ダンボール戦機 絶対零度の闘士   作:超甲形巡洋艦

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剣の切先

===FrameArmorラボ=======

スルガのラボには修理の為電源を落とされた迅雷が横たわり、スルガがコンピューターを弄り修理作業を行なっていた

作業自体は綺麗に切られていた為に直ぐ終わる。ソレと並行してミゼルによる大鎌の解析を行っている

 

 

「ミゼル、少し聞きたいことがある」

『何かな?』

「サーバーに格納した今日の襲撃者、フレズヴェルクとかアーテルとか言うフレームアームズガール、お前の計画だったのか?」

『いいや、アレは計画した記録も無い。でも似たような物は覚えがある』

「フレームアームズか?」

『うん。君が初めて僕に接触してきた時、僕も情報が少ないワールドセイバーの事が気になってね、色々やったのさ。その時集めた情報も後で共有するけれど、その中の一つにフレズヴェルクと言うフレームアームズの量産計画があった。その後は分からないけどね。多分僕とベクターへの対応策だろうね』

「当時の画像とか性能は知ってるのか?」

『その時はそのプランしか立てられてなかった。詳しいことは分からない』

「そこに俺の計画をパクってフレズヴェルクを建造したと。ワールドセイバーがこんな形で介入してくるとは、俺が思ってるより向こうもこっちも余裕が無いかもしれんな。だとしたら目的は・・・多分俺だろうな」

『君かい?ああ、リフィルスクロウド』

「パリ事件の時俺の事狙ってたからまだ諦めて無いのか?」

『君が冷凍処分したんじゃなかったのかい?』

「ありゃオプティマ素体のアンドロイド、アレが本体とは限らない。根っこは生きてる可能性が高い」

『ふむ。ならオプティマを利用した擬似的な不老になっているかな?』

「擬似的な不老?可能なのか?」

『脳以外の臓器を置き換えれば可能だよ。僕の見立てではね。ただ歪だ。破綻しやすい。人の魂と言われるモノが耐えうるのかは分からない』

「ふむ。ありがと。参考になった。だけど・・・本格的に介入してくるならミゼレムの相手は二の次になるかもしれん」

 

 

何か、得体のしれない悪寒を感じる。確かにリフィルスは俺を狙っていたしFrameArmorと敵対する理由は十分

だが、何故フレズヴェルクなのか?

と言うか今まで何故疑問に思わなかった?パラダイスでの知らないメカゴジラにキラードロイドのキングギドラが出てきた事に

パラダイスで言ったことのギドラ周りの大半は記憶の混濁で誤魔化したが、この世界には存在しない物

メカゴジラに関しては機龍の形を真似たりなんだりで解決するが三首の黄金龍に関しては偶然の一致似しては不自然すぎる。そこまで行くとフレズヴェルクも偶然の一致で片付けられない

少なくともギドラとフレームアームズを知る存在が居ると思った方が良いだろう。そいつが俺を別世界を知る者だと気が付いている前提で動くべきか?

 

 

『河白スルガ、君は不可解だ』

「不可解、人間なんてそんな物では?」

『前から考えていた。いくつも仮説を構築、破棄する中で残った仮説の内の一番高い可能性。君は、未来が視えてるのかい?』

「人間に未来が見えると思うのか?」

『そうでも無いと君の戦闘データや打ってきた手の説明が付かない。そこの所、どうなのさ』

「詳細は伏せさせてくれ。俺が見えるのはほんの一瞬先だけだ。ヒロは違うみたいだが」

『ふうん・・・そういう事か。大空ヒロ、彼が』

「まあ、見れる条件は分からん。事が事だけに下手に大っぴらに出来んしなぁ〜。あ、このこと漏らすなよ?」

『ああ。約束、だね?』

「頼むわ。マジで」

(剣士の刃は俺に向くか)

 

そんな話の中、スルガの元にシャルナックを通じてバンからの連絡が入る

 

《どうした?課題は順調か?》

「まだ全然分からないや。」

《んじゃあ、ヒントを一つやる》

「ヒント?」

《それには明確な正解は無い。そこそこ付き合いの長い俺とお前の仲だ。バンなら形にできる。そのアキレスを信じな》

「アキレスを、信じる・・・」

《それとまだ報告書は行ってないだろうけど知らないフレームアームズガールからの襲撃を受けてな、斬った腕をそっちに送る。そっちで解析を頼みたい。出来れば製造時期くらい特定できると助かる》

「分かった。父さんにも伝えとくよ。それとアーキテクトの事だけど」

《?何かあったか?一応シャルナックからは馴染めてると聞いてるが》

「悪い話じゃないさ。俺も皆も凄く助けられてる。でも、何というか、その、」

 

バンにしては珍しい。精神的に参ってない限り言いたいことは割とガツガツ言うタイプだと思っていたが

 

《お前にしちゃあ歯切れが悪いな。なんだ?ガソリンでも飲んだのか?》

「実はね、彼女の事をアンドロイドだと知らなくて、告白した人が───」

「ぶっフォア!《まじでぇ!?》」

 

