ダンボール戦機 絶対零度の闘士   作:超甲形巡洋艦

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二人のバトル

═2日後スルガ自宅═════

アングラビシダスまで丁度一週間後

ヒロ、ラン、ジェシカが修行に明け暮れている間にスルガはルナと帰宅していた。今は目的も特に無く、裏工作も思いの外順調に進んでいるので今はアポの関係で出来ることはない。今のスルガはソルジャーに入っている

 

後はジン経由の情報でサイバーランススルガに接触しようとしていたらしいので後々上手く利用してやろう程度・・・いや、ジン経由でクリスターイングラムの情報探らせるか。アングラビシダスが済んだら頼んどこう

 

後ホワイトハウスの動向も気になるな。特に副大統領に動きがバレてたら色々面倒なことになる。最悪一人でA国とサイバー戦争して一足先にミゼルになる覚悟だけしておくか

 

「スルガ、今何をたくらんでるの?」

『別に何も?皆に言った通りだけど?』

「じゃあ昨日どこに行ってたの?誰にもナイショで」

『・・・これを言ったらルナも危ない。身体が無い今だからこそ渡れる危ない綱で片足だけで渡ってる。動きを間違えば俺が世界の敵になりかねないんだ』

 

するとルナはソルジャーを両手で優しく包み胸へ寄せる

 

「私はこんな時にスルガが間違ったことをする事は無いだろうけどあんまり危ないと私も心配でどうにかなりそうになっちゃう」

『・・・今の俺の行動は決して誉められたものではない、むしろ貶されるべき行為。それが世界を守るためと言ってもだ。俺はルナ以外の大体全てを疑ってる。人として最低な野郎だよ』

 

スルガにも思うところはある。しかし後には退けないのだ

 

「私はどこまで行ってもスルガを信じるし着いていく。それが皆の幸せになると分かってるからね」

『そうか』

 

「ちょっと恥ずかしい話だけど私はスルガの事を太陽だと思ってる。それで私は月。二人で一緒に地球を照らす天体、昼も夜もね」

『おいおい、新月の時はどうするんだ?真っ暗だぞ』

「その時は私とスルガがお互いだけを見てる時間、それくらい合ったっていいじゃない」

 

それから暫く二人は何も言葉を発さず身を寄せていた

スルガにバトルを挑みに来たヒロが訪ねてくるまでそのまま。ヒロには肩を寄せ合う二人の姿が見えたと言う

 

 

 

──────

 

 

 

追加でラン、ジェシカ、レックスも訪ねてきた。コーチの姿は見えない。どうやらバンはタイニーオービットへオーディーンの回収、ジンはサイバーランスにトリトーンとゼノンのメンテナンス、ユウヤは分からない

 

三人の目的は率直に言うとリベンジだ。無人機群に蹴散らされたり普通にタイマン張って絡め取られて負けたりした

 

「お二人でゆったりしてるところごめんなさい」

『いやいや構わんよ。お前らの気持ちは分かってるつもりだから』

「うん。ちょっとしんみりした空気だったからちょうど良い口直しに」

「今度はあんな負け方しないわ!覚悟なさい!」

「私もリベンジだ!特訓の成果みせたげる!」

「スルガ、舐めてかかるとやられるぞ?」

 

レックスから聞くところによるとこの3日で大成長したらしく最初レックスとタイマンして最初20秒持たなかったのが一分は持ちこたえられるようになったらしい(黒星が無い当たりレックスは本気で強い)

無人機戦で鼻っ柱をへし折ったのがよっぽど効いたみたいだ

 

『おーけー、早速やろうか』

 

ソルジャーDのままレックスが投げたDキューブ内に飛び込む。オーバーロード持ちのヒロ君と殺り合うならオーバーセンスは必須だろう。レックスならオーバーロードもろとも正面から粉砕してそうだけど

 

「行くよ、ムーン!」

「ジャンヌD、GO!!!」

「やるよ!ミネルバ!」

「行きます!ペルセウスッ」

 

 

map 峡谷 ストリートレギュレーション

バトルスタート

 

ソルジャーDとムーンは二手に別れ谷間を移動。レーダー情報だと三機は離れずに谷の上を移動してソルジャーDの方に向かっている

 

