ダンボール戦機 絶対零度の闘士   作:超甲形巡洋艦

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暗殺予告状

═NICS本部 指令室════

丁度おんなじような時間に再集合した少年少女に少しの間休息の時間が訪れた

 

『ルナー、大丈夫?怪我とかしてない?あとカスタムLBX役にたった?』

「大丈夫!とっても役に立ったよ!」

「スルガさんすいません・・・ソルジャーを」

『うん?ああ、グラインドブレード使ったのね了解了解、カスタムビルドファクトリーに突っ込んどいて。勝手に直すわ』

「後で個人的なご相談があるのですが」

『ん?聞ける限りなら聞いてやるぞ』

「オメガダインの方は何か収穫は合ったかしら?」

「いや、完全に一敗食わされたな。残念だがMチップの危険性を証明出来るものは手に入れられなかった」

「スルガ君が一人で持ち帰ってきた情報だけが収穫だね。かなり不気味な物だけど」

 

と互いの成果の話はこれくらいに終わりイチャつき始めるカップルと年相応の話に移り変わっていった

 

召集が掛かる。スルガの持ち帰った情報を整理して共有した

やはりヒロ君と女子三人は風摩キリトの過去を聞いたときの反応はバンやジンと似たような物だった

そして次はキラードロイドの件だ。LBXだけを壊す兵器と言うところに反応したがレックスと言うところには反応は余りなかった

 

「そう言えばレックスって本当に日本に居るのか?」

 

ふとしたジンの疑問。ブルーキャッツから姿を消したり出国したりしたらシーカーや北島夫妻からの通報があるはずだ

それにいくらレックスとは言えシーカーと近所の目と言う監視網から逃げられるとは思えない

 

『居るはずだよ。バン、電話してみれば?』

「そうだね・・・時差は大丈夫かな?」

『電話掛けて良い時間かどうかと言われるとダメな時間じゃないかな?メールだけ飛ばしとけ』

「君たちの言うレックスとは、檜山蓮の事で良いかね?」

「はい」

「彼が何をしていたかはこちらでも把握している。今回のこれは彼の仕業では無いんだね?」

「檜山は日本に居るはずです。設計図だけを見る限り図面が引かれたのはブレインジャックが起こる前です。今なら兎も角一緒な家に居たスルガが日本に居る時ならこれだけの物を設計して気付かないとは思えない」

『ああ。レックスとは同じパソコン使ってたから間違いねえと思う。1日2日で作れるような内容でも無さそうだし』

「Mr.宇崎、バン君、ジン君、スルガ君、他にレックスを名乗る可能性のある人物の検討は付くかね?」

「付けられないと言うのが解答だ。伝説のLBXプレイヤーレックスの名を知るものは多い」

『一応世間的には死んでるからな。名前悪用してるなら見つけ出してボコボコにするだけ。なんでそいつレックスの名を語るのか、多分そこが鍵に成るだろう』

「・・・・・・・・・スルガ、レックスの家族って今どこに居るの?」

 

バンは何かを深く考えた後にスルガへ質問

 

『さあ?母親はストレスに耐えかねて自殺。親父さんは事故の怪我で間も無く死亡、妹は音信不通の行方知れずらしい。離れて十年以上立ってるらしくて本気で居場所の検討が付かないだとか』

 

シーカーの力使って探したけど見つからなかったけどな、と補足して話は終わった

 

「長官!カイオス長官!ホワイトハウスから大統領暗殺予告状が!」

 

 

 

─────

 

 

 

突然のA国大統領暗殺予告、会議は混乱を極めた

 

「大統領暗殺!?一体どういう事かしら?」

「はい。こちらを」

 

情報を持ってきたNICS職員の指がコンソールを踊る

表示されたのはホワイトハウス宛に来た犯行予告状だった

 

『我々ディテクターの世界征服を阻むA国大統領クラウディア・レネト お前を平和記念演説の壇上にて暗殺することをここに宣言する』

「犯行声明か」

「ねえ、平和記念演説って?」

「A国大統領の就任一周年を記念して行われる演説の事よ。一週間後に平和記念公園で行われるの」

 

