ダンボール戦機 絶対零度の闘士   作:超甲形巡洋艦

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基地警備

═Lシティ 国防基地═════

 

ロケット打ち上げ施設と人工衛星の制御センターの警戒に別れた。スルガはルナとヒノ、郷田仙道コンビとジェシカ、そして拓也がこっちの警備担当だ

 

山野博士、大空博士、オタクロスは警備室で異常事態やハッキングへの備えを整えている

そして檜山真美にもハッキング対策に参加してもらおうとしたらテロリストに片足突っ込んだ事もあり中尉がちょっと良くない顔をしたので(当たり前)NICS本部で生産したスティレットを渡して他のメンバーと制御センターの方を固めて貰った

 

恐らく制御センター側をLBXで突破するのはほぼ不可能だろうし、あの三人張ってるならハッキングは無理ゲーだろ

 

そして基地内外では警備の兵士だけでなく戦車含めた装甲戦力、対戦車、偵察ヘリと戦闘機等の航空戦力もスクランブル姿勢で待機していると来た

 

こっちはこっちでいざと言うときの為にアブソリュートゼロでのロケット破壊許可を得ている。つまりガーダイン絶対殺す網が張られた。突破出来るものなら突破してみろ。まじで

 

 

「突破する方法一つもまじで思い付かんな・・・ワンチャンオリオン・Eで侵入は出来るとは思うけどハッキングしようとしたらあの三人が待ってんだろ?機龍で正面突破してもバンとかレックスが待ち構えてるし」

「そうだな。ここまですれば余程の事がない限り直ぐに制圧されるだろう。心残りなのはサンフランシスコの武装勢力だ」

「オーストラリアに居ることは確認済み。あっちの偽シーカーは地獄への片道切符待つだけでしょ?」

 

 

未だ続報は入っていない。しかし近隣の基地から援軍も出ているそうなのでもうじき鎮圧されるだろう

 

 

「だが本当にここに来るのか?」

「ガーダインが諦めてなければここに来るしか選択肢は残ってないのは確かだ。まあ俺らとA国軍の精鋭達、王手は掛けた。後はアドリブ・・・俺も本気出しますか。お前ら行けるな?」

 

 

機龍、ソルジャーD、シャルナックがスルガの肩に飛び乗った。だがスルガは一切CCMは操作していない

 

 

「見てよ。俺のメイン三機ならもうCCM無しで動かせるようになっちゃった」

「え?自立して動いたんじゃないの?」

「凄いだろ?今脳波コントロールしてんの。原因は俺の暴走がフルリンクシステムに謎の動作を誘発、シンクロ深度が尋常じゃない深くなって脳とLBXが常に深々度シンクロ出来るっぽい。一応ディープシンクロって呼んでて、ちな俺の目線じゃ四つの映像が見えてる」

「あー、ならこう聞いてほしい?スルガは人間なの?」

「俺は人間だ。でも多分電子生命体的な物に片足突っ込んでるんじゃないかな?」

「1+1は?」

「フォーエバー(即答)」

「大丈夫。いつものスルガだ」

《警備全体に通達、サンフランシスコの襲撃は鎮圧された。襲撃の中にガーダインは確認出来ていない。以上》

「まあ、そうだろうな。特に何もコメントが無い」

「だとしてもちょっと不思議だよね」

「ヒノ?」

「いや、ガーダインが基地を陽動で攻め居るだけの戦力があるのなら最初からこことか打ち上げ施設を攻めればいいんじゃ?と思ったんだ」

「他に目を向けさせるのは戦いの常套句だぞ?」

「確かに、それなら陽動にしても打ち上げ施設を狙えば私達の目もそちらに向けられる」

「言われてみりゃあ不思議だな」

 

 

スルガは黙ったまま、考え込む

 

サンフランシスコ海軍基地に打ち上げ施設は無い。ならなんでそこを襲う必要が合った?ヒノの言う通り俺らを引き付けたいならヒューストン辺りを狙えばそこにすっ飛んだだろうしここを狙えばパラダイスの管制装置とロケットその両方が手に入れられる

 

じゃあサンフランシスコにあってここには無いもの・・・艦艇?いやそれなら近海に洋上退避した艦隊が遊弋してるだろうし海からの打ち上げは不可能じゃないにしろかなり大型の船が必要だ。それうなったならそれで速攻ダックシャトルで追いかけてぶっ飛ばすだけ

 

ここに来る前頭に焼き付いた画像、背景のロケットと俺らの守るロケットは同型と見て間違いない。どちらにせよガーダインはここに来るどういう方法かは分からねえが来たら来たで速攻叩きのめす

 

結論は出せず思考を回す中で基地中にサイレントが鳴り響く。そして山野博士から一斉通信が入った

 

 

