ダンボール戦機 絶対零度の闘士   作:超甲形巡洋艦

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トキオシティ総力戦

═トキオシティ防衛戦════

スルガはあの後にオーバードウェポンを配ると言う蛮行に走る。街中のビルの屋上から時折緑の花が開花、枯れ際に大量の黒煙を残したり巨体の爆炎を出現させたりとベクターを木っ端微塵もしくは蒸発させているようだ

 

町中にはキラードロイドも放たれていたようだがルミナスシューターやオーバードウェポンを始めとする火力と数の暴力には敵わない

 

 

═タイニーオービット社頂上════

そこに立つのは三式機龍、数本のケーブルが刺さっており、その先にはアキレスD9、オーディーンMARK Ⅱ、イプシロンΔ零向けの試作エターナルサイクラーが直列に十基ちょいが繋がった物が二基並列接続されている。そして各地向けにオーバードウェポンを放出しタイニーオービットにはそこまでの数はない。だが、ここには奴が居る

 

 

「さ、CODE"G"。仮称第三段階、頼んだぜ、機龍」

 

 

機龍が黒いオーラと紫電を背鰭に纏い口元で紫電のリングを3つ作り出し、熱線を放つ

無限機関エターナルサイクラー、それも希望のLBXに搭載予定だった高出力化試作魔改造品から繰り出される莫大なエネルギーを黒いオーラが熱線のエネルギーに変換しつづけ、余波でベクターを焼き切れるほどの高熱と驚異の射程を発揮、熱線の色も紫色に染まる

 

それがスルガのオーバーセンスにより高い精度で支援され空中のベクターを焼き始めた

 

 

═タイニーオービット社内部═════

 

機龍が迎撃している間リンクの片手間で作業を続ける。スルガはクリスターイングラムと神谷重工から出向してきた技術者経由でとあるLBXを緊急で大量に発注を取り付け中だった。無論やることはこれだけではない。この前にもかなりの数の処理を平行していた

 

 

「少なくとも1000台の無人LBXを管制に必要なんです。最低でも110体ずつ欲言うと150体通信と指令処理で2機で1機の運用を想定してます。」

「成る程・・・具体案は?」

「確かに、今から設計して間に合うか」

「それなら過去に自分が設計したLBXの簡易版を提案させてもらいます」

 

 

現在発注しているのはスルガが作った無人機群の中核であるオリオン・Eとマスターコマンダーの能力を更に特化させいくつかの機能を廃した簡易版の設計をソルジャーに委託していた

 

「電子戦及び通信中継用のオリオン・AWCSと細かい指令をするフロントコマンドです。これには色々用途が見込めるので、これを撃墜時の予備含めて150づつ、行けますか?」 

 

技術者の顔が強張る

 

「分かった。上層部を説得しよう。奪還してくれたのは君の仲間達だ。我が社の威信を掛けても必ず用意する」

「用意したいが・・・今は家にLBXの生産ラインが無い、奪還してから再稼働でも100に届くかどうか」

「それなら、我が社・・・サイバーランスのラインを使ってください。あなた方程の生産能力は無いですが150なら・・・スルガ君、家から提供できるLBX、減るが大丈夫か?」

「大丈夫です。少し余裕は作ってるので補填は効かせます」

「分かった。神谷重工の方とそのフロントコマンドの設計図、貰っていって良いかい?」

「はい。神谷重工の会長には俺の名前をお出しください。ちょっと縁があるので快く引き受けてくれると思います。後制御プログラムはこいつを」

「分かった。行きましょう」

 

サイバーランスの西原と神谷重工の技術者が話を通しに退室する

 

「完成次第空輸するよ。必ず君に届ける」

「お願いします」

 

オリオン・AWCSの設計図と制御プログラムを渡して話を付けにクリスターイングラムの技術者も退室した

 

「よし。最低限はこれでOK、次は」

 

CCMから財前総理に直接電話を掛ける

 

『もしもし、度々すいません、河白です』

『スルガ君か。どうした?何かあったのか?』

『トキオシティにあるスパーコンピューターを借りる事になりそうでして、根回しをお願い出来ないかと』

『分かった。必要なら手を回しておこう。他に何かあるか?』

『今はこれだけです。何かあったら連絡させてもらいます』

『ああ。何でも頼りにしてくれ』

 

「こっちはこれでいい。ドームは山野博士に任せて・・・あとは護衛のLBX・・・はバンとヒロに丸投げしよ。全体システムの構築は・・・ソルジャー委託か。無人機の管制プログラムはシャルナック任せ・・・よし、出るか」

 

イプシロンUCを持ち、正面玄関から外に出る。ここでルナ、ヒノ、シーカー実働部隊、そしてスルガの無人機達が防衛戦をしていた

 

「あ、スルガ遅かったじゃん」

「準備はすんだのかい?」

「後は奴らに任せていい。行くぜベクター共!」

 

 

近くを飛び回りながらベクターに空中戦を仕掛けるスティレットに当てないようイプシロンUCの挨拶代わりのルミナスシューターで三枚抜き、近付いてきたベクターに震刃抜刀、首を斬り落とす

そしてビットを背中からソード三振を展開し集中攻撃、一機一機確実に仕留める

 