ジェシカによる解説が入る

 

『長官、今のホワイトハウスとかCIAあたりの反応は?』

「暗殺は不可能だ。と言うことだ。大量の完全武装の警備員や最新鋭の哨戒機やヘリ、戦闘機、海にはA国海軍の空母含む第七機動艦隊と第三機動艦隊が配置される

更に平和記念公園付近一帯にはこちらの指定した通信以外を遮断する妨害電波も出される予定だ。無論この妨害する電波の中には範囲内のCCMから出る操作電波も含まれている」

 

「ならディテクターはどうやって暗殺を?・・・まさかLBX?」

 

バンの疑問が入る。しかしLBXの操作は出来ないはすだ

 

「山野博士からの犯行予測を見る限りLBXの可能性が一番高いな」

「「「えぇ!?」」」

「マングースから送られてきた添付データにはそう書かれていた。暗殺者は丁度同じ日に行われるLBX世界大会アルテミスに暗殺者を送り込み、そこから操作、大統領の暗殺を狙うと言うのが、山野博士の予測だ」

『バン、俺らの初陣みてえだな。俺遅刻したけど』

「確かに・・・」

 

皆が慌てるなか一人、ルナは冷静にスルガに質問する

 

「スルガ、直球で聞くけど、スルガならできる?」

『多分殺せるぞ?なんなら機龍もフルリンクシステムも無しで』

 

場が凍りついた。そりゃ大統領の殺害可能宣言をされたのだから

 

「どうするの?」

『カイオス長官、さっきの電波遮断は範囲内のCCMからと言っていたな?』

「あ、ああ、だが電波遮断は違法改造を施されているCCMの操作距離を考えてセットされる」

『アルテミスは当然範囲外、でも今の俺なら殺れる』

「だがスルガ、CCMの操作範囲は改造有りでも200mを越えることはないぞ。それにコントロールポットの電波、スパークブロード通信も真っ先に遮断されるだろう」

『俺が改造したLBX、オリオン・EはCCMの操作中継をするLBXだ。警備体制見た外側からの電波は受け取りそうだしざっとアルテミス会場から平和記念公園まで2kmと言ったところ、予備と補給含めて五機か六機用意すれば?』

「操作距離は解決する。と言うことか。LBXのサイズなら捕捉されることも無いだろう」

『そそっ。それに飛行形態のオリオン・EはLBXとは比べ物になら無いステルス性を持つ。元ネタが元ネタだし。光学迷彩無しでも海上迷彩塗って低空飛行してればまず気付かれないだろうな』

 

思ったより堅実で実現性の高いプランを出され何も言えない

 

「ジン、ユウヤ、俺たちでアルテミスに出よう。暗殺者を探し出すんだ」

「「ああ!/うん!」」

 

前回大会のファイナリストであるこの三人は自動的に参加資格を持つのだ

 

『じゃあ俺はこの成りを生かして平和記念公園で直接操作と行かせて貰いましょうか』

「スルガが行くなら私も行くよ!」

「よし。これよりNICSは大統領暗殺阻止の為に作戦行動に入る。バン君、ジン君、ユウヤ君。アルテミス会場での警戒は任せる。私は大統領に中止を打診してこよう」

 

とりあえず方針は決まった。そのときランが口を開く

 

「ねえ!あたしたちは?」

 

あからさまに不満を抱えている

 

「それなら私達もアルテミスに出れば良いんじゃない?アルテミスの出場枠は一つにつき三人よ」

 

それを聞いたランは気分を良くした。その一方でヒロだけは表情に影を落とす

 

「どうしたの?ヒロ?」

「いえ、僕の実力はバンさん達に比べれば大きく見劣りします、今のままじゃアルテミスに出場所かこれからの戦いだって・・・」

 

「もっと強くないたい。デヨ?」

「「うわぁ!」」

 

突然ヒロとランの足元に現れ二人を驚かせた。スルガもある大会情報を持ちながら続く

 

『俺らはイノベーターとか言うテロリスト共をぶっ飛ばす過程でいくつもの死線と修羅場を潜り抜けてきた。実力と覚悟も相当な解離があるだろう』

「ならば!修行デヨ!」

 

