ダンボール戦機 絶対零度の闘士   作:超甲形巡洋艦

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黄金の終焉

═パラダイス司令室════

機龍が飛翔するキングギドラに口部連装メーサーを撃つ。しかし目に見えた効果はない

引力光線が撃ち下ろされる。CODE-G-やオーバーセンス、オーバーロードの使用もあり掠り程度で済むがこちらからの有効打も・・・無いわけではないが乏しいのは確かだ

今度は誘導弾の一斉発射、大きく旋回させ全て翼に叩き付ける

避ける仕草も無く全てを受け止めたギドラは衝撃でバランスを崩して墜落してきた

 

墜落を確認してスパイラルクロウを突き出しながらブースターで突撃

 

墜落してきたギドラは巨大な翼で地面を打ち墜落の衝撃を少しでも和らげる。しかし右横腹に機龍のスパイラルクロウが突き刺さった

叫ぶギドラ。貫通はしなかったが中身を少し搔き回す

機龍が少し距離を取りメーサーを照射して傷口を抉る

ギドラの悲鳴、起き上がり右の首が引力光線を吐き、メーサーと拮抗、両者のエネルギーが暴走し爆発する

 

だが突如スルガが動いた。ギドラは爆煙でその姿は見えない。そして機龍を突撃させる

黒い煙が一瞬金色に光ると、機龍ではない別の方向に引力光線を吐いた

 

ほんの数瞬前にスルガの頭に焼き付いた一枚の画像、その未来はスルガにとっては最悪の未来だった

スルガは急停止してギドラと対面し腕をX字に組んだ

 

そして、スルガに引力光線が直撃する

 

 

「グゥッ!!」

 

 

直撃した場所の宇宙服は短時間で破損、筋肉が腐肉のように爛れ焼け血が流れ、辺りに嗅ぐに耐えない臭いを撒き散らし激痛が走る。だが避けるわけにはいかなかった。スルガの後ろには

 

 

「スルガ!」

 

 

ルナとヒノが居た

独りでに突撃していた機龍が左首を殴りつけ中央の頭に引力光線をぶち当て悲鳴を上げさせ引力光線を止めた

短時間でもギドラの光線を浴びたスルガ腕はボロボロで動かすのがやっと、そして外気に触れ激痛が続く

 

 

「大丈夫!?」

「あ、ああ。こんくらい今までに比べりゃどうってことはねえ・・・が、アイツは俺を怒らせた。機龍、もう一段だ」

 

 

機龍が吼える。スルガも宇宙服を脱ぎ捨て音にならない叫びを上げた

 

そして纏う機龍の白いオーラが反転、一気に黒に染まり背鰭はパチパチと青く光る

それと同時にスルガと機龍の目が赤くなった

 

 

ギシャァァァァァァ!グォォォォォゥン!

 

 

キングギドラが明らかな警戒体勢を取る。それを見た機龍がノータイムで熱線を撃つ

 

飛翔して熱線を回避、引力光線で打ち返してくる熱線で追尾、パラダイスが軍事衛星でなければこの熱線で至るところに穴が開いていただろう

 

そのまま熱線を上に向けてギドラを追撃、引力光線と熱線がぶつかり合い大爆発を起こす

 

 

今度はレールガンで集中射撃。いつもは牽制程度でもこの形態で使えばかなりの破壊力を発揮するようだ。球が青くなってる。しかし煙でどうなっているのか見えない

 

 

なので機龍は上を見据え、跳躍した。その直後ギドラが煙の中から急降下して居るのを先見して中央の首を尻尾で打ちにかかる

 

しかし、殴りかかる寸前で中央の首が尻尾に食らい付いた。それを視て避けられないと分かった瞬間誘導弾を発射、ギドラは機龍を振り回し何度も地面に叩き付ける

 

何度か叩き付けた所で撃っておいた誘導弾がギドラの背中に殺到し直撃、ギドラは大きな悲鳴を上げる

機龍が解放された。ダメージは少なくないがまだ余裕があった

 

