ダンボール戦機 絶対零度の闘士   作:超甲形巡洋艦

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ただし次の厄介事は直ぐに舞い込んでくる模様


つかの間の休息

═タイニーオービット社═════

既に空は暗くなっている頃

スタンフィールインゴットを持ち帰ってきたスルガ達、既に大空博士によって設計図や製造設備にミゼルによる細工の後が無いのは確認したらしい。社内設備も一通り再起動されておりゴーストジャックの痕跡が残っている可能性は極めて低いようだ

 

そしてソルジャー、シャルナックの二機による社内パトロールの結果ベクターの侵入も無いらしい。製造時は設備を外部ネットワークから物理的に遮断した状態で行う

念には念を入れ製造設備のHuBは全て新品未開封の予備品に交換したようだ

 

 

「製造までは24時間は掛かる。荒事続きだろう?スルガ、君も含めて皆一度休むんだ」

 

 

山野博士からもそう諭されスルガはタイニーオービットの仮眠室で睡眠を取る事に

 

他のメンバーは一度帰宅する。町を散策するなど休息やLBXのメンテナンスに入っていた。そしてスルガはソルジャーとシャルナック、機龍にLBXのメンテナンスを依頼した

 

「バン、ジン、お前らは?活動時間なら俺より長かったろ?」

「一度荷物を取りに行くために帰宅する。爺やにも無事を報告したい」

「俺も一回帰るかな。ヒロとミソラタウンを回る約束をしてたんだ」

「他の奴も一時帰宅だな?俺はここで寝る。何かあったら起こしてくれ」

 

 

そう言い残しスルガは仮眠室へと消えた

 

 

 

 

 

─翌朝─────

起きたスルガ、両腕と脚に重さと少しの痺れ、柔らかさと良い匂いを感じる

 

 

「・・・なんかこんな事、前もあったな」

 

 

首を倒せばルナとヒノがスルガの腕と脚を抱き枕にして眠っていた。動こうにも動けないし動きたくない・・・

 

 

(機龍~、ソルジャ~、シャルナック~聞こえてる~?)

ソ(どうした?)

シャ(何かありました?)

(動きたいけど幸せ空間を壊したくなーい)

ソ(スルガの惚気だ。捨て置け)

シャ(辛辣っすね。先輩)

ソ(いずれ分かる)

(で?作業進捗どーよ?)

シャ(例の新型LBXはまだまだ掛かりそうです)

ソ(LBXのメンテナンスは終了した。だが全員分のLBXの強化カスタマイズ、この期を逃して良いのか?)

(今は良い。皆がAX-000を希望の星に見てる。今はそっちにリソースが裂かれるからどちらにせよ手が付かないさ)

シャ(それでマスター、今までのデータ読んで後輩が持ってる試作ルミナスシューターの改良設計図書いてみたんすけど)

(どれどれ・・・お?サンキュー!これで取り回しも良くなる。だが重量と強度は?)

ソ(お前が掻っ払ってきた金属を少し拝借する。少し余分に貰って隠してきただろ?)

(あ、バレた?)

シャ(機龍先輩が言ってたです)

(それでソルジャー用の高周波ブレードも用意する積もりなんだわ。適当に震刃コピって後お任せして良い?)

シャ(分かりました~)

(てか機龍は意地でも喋らんのな)

ソ(理由は我々も知らん)

(ほーん・・・ソルジャー、それでタイニーオービット周辺の索敵は?) 

ソ(オリオン・Eとマスターコマンダーが中心に地下搬入路、陸空を哨戒している。現在発光信号は全て届いている。まだ襲撃の気配はない)

(了解、続けてくれ。少しの異常も見逃すなよ?おっと、2人が起きてきそうだ。ついでに時間は?)

ソ(朝7:00過ぎだ)

(ありがと。また後で)

 

 

仮眠室に朝日が射し込んだ。それに瞼をピクリとさせて二人が目を覚ます

 

 

「んんっ・・・あ、おはよースルガ」

「おはよう。スルガ」

「おはよう。二人とも無事で何よりだ。取り敢えず手と足離してくれないか?」

「「やだ」」

 

 

こう二人に否定されてしまうとスルガは強くは出られない。二人共分かって言っているのだろう

 

 

「「んっ///」」

 

 

なので上手く肘を動かし、二人の顎をすうっと撫で上げ、一瞬力が緩んだ時を見計らい腕を二人の中から抜き、逆に背中に手を回して抱き寄せる

 

 

「形勢逆転だな」

「そうかなぁ?」

「僕達もやられてばかりじゃないよ?」

 

 

そう言って二人はスルガにキスをした。頬等ではない、唇同士の紛れもないキスをする

スルガは固まる。二人の顔はほんのり赤い

 

 

「・・・一本取られた」

「二人いるから二本じゃないかな?」

「敗けっぱなしも気に食わないからね」 

「なら俺も反撃と行こうか?」

 

 

まずはルナを顔を引き寄せ口付けた

 

 

「ンムッ?!ムグッ?!・・・ンン///」

 

 

さらに舌で閉じた唇を抜け歯の隙間に捩じ込み口内を蹂躙、ピチャ、ネチャ・・・と淫靡な音が狭い室内に響く

ルナは離れようとしたが後頭部に手を回してそれを阻止

 