と、電子上のスルガがとある情報を提示した

 

『これは俺とバン、ジンが潜ってきた関門の一つ。世界で一番クレイジーな大会!ルール?マナー?道徳?倫理?そんなもん知ったことか!その大会の名はアングラビシダス!強くなって実力みるなら御あつらえ向きだと思うぜ』

「ヒロ、ラン、ジェシカ、おまんら三人にはこのアングラビシダスで優勝しアルテミスの出場権をブンどって来いデヨ!」

「はぁ!何で私まで?それにルナは?」

「ルナたんはレックスと箱の中の魔術師からみっちり修行を受けているデヨ、それに実力はスルガとタメを張るから強さは十分じゃ」

「ジェシカ、皆と同じ体験をする事も経験の内だ」

「でもパパ!」

「これは命令だ。ジェシカ、参加しなさい」

「親バカ・・・」 

「修行か・・・燃えてきた!」

 

『んじゃ一回日本に行くことになるか。会場は去年に続きブルーキャッツ。主催者のレックスに連絡先入れて無理矢理参加枠に捩じ込んで貰うわ』←運営費の大半を担う者

「ついでにバンの師匠、伝説のLBXプレイヤーからの指導も受けるデヨ!!そしてバン、ジン、ユウヤ!おまんら三人がコーチとなって三人を鍛えるベシ!」

「私とスルガはどうすればいい~?」

「そうじゃなぁ、状況を見つつ高度な柔軟性を維持して臨機応変に。デヨ」

『ただの行き当たりばったりじゃねえか』

 

スルガの突っ込みを最後にしダックシャトルで日本に戻る。スルガはNICSで製作していたカスタムLBX群を回収した

 

 

 

═ダックシャトル 太平洋上═════

オタクロスが久々にさくら零号機を動かしそれぞれのコンビを決定したあといざ特訓、と言ったタイミングでスルガが待ったをかけた

 

「どうしたんじゃ?スルガ」

『いやぁ、暗殺の件ちょいと疑問がな』

「方法ならスルガが言ったじゃないか」

『違う違う。殺り方じゃなくて動機が気になってな』

「動機?犯行予告の通りじゃないの?」

『ディテクターが暗殺なんてするのかなと』

 

少し前にスルガはオメガダインとディテクターは敵対関係でディテクターは何か一つの目的を持っていると言った。わざわざブレインジャックとか言う面倒な事をしておいてなんで今さら暗殺?と思った(事にした)のだ

それにカイロの指令コンピューターも加えた今までの共通点とは掠りもしない

 

「確かに変と言われれば変に思える。そこでブレインジャックを起こす。なら分かるが暗殺となると」

「偶然、と言ってしまえばそれまでな気がするけど」

 

ジンとジェシカの反応、やはりどちらにせよ懐疑的。殺っても可笑しくなさそうだ。と思っている

 

『まあ俺の予想だしジェシカの言う通り偶然の考えすぎかもしれんしな』

「その可能性も考慮すべきじゃな。まあ今は余計なことは考えず修行に専念せい」

 

 

 

───────

 

 

 

各ペア(バン&ヒロ・ジン&ジェシカ・ユウヤ&ラン)修行に打ち込んでいる。ルナとスルガから見て全員筋は良い

しかしランの突撃癖とジェシカのプライドはやはり修行の障害となっているようだ

 

ランは突撃癖はユウヤの言うことを聞かない原因だしジェシカはそのプライドで自分には修行は要らないと思っている

 

『よし。ヒロ、ラン、ジェシカ、俺の作った無人機群と戦ってみろ。それくらい倒せないとアングラビシダスなんて到底勝てないぞ』

 

ハンター改、ルナティックジョーカー、オリオン・E、灰従者、ブルド改・支援型、インビット・F(砲戦型)、マスターコマンダーの計七機

例のごとく改造内容は河白スルガの改造集~季節の魔改造を添えて~に乗ってるので悪しからず

 

