═昼頃、どこかの病院?════
「んん?・・・ここは?」
「おや?ようやくお目覚めか。もうこのまま起きないかと思ってたが」
「・・・主治医、ここは?」
「日本の元イノベーターの秘密病院さ。一応こうやって使える用にだけはされていた。今の君を匿うにはもってこいの場所だよ」
ベッドの上で軽く体を動かす。ぎこちなくはあるが普通に動く・・・が手足は長めの鎖でベッドに拘束されていた
「・・・この拘束は?」
「この間みたいに暴れられても困るから。おっと、それよりルナとヒノ君に連絡しよう。凄く心配していたからね」
「頼む。それと俺どんくらい寝てた?その間に何があった?」
「大体一週間だ。それにその腕の傷、随分治りが早いじゃないか。人工皮膚を張った訳でもないのに」
そう言えば引力光線で焼かれたな。そう思い腕を確認すると傷跡が残っているだけでほぼ完治している。そして主治医は内線でどこかに電話していた
「本格的に人間じゃあ無くなってきた。そんな所だろ」
「体の事はまあ良いや。もうどうなっても驚かない。で?寝てる間に何があった?」
「それはルナやヒノ君の方が詳しいからそっちに聞くと良い。僕が知ってる範囲ではガーダインの身柄は軍に引き渡されて、裁判が待っているようだ」
「ガーダイン、死刑は免れんだろうな。で、山野博士と檜山真美は?」
「山野博士は許可や監視付きでない出国を禁止された。まあ、日本国内に軟禁されたと考えてくれ。檜山真美の方はガーダインに騙されていたと言うことで懲役で済むだろう」
「アラン・ウォーゼンはどうなった?最後にガーダインを裏切ったが」
「日本で言う無期懲役が濃厚だそうだ。ついでに風摩キリトは騙されていたと言うことで無罪放免に近い扱いを受けている」
「オメガダインは?曲がりなりにもLBXの管理機構だろ?」
「オメガダインは無くなる・・・と言っても管理は必要、後進組織が出来上がるんじゃないか?」
「今は確か政府の管理下・・・また怪しいことに成らないと良いが。それで、A国の立場は?宇宙条約に喧嘩売るようなもん隠してたんだ。国際世論も黙っちゃいまい?」
「パラダイスがしたであろう事は全て開示された。潔い行動に少し驚かれつつ、被害者遺族が中心にA国の責任を追及、国家間の詳しい話し合いは水面下で繰り広げられるだろう」
主犯格達の末路はこんなもんらしい。まだスルガの裏工作の余地は残されていそうだ
「スルガ!」
「スルガ・・・良かった」
「ただいま。ルナ、ヒノ」
ベッドに飛び込んでくる二人を受け止めて抱き寄せる
「色々言いたいことある」
「説教は勘弁してくれ」
「僕も色々聞きたいことがある」
「だろうな」
「「おかえり。スルガ」」
「ありがとな。待っててくれて」
しばし本人達の心が休まる時間を過ごす。スルガは二人の頭と背中を撫でながら強く抱き締めて、唇を落とした
「さてと、余韻を壊すが二人とも俺がぶっ倒れた後どうなった?キングギドラを撃破したまでは覚えてるんだが」
「今度は唇同士でしてね?」
「ぼ、僕もそれがいいな。あの後は山野博士と大空博士がアダムとイブのシャットダウンして、ガーダイン拘束して特に何事も・・・スルガがパラダイスに穴開けた以外は何事もなく地球に戻ったよ」
「それは申し訳ない。でアダムとイブをシャットダウンしたってことは一連の事件は終息したってことだな」
「まあ、そうだね。後は?何を知りたい?」
「パラダイスを隠してたA国の立場とかガーダインがこんなこと企んでた事へのネットの反応とか政治的な事だしまた自分で調べとくよ」
「ねえ、スルガって起きたし退院でいいの?」
「一度精密検査はする。異常無しだったらそのまま帰ってもらって良いよ」
この後、特に異常が無かったので三人で帰宅した
「あ、そうそう、筋肉とかは落ちてるから暫く無理の無い範囲でリハビリしてね~」
═ミソラタウン 住宅街═════
久々の自宅、かれこれ半年程になるだろうか?だがそれにしては小綺麗だ
「ただいま~」
「いやー、帰ってきた帰ってきた」
「ん?なんか綺麗、埃とか積もって無い?」
「スルガがいつでも帰ってこれるように僕とルナで掃除したんだ」
「そんな所まで、色々とすまんな」
「ヒノちゃんどうする?今日からでもここ住んでも良いけど」
「さすがに一度イギリスに戻るよ。家族にも会いたいし、後スルガとルナの事を両親に紹介したいな」
「ならちょっとここに居れば?少しばかり三人で過ごそうぜ」
「ならその後でイギリス旅行だね。ヒノちゃんの両親に会いに行こー」
「そういやヒノ、お前名前的に日本人だろ?生まれは日本か?育ちはイギリスだろうけど」
「うん。生まれはイシカワシティのコマツタウンだよ。スルガは?」
「以外と近いな。俺はカナザワタウン産まれだ。生活した記憶ほぼないけど」
「そう言えばスルガって昔どんな事してたの?」
「んー・・・小学生の時の事故のせいかそれ以前の記憶がぼんやりして思い出せないんだ。あ、別に地雷踏み抜いたとか気にすんなよ?面倒臭いし」
「因みに私も両親の事ろくに知らないからね」
なんかヒノが少し居たたまれない表情をしているが特に気にしない二人であった
そしてスルガのCCMに着信、拓也からだ
「お二人さん、ちょっと失礼」
「拓也さんから?」
「うん。まだ起きたこと連絡してねえんだけど、どっから嗅ぎ付けたんだ?」
とりあえず自分の部屋に行き、拓也からの連絡を取る
『もしもし、おはようございます』
『スルガ、体は大丈夫か?』
『ええ。リハビリは必要ですがピンピンしてますよ。タイニーオービットの方はどうです?』
『君の置き土産のお陰でクリスターイングラムはタイニーオービットを手放した。沢村は脱税と汚職がバレて逮捕されたよ・・・これも君の仕業か?』
『いやぁ、多分霧野秘書の手腕ですね。俺はそっちの情報殆ど(スルガ基準)集めてないし。じゃあ拓也さん社長に戻ったんですか?』
『ああ。しかも君の技術に興味を持った一部クリスターイングラム社員も我が社に入社してきたよ』
『役に立ったなら何よりです。俺もまた頼りにさせて貰いますよ』
『また暇なときにでも顔を出してくれ。会いたがってる奴も多い』
『分かりました。またお邪魔させて貰います』
『じゃあ、お大事にな』
『また』pi
霧野秘書の行動には驚いたがタイニーオービットの方は丸く収まったようだ
「戻ったわ~」
「スルガおかえり~ヒノちゃんが話があるって」
「ん?」
「実は近々僕の両親が日本に来るらしくて、そのときにここに来たいって」
「そうなの?分かった。なんか菓子折りでも用意しとくか・・・そういや泊まり?」
「いや、コマツタウンの方で宿泊するみたいだしそこは気にしないでも良いよ」
大方の出来事は原作通り又は少しスルガの工作通りになった。ミゼルが産まれているであろう現状、それ相応の備えをしなければならないだろう
これから起こるミゼル事変と二つの未来、片方はスルガがおおっぴらに関わらないだろうがもう片方は大問題、結局ワールドセイバーの方戻る何も進展が無い
「結局全ては始まったってことか」
その言葉を二人は不思議そうに聞くのだった
ミゼル編のプロット忘れたから暫く番外編作らせて