一通りルナを骨抜きにしてスルガは満足した。ようやくルナを放す。ルナは驚きと羞恥で完全にオーバーヒートしていた。それをベッドに倒して、軽いキスを落とす。そして、次はヒノを正面から見据える

 

空いた両の手をヒノの顔に伸ばす

 

「あ・・・///」

 

 

頬に手を添えて自分の顔を近付け、ルナにしたことと全く同じことを仕掛けた

 

 

「ん・・・///」

 

 

手を後頭部と腰に手を回す

ルナとは違いヒノは自分からも舌を入れてきた。少し驚いたがやることは変えない

ヒノの舌を弄び、体から力が抜けたのを確認して、軽いキスをしてゆっくりとベッドに寝かし付ける

 

完全に拘束を外すことに成功、二人の頭を数度撫でてから布団から抜け出して関節をぐるぐると回し研究室へと向かった

 

 

 

 

 

 

 

═タイニーオービット社レベル5研究室 ════

現在AX-000、オーレギオンの開発が行われているこの場所はLBXに関連する技術を取るなら世界トップクラスの研究室だ

現在レベル4研究室ではシャルナック、ソルジャーD、機龍がイプシロンの調整とアップデート、そして新武装や改造を施している

 

 

「おはようございます。山野博士」

「おはよう、まだ寝ていてもいいんだぞ?」

「一晩寝れば十分です。進捗はシャルナックから聞いています」

「スルガ、少し聞いてみたいことがある」

「なんでしょう?」

「AX-000の操作ラグ解消に操縦系統にフルリンクシステムの簡易版を積もうと考えている。安全性はどう思う?」

「どう・・・辞めといた方がいいでしょう。コーティングは完成しているとは言えハッキングの危険性は常に付きまといます。人体にどんな影響が出るか」

「そうか、ありがとう。後機龍の絶対零度砲を「駄目です。それだけは絶対に」・・・それはミゼルによる危険性を考えてか?」

「残弾無限のアブソリュート・ゼロがどんな破壊兵器になりえるか分からないわけがありますまい?それにミゼルにアブソリュート・ゼロの設計図が漏れたら・・・考えたくもない悪夢です」

「分かった。君の意見を尊重する」

「ありがとうございます」

 

 

短い会話を交わしてアーマーフレーム、オーレギオンの詳細設計が決定した。スルガの強力な技術は殆ど短期決戦仕様でワンオフ機ならば継戦能力が高い方がいいとスルガが言い原作通りの設計となる

 

 

「スルガ、少し良いか?」

「どしたのレックス?轟雷に何かあった?」 

 

 

スルガは悪戯が成功した子供のように笑う

 

 

「ああ・・・お前、インフェルノモードのデータどっから手に入れた?」

「ああ、それね。ただバーニングモードのデータコピって機龍が改造してたのを流用してみた。奴ら俺の改造見て受けてきたからもう御手の物だな」

 

 

特にシャルナックなんかは完全に技術者だ。ルミナスシューターの改善案を結城と作っていたらしい。今は試作ルミナスシューターを改造しているところだ

 

 

「それは置いておこう。あのワイヤーテイルブレードの具合は中々いいな」

 

 

レックスの轟雷のテイルブレード(イメージは鉄血のガンダムバルバトス)

 

 

「あれ高周波ブレードにも出来るけど、どうする?」

「いや、このままで良い」

「ん。ヨーロッパとA国のゴーストジャック、どうだった?」

「流石に厄介だったな。ベクター自体は数十機で少かったが如何せんゴーストジャックが厄介だった。だが、ベクターの数が意外と少いように思える。何か大きな事のために蓄えてるのかもな」

「この辺のLBXメーカーも制圧された。密偵を放ってはあるが報告がない。多分見付かってやられたよ。八神さん経由で日本政府が建物への電気供給をカットしたけど、発電機とか予備電源はあるだろうから、全く面倒臭い・・・」

「そうか。所でお前のフィアンセ二人はどうした?お前と寝てただろ?」

「二度寝中、悪戯されたから返り討ちにしてやった」

「相変わらずの仲だな」

「さてと、シャルナックは・・・任せて良いか」

 

 

スルガはレベル4研究室に入り、ここに配置しているスルガ製無人機達の元締め、マスターコマンダーにアクセスして配置を確認していた。迎撃戦闘の第一陣はスルガの無人機だ。

並の武装ではベクターに刃が立たないためトリモチランチャーや異常状態誘発グレネードなど妨害アイテムを中心に持たせてある。ハッキング対策のコーティングはされているので(スルガと大空博士のガチ研究により手頃に、更に短時間で出来るようになった。タイニーオービット社の塗装系協力会社にコーティング剤の増産を依頼済み。無論紙だ。いざというときは即刻燃やす手筈になっている)

 

 

「シャルナック、そっちどう?」

シャ(もう終わります。お楽しみに)

「分かったー」

 

 

今度はイプシロンの戦闘データを纏め始める。しかしと言うべきだろう。ミゼルの魔の手はタイニーオービットに迫っているのであった

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