ダンボール戦機 絶対零度の闘士   作:超甲形巡洋艦

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はい。スルガのミゼレムに関する知識はシーズン1、ブラックセイバーで止まっています。それに歴史の歯車は別の回り方を始めているので既に原作知識は参考にしかならず、ある意味ではここからがスルガの本領発揮です



猫の尋問&バンの近況

─アテナス基地────

首輪を付けられることを選んだピンクの猫、逃げ出そうとしたため隊長のズボンのベルトで首輪をされ縄を付けられて逃走を封じられた。哀れである。今はぺたんと耳を倒して意気消沈である

 

 

「んじゃコイツ縛り上げたし、こっちの自己紹介しちまうぜ。んじゃ各々どうぞ〜」

「はい。コードネーム、轟雷です。得意なのは陸上戦、これからよろしくお願いします」

「スティレットよ。空中戦は任せなさい!」

「迅雷だ。私の戦い方はクノイチに似る。お互い切磋琢磨していこう」

「もう一人居るんだがそいつは山野親子の護衛兼開発協力してる。後事務員か。こっちは会うことがありゃ紹介するよ」

「それと私達で独立混成部隊FrameArmorさ」

「轟雷、迅雷、スティレットだね。アカシリョウゾウだ。よろしく頼むよ」

「アレ?3人のそれLBCSなのら?」

「言われりゃ確かに、防衛隊でも、そんなLBXも見た覚え無いしな」

 

 

装甲娘の勘と言うべきものか、ジョーカーが違和感を覚えたらしい。まあ、それもそうだろう。まだ着替えてないし

 

 

「ああ、こいつらのLBCS、元はLBXじゃ無いんだ。その特異性が出ててな。詳しい事は機密ってことで納得してくれると助かる」(あれ?もしかして小奴らが人間じゃない事言ってないのか?・・・おもろいから黙っとこw)

 

「フレームアーマー?防衛隊でも噂すら聞いたことありませんが、一応民間の組織の名前も一通り記憶してます。貴方達は一体」

「まあ、そこは追々な。今のお前らが踏み込むにはちと早い。なに、条件が揃えば教えるさ」

「なんだそりゃ?」

「そりゃあ、一般向けに公表されてるミゼル事変やディテクター事件の情報は一握り程度、それにプロパガンダも混ざってる。俺らの正確な所属を明かすだけでその真偽やら分かる新情報は多いのさ」

 

 

そう言いケタケタ笑う。取り敢えず当分は話す気が無いということだ。そして実力は信頼していると付け足した

 

 

「あ、アカシ、俺が言ってたからって口滑らすなよ?漏らされた情報によっては・・・な?」

「ああ。機密の扱いは元防衛隊員として弁えてるよ」

「前から思ってたけどこの人本当に世界を守った英雄なんだよね?」

「何かの雑誌でやり方が堅気のソレじゃねえとか言われてたな。そういや」

「俺はレジェンドメンバーの裏工作やらの担当だ。功績がデカいから捕まってないに過ぎん。表に出てんのは大体他の面子が正面立ってる成果よ。さっ、自己紹介は終わった。おい猫!お前の正体、キリキリ吐いてもらおうか。逃げようとするなよ?人はともかく、ソルジャーの追跡は振り切れんだろう?」

 

ソルジャーがスルガの肩からクサナギの切っ先を向ける

 

「うにゅぅぅぅ・・・うちはシータって言うにゃ」

「シータ・・・担当直入に聞く。お前は何者、何猫だ?俺たちの敵か味方か、それとも中立か?」

「こんな事されたし〜敵にな!一応、一応!味方にゃ」ソルジャー無言で電磁機関銃構え

「ナイス牽制だソルジャー。で、軽くお前の体を調べさせて貰ったが、お前は生物ではなく猫型アンドロイド・・・だが使用技術の一部オメガダインっぽい、ミゼルとよく似た技術が確認された。お前、ミゼレムの関係猫だろ?」

 

海道義光を透視したカメラで確認した情報を元に、面倒なので一気に鎌をかけ、核心に近づいて行く

 

「にゃ!?」

「図星だな?」

(うわー、恐ろしー)

(時々思ってたが、やっぱ怖ぇー)

(猫にも容赦も手加減も無い。それどころか少し殺気を感じますね)

 

「俺達にはお前が味方だと言う確信は無い。勘違いや無知はしゃーないが、明確な嘘は看破すると思え」

「わ、分かったにゃ。お前、紫と黒の猫、ミューは知ってるにゃ?」

「ミュー?紫と黒の猫の噂は聞いたことがある。そいつと接触した装甲娘の成り損ないが姿を消していると」

「スルガ、言葉を選んで」

 

