═タイニーオービット社═════
現在進行系で大量のベクターによる侵攻を受けている
だが既にタイニーオービット社ではAX-000を作る傍らシーカーとスルガの主導でミゼルの迎撃作戦が進行している
普通の電源系統とは別にエターナルサイクラーを用いた仮設発電機を用意し社内電源を再度シャットダウンしてもレベル5研究室では作業の継続が可能だ
その時社内ネットワークも落ちるので別のバッテリーと発電機を各所に用意して光ケーブルで仮設の有線ネットワークを構築した
ただの光は改竄もハッキング出来ない
一応廊下から見えない天井回しでの配線となっているので簡単には見つけら無いだろう。施工計画書はもう燃やした
迎撃作戦も立案済み、迎撃戦力もある程度配置して万全の体制でベクターを迎え撃っていた
まず硫黄島の空自基地から異常が発報され日本政府を通じてシーカーに通報を受けた。このタイミングの異常はミゼルによるオーレギオン製作の妨害もしくは奪取と断定
オリオン・Eを派遣し詳細な敵情に探りをいれる
タイニーオービットでは地上地下の索敵を継続しつつ対空迎撃戦闘の用意が進められる。タイニーオービット、外壁に欺瞞用に白い布を被せたウォーリアーOWを多数配置
作戦第一段階、目視距離にベクターが現れた時、ずらりと並べた長距離砲撃可能なオーバードウェポン『ヒュージキャノン』『ヒュージミサイル』でお出迎え。無論弾頭はドングリである
数の限りぶちこまれたオーバードウェポンはベクターの第一波の出鼻を完全に挫いた
続き第二段階、他方向からの侵略に切り替えたベクターに対し次のオーバードウェポン『マルチプルパルス』『ユナランチャー』『ヒュージブレード』を十分引き付けけて順次発動、ノコノコと近付いてきたベクターを粉砕
いくらベクターが頑丈だろうがオーバードウェポンの前には紙同然
第三段階、LBXによる迎撃戦開始
まだ残るであろうオーバードウェポンを小出しにしながら防衛戦、社内掃討と外部迎撃に分けて当たっている←今ココ
スルガはヒノとルナでコンビを組んで内部迎撃に当たっていた三機とイプシロンUC、改造ルミナス・・・シューター?も片手に
シャルナックのが施したルミナスシューターの改造内容、それはマルチギミックサック化だった。エネルギーの照射時間、距離、密度を調整可能にして制限時間や反動はあれど銃剣同様の扱いが出来るようになった。ついでに六基のビットを取り付けると機動砲台となる。尚撃ったら反動でぶっ飛ぶ模様
因みに時間が許さなかったがビットを取り付けて性能をブーストさせる案もあった。完全にオーバードウェポンです本当にありがとうございました
「オラオラオラ!」
「ハァ!」
「セイッ!」
やはり普通に相手にするのには凄く面倒臭い固さ、一纏まりに追い込んでオーバードウェポンやそれに準じる火力を持つK・アーサー、ルミナスシューターで一網打尽にしてはいるが数が多すぎる。お出迎え用のオーバードウェポンは全て尽きている。スルガが想定した以上にベクターの数が多かった
「ちぃっ、こんなことならもっとオーバードウェポン用意しとくんだった」
「これ以上用意する気かい!?」
「こんなに数居るの分かってたなら本気で用意した。しかしこんだけの数、近くで量産体制整えたか。こりゃ生産拠点無力化しないと大規模侵略が繰り返されるぞ・・・今作ってるのが出来次第にカチコミかけるか」
ベクターを一機六基のビットで包囲し震刃の突きと同タイミングで全力射撃させ撃破、直ぐ横ではシャルナックが床に倒しソルジャーが零距離からストームツインガトリングを乱射、いくら固くとも圧倒的な弾数の暴力にベクターが屈し頭と体がさようならしてしまう