「へぇ?私達に無人機なんかで挑むの?」

『今のお前ら、特にランとジェシカならこのカスタマイズで辛め取れるぞ』

「言ってくれるじゃない。上等よ!」

「はい!負けませんよ!」

「ミネルバ!」

「ジャンヌD、GO!!!」

「行きます!ペルセウスッ!」

 

map 港湾都市

ストリートレギュレーション

バトルスタート

 

無人機七機と言ってもブルド改支援型は出ず無いので六機、さらに前線に出るのは四機程だ

早速光学迷彩を使用したオリオン・Eが飛行を開始、索敵とマスターコマンダーからの操作を中継する

ハンター改はさっと身を隠し灰従者、インビット・F、ルナティックジョーカーが前進していく

 

そして早速オリオン・Eがペルセウス、ミネルバ、ジャンヌDを捕捉した。これは直ぐにマスターコマンダーに送信され無人機は本格的に動き出す

 

 

─────

 

 

「スルガさんのカスタマイズ相手です。油断せず行きましょう」

「確かにそうだね」

「そうね。確実に行きましょう」

 

警戒しながらゆっくり進む。上空には光学迷彩を起動したオリオン・Eが三機を監視していた

 

「上よ!ミサイル!」

 

早速ハンターからのスティンガーミサイルが撃ち込まれる。建物の影に隠れ直撃と爆風を防ぐ

そこに灰従者、ルナティックジョーカー、インビット・Fが襲来、混戦となる

インビット・Fはペルセウス、灰従者はミネルバ、ルナティックジョーカーはジャンヌDと戦闘に入りハンター改は虎視眈々と隙を見せたのを狙う

 

ペルセウスは爪の攻撃を防御、しかし右肩のバズーカが火を吹いた。ゼロ距離発射だが身を落とす事で対応する。その返す刀で二本の剣を斬り上げる

インビットはその攻撃を避けようとバックジャンプ、しかしペルセウスの行動は早く命中した。ただ装甲のお蔭で大きなダメージは無い

 

灰従者はグレイメイドの魔改造品、武器はコンバットソードの逆手持ち一振とトラップ用ワイヤー

ミネルバはやはり正面から堂々戦うようだ。突きの一撃を避けるかコンバットソードで受け止めミネルバの足を払う。だがリアル格闘家のランはそれすら次撃への足係りとした

 

ルナティックジョーカー二丁の短機関銃をリロードを最小限にするためとジャンヌDからの射撃を回避するため交互に射撃している。単発火力はスナップピストルが上だが量はジョーカーの方が上

お互い射撃を回避しながら撃つために沼に嵌まっている

 

「くっ、こんのぉ!」

「強い、今までの無人機とは比べ物に成らないです!」

「チィッ!動きが読まれてるみたい」

 

「凄いな。この三人と渡り合うなんて」

「スルガが操作してるわけじゃ無いんだよね?全部LBXが判断してるの?」

『無人機だからな。俺の過去の戦略データを元に行動パターンを組んである。鼻っ柱をへし折るには丁度良いだろうよ

イノベーターみたいに頭数揃えて喪失前提じゃないから一機一機強いぞ?』

「スルガ君、どんな操作系統になってるの?」

『マスコマ改造のマスターコマンダーが基本的に全機管制しててオリオン・E受信、一括して命令を振り分けてる。だから通信能力にわざとリソースを裂いてないんだ』

 

マスターコマンダーとオリオン・Eを用いた無人機管制は処理能力の高いコンピューターと接続する事で操作機を増やすことが出来る

 

『参考にしたのはブレインジャックだ。そしてマスターコマンダーのハッキング能力は健在。だから無理矢理その辺のLBXの操作系統に割り込めば規模の小さいブレインジャックも起こせる』

 

数に任せた大量突撃ドクトリンも出来るっちゃ出来る

と言うか個々の性能を生かした高度な無人戦闘にはスルガがその戦闘を行うLBXに専用のカスタマイズを施すことが必須になるのだ

 

