ダンボール戦機 絶対零度の闘士   作:超甲形巡洋艦

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久々の日本 アングラビシダスの呼び声

═トキオシティ═════

ダックシャトルがナリタ空港に着陸したのち休息程度に少し空港ビルを見回った。その後アングラビシダスが終わるまでのホテルにチェックインして部屋に来ていた

ルナとスルガは同室である

 

「体戻らなかったらどうするつもりなの?」

『どうした突然』

「それくらい考えてるだろうなって」

『あー、一応考えてないことは無いよ。適当に俺の姿見似せたアンドロイドでも作るか永遠にインフィニティネットの住人になって人類史をトロールしながら見守っかなって思ってる』 

「あ、やっぱり退屈しのぎはするんだね」

『よく分かってんじゃねえか』

「私はそんなスルガを愛してるんだよ。こんな私にした責任はちゃんと取ってよね?」

『おう。ルナが望むなら一生添い遂げ守る。その程度の覚悟は決まってるよ』

「うん。末長くお願いします」

 

と、活動を終える。スルガだけはホテルからトキオシアの旧シーカー本部へ向かった

 

 

 

─旧シーカー本部─────

時刻は大体朝8時、他のメンバーは昼から活動開始だ

しかしスルガはここに来ていた

 

『お久しぶりです。シーカー本部の皆様』

「おう。久し振りだな。スルガ」

『ありゃ?隊長さんもここに居たんですか』

「俺も居るぞ」

『レックスも?』

「スルガがここに来ると聞いてな。俺の名を騙る奴が居るなら話をしたいんじゃ無いかと思ったんだ」

『なら話は早い。早速見て欲しい物がある。オメガダインで拾ってきたこの設計図なんだが』

「・・・対LBX用の兵器か。何処と無くイフリートに近いものを感じる」

 

やはりか。まあ妹さんが世界憎んで作ったもんの一つでしょうしイフリートとは近縁なのかな?

 

『んでレックス自身に自分の名前を騙ってこんなもの作る奴に心当たりはある?』

「・・・妹は俺と同じ境遇に居た。世界を憎み怨んでいても可笑しくはない」

「レックスの境遇は俺も聞いてる。だが妹さんは行方不明なんだよな?」

『行方不明だからこそ。だ』

「俺、檜山蓮は世間的には死んだことになって妹は俺と顔つきは似ている。あいつは俺以上に追い込まれてたからな。俺の死を知ったら」 

「唯一の肉親を奪った世界に対しての復讐か」

『復讐で済めば良いが・・・この事は今はここの人達だけの話にしといてくれ。指令コンピューターの共通点の一つに同じ通信衛星を使ってると言う物があってな』

「通信衛星・・・まさか衛星兵器か!?」

 

実働部隊隊長はさすが鋭い

 

『通信衛星パラダイス。噂を漁っていたら超出力レーザーを備える衛星兵器だ。と言う話が出てきたんだ

きな臭くてパラダイス外装と建造データ、そしてパラダイスを観測していたエネルギー計の変化を出来る限り解析した。するとこれだ』

 

パラダイスの外装には地球側に向く方に何か変な装飾が存在している

建造記録にカイオス長官の権限を勝手に利用しても閲覧できない部分がありそこが丁度謎の外装の所

エネルギー計が不定期的に通信衛星では観測されない高エネルギーを発している

それを地球上の物事と照合するとA国以外の軍事、エネルギー関連施設が消失しているのだ

 

「こいつは・・・楽園には似ても似つかねえな」

「恐らくスルガの読み通りだろう。だがどうする?アメリカと言う国家においてこれは相当な機密事項の筈だ。下手するとスルガ、お前が危ないぞ」

『そーなのよ。下手こいたら俺は兎も角ルナが危ない』

 

今これをカイオス長官に報告書上げて副大統領ガーダインの目にでも止まればどうなることか。スルガは犯人を知っている上でどう動くかを考えている。今は身体を代償にネット上での隠密行動が容易でこういう事がしやすい

 

『せめてオメガダインと繋がってるやつを特定したい。

ディテクターが伝えたいメッセージがこれだと仮定するとオメガダインはパラダイスを利用するのにその協力者が必須の筈、だからそいつを消せばオメガダインの計画は頓挫する筈だ』

 

スルガはこれはアメリカと関係の無い組織であるシーカーしか対応出来ないと付け足した

 

「分かった。一応拓也さんにも内密で調査しておこう」

『お願いします。それとレックス、近い内に俺等に同行して貰うことになると思うからその時はよろしく』

「ああ。心しておこう。後結城から伝言を頼まれてててな」

『結城さんから?』

「今の社長が泡吹いてたらしい。お前が自分の研究データを全部抜いて消したから思い通りに行かなかったらしくてな。それにスルガの罠にかかって親玉から雷が落ちたようだ」

『はっ!良い気味だ』

 

