ダンボール戦機 絶対零度の闘士   作:超甲形巡洋艦

86 / 162
ガーダイン無力化作戦前日

═アメリカ、NICS本部════

翌日、前回の戦闘で予想よりダガーが有用だったので一組シャルナック向けに新規製造することに、そして最近威力不足が目立ってきた魔改造コマンドハンドガンも更新してしまうか

 

機龍でファクトリーに設計図をアップロードし材料を置いて後は放置だ

 

 

「スルガー!」

『おう、ルナか。ちょうど手が空いた所だ。でどうした?』

 

ムーンのフルリンク経由で直接会いに来たルナ、スルガはハグで返し頭を撫でる

 

「むふふ~よいぞよいぞ~、あっそうそう、ジン君がフルリンクシステムの試させてくれないかって」

『チッ、諦めて無かったか・・・まあ良いか。後でジン呼んで実験といくか。とりあえず今はルナとイチャイチャしたい』

 

 

自宅のデータを構築し擬似的な月が照らす縁側に二人が寝そべる。この全てが0と1で構成された世界も案外捨てたものじゃない

とりあえずルナを自身の胸に抱き寄せながら物思いに耽る

 

 

「どうしたの?何か悩み?」

「あぁ、俺はルナがいなきゃ今頃どうなってたかってな」

 

 

イノベーターの時はオプティマのため、今回もルナと平穏に暮らすため、バンの用に世界を救うなんて目標一回目も持とうともしなかった野郎だ

それもかなりの気分屋、ルナがいなきゃバンと世界を救う旅にすら出てないかもしれなかった

 

 

「私が居なかったらか~・・・なんだかんだスルガは大丈夫じゃない?むしろ心配なのは私だよ。ずっと病院に居てさ、オプティマだってスルガが手配しなきゃもっと時間がかかっただろうし、今じゃ二年待ちが当たり前で私はまだベッドの上だったかも」

 

 

まあ、ルナのオプティマを手配する過程で色々したがそれはいまどうでも良いことだろう

 

 

『ある意味では共依存なのかもな・・・だからと言って離れるつもりは毛頭ないけど』

「私もだよ」

『ルナの隣に俺が居て』「スルガの横に私がいる」

 

 

コツン、と額を当てて二人が見つめ合う。

 

 

『ルナ、一通りの騒動が済んだら二人で一緒に何も気にせずゆったりと旅行に行かないか?』

「良いね~。二人なら何処までも行けそう。いっそずっと旅して過ごす?」

『いやぁ、せめて定住はしたいなぁ・・・』

 

 

特に意味があるわけでも無い会話が続く。やがて寝落ちし一日が過ぎていった

 

 

 

 

 

═翌日═════スルガinシャルナック

 

ファクトリーでの作業では一般的な片刃のダガーナイフ、これまた機龍のレールガンユニットをベースとしたハンドガンの製作、ムーンで得たデータを元にシャルナックの性能向上改造、そしてオリオン・Eのフルリンクシステムをトリトーンへの乗せ替えとCCMの改造(仮設の為外接)とが行われていた

 

『おっ、出来てる出来てる』

「スルガ君、終わったかい?」

「なになに?なにするの?」

 

 

ジンと興味本位で着いて来たであろう他全員、そしてカイオス長官とか一部NICS職員だ。何者かの手によって椅子など

 

『えー、なんかギャラリー多くない?』

「僕は気にしない。始めよう」

『コブラ、オタクロス、そっちの諸々』

『まあいいか。最後に聞いておく。出回ってるやつなら兎も角、本質はろくでも無いし副作用も何が起こるかも良くわからない。海道ジン、本当に良いんだな??』

「ああ。構わない」

『りょーかい。トリトーンとアプリ起動して、フルリンクシステム起動って言えば音声認証されるよ』

 

 

ジン机の上にトリトーンを起き椅子に座る。一呼吸して

 

「ありがとう。フルリンクシステム、起動!トリぃ!」

 

とりぃ?・・・あっ、ちょっと間に合わなかったのか。締まらねえなぁ

 

トリトーンが動き出した。野次馬のざわめく中、手をグーパーグーパーしたり機体の各部を頻りに動かしている

 

『気分はどうだ?』

チャットジン『不思議な感覚だ。LBXのとの一体感を感じたことは何度かあるが、そのどれよりも深い』

『そりゃそうだろうよ。で?事前説明以外の違和感はあるかい?』

チャットジン『いや、大丈夫だ』

『取り敢えず基礎動作を一通り、軽く鬼ごっこでもしてみるか?』

チャットルナ『私もやるー!』

 

 

ルナもフルリンクシステムを起動して乱入してきた。ムーンがぴょんぴょん跳ねている。シャルナックとムーンが部屋中を動き回る。そこにトリトーンも参加して追い駆けっこが始まるが、トリトーンが走り始めた途端いきなりスッ転んだ。やはり最初は上手く行かないか?

 

『ジン、まずは歩くことだけを考えろ』

チャット『分かった』

 

姿勢を起こし少しぎこちない動きだが歩き始めた

 

チャット『これ意外と歩くの難しいんだよねぇ。ムーンに慣れるのも丸1日掛かったし』

『タイニーオービットから貸し出されてるやつはナイトフレームで慣れるまで平均半日らしい。もうちょいつづけてみよー』

 

 

歩きから早歩き、早歩きから小走り、小走りから走り、そこから全力疾走と移動速度を早めていく

 

やがて人の肩から肩へ跳び移る事も出きるようになった。一時間程度で

 

 

『いくらなんでも早すぎだろ・・・まあいいや。武器持ったらバランス難しくなるからな。取り敢えずシーホースアンカー振り回してみ』

チャット『ふむ・・・』

 

 

シーホースアンカーを横振りをしたらトリトーンも人が重いバットを振った時のように大きく振られる。しかしジンもイノベーター時代に武術的なものを仕込まれておりすぐに慣れて自由自在に振り回せるようになっていた

 

そこで習うより慣れろ。と言う精神で軽く手合わせする

スルガはシャルナック、そして素手で、トリトーンはシーホースアンカーを装備してのバトルだ

 

 

map 草原

ストリートレギュレーション

バトルスタート

 

 

最初に動いたのはトリトーン、シャルナックは立ったまま動かずトリトーンのシーホースアンカーを振り下ろす。

シャルナックは逆に飛び込み武器を持つ右腕を左腕で掴み、胴体に右手を引っ掻けて空中に、地面に叩き付けた。背負い投げが綺麗に決まる。すかさず拳をトリトーンの顔に、寸止めした

 

 

海道ジン、硬直

 

 

『怖いだろ?』

 

 

郷田やレックスとの修行、シーカーの実働部隊との厳しい訓練の中ルナを守るために力を、技術を磨いていた

いつもならCCM越しか少し離れてしか見ない攻撃がLBXではなく、確かに自分に向けて振り下ろされるのだ。感じる恐怖は比にならない

トリトーンの手を引っ張り立たせ

 

 

『フルリンクシステム同士の戦いなら俺は強いぞ。で?これからどうする?フルリンクシステムを使い続けるか?それとも辞めるか?』

チャット『いや、辞めないさ。また手合わせ頼む』

 

 

再びシーホースアンカーを構える

どうやらやる気は十分らしい。これから暫く休みはなくなるだろうし、最後のお遊びだ

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。