「スルガ、マスターコマンダーかオリオンが撃破されたら無人機の動きは止まらないの?」

『お?気付いたかバン。擬似ブレインジャックでその辺の奴を操ってるとか以外なら無人運用前提カスタマイズされてるLBX群だからな。今は出てないけど弾切れ対策に支援用も作ってあるし長時間の戦闘にも十分に対応可能!露払いの戦闘しつつ撤退くらいは出来るんだわ。俺が弄ったLBXだ。簡単に撃破できると思うなよ?』

 

と、戦闘に目を落とすとハンター改の狙撃でミネルバが大ダメージを追っていた。大方戦いに夢中で広い所に引き出されたのだろう。あれほど狙撃には警戒しろと常々言ってるのに(ルナと戦う時の被撃破要因は大体遠距離攻撃)

灰従者はHPが半分を切っているがこいつら相手なら上出来だな。おっと戦線離脱?成る程指揮官の直衛に回すのか。

 

戦況はややヒロ側が押されている。頭数が減ったのが効いているらしい

「ヒロ、ここは私達が纏めて時間を稼ぐわ。今のうちに指揮官機を!」

「はい!おまかせします!」 

 

ペルセウスが戦線離脱、マスターコマンダーを目指す

インビットが肩バズーカと武器腕のマシンガンでペルセウスの追撃を行うがミネルバがそれを妨害

 

レギュレーション的にレーダーにはマスターコマンダーが写っているため走る

しかし先ほど戦線離脱した灰従者がペルセウスを襲撃した。だがペルセウスは止まらない

 

「うぉぉぉ!」

 

アタックファンクション

パワースラッシュ

 

右の剣にエネルギーが集まる途中であったがペルセウスはそのまま走り抜ける刹那に斬撃を放つ

アタックファンクションとしては中途半端な一撃だが既にHPが半分切っていた灰従者には致命傷だった

 

灰従者ブレイクオーバー

 

 

 

ミネルバとジャンヌDはムーン譲りのトリッキーな動きと格闘戦に交えた至近距離バズーカに翻弄されていた

 

「凄いじゃないか!ヒロ!」

「ランの援護もよく効いてたね」

「ジェシカの判断と思い切りも流石だ。押されてる状況で指揮官を落とす判断を即決した」

『やっぱりこの中で単体戦闘力はインビットが飛び抜けてるな。当面の目標は無人機カスタマイズで強さと汎用性のこいつ越えか・・・割りと直ぐに作れそうだな』

 

「ここっ!必殺ファンクション!」

 

アタックファンクション

炎崩し

 

見るとミネルバがインビットに炎崩しをクリーンヒットさせ見事撃破、ルナティックジョーカーも数の優位を失い追い込まれている

 

ペルセウスもマスターコマンダーに斬撃を放つ。その時何かにぶつかり撥ね飛ばされた

 

「なんです!?」

 

ペルセウスに衝突したのは地形追従飛行で突撃してきたオリオン・Eだ。飛行形態を解くと光学迷彩が解除され迅速にシューターSR34Cの射撃でペルセウスに牽制、マスターコマンダーも大型散弾銃ジュピターキャノンでペルセウスを近付けない

 

「くっ、こうなると簡単には・・・あ」

 

ヒロは以前にサブウェポンの有無をスルガに指摘されていた。それ以降使うかは置いておき装備しておいたのだ

ペルセウスはバレルのスピンアップを済ましハイパワーガトリングを持ち飛び出した瞬間撃ち始める

 

(確かスルガさんは・・・)

 

『複数の相手にレートや一発の威力の低い機関銃を撃つ時その場に長時間留まったら殺られると思え』

 

ガトリングの短時間射撃、一回の射撃時間は三秒未満

撃ったら横へ転がり再射撃を数回繰り返しオリオン・Eを撃退、今度こそマスターコマンダーに迫る

 

アタックファンクション

コスモスラッシュ

 

二本の剣を合わせたエネルギーの斬撃が地面を伝播しマスターコマンダーを撃破した

撃退したオリオン・Eはマスターコマンダーの撃破を受けて撤退した

 

 

─────

 

 

「敵の大将落としました!」

「ナイスよヒロ!こっちも決めるわ」

 

アタックファンクション

サイドワインダー8

 