ヒノは風王鉄槌でベクターを一ヶ所に追い込みルナはワイヤーで一纏まりに締め上げる。そこにマスブレードを携えた機龍が突貫、圧倒的な暴力で全てを殴り飛ばしまとめて撃破、即座にマスブレードを捨て別のベクターを殴り壊す
「スルガ、この辺のは一旦落ち着いたかも」
「・・・だな。近場の別の群れを襲撃しよう」
三人は移動、別の集団の掃討に向かう
他のメンバーも現在ベクターの掃討中、しかし外のオーバードウェポンはすべて使いきったので後は根気の勝負だ
──────
随分と、あっけなかった。ミゼルは何を思ったのかどうやら大半のベクターを一度にぶつけてきたようでその大半は既にオーバードウェポンで焼き払われていたようだ
オーバードウェポンでの迎撃を予測していなかったのだろうか?確かに攻撃性能特化だが防衛も出来ないことは・・・この話は置いておこう
オーレギオンが完成してバンの手により戦線に出てきた時には社内に侵入したベクターは数は居たが迎撃は十数ヶ所で行われ原作のように驚くような戦果は上げなかった。まあ、そうだろう。原作とはこちらの保有戦力が違う。機龍を始めとしたスルガの強力なLBXや大量のオーバードウェポン
シーカーの実働部隊とレックスを始めとした凄腕プレイヤー達、それが実質的にスルガの手駒となっている
═レベル5研究室═════
オーレギオンの御披露目が行われていた。それに合わせてスルガの警戒心はMaxまで登る。タイニーオービットの屋上ではソルジャーDがスルガとリンクしオーバーロードとオーバーセンスで全力の索敵を行いエクリプス、ミゼルトラウザーが飛来すればウォーリアーOWから多数のサイクルレールガンを即刻撃つ手筈を整えている。絶対に無傷では帰さない。ステルスの皮が剥がれるような火力を叩き付けて短時間でも追跡出来るように仕立て上てやる
「へぇー、これが希望のLBX・・・」
「俺の我王砲も付いてンだな」
「ハンターのスティンガーミサイルも」
「オーディーンの飛行能力も」
「ありとあらゆるLBXの長所を盛り込んだ究極のLBX、オーレギオン」
「究極のLBXねぇ・・・」
キリトだけは何か府に落ちていないようだ。まあ、こいつの性格上分からんでもない。カスタマイズで最強求めてるし、究極のプロトタイプとか嫌いだろ
「スルガ、このLBXと機龍、どっちが強い?」
「うーん・・・全力の瞬間火力と殴り合いなら余裕で機龍(code『G』)、機動力と継戦能力は向こうが上、防御力は・・・オーレギオンだな」
ルナはこれからオーレギオンがどうなるかを視ている。いつでも動ける
そして、その時は・・・来なかった。侵攻から10分経っても20分経ってもミゼルの接近やオーレギオンは暴走は起こらなかったのだ
(・・・何故だ?何故来ない?まさかオーレギオンの入手を諦めた?それとも設計図に仕込まれていた小細工を完全に始末出来ていたのか?)
スルガの思考が空回りを続ける
「スルガ!スルガ!」
「うおっ・・・悪ぃ、ちょっと考え事してた」
「考え事?これからの事かい?」
「いや・・・うん、まあ、そんなところだ。拓也さん、直ぐに準備を整えて日本でベクターに制圧されている場所を奪還もしくは無力化すべきです」
「確かに・・・放って置けば次が来るか」
「・・・スルガ、オーレギオンの事、まだ納得してない?」
「・・・・・・ああ。ミゼルは意地でも破壊か奪還を狙っていたと思っていただけに不気味でな」
「オーレギオンの強さにビビっちまったんじゃねえか?」
「力に屈した・・・それなら良いが更に別の切り札を用意してしまったとしたら」
「・・・運命の逆位置」
仙道がタロットを切った
「仙道ニキ、意味は?」
「この場合だと・・・束の間のチャンス、逆戻り、幸運の後の不幸辺りか?」