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抱擁の後に、本人がこの体の使い方を知りたいと申し出たので、ホークスと模擬戦を行う事になった。
この施設は訓練場もあるみたいで、すぐに行う事になった。
体育館のような場所で、テレポンとホークスが相対している。
俺はガラスの向こうの観客席から二人の戦闘を見守る。
一応、ルールとして先に拘束したほうの勝ちという事になっている。
「さーて!いきますよー!」
先に仕掛けたのは、テレポンだった、複数の棒手裏剣をホークスへと投擲する。
ホークスは剛翼を飛ばし打ち落としにかかるが、一本の棒手裏剣に羽が届く瞬間、テレポンへと入れ替わった。
ホークスの剛翼は応用力があるが、決定打が存在しない、手裏剣を落とす事が出来ても人一人を打ち落とす事は出来ない。
テレポンは自分に刺さる羽を無視して更にホークスへ複数の手裏剣を投擲する。
ホークスもさすがに距離が近いと判断したのか自ら中へ飛んでかわす。
おっ、ホークスが驚いている。
ホークスが上にとんだ瞬間、既にテレポンがホークスより上にいた。
流石にこれは読めなかったのか、ホークスはそのままテレポンの蹴りで地面に叩き付けられる。
恐らく、最初の投擲で手裏剣の一つを天井に突き刺していたのだろう。
ホークスに蹴りを食らわした後、テレポンはすかさず地面に散らばった手裏剣の一つと位置を入れ換えて着地する。
「あれ!?」
ホークスへの追撃を仕掛けようとするが、テレポンは動かない。
(うわ、エグい。)
よく見ると、テレポンの肘と膝に剛翼が何本も刺さっている、あれでは手足を動かせない。
背中への蹴りの瞬間に突き刺したのだろう。
テレポンは何度か転移したが、体に巻き込んだ翼を取り除く事は出来ないみたいだ。
体が動かせないテレポンに一気に剛翼が迫る。
だが、飛雷神の術ならアレがある。
全身に羽が突き刺さる瞬間に、テレポンは自身とホークスの位置を入れ換える。
相手の攻撃を相手にぶつける、シンプルかつ強力な戦法。
ホークスは咄嗟に剛翼を反らそうとするが何本かは自身に突き刺さる。
「いやー!流石に速すぎるヒーロー!強いですね!瞬神ヒーローを名乗る私的には生意気だと思っていましたが強くて速い!あっ!名乗っていたですね!死んでますから!」
「いやー、それは、此方こそですよ。瞬神ヒーローテレポンさん。現役なら俺も相当楽できましたよ。」
朗らかに会話してるが、片や関節ボロボロ、片や血まみれである。
しかも、ホークスに至っては少しキレている、恐らく久々に傷を付けられて真剣モードって意味のキレ方みたいだが。
その後は、ホークスが剛翼で手裏剣と自身に付けられたマーキングを傷を付けて無効化し、テレポンの全身を剛翼でハリセンボンみたいにして拘束してホークスの勝ちで終わった。
やっぱり、剛翼万能過ぎるよね、羨ましい。
「いやー!便利で良いですね!この体!」
今は、模擬戦の反省会をしている。
ホークスの傷も浅かったので、施設の治療室で処置を行い参加している。
「模擬戦の後も色々試して見ましたが、痛覚ないわ、すぐに再生するわで私みたいな近接ヒーローには最高の状態ですよ!」
穢土転生されて此処まで肯定的なのは予想外というか、なんというか。
俺の為に喜んでいるフリをしているのかと思ったが、思考読む限り大げさに喜んでるのはわざとだが、本心でも普通に喜んでいる。
(ポジティブ過ぎる!これがヒーローか。)
「異物を絡ませれば再生を阻害出来る点は漏れないようにした方が良いね。」
ホークスは冷静に穢土転生体の対策について考えてくれている。
これは予想してた事でもある、塵が集まる形で再生するので既に体内に異物があると異物を取り込む形で塵が集まってしまうのだ。
異物を取り除けるような個性なら対応が出来るがテレポンは無理だ。
まあ、原作ではホークスみたいに数を操る敵は出てこないのでそこまで心配する必要は無さそうだが。
「まあ、似たような感じになったら不死ですし!自爆特攻でもしてリセットすれば大丈夫ですよ!」
うっ、ポジティブ過ぎて眩しい。
取り敢えず、テレポンの実力も計れたので自我を持ったまま、護衛をしてもらう。
両親には流石に穢土転生体を使役していることは伝えない方が良さそうなので顔を隠してもらい、公安委員会から依頼されたヒーローで24時間護衛をしてもらうと説明した。
身長に関してですが、単純に設定ミスです。
175から165に変更しました。
言い訳になりますが、ホークスって身長180後半はありそうとか思ってました。
後、テレポンのヒーロー名というか二つなですが瞬神ヒーローに変更します。
余談ですがスカイリム始めました