ダンボール戦機 絶対零度の闘士   作:超甲形巡洋艦

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エネルギープラント防衛戦

═トキオシティ沖、エネルギープラント═════

山野博士が考案、設計試作した無限機関『エターナルサイクラー』を大型化したものを炉心にしたした新しいエネルギープラント。これが完成、計画通りに建造、運用が始まれば日本のエネルギー事情は大幅に解消、このプラントが上手く動き世界各地に建造されれば世界のエネルギー事情も解決に近付くだろう

 

だがそのプラントにミゼルの魔の手が伸びていた。近くで漁をしていた漁網にベクターが掛かったらしく海上保安庁に通報、そこから日本政府を通じ八神さんに情報が伝わり自分達が出撃、ゴーストジャックされた水中型LBXやベクターの迎撃に当たっている 

 

 

「さてと、もうそこまで来てるか。それならまとめて足止めだ。機龍、コードG第二段階・・・いい加減名前決めるか。リミッター解除。アブソリュート・ゼロ!」

 

 

アタックファンクション

アブソリュート・ゼロ

 

 

白いオーラを纏った機龍がライディングソーサーに外付けされた大容量バッテリーから給電を受けアブソリュート・ゼロを発射した。

プラントはまだ建造中、冷却水とかもまだ無いらしいので遠慮なく東西南北で海を凍らせ氷の中に敵LBX第一集団を封じ込める

 

機龍は続けて他の離れた海面にもアブソリュート・ゼロを撃ち込む。そして周囲は二百メートル程氷に包まれ、このプラントは氷の島に佇む要塞と化す

 

 

「相変わらず出鱈目具合だね」

「でも水中よりもずっと戦いやすくて良いんじゃない?」

「こっから先は氷上戦だ。皆さん、準備は大丈夫ですね?」

「「「万全です。教官」」」

 

スルガは機龍とリンクする一方でCCMからイプシロンUCの操作もする

施設外周にはソルジャー指揮のウォーリアーOWがオーバードウェポンの発射体制を構築中、しかし建造中と言うこともあり致命的な損傷を与えないよう配置しているため一部で少し時間がかかるようだ。ついでに銀龍は施設内部の巡回だ

 

 

「凄い数だね」

「だからといって退けない」

「LBXの倉庫的なとこ襲撃してまるっと手の内にしてここに投入したんだろう。ベクター以外は基本製造時のまま。数が多いだけだ。俺達なら容易に蹴散らせる」

「はい。轟雷の性能なら氷上でもなんのそのです」

「シーカーの三人には俺達のバックアップをメインでお願いします。何かあれば予備の轟雷を出してください」

 

 

かなりの数を氷付けにしたのだがその上で氷上を埋め尽くすほどLBXが居る

スルガとルナ、ヒノ、シーカー隊員三名(轟雷)は施設南の第一防衛線を担当、そして苛烈な迎撃戦が始まった

 

 

「景気づけの空爆だ!喰らいな!」

 

 

上空を飛ぶ三機の操作中継用ライディングソーサーをどうせならと積んだ大量のロケット弾が発射され集団の一部を凪払った。更にシーサーペイントやネレイドが持つランチャー系武器が誘爆、被害を拡大させる

 

 

が、そのロケットの雨をベクター、マッドロブスター、ケートスらが潜り抜けてくる

 

「行くか。ソルジャー、準備出来たら援護砲撃よろしく。援護の指揮は任せる。イプシロンUC、出る!」

「行くよ、ムーン!」

「約束された勝利を!A・アーサー!」

「「「轟雷出撃!」」」

 

A・アーサーが飛行形態に変形、それにムーンが飛び乗り氷上を飛翔、轟雷はキャタピラで走行開始、イプシロンUCはビットとヒュージミサイルを流用した簡易版のVOBに点火し一気に加速、A・アーサーを軽々と越える速度で突き進み集団手前でヒュージミサイルをパージ、集団に突っ込ませベクター諸とも焼き払う

イプシロンUCは速度そのまま震刃を刺突の構えで先頭近くのベクターに強襲、勢いそのままでベクターアックスによる防御ごとベクターの一番頑丈な胸部から背中まで完全に貫いた。その爆発を皮切りにA・アーサーとムーンも最前線に到着

 

