ダンボール戦機 絶対零度の闘士   作:超甲形巡洋艦

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裏切り者

═パラダイス中央部、中層═════

 

エレベーターを降りる。そこではアラン・ウォーゼンが待っていた

 

「来たか。少年達よ」

「出迎えどうも。ルナの事は助かりました。それで何用で?」

「少し話をしてみたくてな」

「時間稼ぎかい?」

「まあまあヒノ、ルナが無事なのはこの人が色々手を回したからだ。手短に済むなら」

「平和記念演説でのガーダインの奇行、あれはスルガ君、君の仕業だろう?」

「そうですね。色々な薬を気付かないよう投与しました」

「狂ったのはそこからだ。元々自分の信念を曲げない奴だったが、世界中から玩具にされて何がどう転んだのか世界に強い憎しみを抱くようになった」

「あれ?俺なんかやらかしてる?」

「ああ。何より詰めが甘かった。あの時ガーダインを無理にでも引き吊り下ろせば、future hope号を制圧した時点でここまで事は大きくならない事が確定しただろう」

「もっと容赦なく行くべきだったか」

 

 

なんか会話を聞いたヒノが若干引いているが直ぐに納得した様子を見せた

 

 

「ねえ、じゃあガーダイン以外にA国の基地を襲った連中は?」

「ワールドセイバーと言う巨大テロ組織だ。私も深くまでは知らないが・・・噂ではパラダイスは一度そいつらに奪われかけた事があるらしい」

「ここでもワールドセイバーね。パリのブレインジャックを起こした組織だな」

「最初は敵対していた筈だ。だが途中から協力関係を取るようになっていた」

「悪人同士の共通の敵、つまりは俺らを倒すために手を取った、いや、奴らの思想が手段に合わんな。利用しただけか?」

「良いように利用されたのだろう。ここで倒してくれれば御の字程度にな」

「奴らの科学力だ。パラダイスを破壊する手段は持ってるかもしれん。後さ、Dr.マミーの事流石に気付いた?」

「最初から怪しんでは居た。だがアングラビシダスが合ったからな。もう一度調べ直したら檜山蓮は日本で生きていた。貴様の父親となってな。だから一度職員をあの喫茶店に派遣してDNA鑑定した上で檜山蓮の回りを洗い直した。正体が檜山真美であるのはそこで気付いたよ」

「へぇ・・・因みにガーダインの方は?」

「流石に気付いている筈だ。報告は上げていないが」

 

 

その時スルガは思った。ガーダインは本編でこの人生かしとけば檜山真美に利用されること無かったのでは?と

 

 

「まあ良いや。で、話ってこれだけか?」

「最後に一つ忠告だ。君は頭は回る。それに思考の外の対応にも強いが、少々詰めが甘い所がある。事実、我々が飛び立つ前に止めることも出来るタイミングはいくらでもあっただろう」

「・・・それは耳が痛いですね」

「その少女達が大事なのは分かる。なら最初から危険な目に晒すような策では、三流だ」

「ご忠告ありがとうございました。肝に銘じておきます」

 

 

オメガダインと言う巨大組織のトップの言葉はスルガにとって重かった。アラン・ウォーゼンもこの座に登り詰めるまでには相当な苦労があっただろう

 

 

「老人の長話に付き合わせて悪かったな。行くと良い」

「これで目的が時間稼ぎならまんまと罠に嵌まったね」

「確かに、詰めが甘いって言われたもんな」

「先に君たちの飛行機へ行っている」

「分かった。連絡しとく」

 

「任せたぞ」

 

そう会話を残してアラン・ウォーゼンは乗ってきたエレベーターで下へ、スルガらは更に上に向かう

 

「さてと、任されたし止めますか。二人とも、LBXは?」

「ムーンは大丈夫。傷一つ無いよ」

「アーサーもいつでも全力を出せる」

「よし。待ってろよガーダイン!」

 

 

 

 

 

 

 

═パラダイス司令室 手前═════

 

エレベーターを登った先、バン、ヒロ、アスカ以外がすでに到着、LBXの最終メンテナンスをしている

 