三人側の考えはこうである。合流させたら終わりだと(最近コンビ戦でレックスも倒した)

ストライダーと高速型ナイトフレーム、逃げ足も少し劣る。しかも相手は崖上、一方的に撃ち下ろされてはたまったものではない

 

「見つけたわ!作戦通り行くわよ!」

「「分かりました/いよっしゃあ」」

 

ジェシカが指揮官ポジションなのは変わってないか。ルナとの合流は警戒してるはず、短期決戦で来たか

 

ジャンヌDが狙撃警戒で少し降りた谷の上部から牽制射撃、ミネルバとペルセウスはそのまま谷の中に降りて挟撃の姿勢をとった

 

「スルガ、行かなくて大丈夫?」

チャット『任せる。俺が負けても場を整えればルナは勝てるはずだ』

 

クサナギを構えてジャンヌD警戒でスモークグレネードを起爆、即座に赤外線カメラに切り替え戦闘開始

 

「ジェシカさん!」

「OK!その程度お見通しよ」

 

ジャンヌDがグレネードSを放り込み空中起爆、煙を爆風で掻き消した

 

『うおっ、まじか』

 

ソルジャーは片手の魔改造コマンドハンドガンでミネルバを牽制、まだオーバーセンスは使わずペルセウスの初撃を防御、押し返し接近してくるミネルバには至近距離の連射、上にはグレネード。ミネルバと場所を入れ換えたいスルガだが挟み撃ちの体制だけは崩そうとしない

 

チッそんなに簡単には行かないか。しかし予想以上に上からの攻撃が厄介だ。

 

「スルガ、今応援に行くね」

チャット『終わったのか?』

「いつでもいいよ」

チャット『ならそっちに少しずつ引き込む。上からの攻撃が鬱陶しいからお願い』

「分かった」

 

変わる変わるに攻撃を仕掛けてくる二機を流しながら銃撃を回避する

くっつかれたら銃撃は来ない?いや引っ付いない時に撃たれるだけ面倒か、上とられたの結構厄介だなぁ。少し被弾するし

まあオーバーセンス無しでもなんとか捌けるからルナが来るまでリズム乱しつつ耐久か

 

「スルガさん!負けません!」

『こい!若人よ』

「今度は負けないからね!」

 

かなり綿密に作戦を建ててきたようだ

ペルセウスの攻撃速度といやらしさはだいぶ上がっている。盾は無いのでクサナギで受けきらねば恐らくリズムに乗られやられるだろう

ミネルバの動きもとにかく攻め攻めでは無く、油断せず攻めてくるようになったので今までのいなし方が通用しなくなっている。時折ウォールマインを置いて起爆し即席の壁を作ることで凌げているがいつまで持つか

たまのスモークグレネードを投げても爆風で掻き消しされ反攻に出られない

とにかく攻めの連続に反撃の時間が無く防御と牽制にリソースをほぼ裂く。時々崖の壁面を一部崩落させ引っ掻き回した

 

「スルガ!使って!」

 

ムーンが自分の盾をソルジャーDに投げる

 

『おっ、サンキュー、そのまま頼むぜ?』

「任せて!」

 

ムーンは試作電磁機関銃でジャンヌDへ攻撃開始

 

「取らせるかっての!」

 

ミネルバが跳躍し空中の盾を蹴り飛ばそうとする

しかしソルジャーは取りに行く素振りを見せなかった

ペルセウス相手にウォールマインで壁を生成すると魔改造コマンドハンドガン二丁を構え全弾連射、すぐに捨ててペルセウスと対峙する

 

「うわっ!」

 

半分位がミネルバにヒットし空中で姿勢を崩して落下していく。挟み撃ちと上の心配が消え去りスルガは一転攻勢に出る

 

「なんの打ち合わせもなしにそんなコンビネーションを・・・さすがのお二人ですね」

 

ルナが盾を投げたのはスルガが盾を使うからではなく使うと思いソルジャーの手に渡ることへの阻止行動で一時的にでも挟撃を無くすのが目的だった

 

さらに至近距離でのウォールマイン炸裂で怯んでいたペルセウスにドライブ込みの凄まじい突きを放つ

 

