═オーストラリア、キャンベル═════
もう何度目だろうか、太平洋を横断しオーストラリアに降り立った
目的地は指令コンピューターである四機の飛行船、そこから水中ミュージアムを連想する必要があるので一筋縄では行かない
「よし、二人一組で行動してくれ。ペアはバンとヒロ、ジンとジェシカ、ユウヤとラン、スルガとルナとアミで指定されているポイントを回るようにして捜索、反応を拾えば後は電波の強弱から場所が特定が出来るだろうしな」
「おまんら、頑張るデヨ!」
拓也とコブラはNICS経由ですでにオーストラリア政府とコンタクトを取っており異常が無いかの調査を手伝わせている。しかし水中ミュージアムの飛行船は政府の管轄じゃないので宛になら無いだろう
『さてと、後はどうやって水中ミュージアムを絡ませるか、だな』
「ねえ、あんた今度は何しようっていうの?それに水中ミュージアムって?」
『ん?ああ、ここの指令コンピューターは今空飛んでる飛行船にあるのよ。それが水中ミュージアムの宣伝用だから。ここで始まるのは一連の、パリ以外の真犯人、裏で動いていた黒幕の手足を奪う作戦の前座に過ぎん』
「何で知ってるよ?それなら早く伝えないと!」
「皆知ってるよ?あとディテクターの正体も皆知ってるから大丈夫。知らないのはA国とNICSだけ。後この作戦の一部にはそのディテクターも絡んでるしね。あとは何が質問ある?」
「えっ?えっ?えっ?えっ?」
『おー、壊れた人形になった。仕事はしてくれよ』
「も、もうお腹いっぱいよ・・・後からゆっくり聞くわ」
さっきからルナのCCMが反応している。コブラから指定された目標地点までももう少しだ
『そうそう、ダークパンドラのその後どうよ?』
アミが使っているダークパンドラは原型そのままアミパンドラ色にリペイントされて使われている。因みにO・アーサーも青と銀と金、要するにアルトリア色にリペイントしてヒノの病室に置いてきた
「悔しいけど凄く使いやすいわ」
『なら良かった。少しクセがありそうだったが大丈夫なら良かったよ』
ピピッピピッピピッ
CCMからのコール、目標地点に到着したようだ
《よし、全員着いたな?オタクロス、やってくれ》
《任せるデヨ!こいつをこうして・・・こうじゃ!》
移動中に集めたデータと現在の観測地点から電波の強度を測定、建物、地形データと照らし合わせながら発信距離を特定、観測している四点を組み合わせると立体地図にはいくつかの点が交わる地点、すなわち飛行船の現在地が写し出されリアルタイムで移動している
「見つけたぞ!あの四隻の飛行船だな?」
「よし、檜山あれをハッキングして彼等の近くに着陸させよう」
「ならオーストラリア政府に語りかけて周辺の封鎖も徹底させるか」
拓也とレックスのコンビがオーストラリア政府に連絡を取り直ぐに警察が動く。どうやら政府はブレインジャック時に直ぐにでも避難誘導を開始できるように警官隊を各所で待機させていたらしい。快く協力してくれた(今回は珍しく裏工作をしてない)
《おまんたち、近くの広い場所に飛行船を強制着陸させるデヨ。乗り込む準備をするのじゃ》
十分も経たない内に警官隊によって着陸地点周辺が封鎖された。封鎖及び避難完了の連絡を受けて飛行船をハッキング、着陸させる
「ダックシャトル以上に大きいわね・・・」
『さてと、スレイブプレイヤーは誰かなっと?』
飛行船の扉を開けて中に入る。
中に居たのはコックピットに座ってスレイブプレイヤーが付けている首輪を指でくるくる回している仙道ダイキだった
「俺は指令コンピューターを守るガーディアン、おとなしく帰るなら見逃してやる」ニヤッ
『へぇ、相手にとって不足無し、全力で行かせて貰おうフルリンクシステム切替、シャルナック!』
「だね。師匠越えさせて貰うよ!ムーン!」
「(アドリブってこういう事!?)い、行くわよ、パンドラ!」
「悪夢を見せてやれ。ナイトメアフィアー!」
今頃他の人達も同じようなやり取りをしているだろう。しかし、今回は会話やLBXをモニタリングしているカイオス長官にも気づかれない用に八百長無しで本気で戦う手筈となっている
map 石油コンビナート
アンリミテッドレギュレーション
バトルスタート
E 天叢雲 電磁狙撃銃
腰格納部 震斬、電磁拳銃
飛行ユニット装備
フィールドの小島に降りた三機は対岸に居るナイトメアフィアーを見据える。震斬、朔、デスペレイドエッジを構えて配管を伝いで対岸へ、スルガだけは水に飛び込み対岸へ向かうようだ
ナイトメアフィアーも配管の上に登ってきた。ムーンとダークパンドラは速度を上げ互いの距離が急激に縮まっていく。間合いに入る直前、ムーンがワイヤーを配管に引っかけ下からナイトメアの後方へ、そのままパンドラが斬りかかる
配管の上で体勢を建て直し配管を切り落としナイトメアとパンドラを水に落とした。自分はワイヤーにぶら下がり電磁機関銃を水面のナイトメアに向ける
そこに空中からスルガが天叢雲片手に突入してくる。突き立てられるのを間一髪掠らせながら回避、追撃はムーンの電磁機関銃が阻止、隙を付いてナイトメアは陸地に飛び一時的に退避した
