═中国、上海の繁華街════
昨夜飛行した繁華街に降り立った皆。ここにくる前にドラゴンタワーの事だけを共有してここに来た
「わあ、日本ともNシティとも違う街だ」
『さてと、ドラゴンタワーの入場チケットはもう買った。さっさと行くぞ』
「その前に少しこの辺見て回ったら駄目ですかね?お母さんに送るお土産とかも見たいですし」
「確かに、私も爺ちゃんと道場の皆に何か買っていきたいな」
「ならしばし自由行動とするデヨ?」
『大きく離れなければ良いんじゃね?ここじゃ日本語も英語も通じないの忘れんなよー』
と一時解散。ヒロとランにはジンが保護者として着いていった。バンとオタクロスは一緒に近くの模型屋巡り、ルナとジェシカはスルガが着き小物屋を見るらしい
═繁華街、ルナとジェシカ════
様々な民芸品やら軽食が置いてある出店が沢山並んでいる道で色々な物を見て回っていた
「ルナにはこれなんか似合うんじゃない?」
「うーん、太陽は私の趣味じゃ無いなぁ。あ、この簪お姉ちゃんに似合いそう」
「私もパパへのお土産は・・・あら、このペンケースなんか良いわね。作りもしっかりしてるわ」
途中二人は気に入った物を数個買い満足したらしく集合場所に戻る
特にスリの用なトラブルも表面上(ルナのバッグの上でゆったりしてたらスルガが盗まれルナとジェシカの知らぬところで死なないであろう程度にボコボコにした以外)は無く他のメンバーと合流した
「いやー、見るもの見るもの新鮮だったわー」
「お母さんへのお土産も買えましたし満足です!」
「おまんたち、観光の後は指令コンピューター探しじゃ。早速ドラゴンタワーに向かうゾイ」
═ドラゴンタワー 最下層════
指令コンピューターがあるのは最上階、そこまでは業務用エレベーターを乗り継ぎながら向かうことになる
ドラゴンタワーの入り口でスルガは見覚えのあるパンダを目撃、ランにここのパンフレットを渡していた
一応赤外線カメラで内部を覗く。確かに中に居るシルエットは恐らくアミだ
「なんかマスコット?にしては不気味だった。まるで感情が無いみたい」
『あんなマスコット昨日調べたがあんなのドラゴンタワーには居ないはず』
「近くの出店のキャラクターじゃ無いですか?」
「あんまり疑い過ぎるのもよくねえんじゃねえか?」
『せやな。考えすぎか』
と、端っこの方にあるスタッフ用入り口に入り中層へ
═ドラゴンタワー 中層═════
エレベーターだけでなくいくつか階段を上ることもありあまり体力に余裕が無かったルナは結構疲れたようで少し中層で休むこととなった
「オタクロスさん、あの丸い筐体何ですか?日本では見たことが無いんですが」
「あれはLBXダンジョンバトルと言う最近稼働し始めたゲームじゃ。ルナたんももう少し休んだ方が良さそうじゃ。一回くらいなら問題無かろう」
「バンさん!一緒にやりませんか?」
「バン君、僕も少し興味がある」
「そうだね。やろうか!」
と、バン、ジン、ヒロがゲームで遊んでいる間にルナは休憩、ジェシカとランが飲み物を買ってきたりして女子会の雰囲気でスルガはコブラの頭の上に避難する
「うおっ、どうした」
『あの空間に居るのは気が引ける』
「お前もそう言うこと思うんだな」
═時系列戻ってタイニーオービット社════
今日本中・・・いや世界中のLBX関連企業が荒れに荒れている。と言うのもディテクターがLBXを用いたテロを起こすためだ
その中でも世界にLBXを送り出し、トキオシアのブレインジャックのど真ん中に居たタイニーオービットは冬の日本海の荒波の如き混乱だった
「社長、世界中から我が社を避難する声が押さえきれません!」
「売上もガタ落ちです。LBX不買運動まで起こっている始末です!」
「幸いスルガ君が残している技術があるのでギリギリ倒産はまぬがれそうですが・・・」
