═ダックシャトル════
気付けばそこは飛行中のダックシャトル
少し目が覚めた後、また直ぐに眠りについたようだ。ルナの膝枕の寝心地が良いのが悪い
「んんっ?あ“~」
「ん?起きたかい?」
「おっすおっす、何かすげ~久々に寝起き良いわ」
「そりゃ君、愛しの彼女の膝枕ならどんな所でも快適な寝室だろう?」
「ハハッ違いねえ。で、どうだ。俺の容態は?」
「全ての値が正常値・・・とは行かないけど、大体元に戻ったね・・・君人間かい?」
「さあ?寝てる間の事なんざ知らん」
「まあいいさ。取り敢えず君に何が合ったか伝えておこう。気になるだろ?」
「ああ。頼むぜ」
主治医説明中
「うっわ、相当滅茶苦茶したんだな」
「まあね。この回りについてる血全部君のだよ?」
「ふへぇ、しっかしよく生きてたわ。ルナに感謝だな。で?そのルナは?」
「ミーティング中だ。君も行くかい?」
「行く」
═ミーティングルーム════
「ヤッホー、河白スルガ完全ふっかーつ。で?状況はどう?」
「スルガ!寝てなくて大丈夫なの?」
「心配すんなルナ。ちょっと倦怠感が凄いが何ともねえよ」
「スルガ、本当に大丈夫デヨ?」
「ああ。動き回るのは兎も角として頭動かすなら大丈夫だ」
《スルガ君、不調なら直ぐに誰かに言うんだ。良いな?》
「はい。でカイオス長官、状況は?」
《アルベルト・ガーダインの行方はいまだ掴めていない。パラダイスの直接操作に乗り出されないようオメガダインやA国内にあるロケット打ち上げ施設にも警戒体勢を敷いたが》
「諦める以外の選択肢か・・・大統領の行方は?」
《大統領の行方は機密だそうだ。君達には教えられない。すまない》
「レックスがやったみたいなアンドロイドとすり替えマジックとか無いならそれでいい。一応聞いておく。Lシティの国防基地じゃ無いんだな?」
《ああ。安心してくれ。そこではない》
「なら良い。鍵を金庫の近くに置いとくバカは居ないか」
「でもどこに隠れてるんでしょう?」
「分からん。futurehope号は既に無力化したしセト50はシーカーが制圧してる。国防基地にも何かしらしてるだろうし、手足は既に無いと思うんだがなぁ。奴が取れる選択肢はパラダイスに乗り込んでの直接操作しか無い。でもそのためにはロケットやらを確保せにゃならん。A国内での確保は余程根回ししてない限りもう不可能だろ」
futurehope号の奪還を警戒しオタクロスと大空遥、山野淳一郎が作ったほぼハッキング不可能の自動航行プログラムでハワイに向かっている。航行途中に訓練のため近海に居たA国海軍の駆逐艦によって拿捕される予定だ
「と言うと、海外逃亡か?」
「それも無いんじゃね?そもそもパラダイスが軍事衛星だって、知ってる国は知ってるだろうし」
《なに?機密が漏れていたと言うことか?》
「自国の施設吹き飛ばされて原因調べない頭お花畑の馬鹿な国はなかなか無いだろ。つまり気付いてる国は絶対に居る。因みにオメガダインは?」
《そうだな。君にはまだ話していなかったな。オメガダインの上層部がガーダインとの関係、Nチップの脆弱性を隠していたのを認めた。だがアランウォーゼンと一部職員と風摩キリトの行方が分からない》
「じゃあ、後は大体詰め将棋か」
取り敢えずNICS本部に戻りガーダインの捜索に全てを費やすことでミーティングは終了し、カイオス長官との通信も切れた
「・・・で?見知らぬ人が二人増えてるけど誰?」
「紹介しておこう。俺の妹だ」
「檜山真実よ。これから宜しく」
「大空遥、ヒロの母親よ。宜しくね」
「何が合ったかは大体聞いた。皆、とんでもないことしたみたいで、すまなかった」
「スルガ、機龍から聞いたよ。私の事信じてるとか言ってたって。それなのに何で殺してくれなんて残したの?」
「だって、お前諦め悪いからこう言えば何とかすると思ったし」
「反省してる?」
ズイッと顔を近づけるルナ
「後悔はしてない。改めてただいま。ルナ」
「おかえり。スルガ」
と、抱き合う。
「あー、取り敢えず解散だ。お前達は見えないとこでイチャついてろ。こっちが胸焼けしちまうぜ」
「んじゃ、部屋行くか」
─ダックシャトル宿泊室sideスルガ────
ルナとアミ寝泊まりしていた宿泊室、人が増えて部屋割りが変わりルナとスルガが使う部屋になった
そして集まっているのは三人、スルガとルナとヒノ
「何でヒノがここに?」
「私が呼んだの。ちょっと話が合って」
「実はね・・・」
少女達説明中
俺ヒノからも惚れられてたのか。嬉しいけど複雑だな
「マジで?俺を好きになる物好きなんてルナくらいかと思ってた」
「それちょっと酷くない?」
「あはは・・・それで?どうしてくれるんだい?」
「あー・・・もちろんとびきりの美人に好かれてるのは嬉しいし誇りだ。それに俺が二人を養うのはそう難しくないし受け入れる。でもどうするかな?」
「何気にしてるの?」
「世間体」
「スルガに世間体気にする理性あったんだ」
「そりゃないぜぇ・・・」
へにゃ顔で落ち込む。直ぐに表情を直してさらに続けた。そして笑う
「まっ、取り敢えず命を賭けて守るものが増えちまったな」
そう言って、微笑む
そうと決めりゃこれからの策略も練らなきゃな
少なくともガーダインとっちめるまで油断は出来んし諦めてなければそれこそどんな手を使ってくるか分からないしな
「ありがとう。スルガ。僕はランちゃんとジェシカに呼ばれてるからここで失礼するよ」
と、ヒノが先に部屋を出ていった。そしてルナがスルガの肩を掴む
「後私からもう一つ、スルガってさ、何年生きてるの?」
「14年だぞ。何でそんなこと聞く?」
「うんうん、何でもない」
「・・・ま、いつか全てを話すよ」
ルナは俺の中で何を見た?何年生きてる・・・か。文字通り俺の全て、俺が河白スルガになる前も見たんだろうな・・・つまり、この世界を見たのか?