いきなり腹を抱えて大笑い。それを見たミゼルは『気持ち悪いよ。今の君』と、コメントを残す

 

《おいシャルナック、なんでそんな面白い話黙ってた!》

《すみません、ちょっとこっちも忙しくて》

「えっと・・・話して大丈夫?」

《ああ、すまん。続けて》

「うん。えっと、玉砕、したんだよね」

《あー、うん。で?》

「昨日から研究室に籠ってる」

《スゥー・・・了解、そっちでなんとかしろ。他人の恋心は俺のサポート範囲外だ。だけど可能な限り監視はしてろよ?何か失恋のショックで変なもん作らせんなよ?》

「うん。気を付ける。そうだ、スルガ、近い内にハカタに来られない?」

《多分無理。ひよっ子共がもう少し育たんと心配で離れられん》

「そっか、分かった。また余裕が出来たら遊びに来てよ」

《そん時まで命があればな》

 

シャルナックとの連絡を締めて地上のオオミヤ支部研究室へと足を向けた

 

 

 

 

 

===タイニーオービットオオミヤ支社研究室=======

研究室、と言いつつLBCSの製造やメンテナンスを担当している職員が居る部署、ここでLBCS規格()のオーバードウェポン達が産声を上げたであり、FA轟雷の整備を受け持っている場所でもあり、ここはスルガが拓也をだまくらかして掌握しているため奴の工房でもある

今日のスルガはシャルナックに設計を任せたカスタムLBCSの最終調整に入っていた

それを纏うことになるのは

 

「スルガ、来たよ」

「ようスルガ、元気かい?」

「お二人ともお揃いで、話はハンゾウさんから聞いてると思って良いんですね?」

 

うーん、三影の方は順当に成長してるが、リコ先は全く変わらない。多分このままなんだろうなぁ

 

 

「何か失礼なこと考えてんじゃないだろうねぇ?。話はキッチリ聞いてるよ。あたし達にもLBCSを寄越すんだろ?」

「ええ。その方がこっちも都合が良く、本音は相変わらずその格好なんだなぁって。まあいいや。ここからは技術者としてです。これが2人のLBCS、リコ先のがグレイスホーネット、三影のがノーブルフレイア。多分この方が良い」

「・・・アマゾネスじゃないの?」

「なんだい?クイーンじゃ駄目なのか?」

「計算した感じ適正自体はトントンだったので、それぞれの後継機に当たるLBXを選定しました。基礎性能は順当に向上してますし、遊撃隊と言う咄嗟のミゼレム対応が予想される組織と共に動くなら少しでも高性能が良いとの判断です」

 

 

2人のLBCSが持つDフィールドは改良試作品、普通のLBCSに比べ機動力はそのままに打たれ強く仕上がっている。と言うのもミゼレムに予期せずミソラ遊撃隊が襲われると正直死人が出かねない。そのために2人が引き付けて残りは撤退or罠等での遅滞戦闘

そこにFrameArmorかアテナスがかっ飛んで来て救援。救援が来るまでは持ち堪えるか襲われるより早く逃げてもらわなくちゃならない

そのため機動力と防御力の両立にそこそこの攻撃力と言うカスタマイズを施された

そうわかりやすく説明をする

 

「やっぱスルガのカスタマイズは凄いねぇ」

「これで、郷田さんを、守れる」

「お二人なら使いこなせるでしょう。後の基礎的な扱い方は防衛隊の方が教え慣れてるのでそちらでお願いします。ではこれからは河白スルガとして・・・あー、やっぱ疲れるわ。遊撃隊の方、もうすぐ動くらしいっすね」

「名前もちゃんときまった。ミソラ遊撃隊」

「ミソラか、あいつららしいな。んで、ミソラ遊撃隊の活動方針って聞いてます?」

「アタシらがスんのは装甲娘達の後方支援とかミゼレムの足止めとか、ああ、あとミゼル信者共〆るらしいってのも」

「ちょっと汚い部分を押し付けるようで申し訳ないですが、防衛隊の補給線が襲撃されたという報告も上がってる。流石にオイタが過ぎる。そろそろ拳骨でも食らわしてやんねえとどんどん増長するんで」

「アタシ達に任せときな!」

「いざとなったら遠慮なく俺に。一切の情け容赦のないクソみたいな殲滅戦をお見せするので」

「た、頼りにしてるよ」

 

軽口にしてはスルガの目は本気であった

 

 

 




─ミソラ遊撃隊───
本編では防衛隊補給線の護衛、避難キャップでのミゼレム足止め等を強行していた。この世界線では度々起こされる活動停止したベクターを利用したテロへの対処をメインに据え活動することになる。組織のトップは所属する装甲娘2名が郷田ハンゾウを推して居る為にトップは郷田、サブに仙道、現場色感のカズになった(まあ、スルガが連携の為に指揮系統の明確化をさっさとしろと言ったのもある)
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