幸いと言うべきか、スルガが思いつきで作るだけ作って飽きてポイした機械や設計図は有効活用されておりLBXだけではない分野にまで進出していた。事業縮小は免れないだろうが何とか存続できるだろう
「社長!どう責任を取るおつもりですか!」
「生憎だが、俺はもう社長では無い。明日からクリスターイングラム社の傘下に入る事となった。新しい社長が今日到着する」
と言っても来るのは元イノベータースパイ、赤鼻クソ野郎、正直名前を調べるのも面倒くさいのでこのまま赤鼻クソ野郎で通させて貰う。
「どうも?」
「お前は・・・!くっ」
「どうも、クリスターイングラム社から出向して参りました」
不服そうな態度を全面に押し出しながら重い足取りで社長室を出て行く
「貴方はもう社長ではありませんのでお見送りは致しません・・・・・・・・・あとの事はおまかせ下さい」
「!分かった」
═中国、ドラゴンタワー、中層═════
と、十五分程度休みを取った。そしてバン、ジン、ヒロはこのゲームで早速しばらくは抜かされないであろう世界記録を樹立しており景品のLBXを貰っていた
「ごめんね、皆」
「長い間ずっと病院に居たんだ。体力が少いのは仕方無い事だろう」
『ルナ、頼むからお前だけは無茶してくれるなよ?』
「それはスルガ次第、かな?」
『えー』
そんな事を話しながら更に上へ、しかし階段が崩落している箇所がある
「通れなさそうだな。仕方無い。迂回路を捜そう」
「へ~、通れないねぇ~」
ランが少し準備運動をし助走をつけ、壁を走り、階段の欠片を踏み切り上へ跳ね上がる
「へっへ~ん、どんなもんよ」
『俺も出来るぞ』
機龍のブースターを一瞬だけ全開にしてランの肩に着地した
「じゃあ私達で先に行ってるよー」
「ラン、見つけたら連絡してくれ」
「分かってるって」
『んじゃいってくるわー。監督はキッチリするんで安心なされ』
─ラン、スルガside────
更に上へ上へと登り屋上へ到達した
「指令コンピューターはこの辺のはず」
『ここの管制コンピューターはあのデカイパンダの腹の中だ。だがトキオシア、Nシティと続きスレイブプレイヤーが居るはず』
「どんな相手だって私とミネルバで突破しちゃうよ!」
『ハッハッハッ、自信が在るのはヨシ。ただ過度の自信は身を滅ぼすぞ?』
そして例の不気味な雰囲気のパンダが佇んでいる
「あれ?さっきのパンダ?」
『あのパンダがスレイブプレイヤーだ。間違いない』
無言でパンダはDキューブを展開、LBX『ダークパンドラ』を出してきた
『まさか・・・アミ?』
「このパンダと知り合いなの?」
『あのLBX、パンドラと酷似している。恐らくは』
「誰が相手でも私が倒す!」
『ああ。とりあえずバンにメール送信と。ラン、行くぞ』
「行くよ!ミネルバ!」
スルガがアミだ!と正体を見抜くとパンダの着ぐるみを脱ぎ捨てた。中身はやはり洗脳された川村アミだ
相手にとって不足なし。機龍、頼むよ
map 王宮城内
アンリミテッドレギュレーション
バトルスタート
相手は4機の鬼クノイチ、そしてダークパンドラ
早速鬼クノイチ二機が機龍に立ち向かってきた
制止する暇もなくミネルバは鬼クノイチ二機とダークパンドラの所に突撃していく
せめてもと鬼クノイチへの対処の合間に誘導弾とレールガンでミネルバの突撃援護
ちっ、量産型でもやはり山淳のカスタマイズか。すばしっこくて鬱陶しい。こいつら相手ならマルチプルパルス持ち出したほうが良かったな
しかしオーバードウェポンとソルジャーDはバンのバッグに入っているのだ
いい加減対処が面倒になり外周の高所の通路に一時的に飛び移り、誘導弾一斉発射で撹乱し普通に押されているミネルバへの援護で連装メーサー砲の凪払い。一時的に距離を持たせる
チャット『ラン、相手の動きをよく見る、と言ったろう?そうすればこんなことも出来るぞ?』
オーバーセンス発動!
