ダンボール戦機 絶対零度の闘士   作:超甲形巡洋艦

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激闘 エネルギープラント

═最終防衛ライン═════

道すがらレックスが入れ替わりスルガと機龍が最終防衛ラインに到着した・・・が、既にイカロス・フォースとヴァルキュリアが大破レベルの傷を受け戦闘能力喪失、残った郷田や合流してきたユウヤ達はベクターへの対処で手一杯だった

 

 

「おいおいミゼル、喧嘩売ってきたなら最期まで付き合えよ」

『君以外がこんな状態で軽口叩ける余裕が本当にあるのかい?』

「スルガ!大丈夫だったの?!」

「煽ってレックスと返り討ちにしたら逃げよったわ。機龍もほぼ弾撃ち尽くしてるけど・・・いいハンデだろ」

シャ(スルガさん!新しいLBXがもう少しで送り届けれます)

(なる早で頼む。機龍、時間稼ぎだ)

「行くぞ。CODE`G`だ。人間が持つ闘争の可能性を奴に叩き込んでやる」

 

スルガの目が双眸が大きく開かれ、体から蒸気を沸き立たせる。機龍は黒、白、黒と変化、背鰭を青く炎のように煌めかせる

 

 

グォォァァァァァァ!グォォォォォゥン! 

 

 

「あの時の機龍じゃない。少し体格が違う?」

「なんかこう、どっしりしてる」

 

 

オーレギオンがほぼ瞬間移動に等しい速度で距離を詰めてくるがカウンターでタックルをかます

 

そして、青い火炎のような熱線を吐いた。オーレギオンは飛行形態で回避するがスルガは施設など知ったことかと熱線でそのまま追尾、操作コンソールや壁、ケーブルを焼き切る

 

スルガはどうせまだ炉は稼働してない。建物もちょっと焦げるくらいだろ。なんかあったらミゼルの仕業にしとけばバレねえだろ(既にコンソール類は大破し使用不能)と言う思考をしていた

 

 

アタックファンクション

JETストライカー

 

 

機龍の熱線放射を避けながらオーレギオンは旋回、機首にエネルギーを纏い突っ込んできた

オーレギオンは熱線と衝突、真っ正面から突っ込むことを選ぶ。膨大なエネルギーの衝突に両者は拮抗

更に全方位から大量のベクターが動かない機龍に殺到、バンのフォローも間に合わない。熱線の狙いを変えてベクター共をその熱量で次々撃破、突っ込んでくるオーレギオンはその剛力で受け止めた

推力勝負で拮抗、足を床にめり込ませ押し返す。が、オーレギオンは突然飛行形態を解除する

 

アタックファンクション

スティンガーミサイル

 

そして同時にレギオンランスで突きを放つ。音を置き去りにする速度に槍の穂先を受け止める。しかし次のスティンガーミサイルが襲いかかってきたが直撃寸前で体を高速で一回転させオーレギオンを尻尾で打ち飛ばしミサイルの破壊力を逃がす

 

仮称CODE`G`第3形態の黒いオーラはエネルギーを喰らい溜め込み、膨張する性質がスルガにより確認された

その能力が覚醒したのがパラダイスでのキングギドラ戦。スルガと共に死に体だった機龍とスルガの生への渇望と闘争本能が共鳴した結果、引力光線の膨大なエネルギーを喰らい尽くし、あの場のLBXからエネルギーを託されあの土壇場で進化したのだ

だが実弾や実体剣など物理的接触では喰えないらしい

故にスティンガーミサイルの直撃は痛い

 

 

『なかなかやるね』

「そっちこそ。ベクターじゃとっくの昔に塵屑だぜ?」

 

 

そう言い機龍とオーレギオンは施設を更に破壊しながら激戦を繰り広げる。機龍は黒いオーラに守られ満身創痍ではあるが戦闘可能

オーレギオンは機体の各所に熱線を浴び中破と言った所だ

 

そして、時は来る

 

 

 

─海上──────

冬でも、北海道近海でもない場所にどこかから流れてきた氷が浮かぶ。その海上を音より早くでシャルナックとアキレスD9がライディングソーサー(VOB2セットを無理矢理装備した急増品)で駆ける。さながら流れ星、あっと言う間にエネルギープラントが見えてきた。

 

 

(スルガさん!アキレスD9が現着します!俺も一緒です!)

(りょーかい!ソルジャー!お前今どこだ?)

(最終防衛ラインだ。全員そこに集合している。挟撃するか?)