スルガのフルリンクシステムの罠、つまりウイルス拾ってクリスターイングラムのデータの一部をボロボロにしたのだろう

しかも今のスルガは知ってる人以外からの認識は行方不明者、文句は言われない

 

その後もこの先のスルガの計画を共有し打ち合わせを繰り返しレックスへの贈り物を渡し昼になる

 

スルガはホテルの機龍へ戻りルナの寝顔を短い時間だが堪能し最高画質で保存した

 

═トキオシティ・ミソラ商店街════

拓也、コブラ、オタクロスはトキオシアのシーカー本部へ、バンたちはお昼過ぎにささっと特急でミソラ駅へ。駅を出ればそこはすぐに商店街だ

 

「ここがミソラ商店街かぁ。随分賑やかな場所ですね」

「ここはバンのお膝元的な場所だからね。結構人が来るみたいだよ。あ、私スルガとお菓子食べてから行く」

『スイーツならブルーキャッツにもあるからそこで我慢して?』

 

と短い会話をする内にレックスの所へ

 

「久し振りに来るなぁ。ブルーキャッツ」

「え?こんなところでアングラビシダスって開催されるの!?」

「あ!レックスさん!お久しぶりです!」

「いらっしゃい・・・お前たちか。スルガから話は聞いている。プラカードをcloseにしておいてくれ。早速案内しよう」

 

とレックスは早速皆を連れてカンウターの横の扉を開ける。少し地下に降りると大きな喧騒が聞こえ階段の先の扉を開けるとかつてバンやスルガが戦ったアングラビシダスの会場が目に入った

 

 

═アングラビシダス会場═════

 

 

「わぁ、喫茶店の地下にこんなところが」

「懐かしい。バン君と初めて戦ったのもここだった」

「ああ。そうだったな」

 

『おい皆!前回大会の優勝者様と準優勝者様が居やがるぜ!』

 

誰か(スルガ)がそんなこと言ったから全員がバンとジンに注目した。あっという間にバンとジンはもみくちゃにされ中央の強化ダンボールへとよいしょされLBXバトルへと駆り出される

 

「前回大会決勝の続きを見せてくれぇ!」

「ド派手に頼むぜぇ!世界大会優勝者!」

「負けんじゃねえぞ秒殺の皇帝!」

 

全員が全員思い思いの言葉を投げつける。しかしいつものような狂暴な感じではなく爽快な笑顔だったりして玩具を貰った子どものような顔をしている

前回大会の決勝戦は観戦者たちにとっては不完全燃焼で終わっていた。そのためあの時の続きが観れるかもしれないとなったら黙っちゃいない

 

「バン君、全力で行かせて貰う!トリトーン!」

「こっちこそ!エルシオン!」

 

「レディ、スゥゥゥゥゥ、バトルゥ!スタァートォ!」

「「「ワァァァァァァァァァ!!!」」」

 

その辺に居た奴が高らかにバトル開始を宣言。観客から大きな歓声が上がる

 

『やっぱりだ。皆アレの続きに飢えてたんだな』

「ここまで沸き上がったのは歴代のアングラビシダスを見ても久し振りだな。そうだヒロ、これを受け取れ」

 

バンとジンがバトルしてる横でヒロがレックスから見覚えがあるタブレットを受け取っていた

 

「去年のバンにも渡したがそこには登録選手のデータが入っている。存分に使うと良い」

「ヒロ、早速見せてくれるかしら?」

「私も見せてー」

 

ジェシカが中心となり三人は対戦相手の情報を閲覧しユウヤが助言をしながら対策を立てている。

 

「スルガ、ルナ、今年は出ないのか?」

『こんな状態ではさすがになぁ。リベンジはしたいけれども』

「私も考えたけど今年はあの三人の修行も兼ねてるし遠慮しておこうかな」

「そうか。ルナはシャルナックムーンの扱う腕は上がったか?」

「少しは上がってると思うけど今はリミッター掛けて貰って扱えてる。檜山さん後でバトルしようよ」

「ほう。楽しみにしておこう」

 

と喧騒から離れて三人で話し込んでいると

「檜山蓮、話がある」

と、珍しい来客者が現れた

 

「お前は・・・風摩キリトか。トキオシアでの一件は聴いている。大会出場を希望か?」

 

風摩キリト、しかし様子が明らかに変だ

 

『風摩キリト、疑問を当てよう。当てられたらお前の持つ情報をくれ』

「ああ。いいぜその代わり・・・」

「私達が持つ情報も提供、でしょ?」

「ここでは人目が多い。上へ行こうか」

 

═ブルーキャッツ════

 

レックスに連れられスルガとキリト、ルナが喫茶店へ移動した。とりあえずカウンター席に並んで座る

 

