるんだ。それにこれが完成したならもう貴様らなど問題にはならない」

 

 

「それを返せぇ!」

 

 

ジョーカーKCとハカイオーKC、ソルジャーがゼウスに向かう。それに合わせスルガの行動を把握したA・アーサー、少し遅れて残りの三機が動いた

 

 

「無駄だ」

 

アタックファンクション

GODネメシス

 

 

ゼウスの目が光る。空中で身体を大の字に開くと背中に白い雷のリングが現れた。やがて空は曇り背中の大きな二つの突起に巨大な雷が落ちる。その突起は雷の電気を完全に吸収、増幅して衝撃波と共に溜め込んだ電気を解放した

 

解き放たれた膨大な電気エネルギーは空気の絶縁破壊を引き起こしフィールド中に落ちる

 

やっべ!全速前進

 

動けないムーンを抱えて全力で雷と衝撃波から逃げる

回りを気にする余裕は流石に無く逃げることにリソースを全て注ぎ込んだ

 

電撃は直ぐに止む。しかし肝心のデクーOZの上半身は持ち去られた後だった

スルガが秘めていた全ての計画が失敗に終わる。恐らくミゼルの誕生が決定的になってしまった

 

「・・・お前ら無事か?」

「なんとか、ね」

「掠りましたけど無事です」

「あっぶなかった・・・」

「ガーダインはあんなLBXを隠していたのか」

「ムーンの事ありがと。スルガ」

「なんのなんの。何よりもお前が無事で良かった。ルナ」

 

いつの間にかDエッグも解除されている。そこに残されたLBX達、しかし風摩キリトのLBXは最後無策に突っ込んだのもあり至近距離で電撃を浴びたジョーカーKC、ハカイオーKCは身体の各所に電撃が命中して見た目だけでも装甲が黒焦げになっていた

 

 

「凄い音がしたが、大丈夫か?」

「一応無事、またガーダインの糞野郎に先を越されて完成したサイクロップスAIが盗られちまった」

「それにガーダインが使ってた未知のLBX、スルガゼウスって言ってたけど、何で知ってたの?」

「頭の中でルナに教えてもらった。詳しい話は歩きながら話そうでルナは体大丈夫か?」

「平気だよ。この通りピンピンしてるし」

「そんなこと言うならスルガの方が心配だよね。ずっと植物状態だったし」

「まあ、暴走して結構吹っ切れた感がある」

「スルガ君、ゼウスとは?」

「まずはその話だな。ルナ、よろしく」

「私の全部見たくせに丸投げは酷くない?」

「見た時の状況はルナがよく知ってるだろ?」

「うーん、それもそうか。LBXゼウス、雷を操る機能を持っててオメガダインが極秘で作った究極の機体みたい。私の主観だけどガーダインが使うこと考えたらレックスとイフリートよりはマシなんじゃないかなぁ?」

「ゼウスか・・・戦闘をモニタリングしていたがかなりの戦闘力を誇るだろう」

「サイクロップスAIを持ち去ったのを考えると・・・最初からあれはゼウスの為のCPUだったのね。完成させるために風摩キリトを利用した訳か」

 

 

大空博士の考察が呆然とする風摩キリトの心に止めを刺した。完全に騙され利用されていた。それ以上に彼女の事で頭が支配され、ぐちゃぐちゃになりその辺にへたりこんだ

 

 

「・・・駄目だな。完全に心閉ざしてら。しゃーない。帰り際に何かしよう」

「あ。やっぱり来るよね」

 

 

ルナが警備LBXの接近に勘づいた

 

「今度の道中の敵は僕たちが受け持とう。トリトーン!」

「少しはカッコいいとこ見せないとね!ジャンヌD!」

 

 

 

次々と出てくるXF-05系列、他のメンバーもLBXを出して迎撃に参戦し始めた

その間に卓也さんがダックシャトル側からの連絡を取る

 

 

「オタクロス、どうかしたか?」

《敵LBXに襲撃を受けたデヨ。じゃが郷田らが撃退してダックシャトルに傷は無いゾイ》

「分かった。そっちはよろしく頼む。それでこの先だが──」

 

「ねえスルガ、シャルナック大丈夫?」

「腕切られただけだし何とでも。それよりムーンは大丈夫だと思う。予備パーツはあるし」

 

 

駆動系や関節、各種予備パーツはある。が深く調整はしてない。少しパフォーマンスが変わるかもしれないがそこは上手くルナに頑張って貰うしかない

 

「ヒノ、アーサーは?」

「少しメンテナンスすれば全力出せるかな」

「オッケー。機龍、ソルジャー、お前らは?」

 

二機に肩を殴られる。大丈夫と言うことだろう

 

「痛ってえ!おとなしくCCMにメッセージでも飛ばしやがれよ。シャルナック、手に来い。とりあえず腕くっつけるぞ」

 

鞄から予備の関節パーツを取り出して腕をくっ付ける。その作業をしているうちに次のエリアに辿り着いたようだ

 

 

「皆、ここからは五組に分かれて進む。この上がパラダイスの司令室、つまりガーダインがいる場所だ」

《ここからはワシが説明するデヨ。このエレベーターの途中にレーザー網があってのう。人が触れればどうなるか考えたくは無いがの。LBXでその制御装置を計五ヶ所無力化する必要があるんじゃ》