(ここでオーレギオンを仕留めれるなら仕留めきるぞ)

 

 

シャルナックはライディングソーサーで一直線にミゼルと機龍が喧嘩をしている場所に、オーレギオンに向けて一直線に突っ込む

 

その直前に機龍、シャルナック、アキレスD9は離脱、アキレスD9を自立操作で最終防衛ラインへ送り出す

 

突っ込んだライデンソーサーはオーレギオンの至近距離で爆発炎上、直ぐにVOBの燃料に引火し更なる大爆発を起こしオーレギオンを炎と煙で覆い尽くす。オーレギオンも直ぐに爆心地から逃れようとしたが右腕付け根にシャルナックから4基のソードビットが突き立てられた

更に機龍が急接近、オーバーセンスとオーバーロードの第六感を駆使し細かい場所を特定、尻尾でぶん殴って爆煙の中に打ち返し熱線で追撃する

 

 

「どうだ?」

 

 

風で煙が流れると、そこにオーレギオンは居ない

 

 

「また逃げた・・・ッ!バン!」

 

 

自分の視界に意識を移すとオーレギオンがここに戻ってきているのが見えた。直ぐに機龍らを呼び戻すがオーレギオンとレギオンランスがスルガの目の前に迫る写真が脳に焼き付いた。が、写真の通りには行かなかった

 

 

「スルガ!」

 

 

最終防衛に殺到するベクターを全て切り伏せたアキレスD9がオーレギオンにバトルを挑む

 

「悪い。助かった。機龍も満身創痍だ。そいつの相手任せたぞ」

「任せて。行くぞ!アキレスD9!」

 

 

オートクレールとデュランダルの二振りから繰り出される美しく激しい剣撃がオーレギオンの装甲を確かな傷を多数残す。その後ろでは機龍がベクター共相手に熱線を吐き、取り逃がしはムーン、A・アーサーが逃がさない

 

 

「ッ!?・・・何が来る?」

 

 

今度焼き付くのはここに黒い塊が突っ込んでくる写真が焼き付く。シャルナックとオーバーセンス状態で外を視ると赤い軌跡が真っ直ぐにここへ延びてきていた

 

 

(何だこれ・・・ミサイル?)

 

 

機龍が海の方に向く。尻尾の先から顔の後にかけて背鰭を光らせ、短絡したようにパッと消える。それを繰り返す度に発光の頻度は高くなり、エネルギーは圧縮される

 

そして、スルガの目視距離に入った

 

(いや、タイニーオービットにカチコミ掛けてきた小型機か?)

 

 

そして溜め込まれたエネルギーは放たれた。青い火炎が蒼空に向けて一直線に伸びる。赤い軌跡が変則的に変化、小型機が回避行動をしているらしい。だが依然としてこちらに向かってくる

 

「墜ちろカトンボ」

 

全員が見える距離に近付いた。右へ左へ避けるが一瞬だけ直撃、目に見えてパフォーマンスが悪くなり直ぐに直撃、主翼を片方吹き飛ばし撃墜した

 

「いよっし・・・んー?まだなんかある?」

 

小型機から別の線が伸びる。そしてそのミサイルは分裂した軌跡を描いていた

 

「多弾頭ミサイル?ヤバイ!」

 

真っ直ぐ突っ込んでくるミサイルを落とすのは簡単だったが熱線の直撃寸前でミサイルは分裂、熱線で凪払うが全ては撃墜出来ない

 

「マジか!ちょっとベクター任せた」

 

シャルナック搭載の4基、イプシロンUC搭載の14基のビットが飛び出し一人と三機が操作、ミサイルに対してシールドビットが薄く広いシールドを六組形成、それにぶつけて起爆させる。が、上空に突然大きな影が現れる

 

 

「エクリプス!?」

『この施設を無力化する目的はもう達成した。最も君らのお陰だけどね』

 

 

突然ミゼルトラウザーが飛来した。アキレスD9の隙を付いてオーレギオンが離脱を狙う

 

『おっと、いいのかい?あの中にはセト50があるんだけど』

「チッ、今度はお前のbitを全て0で埋めてやるよ。バン、ここは互いの引き際だ」

「・・・分かった」

 

 

ミゼルトラウザーがエクリプスへと姿を変えて飛び去り、この場で撃破されていないベクターは動きを止める。脅威が完全に去ったことを確認して機龍も黒いオーラを霧散させた

 

「防衛は成功、だけどやり過ぎちまったなぁ」

 

スルガは見える限り施設を見渡す。熱線で焼ききった配線やコンソール、ここから見えないところで。大小いくつも壊れたところがあるだろうまあ致命的な物はスルガと機龍がやった

 

「さてと、言い訳考えとこ」

「改めてみると手酷くやったね~」

 

なんにせよ一度タイニーオービットに

帰還しよう

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