個性が「穢土転生」な件   作:ボリビア

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内戦クリアしたので投稿です。


奇襲な件

 取り敢えずネットの件は公安委員会の別の部署が引き継ぐ事になった。

 調査を依頼したアカウントの一つが過去に潰れた敵組織の元メンバーであることが分かり、また現在もどこかの組織に属してる様な発言があり、コミュニティ自体が監視対象になった形だ。

 まぁ、俺みたいな素人よりはそっちの専門家が集まった方がネットに関しては良いだろう、このまま異能解放軍の影くらいは掴めれば良いが。

 ついでに俺の監視項目からネットが除外された。

 別に見られても構わないが、俺本人にバレた事と公安委員会の一部が独断で行っていた事もあって監視項目から外れたらしい。

 俺を監視したくなる気持ちは分からなくもないので特に思うことはない。

 

 

 

 ネットの件から暫くたって7月の終わり、遂に雄英拉致事件が起こった。

 拉致られたのは原作通りの爆豪少年、林間合宿で捕まった敵も原作通りだ。

(ここまでは原作通りに進んでいる、原作で見えなかった動きはどうだ?)

 拉致事件の予兆として数日前から病院周辺の電力使用量が増加している事が報告書に書いてあった。

 原作では事件から一週間程度で警察とヒーローによる反撃作戦が展開される。

 AFOがわざと情報を残すと判断している為公安委員会は全力ではなく半分の人員で捜査を行い、残りの人員は病院の監視を行っている。

 俺も流石に家にいるのは厳しい状態なので、いつもの施設に家族で移って万が一に備えている。

 いつもの施設には俺と家族とテレポンしかいない。

 ホークスは殻木の病院周辺を活動地域としてヒーロー業務を行い備えている。

 

 事態が動いたのは拉致事件から三日後、病院内部のスパイから『殻木が地下に消えた』という報告と病院地下を遠距離から透視するチームから『内部に脳無確認』と報告が来た。

 これで、AFO確保後に殻木を確保する事が出来る。

 透視するチームには感謝しかない、彼らはAFOに感知されない距離から個性増強剤を飲んで監視にあたってくれたのだ。

 そして表でも動きがあった。

 複数の出入りがある潰れた地下バーと脳無らしき影が見えた倉庫の情報が警察にもたらされた。

 この情報を便りに雄英高校と警察は協力して殴り込みをかける。

 

 拉致事件から5日後、雄英は記者会見を開いている。

 今は記者が相澤先生を挑発しているシーンだ、今頃死柄木はこのシーンを使って爆豪を口説いてる所だろう、そしてフラれた上でヒーローに殴り込まれている所だろう。

 AFO逮捕の為に協力をお願いしたヒーロー以外の武闘派ヒーローたちは後日殻木確保及び施設の破壊に協力してもらう予定だ。

 彼らもあの惨状を見た後なら全力で事にあたってくれる筈だ。

 SNSでは既に神野周辺の出来事が発信され始めた。

 公安委員会も全力で事にあたっている。

 

 

 …まてよ、今この施設には俺と家族、そして護衛のテレポン以外いない。

 いくら全力で事にあたっているとはいえ、この施設に俺の関係者以外いないなんてあり得るか?

 

「っテレポン!両親をホークスの元に飛ばせ!」

 

 テレポンのヒビが増える、強制的にテレポンに命じて別の部屋の両親の元に飛ばす。

 そして俺に衝撃が走ったのは指示のすぐ後だった。

 

「はぁはぁ!…くそが、ご丁寧に一直線に来れるようにセキュリティ外しやがったな。」

 

 日頃の訓練が生きた。

 恐らく敵は壁ごと俺を潰すつもりで攻撃を仕掛けてきた、幸いテレポンの過激な訓練のおかげで受け身を取れたがダメージは0ではない。

 起き上がって敵を確認する。

 

「嘘だろ…!?ギガントマキアかよ!?」

 

 そこにいたのは巨人だった、筋骨隆々で背中は山のように尖っている。

 公安委員会にも異形系の個性はいるから通路はわりと広く出来ているけど、通って来れるのか。

 どうでも良いことに構ってる場合じゃない!

 

「あの方の声を聞け…」

 

 首にかけたラジカセをギガントマキアは此方に向けてきた。

 

『やぁ、これが再生されているという事はマキアはたどり着いているんだね、本当は僕自身が出向いてあげたかったんだけど、これから忙しくてね、千手扉間君。』

 

『まさか僕の計画を見破る人間が現れるなんて思わなかったよ。昔喧嘩別れした友人がヒーローが乗り込む直前に教えてくれてね、彼も彼だ、あんな直前に教えるなんて、咄嗟にマキアを君に差し向ける位しか出来なかったよ。』

 

『計画は止められない、僕の敗けだ。だからこれは悪あがき、マキア彼を捻り潰してあげて。』

 

 俺の情報を教えた糞はAFO逮捕と同時にAFO並みに危険な個性持ちである俺を処分したいのだろう。

 だから、計画変更出来ないタイミングでAFOに教えて刺客を俺に向かわせた。

 個性に関して触れてこない辺り、上手く隠して伝えたのだろう、流石公安と言った所か。

 AFOの録音が終わりマキアが此方に迫ってくる。

 スピードは案外速い、ホークスに比べたらゴミだけど狭い屋内じゃ十分な速さだ。

 AFOの命令通りに潰す為の手のひらが向かってくる。

 ああ、これ死ぬな。

 でもまぁ両親を逃がせて良かったし、俺が死んだらテレポンは自由だ、握り潰されて死ぬなんてまあ報いとしては悪くないかもな。

 俺は迫るギガントマキアを前に目を閉じた。

 

 

 




本当は煮えたぎる位怒ってるAFOですが、流石にオールマイトは無視出来ないしマキアを差し向けました。
尚、個性を知っていたら計画放り投げて自分が向かった模様(バットエンド)

本編で明かされる事ない話

密告した公安の人は元AFOの信奉者で色々あって目を覚ました。優れ過ぎた個性は危険という考えの元に動いている、公安委員会内部にAFOの信奉者がいないのは彼のおかげ。
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