 

とのこと。ルナ、ヒノ、スルガで一つのルートを攻略することになった

 

 

「じゃ、二人を守るためにいっちょ行きますか!」

「行こうか。スルガを守るためにね」

「僕にも守らせてよ。今までも世話になったしね」

「そんでそのついでに、勝手に世界が助かる。ま、助かった後自滅するかどうかは分かったもんじゃないけどな」

 

 

ガラス張りのエレベーターに乗り込む。それにしても入り口が狭い・・・

 

 

「うっわ、マジだ。上見てみろよ。確かにこのまま行ったら細切れ一直線だ」

「どれどれ・・・うわぁ、確かに」

「あれの中に入るの考えたくないね。それに動く何かも見える。警備も居るね」

「足場もあるし何とでもなるかな?」

「なら二人とも機龍」

 

 

途中でエレベーターは止まる。ここからもLBXの出番だ

 

「機龍、ソルジャー、周辺警戒任せた。行くぞシャルナック」

 

CCM無しの脳波操作だ。指が疲れないのでそこそこ気に入っている

 

 

「それ便利そうだよね」

「ろくでシステムの副産物としては中々だ」

 

シャルナック、ムーン、A・アーサーが電磁拳銃、電磁機関銃、電磁狙撃銃を持ってビットとワイヤー、その辺を足場にして制御装置に上る

 

そして最初の足場でいきなり発見された  

 

「弾幕張ってソードビット、二人ともビットに当てるなよ?」

「その時はテヘペロで済ますよ」

「僕もそうさせて貰おうかな」

「あぁ、もう二人とも可愛いなぁ。んじゃ頑張るか」

 

その状態の二人を想像して一基くらい壊してもいっかと思い始めた

 

射撃開始、近くの敵に電磁拳銃の集中射撃をお見舞い。別の足場やレーザーを障害物に遠距離攻撃に徹されていた

 

 

「やっぱり駄目か。レーザーで弾が溶けてる」

「ならソードビットで炙り出す。頼んだぜ」

 

 

シールドを形成している三基を残し攻撃に出た。弾幕を掻い潜り潜伏しているXF-05Uに攻撃、頭を出したところをA・アーサーの狙撃で撃ち抜かれた 

別の場所ではレーザーの裏に隠れている機体をそのままレーザーに押し込んで焼き消し、そこから離れた機体にムーンとシャルナックの弾幕が振りかかる

 

 

「ちょっと多勢に無勢かな?」

「だな。ルナ、手頃な足場に取っついてさっさと登っちまおう」

「うーん、ならあそこかな?結構高いけどワイヤーとシールドビットを足場にできれば普通に行けそう」

「そうだね。このLBXでもブースターを使えば届く範囲だ」

「決まりだね。スルガ、お願い」

「シールドビット。あの辺りで良いか?」

「大丈夫。先行ってみるね」

「気を付けてな」

 

ムーンが跳躍、シールドビット着盾?し再び跳躍、狙いの足場にワイヤーを射出して飛び乗った

 

「うん。行けそう。この辺りに敵は少ないし」

「分かった。ヒノ、先行け。殿勤める」

「じゃあお先に」

 

飛行用ブースターを焚いてシールドビットに飛び乗り、そこからは飛行形態で上の足場に着地する

 

 

「んじゃやりますか。二人でやってて。引き付けとソードビットの練習がてら相手してやるわ」

 

 

全てのビットを呼び戻しソードビットへ、そして四基の剣が躍り狂う

 

 

「分かった~。お願いね」

「任せたよ」

 

 

電磁拳銃で気を引いて後方斜め下からソードビットで突き通す。そしてそれを見て油断?した機体に残りのソードビットで推進ユニットに次々致命傷を与え地上に床に落とす。落ちた先に自分達が居るがレーザーで焼かれたり機龍とソルジャー適度に蹂躙しているので何も危険はなかった

 

 

「よっし、見つけた。壊せば良いのかな?」

「ん、どれどれ・・・よし。壊せ!念入りにな」

「じゃあ僕が行くよ」

 

 

月華刃が請求装置を両断するとレーザーの出力が目に見えて弱くなりやがて止まった

 

「これで先進めるかな?」

「だな。行くか」

 

 

エレベーターに乗り込む。さっきまでレーザーが張り巡らされた場所を登っていく。狩り残した数機のLBXが見えたがエレベーターは警戒しないようだ

 

 

「こっち撃ってこない。マジックミラーとかじゃ無かったよね?」

「設備イタズラに壊したら困るからエレベーター撃たないようにプログラムされてんのか?」

「影?二人とも、上に誰か居る」

 

 

上を見上げていたヒノが人影に気付く

 

その言葉でスルガは直ぐに二人の前に出てLBXと臨戦態勢を取る、三機のLBXとシンクロしてオーバーセンス、オーバーロードを発動、グレネードを構えた

が、激しい頭痛と共にスルガの頭に写真が焼き付く

 

 

「大丈夫そうだ。警戒だけしとこう」

 

安心したスルガ、そしてエレベーターは次のエレベーターがある中層で止まる

 

 

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