わざわざ下に下りる。今度は左右から鬼クノイチ二機に加え正面からダークパンドラがこちらへ突っ掛かってくる
しかしスルガは動かない。オーバーセンスで攻撃が見えるまでじっと耐える
・・・・・・ここだ!
そのまま軌道を見て鬼クノイチを尻尾で轢き飛ばしダークパンドラのエッジを口で受け止め、腕を掴みそのまま回転運動を開始、遠心力を限界まで高めた上で後ろの柱に投げつけた
『どうよ?』
しかし山野博士製LBXとアミのテクニック、うまく衝撃を逃がした。だが少しパフォーマンスは落ちているだろう
「凄い・・・私も出来るかな」
チャット『回転投げ以外なら出来るスペックはある。無理せずクノイチの方で試してみなされ』
尻尾で飛ばされダウンしていた鬼クノイチを連装メーサー砲で一機破壊
更にパンドラの意識がミネルバに向く隙間を与えずレールガンで畳み掛ける
─ミネルバside────
正面から向かってくるのは一機の鬼クノイチ、もう一機は機龍にちょっかいを掛けている
(相手をよく見る・・・)
構えたまま静止するミネルバ、そして鬼クノイチからコダチで攻撃が繰り出されるが
(これは本命じゃない?なら!)
ランは空手の日本チャンピオン。スルガがLBXを体とし戦ってきたならランは自身の体で試合に勝ち上がってきた。その都度幾多の強敵を打ち倒してきただろう
ミネルバが動く。正面からのフェイントを勘で察知し本命の攻撃を先読みしたのだ
アタックファンクション
炎崩し
炎崩しが完璧にクノイチを捉えた。一打目で相手の胸部装甲に穴を穿ち円型の炎が作り出され二打目、炎を纏った突きが貫通、クノイチを破壊した
「やった!」
『流石だ。さてどうする?』
「ラン!スルガ!」
ここでバン達が到着
『もう終わりかけだぜ。ランまだ油断するなよ?』
「分かってるって♪」
あらら。これはダメみたいですね。完全に調子乗ってますわ。あ、突撃してった。今の状態で行くと・・・あーあ
突撃の対処で鬼クノイチを投げつけてくる。行き足が止まった時だった
アタックファンクション
蒼拳乱撃
蒼いエネルギーの乱打、しかし全て正確にミネルバを捉えている
「間に合えデヨ!」
その間にシールドを構えたエルシオン、防御姿勢のパーフェクトZX-3が割り込んでくる
「バン!オタクロス!」
『ラン、クノイチまだ壊れてねえぞ!』
投げられたクノイチが動きだしミネルバに取りつく
しかし背後から機龍がスパイラルクロウでコアボックスを抉り機能停止
「アミがこんな戦いかたをするなんて・・・」
「ディテクターめ!絶対に許しておけんデヨ!」
『俺は撤退しますわ。バンとオタクロスが居るならもう大丈夫だろ』
フィールドから全速離脱しルナの肩に飛び移り戦局を見守る
エルシオンとパーフェクトZX-3は蒼拳乱撃を耐え抜き反撃に出ていた
ランも先程とは表情を変えてダークパンドラと対峙し油断せず渡り合う。バンも援護しているしこれなら問題無かろう
アタックファンクション
ホーリーランス
「オタクロス!」
「任せるデヨ!」
アタックファンクション
メガサンダークロス
槍を回避したダークパンドラに巨大な放電がヒット、機体を駆け巡る電流で止めとなりダークパンドラはブレイクオーバー、アミの洗脳チョーカーが外れて倒れた
『ジェシカ、ヒロ指令コンピューターを頼む』
「任されました」
と、パンダに向けて走っていく
そしてこちらではアミの介抱、しかし反応があまり無くとりあえず近くの病院に叩き込むか?と対応してる内にウイルスは削除されて、ブレインジャックの危険性は無くなった
アミはバンが俗に言うお姫様抱っこで搬送中、目を覚まし、そのままホテル・・・ではなくダックシャトルに行くのであった