ダンボール戦機 絶対零度の闘士   作:超甲形巡洋艦

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─スルガの計画が始動する─


大統領暗殺阻止作戦(建前) 副大統領威厳破壊計画(本音)

アルテミスまで日本で修練を積みつつディテクターオメガダイン対策を続けてアルテミスと平和記念演説が行われる島に立つ1日前、スルガはルナやレックスとバン、ジン、アミ、卓也、オタクロス(リモート)平たく言えばイノベーターと戦っていた連中を自宅に集めた

 

『さて、話なんだが、この話はレックスからの方がいい?』

「そうだな・・・この間のアルテミスのためにお前達がブルーキャッツにきた日、風摩キリトが来たんだ。そこで俺が二人居る事に気付いた」

「うん。キラードロイドの設計図にもレックスの名前が合ったね」

「待って、どう言うことよ」

『アミは知らないか。率直に言うとオメガダインにレックスを名乗る奴が居るのよ。キラードロイドもそいつの開発品だ』

「更に俺を名乗ってる奴の正体も分かった。と言っても確証とするには弱いかも知れないが、正体は・・・俺の妹だ」

「レックスの!?」

「「「妹!?」」」

「檜山の妹!?今は行方不明と聞いていたが」

「確かに行方知れずならどこに居ても可笑しく無いデヨ」

「レックス、そう判断した理由はあるのか?」

「ああ。風摩キリトからの話ではDr.マミーと名乗ってるだけだが」

『あぁそうだ、俺のカスタマイズデータの一部と引き換えにDr.マミーの写真送って貰ってた』

 

と、レックスのCCMに写真を転送する

 

「・・・確かに体格や髪色は檜山に似ているが」

『まず、全身大怪我で包帯巻いてるなら何で髪の毛無事?なのかね』

「・・・駄目だ。月日が経ちすぎて判断出来ない」

「そうね・・・なにも知らずにレックスって言われたら納得しちゃうかも」

「ああ。全身に包帯を巻いてるから細かくは判断は出来ないがレックスと比べて若干体が細い気がする。スルガ君、これをどうする気だ?」

『そうだねぇ、まずオメガダイン総帥の情報網なら本物が生きてることくらい分かってるだろうよ。アングラビシダスにも出たしな』

「それならなぜDr.マミーはレックスが生きていることに気付かない?」

『オメガダインからすれば極秘の存在らしいからな。情報隠蔽くらいしてるんじゃね?どっちがどっちを利用してるか知らんけど』

「スルガ、一応聞くがヒロ達には伝えないのか?」

『ヒロ達に伝えないってよりNICS、A国に知らせたくないって言い方が正しいかな。正直まだ仮説の域をでないけどホワイトハウス辺りにオメガダインの手が伸びてる可能性があってな、裏切り者を疑ってる事をその裏切り者に知られれば・・・最悪全員《不慮の事故》で消されるぞ』

「スルガ君、そんなことあり得るのか?」

「ジン、考えてもみるデヨ?演説会場の警備はスルガの口出しも合ってステルスLBXであろうとも外部からの侵入はほぼ不可能に近くなった。じゃが内部から放つとなったら話は別じゃ。その方法で会場内に入れるなら裏切り者が存在する可能性はものすごーく高いデヨ」

「あまりNICSを頼りすぎてはいけないと言うことか・・・」

『別にそこまでは言わない。居ると仮定するならそいつの耳に入るのが不味いだけ』

 

そう言えば本史ならガーダインやアランウォーゼンは本物のレックスだと思ってたっぽいがアングラビシダスを開催したから流石に気付いてるだろ。むしろ気付いててくれ

まあ気付いててもガーダインは演説で死ぬ可能性あるけど

 

まあ、今回の情報共有はこんなところで終いにして明日はアルテミス会場、アロハロア島への移動だ

俺とルナはアルテミスに出場(しようと思えば出来る)せず平和公園へ、八神さんを筆頭にした元イノベーターエージェント三人組と暗殺LBXの捜索及び無力化を担当する事になっている

さてと、俺も計画の本格始動だな

 

 

 

 

 

