ダンボール戦機 絶対零度の闘士   作:超甲形巡洋艦

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サターン追撃戦

═イノベーター研究所内════

手分けして発射コントロール施設を探すのはいいが残りのリミットは10秒程、発射止めるのは無理そうだ

 

「スルガ、そっちはなにか見つかった?」

「機龍でその辺手当たり次第壊してまわってるが見当たらん。多分駄目だ。次の手を考えたほうがいい」

「でもロケットを追いかけるなんて方法あるの?」

「しらん。戦闘機使えばいいんじゃねえの?」

 

アナウンス<10...9...8...7...6...>

 

「あーあーやばい。これなら直接サターンぶち壊しに行った方が良かったかもしれん」

 

スルガの回りの壁は大きめの穴だらけ(機龍とグレネードでやった)でショートカットの道がたくさん開いている

 

アナウンス<5...4...3...2...1...、サターンリフトオフ>

 

遠くから轟音が聞こえてくる。エンジンが点火されたのだろう。それに続いて地響きが伝わる

 

「おっと、飛び立ちやがったか。バン、一回皆と合流しよう」

「ああ、そうだな」

「バン!大丈夫か?」

 

と、遠くから声がする。声の主は山野淳一郎博士だ。元々レックスの行動で監禁されたのに気が付いてコントロールルームに向かっていたらしい。そこでコントロールルーム周辺が穴だらけで心配になり探し回っていたとのこと

 

そして暫くしてからコントロールルーム前に一度集合した

 

「皆、今からサターンを追いかけるぞ」

「私がイノベーターを離反するときに強奪したエクリプスを使用する。既に格納庫で待機しているこっちだ」

「私も同行しよう」

「父さん」

「元はと言えば私が蒔いた種だ」

 

═エクリプス発令所════

 

<総員、シートベルト着用を再確認、エクリプス発進>

 

エクリプス、大型のステルス機で赤外線、レーダー、光学観測などほぼ全ての探知を掻い潜ることの出来る凄い機体だ

 

離陸してすぐ高度を取りアフターバーナー的な加速装置で直ぐに音速を越える。暫くして

 

<安定飛行に入ったからベルトはずしていいよ>

 

と、自由時間だ

 

「ひゅー、あっとゆう間だな」

「ああ、これほどの飛行機が極秘建造されてるとか、ロマンあるねぇ」

 

と、ベルトを外して早速山野博士が口を開いた

 

「皆、檜山君の過去は知っているか?」

「うん、スルガから聞いたよ」

「エネルギープラント崩落事故責任者の子供でひどい目に合ってたのね・・・」

「山野博士、一応聞きますが檜山蓮の目的がエネルギープラントの破壊だと思いますかい?」

「いや、おそらく違う。だが予測は立てられる」

「八神さん、サターンの進路は?」

「依然エネルギープラントを目指して太平洋上を飛行中だ」

「真野の姉さん、サターンって長く飛べると思います?」

「いいや、あまり考えられないだろうね。いくら無限機関を持っているとはいえ飛行機でなくロケット、それにA国がある。太平洋と大陸横断が関の山だろうさ。ここで引き返したら私らに捕捉される」

「たしか明日、A国で世界各国のトップが集まるサミットが開催される・・・まさか!」

 

拓也さんが回答に気が付いた

 

「んまそう言うことだろ。サミットを目標にフェアリーテイルをするもしくは・・・自分が爆弾になるか」

「つまり何が起こるんだ?」

「カズ、世界のトップが纏めて死んだら俺にだって、誰もどうなるかわからんよ。もしかしたら何もないかもしれん、もしかしたら、第三次世界大戦の幕開けかも」

「絶対に檜山を止める。それが俺の使命だ」

 

══════

そして各々LBXのメンテナンスをしているとアナウンスが

 

『皆、サターンの制圧作戦の説明をする。発令所に集まってくれ』

 

「いよいよか」

「ええ、世界を壊させなんてさせないわ」

「レックス、絶対に止めて見せる」

 

─エクリプス発令所────

作戦の説明が始まった。まず攻略の大きな障害がサターン本体に設置されている無数の対空火器およびフェンスと言われる高密度高威力のマルチプルパルス染みた兵装だ。前者に関してはエクリプスに設置してあるコントロールポットでLBXで降下、的の小ささを生かし突破、口後者に関してだが

 

「フェンスに対してはオーディーンのビームガーターを応用したアンブレラと命名した特殊シールドを数は少ないが用意させて貰った。耐えられるかどうかは五分五分と言ったところだ」

「山野博士、これ機龍につけられないです。なんならソルジャーにも」

 

フルリンクシステムは割りとでかい。Mチップをとっぱらってやっと収まっている

 

「問題ない。そう言う作戦ポジションを用意する」

 

拓也さんからのフォローが入る

 

「それなら了解です」

 

そしてそれに際した更なる作戦説明、フェンス突破後も対空砲火を回避しつつサターンに取り付き浸入経路より潜入、対空火器及びフェンスの無力化、そしてコントロールルーム向かい自爆させる。と言う流れ、取るつもりは無いが万が一、スルガがいつの間にか製作していたドングリの複製品で吹き飛ばす事も念頭に入っている

 

「説明は以上だ。既にサターンは捕捉済み、あとは作戦のポジションに付くのみだ」 

 

そしてLBXにアンブレラと特殊ブースターを外接し降下作戦の実行の時が待たれる

 

──────

「スルガ、いつの間に言い逃れ出来ない爆弾作ったの?」

「昨日一晩でタイニーオービットの設備を使って試作したのよ。爆発威力の予測とかのために。それを持ってきただけ。信管は抜いてあるから心配なされんな」

「スルガいつか捕まるんじゃないの?」

「大丈夫大丈夫、言い逃れの準備は出来てる」

 

と、さらっとヤバイことをしつつ作戦準備

機龍の装備にグレネード系を満載、一応ソルジャーDとハンター改にも自律行動プログラムを仕込みある程度なら単独行動できるように改造した


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