その言葉とルナからチョップが振り降ろされる

 

「アデっ、まあ、つまること誘拐か勧誘か・・・それとも無力化か?」

「殆どは勧誘にゃ。話を戻すけどウチとミューは元々は同一の存在だったのにゃ」

「で?」

「ウチはミゼルと言うウイルスプログラム、その善意の部分にゃ」

「善意ぃ?あいつに善意なんてあったのか?」

「ウチも全体リソースの5%程の存在にゃ」

「・・・お前、プログラムのコアは何処にある?」

「クロノスセイバー社のメインサーバーにゃ」

 

 

スルガの表情冷たく殺意の籠もった目に一変、同時にソルジャーが電磁機関銃の引き金に指をかける

 

 

「よしソルジャー撃て」

「まてまて!判断が早すぎないか!?」

「いや今直ぐ壊す。こいつのコアがクロノスセイバーに、ミゼレムの総本山にあるならこいつは良い諜報道具にされてる可能性が高い。例えプロテクトかけてようがたった5%のリソースならそんなもん気付かせず突破できる。クソッミゼル由来って時点でその可能性に行き着くべきだった」

「スルガ、逆に元が同じと言うことは向こうの情報もある程度得られる可能性が高いんじゃないか?」

「・・・いや、それでも損得が釣り合わん。こっちの情報筒抜け、偽情報掴まされるとかやられたらたまったもんじゃない」

「分かった。じゃあアテナスでキッチリ管理と監視をしておく。ネットワーク機器には近づけない。これでどうだ?」

「気は乗らないが分かった。それならまあ・・・いいだろう。処遇は任せる。放し飼いでも構わんが首輪だけは付けとけよ」

「コレが、世界を守った英雄の一人なの?」

 

イチゴ、レッドリボンがそんな言葉を漏らす。バンやヒロなどがメディア露出が多かったためやはり世間的には正義の味方と言うイメージを持たれる

 

「うーん、こればっかりは何度もミゼルと事を構えたから来る危機感だ。壊すのはどうかと思うけど僕もあまり自由を与えると不味いとは思うし」

「私もヒノちゃんと同意見かな。その気になればシータをつかわずに色んな情報集めてきそうだけど」

「まあ、それもそうか。お前ら、こいつウチの拠点の近くに居ても入れるなよ?」

「そういう事なら、分かりました」

「わかったわ」

「うむ。了解した」

「頼むぜー。さてと、そろそろ夜も深い。俺達はここで御暇する。外のヒドラは鹵獲がバレて不本意ながら防衛隊に渡す事になっちまった。明日にでも取りに来るだろうよ」

 

 

やっぱバラして少しづつ掻っ払うしか無いかーと呟きながらスルガはやはり扉を瞬時にハッキングし開錠、これからの指標を定めていた

 

取り敢えずミゼレムの掃討を続ける。ミゼルとの共同調査でミゼレムの裏にはほぼ確実にワールドセイバーが居るのも割れた。後はこんなことをしでかした目的を確定させる

 

LBX烈伝にてオーバーロード関連でWARSを荒らしたりヒロを誘拐した前科があるのでセレディはそっちに動いてるとしてパリで暴れたリフィルスは確実にオーバーセンスに目を付けてる。まあ、何かしらしてくるだろう。ただ一応オーバーセンスに関しては俺だけに執着する理由はない

ただ一つ問題、河白スルガはオーバーセンスと多分オーバーロードを併発している。両方から狙われても何らおかしくない。何なら共同戦線張られると死ぬ程面倒くさい

 

奴らはミゼレムを世界征服の道具だと捉えているか、ただ世界を荒らして本行動起こす前座と考えているか、どちにせよ殴り倒して表に出して捻り潰すのみ

 

そして帰り、FA轟雷の中に搭乗中

 

「スルガ、もうこの事件の裏、何か見えてんじゃないの?」

「ん?どしたルナ」

「僕も何となくミゼレムがミゼルじゃ無いのは分かるよ。うまくは説明出来ないけど」

「んまー、女の勘だよね」

「ご明察、確かにミゼレムとミゼルは直接イコールじゃない。多分一、ニ捻りあるけどインフィニティネット上に散らかってるミゼルの欠片、それを組み立てたもの、と俺は推測してる。そして誰が欠片を集めたのか、それは調査中だけど、進んでない。今のネット規制下だとな」

「んーと、つまり?」

「コップから零した水を集めて足りない分別の水を入れた感じ」

「あー、なるほどね~」

「そんな小細工をした奴が真の黒幕って事だね」

「そそ」

 