東西南北で防衛線を構築、プラント外周ではソルジャーDを中枢とし、オーバードウェポンやロケット弾による支援砲撃体制が構築された

残っているライディングソーサーに大量のグレネード、ロケット弾を搭載させ航空支援に充当(スルガの脳内には対LBX攻撃能力を重視しLBX運搬能力は破棄、操作中継だけに対応した設計図がある。知ってる人はそれをA-10と言う)

取り敢えずこれで多数ベクターが出てきても凪払える

 

全ての方向で前線を少しづつ後退させながら敵を減らしつつ段々と防衛網の密度を上げていく

 

 

═数分後═════

第一防衛線は呆気なく崩壊した。海中に存在してしまったか、作られたか氷のトンネルを通り内部にベクターやらが侵入してきた

 

幸い銀龍と機龍の対処が間に合い事なきを得ていたがオーバードウェポンを大元にした火力支援に氷が耐えられず氷のフィールドはほぼ早々にまともに戦える地形では無くなる

今度は第二防衛線、施設への入り口の防衛だ。LBXがそこに集中する分戦闘はより激しく、苛烈を極める。

スルガは東側の防衛をしていたジン、アミ、アスカ、シーカー隊員三名らと合流、計12名で迎撃再開

 

 

「レッツゴー!ワータイガー!」

 

 

スルガが提供した材料や技術が古城タケルの手によりカスタマイズされ形となったワータイガー、全ての性能がヴァンパイアキャットを上回る

猫や虎のような俊敏な動きを目指し足周りを強化、トリプルヘッドスピアーも強度を上げられている。今までならベクターを全力で突いても槍が欠けてしまうが今度はそうは行かない

貫くまでは至らぬとも一突一突で確実なダメージを与える

 

 

「ソルジャーが削ってるとは言え数が多いな。こりゃ時間の問題だぞ」

「・・・さっきからベクターの割合が増えている気がするな」

「つまり、消耗させたとこで本命群を投入か。守りきれるか怪しいね」

「守りきらなきゃいけないんだ。どんなに困難な戦いでも退いてはけない」

「どうしたソル・・・オーレギオンが来てる?!」

 

そしてオーバーロードが突然発動し一秒未満の映像が頭に焼き付く

 

 

「伏せろ!」

 

 

スルガは隣ルナとヒノの頭を掴んで身を屈め、ジンとアミは言葉に素早く反応、アスカはシーカー隊員の一人に頭を押さえられる

 

その少し後、12人の頭上を破壊光線が通過した

 

 

『へぇ?今のに気付かれたんだ』

「やっとお出ましか。ミゼル!」

 

 

我王砲でこちらを狙った後、オーレギオンが姿を表す

 

 

(済まん。機龍こっちこれるか?)

(・・・)

(機龍の方も手一杯だ。俺が向かおう)

(頼んだ。こいつは全力で相手しないとヤバい)

 

「いきなり殺しにくるとは、手段を選ぶのを辞めたか?」

『少なくとも君は僕のパーフェクトワールドの癌になる。なら早めの切除をするだけだ』

「なら癌細胞らしく体の主を食らい付くして殺しきってやるよ!」

「ルナ!これを!」

「分かった!」

 

ムーンが聖剣を手にし、A・アーサーが聖槍を持つ

 

オーレギオンがイプシロンに向けて突撃してくる

スルガはオーバーロードを発動させビットを呼び戻し14基全てでオーレギオンにレーザーガンを発射

しかしその程度ではオーレギオンは止まらない。すぐさまルミナスシューターを持ちビットをマウント、発射反動の軽減をさせる

 

 

「聖剣・・・抜刀、」

「聖槍・・・抜錨、」

 

「エクスッ・・・カリバァァァー!」

「ロンゴォ・・・ミニアドォ!」

 

 

アタックファンクション

エクスカリバー

 

アタックファンクション

ロンゴミニアド

 

 

光の奔流と織り込まれた光の槍が、そしてイプシロンが火力重視でルミナスシューターを発射、聖剣と聖槍の威力は溜めが短く少し弱いが、だとしてもイフリートだろうがゼウスだろうがどれでもまともに喰らえば一撃で戦闘不能になる威力を持つ

そして、光がオーレギオンを、直線上に居た全てのLBXを飲み込んだ

 

 

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