「ぐっ!」

 

2本の剣を重ねてギリギリで軌道をそらしたが容赦なく次の斬撃がソルジャーから振り下ろされる

 

 

─────

 

 

ムーンは試作電磁機関銃の弾速と射程を生かしてスナップピストンの射程外からジャンヌDを翻弄、ジェシカは射程の関係で当たっても大したダメージにならず接近しようとするが立体機動で撒かれてしまう

 

ジェシカがこの二人を打ち破るために建てた作戦はスルガを立体的に包囲し封じ込めて撃破したあとルナを落とす物だったがスルガの抵抗が想定以上で作戦が崩れてしまった。見立てが甘いね

 

「もう少し、もう少し近付ければ」

「・・・あんまり近付こうとするのも良くないんじゃない?」

 

ムーンが放たれた銃弾の回避にスルガとは別の谷の中へ

ジャンヌDも追撃し降りていく

しかし降りた先はワイヤー地帯、ルナの舞台であった

 

スモークの掻き消しにグレネードは使ってもう吹き飛ばせる程の数は無くメイン武器が二丁拳銃のジャンヌDでは今ワイヤーを切る有用な手立ては無い

迷わず銃撃しながらワイヤー地帯からの離脱を試みるがワイヤー伝いで突然空中で機動を変えたり張力を利用して瞬間的にあり得ない速度で跳躍するムーン

逃げても逃げてもその先を押さえられ朔での刺突が飛んでくる。

 

「どんな事したらそんな足場でそんな戦い方出来るのよ!?」

「私のセンスとスルガの技術、かな?」

 

ワイヤー戦闘術自体は仙道ダイキ、レックスとシャルナックを使ったスルガも出来る。一応移動手段限定ならアミとジン、バンも出来ないこともない。それ程までに難しいものなのだ

しかしどうであろう、無重力空間であるかのように高速で、縦横無尽に飛び回っている。ルナだけワイヤー戦闘術の練度がおかしいのだ

 

ジャンヌDでは目視することが目一杯でそんな時に弾なんぞ無駄遣いにしかならずムーンは間も無く撃破に掛かる時だった

 

「おおりゃぁぁぁぁぁ!!」

 

崖上からミネルバのライダーキック、だがムーンはワイヤーを掴んで空中でワイヤーに立ち(!?)カブト式ライダーキックで地面に蹴り落とした。ちなみにスルガの入れ知恵である

 

「嘘ぉ!?」

 

ミネルバは受け身を取りダメージを最小限に抑える。しかし舞台に上がってしまった

 

「ラン、ここは彼女のフィールドよ。なんとか抜け出さないと」

「ワイヤーなんて、こうすればいいでしょ!」

 

ランは刺突武器のクローでワイヤーを引っ掛けて力ずくに壁から引き抜いた

 

「わお、スルガが結構頑丈に作ったのを引っこ抜くなんて」

 

ミネルバはジャンヌDの牽制の下次々ワイヤーを引き抜いていく。ムーンはその銃撃をかすらせもせず二機に接近しミネルバに朔を突き出す

 

「セイッ!」

 

ミネルバな回避、即座に反撃に出たが直ぐにワイヤーの中へムーンは退避する

 

(どうしようか、流石に接近戦でこの二人を相手にするのは大変だし・・・ワイヤーは移動手段だけじゃ無いか)

 

ムーンがまたワイヤーや壁を使い立体複雑機動を取り始める

 

「ジェシカ、来るよ!」

 

背中合わせでムーンの迎撃体勢を整えた。が

突然二機が強く衝突した。離れようとしても離れられ無い

 

「え?」

「ワイヤーは足場だけじゃ無いんだよ!」

「締め付けられてる!?」

 

ミネルバが引き千切ろうとするが引っこ抜くより数倍の力がいる行動。だが引き千切れたとしてもう遅い

 

アタックファンクション

テンペストブレイド

 

巨大な光の剣が振り下ろされる方が圧倒的に早かった

ワイヤーで締め付けられ身動きがまともに取れずエネルギーの塊に飲み込まれた

 

ジャンヌD、ミネルバ ブレイクオーバー

 

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