 

そんな感じでこれからの行動方針を3人で決め、ベースであるタイニーオービット仮設本社、もといシーカーオオミヤ支部へと到着、初陣を飾ったFA轟雷を技術部へとメンテに渡す

そしてFAG達のメンテナンスを開始した

 

 

──FrameArmor本拠地─────

 

「3機とも消耗はほぼ無し。よくやったな」

 

スルガのラボのベッドの上に仲良く三人が寝そべり、機体各部にケーブルが取り付けられている

 

「こうして見ると異様だな。見た目が少女そのものだと言うのに」

「ま、そこは慣れだな。副部長もそろそろ慣れてくれよ?」

「老人に中々酷な事を」

「まだ老人って程の年齢でも無いでしょうに、まだまだ頼らせてもらいますよ」

「そろそろ本題に入るぞ。防衛隊から文句が飛んできた。あの火力投射はやり過ぎだとな」

「何か返したんでしょ?」

「人命優先、とな」

「ならそれでよし。初陣で装甲娘が大怪我ないし戦死なんて事になったら計画自体がお釈迦になる。政府からも強くは言えんだろう」

「何度も思ったことだが、君を敵に回すと末恐ろしいな。それとお前の決裁が必要な書類を纏めてある。確認しておけ」

「りょーかい。お前達、メンテ終わりだ。ゆっくり休みな。明日も出撃だ」

 

スルガが退出、自室で別の作業を開始した

 

「すいません、お二人って元々敵同士だったんですよね?」

「ん?まあ、そうだな。私がとある男の世界征服の手伝いをしていた」

「ちょっと話、聞かせてくれないかしら?」

「うむ。スルガは過去をあまり語ろうとしないからな」

「話せる範囲なら話すとしよう。場所を変えよう。老人の昔話は長いぞ?」

 

 

──九州 タイニーオービット研究室疎開先─────

少し前の事

 

「アーキテクト、いつもありがとう」

「構いません」

 

ここに居るのは山野バン、父親である山野淳一郎、オタクロスの下で技術を磨いている

そしてスルガ製フレームアームズガール、アーキテクト、今はトリコロールカラーの装甲、LBCSアキレスの装甲取り付けられており、それを解除、LBCSをバンに返却する

 

「私では十全に扱えません。意図的に足りないパーツが用意されています」

「スルガ、一体これどういうつもりで俺に・・・」

 

 

このLBCSアキレスはスルガの手が、と言うよりほぼスルガの設計、製造であった。奴曰く「これ仕上げるのが技術屋俺からの宿題な。パズル感覚では解けねえぞ?」

 

バンはアーキテクトに使って貰い何か掴めないかと思ったが普通に使うと同じLBCS未満の性能しか発揮されない。構造解析では稼働に問題は無いので、一体何が足りないのか

 

「パズルじゃない。正解が無いか、でも最初から正解なんて無いとかスルガならやってきそうだなぁ」

「バン、何か分かったデヨ?」

「まだ何にも分かんないや。オタクロスは何か聞いてるの?」

「ワシは何も聞いとらんデヨ。山野博士は何か聞いておるようじゃが、聞いとる上で止めとらんと言うことは少なくとも使い方を間違えなければ安心と考えとるんじゃろ。おお、それとアキたん、結城氏が探しておったゾイ」

「了解、失礼します」

 

そう言いアーキテクトは結城研究員の所へ

そして入れ違いで入ってきたのはシャルナック、スルガとの連絡員兼ここの研究員だ。外付けのスピーカーが装備されている

 

「バンさん、スルガからの連絡でファーストケースの始動日時が決まったと」

「って事はシーカーも動くんだね」

「ええ。先輩方と前線に出ます」

 

イプシロンUCもまたスルガと共にオーバーセンスに覚醒、自我を形成し大空博士の助手兼連絡係をしていた。ヒロと共に博士の生活能力の低さに手を焼いているらしい

 

「まぁ、奴はそうそう死なんじゃろ。放っておいてこっちの仕事をするだけじゃな。そうじゃバン、アミたんとカズの近況、何か聞いておるか?」

「アミはまだ防衛隊で訓練中、カズは分かんないや。スルガが何か知って、2人で何か企んでるみたいだけど」

「カズにもスルガの悪癖が移らんと良いがのぉ」

「アハハ・・・多分大丈夫だよ。うん。きっと」

 

既にジンも神威大門装甲学園設立へと動いている。更にこの混乱を利用しない手は無いと、スルガの計画も実行されているのだった

 

平穏は、まだ遠い

 

 

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