俺がここまで動けたカラクリもルナには筒抜けって訳ね
ヤバい本当にどうすっかな?放っておくわけにも行かないし。ここはルナを信じるしかないか
「さてと、俺は自分のLBXの修理に行ってくるわ。せめて一機は使えるようにしとかんとな」
取り敢えず機龍直すか。一番損傷酷いのシャルナックっぽいし
═NICS本部═════
特に何も起きずに本部に帰還できた一同、カイオス長官から集合をかけられた。しかしガーダインの行方は未だ不明、大統領は無事だそうだ
「ふむ・・・俺ならロケット発射施設にカチコミ掛けるけど」
「今のガーダインに味方はほぼ居ないだろう」
「そうなんだけどねぇ、何となく・・・痛ッ」
突然強烈な頭痛と共にスルガの脳内に表れる一枚の写真
それは、ガーダインに銃口を頭に突きつけられているルナ、近くにはアランウォーゼンが居る
背景にあるのは何かの乗り物、この二人が揃う。背景の乗り物はロケットか?
「スルガ、大丈夫?」
「うっぐ、大丈夫だ。取り敢えず問題無い」
「これは・・・」
ヒロも何か見えたらしい。遥さんが少し心配そうだ
「ヒロ、どうかしたの?」
「いいえ、何でもないです」
「何が視えた?ヒロ。お前のその様子だと、何か視えたんだろ?」
「えっと、銃を持った黒い人たちが、多分どこかの基地を襲撃している映像が」
「・・・カイオス長官!Lシティの国防基地は?無事ですか?」
「いいや、何も連絡は入っていないが」
「ヒロは過去トキオシアでのブレインジャックとカイロのホテルでの爆発事故を謎の能力で言い当てた!つまり今回も何処かの基地が襲われるはずです。今すぐロケット打ち上げ能力を持つ軍事施設に連r「カイオス長官!サンフランシスコの海軍基地が謎の武装集団に襲撃されました!規模や損害は不明ですが現在交戦中!」
「なんだと!?」
「バンさん!直ぐに行かないと!」
「いや、今回の敵はLBXじゃない。今回ばかりは任せる方がいい」
「いや、多分陽動だろう。軍事基地なら戦闘機位あるだろ?打ち上げた瞬間落とされるのがオチだ」
仙道ニキが言う。バンも言う通り敵は全て武装した人間、今回はさすがに軍に任せておくのが最適解だろう
「カイオス長官、そのサンフランシスコの基地にロケット打ち上げ施設はありますか?」
「そんなところは無い。精々そこに停泊している艦がSLBMを撃つ程度だろう」
「なら何処ならロケットを打ち上げられます?」
「衛星軌道にと有人機を打ち上げれるのはヒューストンと・・・Lシティの国防基地、あとNICSがマスドライバー施設を持っている位だ。そのマスドライバーはダックシャトルに専用改装を施して使う。ここは考えなくて良いだろう」
「いざとなれば宇宙の果てまで追いかけられる訳ですね」
「よし、また二人に別れよう。片方はLシティの国防基地へ、もう片方はヒューストンだ」
「それなら全員でLシティで良いと思う」
「ほう?なぜ?」
「ヒューストン周辺には空軍基地が多い。侵入した時点で直ぐにスクランブルされて撃墜されるのが目に見えてる」
「それは国防基地でも同じではないか?」
「航空機位なら事前工作で細工出来るんじゃないか?それにオメガダインと近くて回りは山岳、秘密の通路の一つや二つあるかも知れないぜ?それに仮にヒューストンから飛べたとしても国防基地で操作権限を乗っ取られれば奴になす術はない。そこのコントロールシステムを破壊するだろう」
「そうか・・・よし、これよりNICSはLシティの国防基地に向かいガーダインを迎え撃つ。サンフランシスコのような事が無いとも限らないため現地に居る部隊と共に警備の強化に当たれ!」
「「「「「了解ッ!」」」」」