『さてと、まずは自己紹介だ。俺は河白スルガ。訳あってLBXに入って行動してる』 

「お前の事はどうでもいい。答えを聞かせろ」

『今キリト視点ではレックスが二人居る。オメガダインとここに』

「・・・正解だ」

「聞かせてくれないか?オメガダインに居る俺について」

「ああ。最近、と言っても少し前だが車椅子に乗った男がオメガダインに急に現れたんだ」

『身体的特徴などあれば助かるんだが』

「特徴っつってもコートを羽織っていて全身に包帯を巻いてるから素顔もろくに分かりやしねえが髪の色と目元はここに居る檜山蓮に似てるな」

「ほう。声はどうだ?」

「大分掠れてる。最初は檜山蓮はどこかで死んだと言う話を聞いたからそれがデマだと思ってたよ。だがアングラビシダスがここであると聞き付けて来てみれば」

「レックスがもう一人居た。そんなところ?」

「ああ。あとそいつは普段Dr.マミーとi「待て!今マミと言ったか!?」

 

レックスがマミと言う名前に目に見えて反応を見せた。それは当たり前だろう。自分に似ていてマミと言う名前、レックスの妹だ

 

『レックス、マミって確か』

「檜山真美、それが妹の名だ」

「まさか、そんな!?・・・いや、確かに兄妹なら似てるのも説明が付く・・・じゃあオメガダインは・・・」

 

まじかー、ここでキリト君動いちゃたかー。いやまあアングラビシダスをレックス名義で開催したからなんかアクション有るかなとは思ってたけど、直接来るとは思ってなかったなー

でもこの時点で正体が檜山真美だと看破した訳で。慎重に動かないと駄目そうですね

 

スルガの中での一番の問題は風摩キリトの動向だ。

このままこいつを帰してこの事をブチ蒔かれようものなら大筋すら崩壊しかねない

 

『分かった。ありがとう風摩キリト。逆にこちらの情報を提供しよう。具体的にはどんな情報が欲しい?』

「ディテクターの正体とか檜山真美の目的なんか俺にはどうでもいい。檜山蓮!俺とバトルしろ」

「ああ。俺は構わないが」

「スルガ、これ大丈夫なの?」

『風摩キリト、Dr.マミーの正体しばらく胸に秘めててくんね?今気付かれたら俺ら含めて各々の思惑が複雑骨折しかねないぞ』

「それで構わない。俺としても面倒事が増えそうだからな」 

「ねえ、風摩君?一つ聞きたいんだけどね」

「なんだ?」

「スルガとか拓也さんが言ってたんだけど戦闘を積み重ねたAIでまともな人格が生まれるとは思えないって」

「ッ!?関係無い!良いから戦え!」

「戦うんだろ?下へ行くぞ」

 

おっとレックス意外と闘争心に火が付いてますね?久々に全力出せそうでワクワクしてますな。しかしルナぶっ混んだなぁ。風摩キリトも心のどこかで分かってるのか

 

 

═ブルーキャッツ地下・アングラビシダス会場═══

バンとジンのバトルは終盤に差し掛かっている。それに会わせて回りもヒートアップし歓声はより一層強くなった

 

「ソコだっ!」

 

トリトーンのシーホースアンカーがエルシオンシールドを引っ掛け防御を剥がし突きを放つ

ハルバードで不完全ではあるが防御し後ろに飛ばされた

 

「止めだ!必殺ファンクション!」

 

アタックファンクション

インパクトカイザー

 

シーホースアンカーが地面を叩き割り溶岩を噴出させながらエルシオンへ

モーション中にエルシオンは槍を地面に突き刺し機体に無理矢理ブレーキを掛け反撃に出た

 

アタックファンクション

ライトニングランス

 

槍を回転させながら突きの姿勢に入りエネルギーが十分貯まった瞬間に突き出した

しかしアタックファンクションを繰り出すまでの時間の差は覆せずジンは必殺技を放った後反撃に備えて居た為防御されてしまいインパクトカイザーはエルシオンに直撃する

今日。今この時、勝利を掴んだのは海道ジンだった

 

ワァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!

 

決着の刹那、より強く大きな歓声が上がる!

熱き魂のバトルを見せつけてくた二人に溢れんばかりの称賛を送る

 

そしてスルガの大衆誘導で俺らも負けてられないな的な空気にして各々がバトルで腕磨きに励む

その中でレックスと風摩キリトの手合わせも行われていた

 

「スルガ!私達も久々にハメ外そようよ」

『ここなら身体無いことも気にするような奴は居ないし大丈夫か。行くぜ』

 

バトルの波に飛び込む二人、この日はバン&ジンコンビも下して全戦全勝を掴みとった

 

  

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