═アロハロア島、平和記念公園════

現在スルガはオリオン・Eで副大統領の待機部屋に侵入していた。目的は勿論薬を仕込むためである

いずれの薬も成分調整でほぼ同時に効果が出る(勃起薬は多分壇上にいる間ずっと)用に改良か改悪か分からない事をしてカプセル2錠に纏めた。後は料理に仕込むだけだ

 

さーてと、なんか仕込めそうなのは、なんかオレオ見たいなクッキーあんじゃん。中身の粉これに入れとこ

あと尾行用にこいつ(オリオン・E)付けとくか

 

 

 

─────

 

 

 

警備員用待機スペースの一角でスルガとルナは八神さん真野さん、細井さん、矢壁さんと合流した

既に大半の警備員は配置に付いており今は演説の開始を待っている。

 

「河白スルガ君、久しぶりだな。石森ルナ君は初めましてかな?」

「うん。スルガから話は聞いてるよ。凄い人たちだって」

『久しぶりです。八神さん、それに真野さん達も、イノベーター事件以降探偵として名を馳せているようで』

「あたしらの手に掛かれば解けない謎は無いからね!スルガ、今日はよろしく頼むよ」

「スルガ君、恐らく君がLBXを捜索する最高戦力でしょう。頼りにしてますよ」

「バックアップも任せるっす!」

「挨拶はこれくらいにしておこう。ミーティングを始めたい」

『八神さん、お願いします』

「まずは他の警備員との連携だが────」

 

ミーティングが始まる。今回大統領暗殺阻止に動いているのは俺達だけではないのでLBXの捜索にも人海戦術が取られる事になった

それに際しスルガの口出しの一環で警備員にはMチップの変わりに別の緊急停止プログラムをインストールされた有線操縦LBXに改造もしくは支給されている(武装は片手銃と近接武器に限る)尚コードが斬られても戦闘開始さえ管理部に伝えれば10メートル以内と言う制限はあるが一定時間動ける

八神さんのジェネラルや真野さんのデクーエース、細井さんと矢壁さんのデクー改にもこの改造を施されている。事前連絡を受けてシャルナックムーンにも同様の改造を施した

 

「最後にスルガ君、君の存在は他の警備員には知らされていない。見つかれば暗殺LBXと間違えられると思え」

『ハイッ!』

「以上が伝達事項だ。では作戦を開始する!」

「「「『ラジャー!』」」」

 

さてと、やるか

注(スルガの音声は八神さん達にしか聞こえていない)

 

 

─────

 

 

 

少したって森の中、暗殺に使われるLBX《アサシン》の潜伏予測地点の一つだ。スルガは機龍(三連装ハイパーメーサー装備、銀のレールガンユニット、背部バックパック)でインビジブルを使用しながらの捜索だ

時折通りかかる別の警備員をやり過ごしながら探す作業である

 

『真野さん、アルテミス側の状況は?』

《今開会式が終わるところだね。向こうは郷田と仙道にも声をかけたみたいだよ》

『おっ、頼もしいですねぇ。こっちも気張らないと』

《スルガ、こっちの区域にはまだ居なさそう》

『こっちもまだ成果無し。大統領はまだ出てこないだろうからまだ暗殺LBXも定位置に付いてないのか?』

《それは十分に考えられる。だがこれだけの人数が巡回しているからな。圧力は掛かるだろう》

 

捜索は続くがどこもアサシンの目撃は無い

 

 

 

──────

 

 

 

予定通り状況が少し動いた。大統領が登壇する時間となったのだ。一層警備は厳しくなる

スルガも少し焦る。副大統領を何とかしても大統領が死ぬと流石に不味いし本史通りにバンとヒロがルーターLBXを撃破してくれる保証もない。電子戦で妨害電波飛ばせるオリオン・E持ってきた方が良かったか

 

《こちら細井、移動中のアサシンを発見しました。追跡中です》

《了解、あたしもそっちに急行するよ》

警備本部《F5地区警備部隊へ、囮や別動機も考えられる。追跡と撃破はMr.YAGAMIの部隊に任せた》

《私も向かいます!》

『予想進路プリーズ、先回り狙います』

《分かりました。お願いしますよ。一応まだバレては無さそうです》

《矢壁、私はスルガ君が逃がした後の後詰めに入る。ルナ君と合流して対処に向かってくれ》

《了解ッス!》

《あたしはスルガと合流するよ。とっくにやりあってるかも知れないけどね》

『その時は支援よろしくお願いします真野さん』

 

