ダンボール戦機 絶対零度の闘士   作:超甲形巡洋艦

69 / 162
限界の、その先へ

═バトル中════

「くっ、やられたわ」

「スルガ、援護いく?・・・スルガ?」

「ヒロ、後は頼ん・・・ヒロ?」

 

二人に声を掛けるも一切の返答がない。端から聞こえていないかのようだ

さて、なぜここまでヒートアップしてるのか、時を戻そう

 

─────

 

谷の中で斬り合う二機、片やオーバーロードを発動させそれに対応してオーバーセンスを発動、普通の人間では対応出来ないであろう次元の戦いにレックスすら息を飲む

 

ソルジャーの横凪を受け止めもう片方を上から振り下ろす クサナギで受け太刀の流れで下から一閃 ペルセウス少し退き剣で突きを放つ 左腕装甲で攻撃を貰い逆手持ちして首関節を狙う 身を屈めて回避しそのままサマーソルトキック 頭に直撃し怯むがタックルで返す 剣交差させ防御 防御外の所にクサナギが突き立てられる ペルセウスも仰け反るが上手く機体を捻りそのまま横回し蹴り ドライブシステムで後ろに走り込み左肘での打撃 ペルセウスは打撃で相殺し振り向き様に蹴り 右腕で受け止めて左でフック 仰け反り回避し双剣を振り下ろす 直撃覚悟で横凪の攻撃をくりだす 両者直撃し大きく怯む

 

攻撃したかと思えば防ぎ、防いだ瞬間に攻撃が繰り出されている。そんな事の連続だ

ソルジャーDからはLBXとの精神同調が深くなっていることを証明する白いオーラが漏れている

 

グッ、頭が可笑しくなりそうだ。オーバーセンスの未来予知が変化し続けてやがる!

 

(次々違う映像が頭の中にッ!)

 

二人共未来視に近い能力を使っている。攻撃側は防御を見て攻撃しようとすると同時に防御側も攻撃の先見をして防御か回避する。しかも対応を取れば相手がそれを見るので実際に攻撃するまでに外からでは分からない所、一瞬だけで精神上有に20回を超える戦いをしているのだ 

 

しかし、二人の身体と精神が耐えられても機体が煙と悲鳴を上げていた。連続した超高速稼働で駆動部や処理に莫大な負荷がかかり制御基盤などがオーバーヒートを起し各部から煙が上がる

 

お互い決着を急ぎ更に激化していく

生まれ持った力と後から手に入れた力。どちらが上なのか。機体の限界などは既に越えた。相手を打倒するため二機は最後の一手を打つ

 

アタックファンクション

コスモスラッシュ

 

アタックファンクション

ブリッツフレイム

 

ペルセウスはペルセウスソードを合わせ巨大なエネルギーの剣を作り出し振り下ろす

ソルジャーDは持つクサナギに通常より大きな炎を纏わせ機体を前に押し出し上から斜めに斬り上げる

 

「はァァァァァァァァァァァァァァァ!」

『終わりだァァァァァァァァァァァァ!』

 

巨大なエネルギーの剣は直接ソルジャーDへ

炎の刃は空気すら焦がしペルセウスへ

 

決着は・・・ 

 

 

 

═キタジマ模型店═════

レックスはブルーキャッツに戻り何気にメンバー全員集合したキタジマ模型店、先の戦闘でぶっ壊れたペルセウスとソルジャーDが持ち込まれる

 

「ヒロ、ペルセウス一体どうしたの?それにソルジャーも」

「この二人のバトルが激しすぎて壊れちゃったの」

「凄かったわよ。この二人」

「へえ。見たかったなぁ」

「戦闘記録は撮ってあるわ。見てよこれ」

 

ジェシカのCCMをキタジマ模型店の画面に繋ぎスルガとヒロの戦いが再生された

最後、アタックファンクションの撃ち合いを制したのはスルガとソルジャーDでコスモスラッシュが直撃する寸前にブリッツフレイムがクリティカルヒットしペルセウスを撃破した

 

「これは・・・俺やジンより動きが早い。スゴいじゃないかヒロ!ここまで強くなったなんて」

「まるでお互いの次の動きが見えているようだ。とても人間技には見えないな」

 

と見てない師匠三人が食い入るように見る中キタジマ店長はソルジャーとペルセウスの故障点を洗い出していた

 

「これは酷いな。二機ともアーマーフレームもコアスケルトンも歪んでて駆動部も焼き付いて完全に故障してる。全交換コースだな。それにソルジャーのCPUとバッテリーも溶けて使い物にならんな。何で動いてたのか気になるくらいだ」 

 

アーマーフレームの手や足の駆動部に近い部分は溶けてコアスケルトンに張り付いている

しかもコアスケルトンの中からも異臭が絶えない

 

「うわー、あたしも結構戦い方荒い方だけどここまで壊したことはないよ」

「なんとかなりませんか?」

「うーん、ソルジャーは総取っ替えで何とかなるかもしれんが、ペルセウスは山野博士製でコアスケルトンが特殊でな、俺じゃちょっと手が出せない、どうするか」

「バンのお父さんイギリスに居るんだよねぇ、修理頼んでもアングラビシダスまでに間に合うかどうか」

 

幸いと言うか、フルリンクシステム回りは無事であった

オーバーセンス使えるシステム喪失とかウルトラショック過ぎる

一応カスタムビルドファクトリーは持ってきている

ソルジャーDの修理は可能だがペルセウスとなるとコアスケルトンの大部分に手を入れる必要が有り無事直っても最悪Σオービスに成れなくなるかもしれないのだ。まあオーバードウェポンあるし無くても何とか成るっちゃ何とか成る

 

「スルガさん、一つだけ頼みたい事が有るんですが」

『うん?どしたの?』

「ペルセウスにもドライブシステムって付けれないですか?」

 

すいません博士、Σオービスは諦めた方が良いようです

 

『付けれるが操作の癖が強いぞ?アングラビシダスが控えてる現状あんまりオススメ出来ないけどな』

「だからこそです!今なら練習の時間が確保できます!」

『えー・・・まあ、分かった。だが最初は足先だけソルジャーDに換装してバンの判断でアングラビシダスまでに使いこなせそうならペルセウスも改造する』

「ありがとうございます!」

『ただ店長ぉー、ペルセウス直りますかね』

「うむ、そこなんだよなぁ。何時もならタイニーオービットへ持ち込むがそれが出来ないとなると」

『時間掛けても良いならファクトリーに叩き込めば徹夜の突貫作業で直すけど、店長、ソルジャーDの足回りの修理だけ任せたいんですが』

「それなら御安いご用だ」

『ヒロ君、今夜ペルセウス預かる。死ぬ気で直すわ。バン、修理おわるまでヒロにはオーディーンでも使わせとけ』

「そうだね。スルガよろしく頼むよ」

『店長、俺ここで徹夜するからよろしく。材料と修理費は後で纏めて払うよ』

「あいよ」

 

店長とスルガのやり取りの裏ではヒロが質問責めにあっていた

 

 

 

═キタジマ模型店════

時刻は11時を越えソルジャーDの足回りの修理を既に終わらせて店長は既に夢の中、店内でペルセウスのセットされたカスタムビルドファクトリーだけが稼働している

 

・・・・・・・・・やることが多いなぁ。応急措置で取り敢えずまた曲げ直してアーマーフレームだけ山野博士に注文掛けとかないと完全には直らん

しかしこうコアスケルトンの内部構造見ると変形ギミック修復の邪魔・・・丸一日は掛かりそうだな

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。