「あら、四番目だったか~」

「そりゃ話してたらそうなるわ」

「遅えぞスルガ!」

「すまんすまん。ちょっとアラン・ウォーゼンと話し込んでな」

「アラン・ウォーゼンと!?」

「オメガダインの総帥と?何があったんだ?」

「いや、話したいって言ってたから・・・あ、ゼウスの事聞いとけばよかった。まあ、お説教みたいな物だったよ」

 

 

その会話をしているうちにバン達も上がってきた

 

 

「よし。全員揃ったな?行くぞ。最後の戦いだ」

「「「「「「ハイ!」」」」」」

 

 

階段を上る。一際目指すのは浮遊している橙と青を纏った多角形、アダムとイブ、そして待っていた、とばかりにゼウスと待っていたガーダインだ

 

 

「よく来たな」

「よう汚物。直接対面は初めてだな」

 

 

どんな空気でも、言うことはキッチリ言う。それがどんな言葉でも(空気を読んだ上での蛮行)

 

 

「ガーダイン、もうあなたの好きにはさせません!」

「お前が何で世界の支配を企んでるかは大体知ってる。それに時間もない。さっさと決着付けようぜ?孤独の王よ!」

「良いだろう。改良したキラードロイドとパーフェクトブレインを搭載したゼウスに勝てるならな!」

 

 

主人公sの前に立ち塞がる四匹のキラードロイド達、三匹はワイバーン、ミノタウロス、ヒドラ。しかし改造が施されているようで細部が少し違う

問題はもう一匹、機龍によく似たシルエットを持ったキラードロイド。否、メカゴジラだ

 

 

(あれはメカゴジラ?だけど見たこと無いな、随分ガタイが良い。このデザインは・・・モンスターバースの方のゴジラがモデルか?)

 

 

ゴジラとは真逆のような逆三角形のシルエット、腕も長く格闘能力が高そうだ

 

四匹が咆哮して飛びかかってくる。だがメカゴジラだけは一直線にスルガを襲撃してきた

 

「んなっ!?」

 

ギリギリ拳を回避する

 

「お前だけは絶対に許さんぞ!河白スルガぁ!」

「アイツッ・・・」

 

後ろを見ればすでにヒノとルナは別のキラードロイドのフィールドに閉じ込められている

 

そしてバン達が援護に入ろうとLBXを出した途端、Kフィールドを展開、スルガだけを閉じ込めた

更に狭くなった空間の中、ミサイルを発射して殺しに来た

 

 

「マジかッ!?クソッ機龍!ソルジャー!シャルナック!出撃だ!」

 

 

スルガの影から三機が飛び出しソルジャーDが電磁狙撃銃を、シャルナックがシールドビットでスルガへのミサイル攻撃を受け止めた。機龍がカウンター狙いでメーサー照射、しかしメカゴジラの装甲は少し焦げただけだった

装甲の隙間から赤い光を洩らしながら吠えると、スルガは三機とKフィールドに閉じ込められる

 

 

 

map 荒廃都市

killerDroid《メカゴジラ(2021)》

バトルスタート

 

全てが壊れ果て更地となったジオラマでメカゴジラと機龍が咆哮を上げる

 

 

「行くぞ、お前達、フルリンクシステム始動」

 

 

三機の目線から見たメカゴジラは相当な大きさだった。体長だけでミノタウロス二匹分はあるだろう

スルガはフルリンクシステムの深度を三機同時に限界点に堕とし、オーバーセンスとオーバーロードを発現させた

 

いきなり固まる三機にメカゴジラが口から赤い熱線を吐いた。しかしこのなら問題ない。別々の方向に逃げて撹乱し完全に回避

しかしこの攻撃をまともに食らえばひとたまりも無いことは理解した

 

メカゴジラは背中のブースターを点火、拳を青く光らせながら飛んで回避した機龍に殴り掛かる

更に上昇する。しかし肩からミサイルの追撃、下ではソルジャーが電磁狙撃銃を撃ったがまるで効果が見えない

 

シャルナックはソードビットを飛ばしてメカゴジラの気を引こうとする。しかし目もくれない。障害と思っていないようだ

 

かなりの強敵、スルガは死の覚悟すら決めた

 

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