インビジブルを解除して木々の隙間を縫い一気に最高速まで加速、幸いそこまで離れていないので直ぐに到着するだろう

 

《変ですねぇ、あの動き・・・八神さん、あのアサシンは恐らくこちらの追跡に勘づいています》

《何?》

《勘ですが私に気付いていると言うより気付かれたことに気付いたような挙動に見えますねぇ》

《無線が傍受されているのか?》

《可能性はあるね。大統領なんて大物を狙うんだ。それ相応の準備はしてるだろうさ》

『細井さん、進路先に到着しました』

 

と予想進路の先に到着、細井さんと挟み撃ちを狙う

すでに細井さんのデクー改はアサシンと交戦中だ

 

《スルガ君、もう少し・・・》

『捕捉しました。一撃で決めます』

 

右手をスパイラルクロウに変形させインビジブルを再起動し直上から襲撃した

ギリギリでインビジブルを解き真上からのスパイラルクロウはアサシンの頭を破壊しコアボックスを掻き混ぜながら足の付け根まで装甲を壊しながら真っ二つに貫き通した

 

『コアボックスの破壊確認、アサシン撃破しました』

《私の出る幕も無かったですねえ。流石です》

《本部へ、こちら八神

暗殺LBXと思われるLBXを撃破した》

《本当か!?Mr.YAGAMI写真はあるか?》

『八神さん、転送しますよん』

《これだ。今送る》

《損傷が酷いが・・・ワイルドフレームのライフル持ち、間違い無さそうだ。全警備に通達する!YAGAMIの部隊が目標をやったぞ》

 

とりあえず暗殺は一時的に阻止でき、無線が大きく盛り上がった

 

《油断するなよ!LBXならまだ潜伏してるかも知れない。今一度気を引き締めろ!》

 

═アルテミス側════

大統領の演説が始まる少し前から暗殺者を捜索していた。こっちでは暗殺者が出す捜索電波を辿ることになったが対策されており同じ電波を発生させる装置を大量に設置されておりちんたら探していたのでは間に合わない

 

「くっ、これじゃあ!」

「スルガさんとルナさん達に任せるしか・・・」

「待って皆、確かスルガってアルテミスからLBXを操作するのに中継点があるって言ってなかったかしら?」

「成る程、通信を遮断できれば動かすことは出来ない。オタクロス、海の上で電波の発信点を特定出来ないか?」

「もうやっとるわ・・・・・・・・・見つけたデヨ!」

 

バンのCCMアロハロア島の全体図、そしてアルテミス会場と平和記念公園を結ぶ海上に2つ赤い点、操作電波を中継するルーターLBXが存在した

 

「よし、バン、ヒロ、ジン、ユウヤこっちからライティングソーサーで手前の方を叩くぞ。スルガ達が暗殺LBXを食い止められてる今の内だ」

「あれ?ライティングソーサーって二機しか無いんじゃ?」

「日本に居る間に山野博士にも依頼して四機増産しておいたデヨ。二機はまだ細かい調整が必要で使えんのじゃ」

 

コブラがライティングソーサー

 

 

──────

 

 

 

さっきから三回ほど他部隊からアサシンの撃破報告が上がる。ガーダインが持ち込んで居たのは一機では無かったのだ

 

《む?ルナ君、オタクロスからのメッセージだ。海上に操作電波を中継するLBXが居るらしい。これを撃破しに行くと》

《スルガの予想してたルーターLBX・・・こっちから行くの?》

『行かない。根本から操作を切ってくれるならこっちはその分の時間を稼ぐことに専念する』

 

更に更に結構見つけて撃破出来てるから暗殺者も後が無くて焦ってると見える。それにいくらガーダインでも怪しまれずに大量には持ち込めまい(悪い笑顔)

 

そして時は来た。来てしまった・・・

 