「やっぱりだめか・・・」
『本気で仕留める気だったんだが』
スルガは水面のムーンとパンドラを掴むとブースター全開で飛びその勢いでナイトメアの方へを投げた
自分も姿勢を変えてダイブ、空中の二機を追い越しナイトメアへ刀を振り下ろす
いきなりの強攻撃をメイスで受けるが踏ん張り姿勢のまま大きく後ろにずり下がる
『超速度は破壊力!!』
更にエンジン出力を上げて押す
「グッ!」
シャルナックの攻撃中、後ろでムーンとパンドラが着地しダッシュ、最速を誇る機体がナイトメアに迫る
しかし、ナイトメアが三機に分身した。スルガと対する機はシャルナックを後ろに流し他の二機を迎撃する
スルガはエンジンを逆噴射、ブレーキをかけ停止、エンジンを再び最大出力でパージしナイトメアにぶつける。軽々とメイスで叩き落とすが爆煙で覆われた。天叢雲を持ち飛び込み横から斬り付ける
『シャアっ!』
「ふん、そんなものか」
ナイトメアがメイスを軸に蹴り、咄嗟に手をクロスさせ防御、二の腕に鈍痛を覚えるがこの程度の痛みは既に慣れたもの、直ぐに蹴りを払い反撃に出る
メイスで斬撃は防がれた。だが震斬を一本射出し左手に持つ
すぐさま右肩目掛け震斬を投擲、しかし狙いがずれて後方へ落下、地面に突き刺さる
だがナイトメアが少し回避したと同時に天叢雲を更に押し込み姿勢を崩す。すかさず電磁拳銃を二丁射出し射撃
普通の銃弾なら避けるだろうが電磁拳銃は弾速が違う
「なっ!」
『こいつは速いぞ!』
一丁格納しもう一丁に震斬を着剣、天叢雲を持つ超歪な二刀流
スルガは駆け出す。電磁拳銃で牽制しつつ接近する機動戦、と言うか今、ここに居る連中は全員機動戦を得意とする者達だ
ある程度近付いたらナイトメアも回避姿勢から攻撃体勢に移る。スルガも刀を構えてメイスに斬りかかった。するとどうでしょう?メイスの柄が斬れてしまったではありませんか
突然の事に反応出来なかったナイトメア、スルガの回し蹴りが胴体にクリーンヒットし大きく怯む
「馬鹿な!?」
『それがこいつの切れ味だよん。斬れぬものなど殆ど無い』
まあからくりを説明すると最初の一撃を斬り込んだ傷口をもう一撃、正確に斬り付けたのだ
更に追撃、着剣された震斬が胴体に突き立てられるが、やられっぱなしの仙道ダイキでは無い
斬れたメイスの上部で殴打、防御が遅れ顔に激痛が走る。そして足を払いメイスの下部で胴体を突き少し仰け反り後退、胴体に刺さっていたのを抜き電磁拳銃での近接射撃で畳み掛けられた。斬れたメイスを両手に追撃を掛ける
しかし激痛の中自分の回りにウォールマインを起爆、ナイトメアを阻み建て直しの時間を作った
死ぬ程痛てぇ、でも痛みが増してるなら精神同調の深度が上がってるはず、でもやっぱりシャルナックは装甲薄いし痛みもデカイか。損傷は・・・左カメラのレンズ破損で隻眼状態、腹は痛いけど問題無し、弾が当たった所は凄く痛いし右肩間接に引っ掛かりを感じるけど、動く。脚部、各部ブースターはオールグリーン、格納武器は拳銃一丁
後は電磁狙撃銃と天叢雲・・・劣勢だな。無理して新武器試した結末か
しかしメイスを斬れたのは中々、柄が短いだけで取り回しが大きく変わるはず、後は胴体の穴、それが狙い目か?何か攻撃出来ればダメージは直コアボックスに届くはず
逆に警戒してくる?なら避けきれない攻撃を・・・
この間1秒未満、スモークグレネードを周囲に展開、電磁狙撃銃を構えて、そしてウォールマインが効果を失うと同時にナイトメアを赤外線カメラで目視、胴体の若干温度が違う一点を狙い引鉄を引く
命中したかは不明
一発撃って銃を仕舞い拳銃のみを持ち正面にスモークグレネードを追加で投げてインビジブルブレイドで透明化、ナイトメアの死角になる後ろ側より煙幕から脱出
影すら認識させぬ速度で円を書くように走りナイトメアに接近
そのまま近距離に接近、時々グレネードを投げて時間差爆発を起こし気を散らせる。爆煙をそこらかしこに炊き上げる
片目が潰れてるから距離感が変だ。なるべく零距離から攻撃を。さぁ、出来るだけ混乱してくれ
爆煙の数が10ヶ所を越えた頃、スルガが仕掛けた
よっし、リミッター解錠!
アタックファンクション
グラビティスフィア
近距離に撃ち込みまれた超短期決戦出力の引力弾はハカイオーですら飲み込む引力だ。その塊は軽量のナイトメアフィアーならば用意に引きずり込む
「なに!?」
威力は弱いが確実に仕留めれる!
アタックファンクション
ボルトクロス
グラビティスフィアの引力を利用し限界を越え加速、傷口に電磁拳銃を震斬の傷口に押し付け引鉄を引く
銃口から吐き出される十字の雷光弾、コアボックスの内部を電流が破壊した
ナイトメアフィアー、破壊
同時にシャルナック、戦闘エネルギー切れ
他のムーン、パンドラも同様の戦果を得ていた。パンドラは駆動系を破壊し蒼拳乱撃止めの攻撃、ブレイクオーバー
ムーンは朔と鋼線術の組み合わせでメイスを絡めスピードと変幻自在な動きに任せてナイトメアフィアーに巻き付けテンペストブレイドでブレイクオーバー
「うっ・・・」
三機を撃破すると仙道ニキが呻き声を出す(演技)。後はコブラに連絡を入れて次を待つだけだ