ダンボール戦機 絶対零度の闘士   作:超甲形巡洋艦

148 / 162
爆発オチなんてサイテー!

====ミゼルトラウザー司令部=======

 

光を失った結晶や砕けた結晶、大破し爆散したミゼルオーレギオンが散乱し暗くなった司令部

Dエッグが解除され再び姿を見せる四人、スルガはセト50を一瞥し特に何も起きていない事に安堵する。そしてスルガは一切ブレずに破壊したオーレギオンの破片を漁ろうとする

 

「君は相変わらずだね。僕がまだ動けるとは思わないのかい?」

「別に、その状態なら俺の破壊が速い。気にする必要も無い事柄だ」

「ミゼル・・・」

「それにしても、完全が不完全に負けるなんてね、」

「進化を続けられてりゃ追い付かれるのは当然だ。完璧が100なら進化は101以上を追い求める事だからな」

「不完全だから進化する、か・・・ふっ、まぁ好きにしなよ」

 

そう言い残し、ミゼルは糸が切れた操り人形の用に倒れ込んだ。念の為スルガが確認するが、完全に動きを止めている

 

「ミゼル事変もようやく収束か…ん?」

 

ミゼルの服の内に光を失った緑色の宝石?が埋め込まれていた。何故か簡単に取り外れる

 

(・・・ま、形見程度に持っててやるか)

 

そう思い、ポケットへと入れる。なぜこんなものを回収したのか、まあ、あからさまに怪しいものだしと言い聞かせ本当の理由など自分では分からぬままに。その流れで他の物を拾い始めた

 

 

「父さん、俺達やったよ!ミゼルに勝ったんだ!」

『皆、よくやってくれた。こっちでも戦線全体でベクターとその他LBXの機能停止を確認した』

「うん。分かった。これから戻るよ」

 

その時だった。司令部に激震が走る

 

「今度は何!?」

 

ランが叫ぶ。さすがのスルガも戦果漁りを辞めた。壁の一部が、崩れ始めている

 

(機龍、ソルジャー、アブソリュートゼロいけるか?)

(オススメしない。エネルギー不足で凍らせ始めたら中途半端な゙その変化で起爆、四人とも死にかねんぞ)

(・・・)

(了解、機龍も同意見ね)

 

「スルガ!大変だ!ここが崩れる!」

「ああ。電話位聞こえてる。もっとやばいのは、」

 

セト50が赤く点滅をはじめ、空中に5:00:00のカウントが投影され、数字が減っていく

 

「あと五分、機龍はあんま動けん。逃げるぞ!」

 

が、入ってきた入り口は大きな瓦礫で塞がれていた

 

「考えてる暇なんて無い!蹴破る!」

「手伝うぜっ!」

 

ランと二人同時に瓦礫を蹴り込む。隙間が開いた。すかさずバンがそのへんの細長い瓦礫を隙間に入れ、穴を広げる

 

「ソルジャー!イカロスゼロで先行してくれ。近くの出口を見つけろ。最悪どこでもいい!」

 

イカロスゼロが飛び立つ。元の機体構造とさっき歩いてきた道、光度の変化を頼りにイカロスゼロが外を探す

 

「持ってて良かったDキューブ梯子」

「それまだあったんだ」

 

高い段差を降りて更に外を目指す。そしてイカロスゼロがストップ、到底人間には飛び越えられない高さの谷

 

「・・・この高さじゃ」

「諦めるな!皆のところへ帰るんだ!」

 

ソルジャーが震刃を投擲天井に伸びている長く太いケーブルを切断する、何本か目の前に垂れてくる

 

「ナイスソルジャー!」

「ヒロ、ラン、スルガ、行くよ!」

「流石に分散しよう。ヒロはバンに引っ付くか?」

「ならあたしはスルガに」

「了解、絶対離すなよ!」

「ヒロ、準備は良いか?」

「ハイ!心の準備も万全です!」

 

バンとスルガがケーブルを掴み、助走を付け、空中へ躍り出る。もう少しで対岸、という時に、勢いが足りない

 

「やっべ!機龍!」

 

スルガから機龍、ランからヴァルキュリアが飛び出し二組の背を押し、対岸へと押し込み、あとは跳ぶ

そして、着地

 

「結構危なかったな。フォローサンキュ。しっかしお前思ったより筋肉付いてんだな。結構重「セイッ!」

 

スルガの腹にランの肘が突き刺さる。思わず膝を付く・・・暇は無い

 

(スルガ!見つけたぞ!だが・・・)

(どした?高いのか?)

(ああ。どう考えても飛び降りて無事で居れる高さじゃないぞ)

(場所捕捉しました!そこから一直線に飛び出して!)

(マジで?)

(知ってんでしょ!)

 

「ソルジャーが出口見つけた!この先、行くぞ!」

「ハイっ!」

 

走り出す。だんだんと光は強くなり、この曲がり角の先

そして、太陽光が四人を照らす。しかし場所はミゼルトラウザーの胸部、膝を付いているとはいえ飛び降りるには明らかに高すぎる

 

「爆発まで後20秒ってところか」

「そんな、ここまで来て・・・」

「シャルナックから連絡だ。信じて飛び出せだとさ。俺は飛ぶ。また2人と歩むためにも」

「俺も行くよ。皆を信じる」

 

ランとヒロも覚悟を決めたらしい

 

「行こう!」

 

バンが前に立つ。機龍の視界を通じてこっちに急行してくるLBXを捉えた。そして、この事件の幕引き、この爆発で失われるオーバーテクノロジー群を振り返り叫ぶ

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「爆発オチなんてサイテー!」

 

 

  全てがが真っ白に包まれる──────

 

 

 




ミゼル事件終結、セト50というメガトン爆弾でのオチ
意外と悪く無いもんですねぇ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。