うっわ、顔色悪っる。細かく見えないな・・・でも苦しそうでいいね(サイコ)

 

スルガが機龍の望遠機能で演説台の後ろの方、ガーダインに目を向けるとなんか顔色が悪く唇を噛んでいる

恐らく今激しい尿意と便意に襲われながら勃○すると言う謎現象に苦しんでいるのだろう

 

さっきのアサシンのライフルであいつの頬掠めて追い撃ち・・・いや、自分の意思(薬)だけで漏らさせないと逃げ道作られるな

 

スルガの思考上そこまでは絶ッッッ対必要無いのは分かっているが反応見て遊ぶのが楽しいからやっている屑なだけだ

 

さてと、まだアサシンは居るかな?と言うかそろそろハンゾウさんと仙道ニキそろそろ暗殺者と戦ってるのか?

 

『真野の姉貴、大会の進行状況と海上のLBXは?』

《アルテミスの方はAブロック進行中で海の上はまだ移動中みたいだよ。もう少し掛かりそうだね》

《もう全部撃破したんすかね?》

《矢壁さん、油断は禁物ですよ》

 

居るならさっさと出てこないかなぁ?

 

《きゃあ!》

 

どんな言葉よりも先に機体が動く。インビジブルを解除し即効で燃費ガン無視ブースター全開で位置情報を頼りに飛ぶ

 

『ルナ?!大丈夫か!ルナ!』

《ルナ君!》

《こちら本部、何が合った?報告せよ》

《現状不明です。これから確認に向かいます》

 

無線は続くがスルガの耳に入ってこない

ただ理解しているのは悲鳴の前には何も聞こえなかったし続報も無いことだ

 

直ぐにルナの元へ付く

 

『ルナ!』

「スルガ、私なら大丈夫、暗殺LBXを追って」

 

そう言うルナは左腕から出血していた。撃たれた訳でなく斬り傷だ。恐らく暗殺LBXに襲撃されたのだろう

 

『誰か近くにいますか?ルナが暗殺LBXの攻撃を受けて負傷しました。救護をお願いします。俺はLBXを撃破しに行きます』

《大丈夫かい!?わたしが一番近いからあたしが行くよ。ルナ、絶対そこを動くんじゃないよ》

 

機龍がルナの指差す方向へ跳ぶ。そしてすでに木の上狙撃体勢に入っているアサシンを発見した

 

容赦無く後ろから尻尾で殴打、アサシンが立っていた場所に立ち口部連装メーサーの照射で完全破壊した

 

さてと、暗殺者の野郎帰って尋問の時覚悟しとけよ。町中で車に縛りつけてNシティ中引き回した後で頭の毛全部燃やしてやる

 

《本部、NICSからの報告だ。アルテミス側からの連絡で海上で操作を中継していたルーターLBXを予備含めて撃破したそうだ。もうこれで暗殺者は動けないらしい》

《了解した。全部隊に通達する。暗殺計画の阻止を確認した。繰り返す、暗殺計画の阻止を確認した!やったぞ!》

 

無線から、いやそこら中で歓声が上がる

スルガの見える範囲では無いが喜び方は様々、ガッツポーズやハイタッチをしている者も居るのだ

 

『向こうの連中に礼言っとかんとな。真野の姉貴、今ルナの様子は?』

《浅い切傷だけだから後も残らなさそうだ。早速彼女の心配とは、ルナちゃんは愛されてるね。ちょっと羨ましいよ》

 

その後、スルガ含めて警戒だけは続く。特に何も無く演説は締め括られた。さてと、何かイベントが一つ忘れてる気が・・・あ!ガーダイン!あいつ漏らす前に逃げやがった!

 

大統領暗殺計画を完全に阻止することに成功させた中スルガのガーダインの社会的抹殺計画だけは失敗に終わるのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

だがしかし!スルガが何もしなくても壇上から降りるガーダインの姿があまりにも挙動不審でおもしろく、勃起してることに気付かれ《大衆の前で便意に襲われ勃起した男》と言う不名誉な渾名も付けられネット民の玩具に堕とされることになる

 





因みにガーダインは三時間程トイレから出てこなかった
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