「扉間君さー、最近また何かやってる?」
穢土転生での尋問後の何時もの食事会の時だった。
因みにテレポンは個室の前で待機している。
「いきなりなんですか?後、またってなんですか。」
「ネットでこそこそやってるでしょ?何か別の部署から君がネットで動いているって話が来てさー、向こうは君が裏切る予兆だって騒いでるから確認だよ。
俺的には、色んなコミュニティ覗いて一個のコミュニティだけに投稿してるし、内容が嘘半分って感じだからまた何かしてんのかなーって思ってるけど。」
相変わらず軽い、焼き鳥片手でプラプラさせて頬杖しながらする質問じゃない。
後、やっぱりネットも監視されてんのか。
「…変に誤解が広がる前に聞いてくれて助かりました。
AFOの居なくなった後は裏社会は群雄割拠になると思いまして、今のうちに潜んでいる組織を割り出せないかなと、あのコミュニティを選んだのは個性に関する投稿が多いからですよ。
今の社会は全ての個性に対応出来てる訳でもないですし、そういう不満から生まれた組織が一番多そうだと思ったので。」
「ふーん、まぁそういうことならやる前に最初に報告してねマジで。取り敢えず上に報告するからその間は書き込み禁止ね、もしかして既に勧誘受けてたりする?」
「幸いまだ勧誘は受けてませんよ。後、コミュニティで気になった人間が何人かいるので調べてもらえると助かります。」
「ん、了解。
いやー良かった良かった!扉間君がガチでそっちの道いくなら俺が止めなくちゃ行けなかったし。
俺も速すぎる男なんて言われてるけど扉間君も相当速いよね、勧誘して良かったー。」
止めるって殺すって意味だよね?朗らかに笑ってるけど、確信はしてないよなこの笑み。
まあ、正直に話したしこれで誤解が解けてないならそこまでの話だし。
でも俺って公安委員会の中に敵いるんだっけ?出世的な意味で。
意固地に疑う奴らが出てくるだろうなぁめんどくせぇ。
「ホークスが上司で良かったです。」
上層部の判断が終わるまでネットも禁止されてしまったので暇だ。
ホークスの報告書を読んでも特に目を引く事件はないし、時期的にはそろそろショッピングモール事件が起こる頃だが、死人が出ないから報告書読む位しかやることがない可能性が高い。
最近は死人の証言も警察が有能なのか、今はちょいちょいしか依頼が来ない。
後、最近俺が暇なのが分かったのかテレポンの訓練が過激になっている、暇が潰せるので良いのだがたまに自分が穢土転生体であることを前提の技をかけてくるのはやめて欲しい。
余りに訓練がアレな時は「餅配管。」と言えば静かになるのだが。
ショッピングモール事件が起こった。
俺は仕事が無いかもしれないと思ったが、報告書を渡されて意見が欲しいとホークスに言われた。
報告書を読むと原作通りに緑谷と死柄木は接触し、会話をしたようだ。
「報告書を読む限り死柄木は方針を再確認したと見て間違いないでしょう。
AFOの口添えもあると思いますが実行犯もノリノリになったのだから合宿襲撃説はより濃厚ですよ、そういえば、雄英のスパイに関してはどうなりました?」
「スパイのほうは全く、全員経歴もしっかりしてるし真っ白すぎる何もなかったよ。」
「ネズミも含めて?」
「あー、訂正。校長先生に関しては詳しくは国からストップかかってるから無理だった。」
まあ、実験動物みたいな扱いしたらしいので当然か。
因みに合宿に関しては、当面通りに行うらしい、場所を秘匿してオールマイトを敢えて外した少人数体制で。
「バイヤー関連はどうですか?」
「バイヤーは動きがないけど、何人かの指名手配中の敵の犯行と思われる事件が最近起きてないから多分一部は合流していると見て良いと思う。」
既に合流して潜伏していると見て良いだろう、あるいは、黒霧の隠蔽力で被害自体が確認出来てないだけか。
それにしても指名手配敵の犯行というのは少し盲点だった。
AFOや殻木の方に目が行きすぎて敵連合の動きを疎かにしすぎた。
何が暇だ、アホか俺は。
今回はこんな感じで、次回は神野に行けたらいいな!
次回の更新はメインクエスト一つ終わったら。