しかしこの攻撃は届かずジョーカーが逃げながら弾幕を張りハンター改からスティンガーミサイルとストームツインガトリングの迎撃を受け全弾撃墜or外れ

そのままの勢いでジョーカーとハンターも撤退を開始する

 

「やはりスルガ君のカスタマイズは強いな。この三人相手に自律稼働型だけでよく・・・」

『ここが引き際か。思ったよりいい線行ってて驚いた。ここまで善戦するとは・・・いや、まだ終わってないわ』

「え?指揮官機落ちたじゃん」

『どうやら撃破際に一個指令を飛ばしたみてえだ。場が大きく動くぞ』

 

「撤退した?」

「おぉらぁーーー!逃がすかぁ!」

 

ミネルバが撤退したジョーカーを追跡する。ジョーカーの逃走速度は素早い。しかしミネルバは付いてくる

 

だがそれこそ罠だった。高い建物で見通しの悪い交差点の中心に来た時にミネルバの周りで突然上から降ってきた四つのグレネードSが起爆

 

ミネルバ、ブレイクオーバー

 

「えっ?嘘、何が起きたの!?」

「爆撃よ!」

 

無人機ならではの正確な時間調整だ。トリックはジョーカーがオリオン・EのグレネードSを急降下爆撃、地面への到達時間の少し前に交差点を通過し付いてきたミネルバだけが爆撃に巻き込まれると言う寸法だ

 

オリオン・Eはそのままの経路で撤退していった

 

ジャンヌDは素早い判断で爆撃を警戒しながら建物を迂回して回り込み手頃な建物の屋上へ

 

「ここからなら!」

 

飛び上がりルナティックジョーカーを見据える。ジャンヌDの方は見ていないのを確認しながらスナップピストル二丁を構えて撃鉄を起こし照準を定めた

銃口に光が反射、引き金に指を掛ける

 

「終わりよ!」

 

そして銃口から弾が吐き出された。その弾丸は真っ直ぐ目標の未来位置へ進む

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『あーあ、終わったなジェシカ』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハンター改の狙撃がジャンヌDの側頭部を直撃した

ジョーカーが居たのは高い建物の隙間、つまり襲撃路は必然的に決まってくる。一番確率の高い場所を狙えるように陣取っていたのだ

 

「なっ!?」

 

ジャンヌDを撃破したハンター改、ジョーカーはペルセウスからの追撃を避けるため早々に撤退した

 

バトル結果、ルール的には無人機の全機撤退でヒロ達側の勝利だ

 

 

 

 

─────

 

 

 

 

戦闘結果分析の時間、最初にスルガからの評価が入る

 

『戦果発表だ。ヒロ二機、ラン二機、内灰従者は共同戦果!ジェシカ・・・零。まず一言、ここまで酷いとは思わなかったよ』

 

後半は完全にマスターコマンダーの掌の上だった。実戦だったら間違いなくミネルバとジャンヌDは破壊されていただろう

 

『んで皆様、どう思うよ?』

「ああ、完全に動きかたと思考を読み取られていた」

「ジン君の言う通りだ。ヒロ君の動きは流石だけどそれを利用される形になったね。ブレイクジャックを見てきてラン君は指揮がなくなれば集団的な行動は出来ないと思った。違うかい?」

「ちょっと悪いけど、スルガのカスタマイズの強さを抜きにしてもこれは・・・」

 

「ルールに則ればヒロ達の勝ちじゃが、無人機側の損害は六機の内三機じゃ。普通に負けじゃな」

『因みにマスターコマンダーの脅威度評価は一番高いのがヒロ君だった。低いのはラン。大方突撃癖見抜かれて嵌めやすいと思われたんだろ』

 

情け容赦無くボロクソに酷評していく。三人、特にランとジェシカは結果が結果だけに反論が出来ずに唇を噛み続けていた

 

『とまあこんな感じなんで頑張ってねー。やることがあるんでここで失礼するよ』

 

と、スルガの意識はミーティングルームのPCからシャルナックに乗り移り部屋から去る

 

 

さてと、ボロンカスに言ったがどう転ぶかな?

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