「ここにはあんまり寄ってきてない?」

「多分機龍が上であんなことしてるからだ。侵攻経路がほぼ陸路に限定されるから町中のLBXプレイヤーからの迎撃も受ける。機龍のエネルギーはほぼ無尽蔵、ここを落とすのはしんどいぞ?」

 

上では機龍の熱線が二本に増えている。尻尾からも熱線を放ってるらしい

そして機龍視点でVOBのようなユニットを背負ったベクターが超速で侵入を試みているが機龍は逃がさず全て撃墜している

 

 

「教官、フォローお願いします!」

「よっと、完成品のルミナスシューター、使いやすいみたいだな」

 

 

轟雷が持つFCSと高い反動吸収能力がルミナスシューターと良く噛み合うようだ

ビットを更に二基差し向けてベクターの攻撃を妨害、留めに魔改造ルミナスシューターでベクターを撃破

 

「滑腔砲は遠距離じゃベクターに通じない。至近距離から徹甲弾を顔に撃ち込め。運動エネルギーで首関節はもぎ吹き飛ばせる」

「了解」

 

轟雷4機はルミナスシューターと滑腔砲の組み合わせと手持ちのM.S.G.フリースタイルガンを組み合わせ空中で戦闘するスティレットの援護、ハンター改はハンターライフル魔改はルミナスシューターのように貫通は狙えないが撃破までなら十分な威力を秘めていた。各々の装填時間の隙間を上手く埋めて立ち回り、スティレットはハンドガトリングの至近距離掃射で撃破

戦闘は続く。弾薬はブルド改支援型から供給を受けながら継戦、損傷を受けたフレームアームズは予備機に交換し、徐々にベクターの数が減っていく

 

 

「結構・・・キツかったね」

「もう少し来るぞ。まだ気ぃ抜くなよ」

『スルガ、エンジェルスターと神谷重工本社のメインシステムを奪還したらしい。戦いの局面も変わってきたぞ』

「了解、後は殲滅戦・・・それは最初からか。卓也さん、各地のベクターはどうです?」

『順調に倒されているようだ』

「・・・呆気なさすぎる。そろそろ次が来ますよ」

 

 

スルガは空を見る。既にオリオン・Eからの情報ではベクターの増援は止まっているのが確認された

つまり、エクリプスが近付いてきている可能性が高い

原作通りのオーレギオンならば希望三機で確実に仕留められる。どう言う形か予想も付かないが更に強くなってる事だけは確実だし機龍も全力を出さなければ倒せないかもしれない

 

エクリプス・・・ミゼルトラウザー攻略作戦の方も立a

 

 

「おいでなすったか」

 

 

同時にオリオン・Eから巨大飛行体検知のアラートが全員に通達された。それと同時にスルガと機龍が深くリンク、攻撃態勢を取り背鰭に大量の赤い電撃を一層熱線のチャージを開始する

 

そして、スルガが音の方を機龍経由で確認すると黒い鳥が空中でミゼルトラウザーに変形、完全に変形を済ますとミゼルトラウザーは手に持った槍を地面に投擲する。だが機龍が赤く染めた熱線を吐いた

 

巨大な槍と細い熱線の衝突、しかし槍は大きすぎた。空中での威力減衰で特殊合金を焼き切る程度で内部加害は叶わなず槍は地面に突き刺さり・・・とんでもない轟音とともに馬鹿げた地震と衝撃波を発し半径2kmの巨大なクレーターを作り、半径5kmを廃墟と化させた

 

 

「おいおい、まじかよ」

「街が・・・一瞬で」

「あれが、セト50」

「いや、違う。あれはセト50の最小威力ですらない別の衝撃波だ。裏を返せばそれだけであの威力、連発されればひとたまりもない・・・あとに残るのは不毛の土地だけだ」

 

 

そしてスルガのCCMに、いや街中のありとあらゆるモニターが青か緑か、輝くオーレギオン、ミゼルオーレギオンの顔を映し出す

 

 

『全人類に告ぐ。僕に降伏せよ。24時間・・・24時間だけ待ってあげる。それがキミたちにあげる最後の猶予だ。ただし、時間内に降伏しなかった場合、地球を強制的にリセットする。勿論人間も一緒にね。言っておくけどミゼルトラウザーに攻撃を仕掛けられないのは分かっているよね?この中にはセト50が搭載されている。妙なことをすれば、全てが一瞬で消滅する・・・』

 

 

「あらら。好き勝手言ってくれるねぇ・・・おいミゼル、聞こえてんだろ?少しは強くなってるようじゃねか・・・で?そのオーレギオン、大方お前、フルリンクシステムと同じような事したな?」

『へぇ、分かっちゃうんだ』

『そう・・・このLBXは僕自身、ミゼルオーレギオンさ・・・人類の懸命な判断に期待するよ。ああ、一つ言っておくけど僕が求めるのは人類全体の降伏、一部の離反は認めないから』

 

 

 

言いたいことを言いたいだけ言って帰って行った

 

 

 

「拓也さん、怪我人は?」

『分からない。あの辺りは早期にベクターに抑えられて人は完全に避難したはずだがあの衝撃波だ。』

「財前総理に怪我人収容の手回しお願いします」

 

そしてこの状況でスルガは静かに笑う

 

「ハハ、想定通りだ」

 

 

 

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