《皆、この基地に正体不明の航空機が多数接近している。今情報収集をしているが無人機の可能性が高い。恐らくガーダインの隠し手だ。直ぐに避難しろ!》

「ガーダインめ。ここを焼きに来たか・・・他の皆は俺の体を持って避難してくれ。俺の無人機とメイン三機で警備を続ける」

「スルガ、ダメ。いっしょに逃げるよ」

「ガーダインが来るならこの混乱に乗じてこ可能性が高い。今防衛を辞めたら意味がなくなる。そもそもフルリンクシステムはこう言う時に使う物だ」

「じゃあ私も残る。ムーンにもフルリンクシステムは積んであるから」

「駄目だ。LBXの損壊はルナの死に直結する」

「スルガだって同じじゃん!うっ、」

 

 

スルガが素早く後ろに回り込み首トン、優しく気絶させ倒れる体を受け止める

 

 

「俺は決めた。ヒノ、暫くルナを頼む。機龍行くぞ。フルリンクシステム再始動」

 

 

スルガの全身から力が抜けて倒れる

体を拓也に託し機龍は他の無人機を残して飛び立つ。即座にオーバーセンスの領域へ、制空権を奪いに向かう

 

 

 

 

═国防基地上空═════

 

『ジェラート中尉、アレら半分は叩き落とすのでIFFとかレーダー情報、俺と共有出来ませんかね?』

《スルガ君?叩き落とすとは?》

『今LBXで飛んでます。相手が無人機なら一切躊躇も容赦も無く撃墜出来るし』

《分かった。AWACSに回線を開けさせる。少し待て》

 

 

機龍の上空には既に戦闘機が編隊を組んでおり眼下では更に離陸している

 

 

『今上がってるのは・・・20機か?』

《こちら空中管制機オーロット、一機で飛ぶLBX、応答せよ》

『あー、こちらスルガカワシロです。一応コードネームはキリュウ。オーロット、管制宜しくお願いします』

《君だね?パリの英雄は。頼りにしてるぞキリュウ。早速だが全体に通達。現在基地に接近している所属不明機高度1000を飛行中、こちらの警告を一切無視、無人機の可能性が高い。容赦なく撃墜しろ。キリュウは基地上空でこちらの撃ち漏らしの掃討を頼む》

『キリュウ了解。山野博士、敵機の情報とか無い?』

《少し待ってくれ。恐らく機種はこれだ。A国空軍でも採用されている多用途無人戦闘機だろう》

 

 

ふむ・・・最高速度は音速よりちょっと上か。ドッグファイトに持ち込めば小回りが効くこっちが有利だな、エンジンは単発のジェットエンジンね。何かB-2みたいだな。単発でバランス取れるのか

 

その場にホバリングし送られてきた色々情報を参照大体50機と言ったところだろう。

対してこちらは30機。そして続々と飛び込むエンゲージの報告、空戦が始まった

 

 

《こちら管制機オーロット キリュウ、早速だが二機抜け出したのが居る。基地からの対空射撃に注意して撃墜してくれ》

『了解。キリュウエンゲージ!FOX2』

 

 

あれだな?敵機の速度はちょっと音速越えるくらい。トルークビルトを倒した機龍の敵じゃない!

 

二機をロックオン、バックパックから誘導弾を発射する。だが敵機ブレイク、フレアとチャフで回避運動を取る。片方の機体に主翼に一本命中を得るが加害範囲の問題でダメージは小さい

 

チッ、やっぱ直接エンジンとか弱点狙わないと撃墜はキツい・・・

 

機龍は片方の機体の未来進路に飛び誘導弾を一斉発射、無人機は降下して降りきろうとしたがその正面に居るのは機龍だ。ブースターを焚きヘッドオン

 

こんだけの音速を優に越える相対速度、前の俺なら捉えられなかった。だけど今の俺なら墜とせる!

 

目標は機首一点、スパイラルクロウをフル回転して敵機内部に突入、全てを削り貫いてエンジンブロックを破壊し後ろから飛び出した。エンジンの排熱が若干気になったが一瞬の事で無問題

 

よっし一機撃墜、もう一機は直進してる?・・・爆撃進路乗ってやがる。やっべ!

 

直ぐに誘導弾発射、しかしエンジンへの命中させ撃墜

しかし直前に爆弾を投下した

機龍はその爆弾を追撃、口部連装メーサーで誘爆させ破壊更に続報が飛び込む

 

 

《管制機オーロットよりキリュウへ、悪い知らせだ。レーダーサイトが海上からの弾道ミサイルの発射を観測、追尾中だ。目標地点は不明だが・・・ここと推測される》

『おいおいマジか、弾道ミサイルはさすがに迎撃・・・するしかないか』

《キリュウは退避しろ。君は軍人ではない》

『いや、逃げない。ここには俺の守るべき人が居る。それに無人機も殲滅できたわけじゃない』

《チッ、オーロット!三機取り逃がした》

《・・・君の覚悟、受け取ろう。無線は聞こえたな?キリュウ、迎撃してくれ!》

『了解!』

 

 