「僕らとΣオービスで辛勝したあの機龍をあんな簡単にあしらうとは・・・」

 

機龍はギドラと徹底的に距離を詰め始めた。徹底的なインファイトと零距離熱線で殺しにかかる

 

最初の拳は翼で防御された。だが翼程度ては防げない

そのまま弾き首の付け根を殴り続けて尻尾の打撃、噛み付きを避けるために床に着地し右足にタックル

至近距離からの打撃にギドラが足元に引力光線を吐き機龍を攻撃、光線は床に乱反射して機龍に命中

 

オーラの下では当たった装甲が損傷、更に左肩のバックパックの弾薬とエネルギーが誘爆して結構なダメージを貰う。そして本能的に機体のバランスが狂うのを嫌い残り全ての誘導弾を発射し、ギドラに向けてパージした

 

 

 

 

─sideルナ────

 

「・・・スルガ」

 

スルガの体は常に蒸気を発する程の高熱を発している

少し触れただけで自分も燃えてしまいそうな、そんな気さえしてしまう

だけどそれは良い。一番心配なのはスルガだ。何もかも燃やし尽くして砕け散ってしまうのでないか

 

「今はスルガを信じるしかない」

「スルガもそうだけあっちもだ。バン君やヒロ君があの戦闘に巻き込まれないと良いが」

 

事実キラードロイドユニコーンが張ったKフィールドに少しずつ攻撃は命中している。引力光線や熱線が掠めてもかろうじて耐えていた

 

「ハッハッハッ!アレは!あのドラゴンはもう止められない。いくらあの規格外が相手でもだ!」

 

ガーダインのテンションもおかしくなってきた

機龍とギドラも未だ死闘を繰り広げており、戦況はギドラが優勢。機龍は熱線を数発当てているがギドラの装甲は突破出来ずにいた。比べてギドラの攻撃全てが機龍にとって致命傷になりうる

 

「頑張って、二人とも」

 

ルナとヒノの願いは裏切られた

機龍にトリプルトルネードが直撃、ダメージのフィードバックを受け止めきれずスルガ自身も痛みに叫ぶ

 

そしてギドラの両首が機龍の両腕に噛み付き、飛翔を始める。離れようと暴れるが無駄抵抗だった

 

 

「ムーン!少しでも良い!動いて!」

「彼を助けたいんだ。頼むA・アーサー!」

 

しかし、既にギドラによって蹂躙された二人のLBXは答えない

 

限界まで昇ったギドラは機龍に引力光線を吐き、落下速度を高めさせながら、機龍を墜とす

機龍も残ったブースターで抵抗するが更に強い力の前には堪えきれない

やがて機龍は床に叩き付けられた。機龍はピクリとしか動けない。同時にスルガも片膝を付く

 

 

「「スルガ!」」

 

 

倒れたスルガにルナとヒノが熱を堪えて抱きつく。ジンや他のメンバーも反応が無いスルガを呼び掛ける

 

 

「もう!もう良いよ!スルガが死んじゃう!」

 

 

無慈悲にもギドラは翼の各部から稲妻を出して倒れる機龍に纏めて叩き付ける。避けることも出来ない機龍は咆哮を上げたが直撃、二回目が撃たれ直撃、引力光線で止めを刺される

そして、スルガの全身から力と熱が抜けていく

 

10秒、20秒と少しずつ時間が流れる。しかし二人は動かなかった

 

「やった・・・ついにやったぞ!河白スルガ!お前だけは絶っ対に許さない!」

 

 

ガーダインが意識の無いスルガに近付いてきた。がジンとユウヤ、卓也が立ち塞がる

 

「ここからは通さない!」

「ふん。LBXが無いお前らに何が出来る?」

 

ギドラは動かない機龍のすぐ近くに降り立ち勝利の咆哮を上げた。ゆっくりスルガの方にやってくる

 

 

「まあいい。やれ!」

 

 

ギドラがガーダインの号令でエネルギーをチャージ。引力光線を吐いた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガーダインに向けて