基地ではSAMやCIWS、対空戦車が鎌首を上げている

さっきよりも基地に近いところでの戦闘、バンバン球が撃ち上げられててきた

機龍はその弾幕を背にして敵機に対しまたヘッドオン

二機が対空射撃で爆散、一機は左上に旋回し機龍はそれを追いかけた

 

旋回半径とオーバーセンスの未来視で着実に距離を積める。そして連装メーサー、エンジンを焼き潰しエンジン停止、誘導弾をぶつけて左翼を叩き折り撃墜

 

 

《こちら基地管制塔、先程捕捉された弾道ミサイルは海軍が破壊した。繰り返す。弾道ミサイルは海軍が破壊した》

『さすが世界最強の海軍だ。弾道ミサイルの一発程度何でもねえや』

《管制機オーロットより全機、敵機の殲滅を確認した。現在基地周辺に脅威は確認されていない。損傷の軽微な機体は念のため上空待機、管制塔の指示に補給に帰投せよ。以上》 

 

 

三機撃墜・・・悪くないな。戻るとしますか

 

 

『こちらキリュウ、基地の警備に戻ってよろしいか?』

《ああ。構わない。良くやってくれた》

『ありがとうございます。お疲れ様でした』

 

 

空域を離脱、ロケット発射施設に戻った。無人機は警備を続けている。マスターコマンダーから何の通信も無いので異常は無かったのだろう

 

後でルナに謝らなきゃな。そうだ。拓也さんに連絡を取ってどうするか聞かなきゃ

 

拓也に連絡を飛ばす。しかし一分、二分。コールだけが続き反応がない。拓也の性格ならスルーなどしないはずだが

 

・・・嫌な予感がするな

 

仙道ニキにもヒノにも連絡が付かない今度は山野博士に連絡をとる。こちらは直ぐに応答が会った

 

 

『山野博士、拓也さんと連絡が取れないんだけど何か通信妨害とかされてる?』

《いや、私と君の連絡が付いてる時点でそれはない。少し待ってくれ。拓也君の位置情報を探る・・・・・・・・・打ち上げ施設に向かっているようだが、連絡が取れないのは変だな・・・スルガ君、落ち着いて聞いてくれ。今大空博士が監視カメラで、ガーダインがルナを人質に取って移動しているらしい》

『何だと!?』

 

 

送られてきた映像ではルナの頭に拳銃を突き付けて移動しているガーダインとアランウォーゼン、風摩キリト、そして後ろを歩く拓也達が写っている

 

 

『大空博士、ここは何処のカメラだ!』

《待つデヨ!気持ちは痛いほど分かる。じゃが慌てて動いたらルナたんが危険な目にあうデヨ!》

『・・・そうだな。大空博士、移動先は?』

《このルートだと多分打ち上げ施設ね》

『了解、待ってます。それとジェラート中尉から何か連絡は?』

《すまないスルガ君・・・情報の整理に時間がかかった。ガーダインはちょうど君が空で戦っているときに君の恋人を人質に取りロケットの妨害をするなと言ってきた》

『野郎・・・』

 

チッ、ちょうどアブソリュートゼロは修理中、メーサーで焼けるけどノータイムじゃない。引き金を引く隙を見せる・・・三人まとめて気絶も出来るけどルナを巻き込まないとなると

そして今人質にしてるってことはロケットが撃ち上がっても撃墜されちゃ意味がない。多分ルナも連れてくだろう

何かfuturehope号越えた辺りから色々上手く居かねーしあそこで暗躍できなかったから結局このままだとミゼルも生まれそうだな・・・

 

《スルガ君?聞こえてるかしら?》

『聞こえてますよ大空博士、そう言えばコントロールセンターは無事ですか?』

《流れ弾が飛んできた程度で無事みたい。もう少しでガーダインがそこに着くわ》

『分かりました。無人機も下げとくか・・・そう言えばジェラート中尉、どうせスナイパー辺り配置してんでしょ?』

《気付いていたか。どうする?君の意見を聞きたい》

『ルナを危険に曝したくないのが本音・・・第三者視点からなら奴を逃がすよりかはここで始末できれば万々歳だろう。待機させておいて損はない』

《仮に君の恋人とロケットに乗ったとしよう。それを撃ち落とそうとするのを君は止めずに居られるか?》

『居られないでしょうね。俺の目的はルナとヒノを守ることだから』

 

 

機龍はダクトへ隠れて無人機も近くのダクトに撤退、ハンター改、シャルナック、ソルジャーDだけはそれぞれハンターライフル魔改、電磁拳銃、電磁狙撃銃を構えそれぞれ別の箇所で狙撃体勢を取る

 

 

 

『一応警戒体勢に付きました。隙見せたら何時でもドタマぶち抜いて地獄に撃ち込んで殺りますよ』

《何か君物騒になってないか?》

《暴走したいつものスルガ氏のデヨ》

 

 

野郎・・・ネットの玩具以下の存在に叩き落としてやるからな

 

 

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