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「グオオオオオオオオオオオ!」

 

 

防弾チョッキを着ていた用だが無防備な背中に引力光線を吐き捨てられ、皮膚は見るも無惨に爛れ、肉は焼けて血によるコーティングをされると言う酷い姿になり果てた

そしてギドラは最初から主と認めていなかった(どうでも良かった)とばかりに意識を失ったガーダインの頭を踏みつけ、スルガを睨み付ける

そして、引力光線のチャージを開始した

 

ルナはスルガを抱え込み他のメンバーがスルガの前に立つ

 

が、ギドラの横に数発狙撃が飛んでくる。この攻撃をしているのは・・・ユニオンシステムとの併用でグラインドブレードを発動させると言う無茶苦茶をさせられ左腕を失い満身創痍のソルジャーだった

 

鬱陶しく思ったギドラはソルジャーを睨み付け引力光線を吐く。だがソルジャーは攻撃の手を緩めず走行を開始

床で乱反射する引力光線を避け続け、覚醒を信じて待つ

 

が、そう長くは持たない。激しい連戦も祟り引力光線が掠めたタイヤが破裂、バランスを崩して直撃を貰いソルジャーが止まった

 

その直後だ。ルナとヒノが抱えるスルガの心臓が鼓動のペースを上げる。そして再び体に熱を帯び始めた

 

 

「熱い・・・スルガ、今度は何をしようとしてるの?」

 

 

ソルジャーを撃破したキングギドラもスルガの異変に気付く。それと同時に機龍のこの世の物とは思えない異様なオーラにも

 

 

「あれは一体?」

「皆、あれ見て!シャルナックとソルジャーが動いてる!」

「それだけじゃない。俺達のLBXも動き出してる!?」

 

ムーンやA・アーサーを皮切りに他のLBXも再起動

 

その行動に驚く一同、そして、ムーン、A・アーサー、シャルナック、ソルジャーDのユニオンシステムが起動

この場のLBXから残ったエネルギーのオーラを受け取り練り上げる

 

 

「うっ、ぐっ!ガァァァ・・・」

 

 

そして、スルガがゆっくりと立ち上がる

 

 

機龍の中に再生する何かを恐れたキングギドラは引力光線を機龍に向けて吐いた。しかし機龍の中から涌き出て全身を覆い尽くした黒のオーラが受け止めた

更に引力光線を吐く。が、機龍には当たらず黒いオーラが飲み込み続ける

 

そして四機が練り上げた極彩色のオーラが機龍に向けて放出される

そのエネルギーを受け取った機龍は更に黒いオーラを増大させ、オーラの中でボロボロの機龍が再起動、立ち上がった

 

そして、機龍が纏うオーラも確かな形を持ち始めた

 

 

「ルナ・・・ヒノ・・・俺はゴフッ!ガハッ!大丈夫だ、ただ少しだけ・・・人間じゃ無くなる・・・言っただろ?帰ってくるってな!」

 

 

息も絶え絶えで無尽蔵に血を吐きながらルナとヒノの頬を撫でた

 

 

「分かった・・・それがスルガの覚悟なんだね」

「待ってるよ。スルガ」

「ああ。待っててくれ。行くぞ機龍ッ!これが俺と機龍の、俺『達』の力だぁッ!!!」

 

機龍から涌き出た黒いオーラはキングギドラと同サイズに成長、巨大な機龍を、否!怪獣の姿を作り出す

 

青白く発光する白い背鰭、その体重を支える太く頑丈な足、長く少し床に付いただけで地響きを発する尾、何物をも通さぬ頑強な胴体、キノコ雲の用な頭と鋭い牙、そして激しい闘志の宿った眼

その姿を見ただけで鳥肌が立つ

 

機龍から顕現した存在『水爆大怪獣』『破壊神』そして・・・

 

 

 

ゴグァァァァァァァァァァァ!グォォォォォゥン!

 

 

 

『怪獣王』ゴジラ

 

 

 

 

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