個性が「穢土転生」な件   作:ボリビア

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前回は色んな反応ありがとうございます!
アンケートや意見を見て個性被りは気にしない事にします。



ハメ倒す件

「…っ!?」

 

「気がつきましたか扉間君!」

 

 さっきの衝撃波で気絶していたのだろう、隣でホークスも座って休んでいる。

 どうやらテレポンが助けてくれたらしい、Plus Ultra達も俺を守るようにしてギガントマキアに警戒している。

 ギガントマキアはさっきの位置から動いていないが、此方をしっかりと見ている、まだ手足が凍っているのだろう。

 

「あれで決まりかと思っていたが!舐めていたな!それに不死の体を舐めていたな!」

 

「確かに、あれくらいの自壊ならもっとやれますが、敵も敵で怪物過ぎませんかね。」

 

「さっき触れた感じ冷やすのは無理だ、焼くしかねぇ。

 時間をくれ、そしたら不死ならではの一撃をくれてやる、さっきみたいに穴開けてくれや。

 おい、ホークス!ここ以外で潰していい山はあるか!

 あと、坊主!俺の準備ができたら合図を送りたい、念話出来るか!」

 

「分かりました、近くの山まで羽を飛ばすのでテレポンに飛ばしてもらって下さい。」

 

「此方が覗く感じになりますが可能です。」

 

 三人とも相手の怪物度合いと自分の不死加減を理解したようだ。

 ホークスがマーキング羽を一枚別の山へ飛ばして、テレポンが入れ換える形でカロリを飛ばす。

 

「よし!取り敢えずワシが前に出て注意を引く!その間にテレポン君がマーキングして宙に浮かし倒す!そこにワシがグラディエーター君をぶん投げて穴を開ける!そこをカロリ君が焼く!」

 

「俺槍ですか、まぁいいですけど。」

 

「敵の攻撃も私が飛ばして回避させます!ホークスの残りの羽をマーキングするので援護頼みます!」

 

 再びホークスが俺を抱えて高く飛ぶ、だがさっきよりスピードが遅くなっている。衝撃のダメージで羽が減ってしまったのだ。

 このスタイルでの戦い方が出来るのはこれで最後だろう。

 Plus Ultraがさっきまでより更に速くギガントマキアへと迫る。

 

「不死の凄さはよく分かった!さっきの一撃は腕にヒビが入る程度だったが、今回は遠慮なし!

 Plus Ultra Rush!!」

 

 まだ動けないギガントマキアに連続打撃を放つPlus Ultra、爆発音のような打撃音が響きギガントマキアの皮膚が破裂していく。

 そしてその隙にテレポンがマーキングをギガントマキアに施す。

 だが、ギガントマキアは無視するように此方を見ている。

 

「ホークス、あれ痛覚なさそうですよね?普通なら呻くとか気絶とかしそうなんですが。」

 

「というか、さっきよりでかくなっているよアイツ。」

 

 ホークスのいう通り、全身の霜が溶け始めると同時に徐々に体が大きくなっている。

 

「邪魔だ!」

 

 ギガントマキアがPlus Ultraを払い除けようとするがギリギリでテレポンが飛んできて回避した。

 軽く腕を払ったように見えるが、それでも暴風としか表現出来ない風が此方まで迫ってくる。

 そして、穴から出る為に両腕を使い這い出てくる。

 それをグラディエーターは許さない。

 

「…!?」

 

「背中失礼、乗り心地悪いな、今回は加減なしの無限加重だ。」

 

 穴から出ようとした不安定な体勢のギガントマキアがいきなり現れた重さに沈みこむ、グラディエーターの加減なしの自壊前提の全力加重、オールマイトでも持ち上げるのは不可能だろう。

 これでギガントマキアが完全に封じ込めた、後はカロリを待つだけだ。

 

(準備出来たぞ坊主!)

 

「カロリの準備が出来ました!皆さんお願いします!」

 

 ホークスが羽を三枚上空へ飛ばし、テレポンがPlus Ultraとグラディエーターを上、下にギガントマキアとなるように飛ばす。

 

「さて!準備は出来てるかグラディエーター君!ワシ等の全身全霊の投擲を見せてやろう!」

 

「加重0に戻しましたし、体勢もOKです。」

 

Plus Ultraの体が輝きだす。

 

「Plus Ultra!Over Lord !」

 

 輝きと共にグラディエーターを真下にいるギガントマキアに投擲する。

 

「自重加重 無限」

 

 全身全霊の投擲に無限の加重によるインパクトが加った必殺の一撃は地面に、否、地面を割り更に深く底の底へとギガントマキアを叩きつけた。

(腰まで刺さったぞ。)

 グラディエーターからの念話を確認してテレポンに指示を出す。

 

「テレポン!グラディエーターさんとカロリさんの位置を入れ換え!カロリさん後は頼みます!」

 

「何で私だけ呼び捨て何ですかねぇ!」

 

 騒ぎながらテレポンはカロリとグラディエーターの位置を入れ換える。

 

「任せろ坊主!山一つ分の熱量を喰らいな!

 インフェルノ666<絶体絶命の大炎海>!」

 

 地の底、Plus Ultraの投擲で出来た谷の底が炎が吹き出し、大地が燃える。

 

「おっと!」

 

 谷底からの火柱は上空にいる俺の目の前まで高く伸びてきたのでホークスが慌てて避ける。

 

 

 

 一時間程経ち、ようやく火柱が降りていった頃、カロリから念話が入った。

 

(坊主終わったぜ、奴さんの手足は完全に焼けたが、まだ生きてるから今度は冷凍しといた。)

 

 ホークスに念話の内容を伝え、テレポンにカロリと焼けたギガントマキア、グラディエーターを呼び戻すように伝えた。

 

「嘘、生きてんのかよ…、奴を封じ込める監獄とかあるのかなー。」

 

 

 地面には、Plus Ultraの下半身とカロリ、グラディエーターとテレポンが揃っている。

 流石に上半身すべての再生には時間がかかるみたいだ。

 そして、ギガントマキア。

 

「すみませーん、地面熱すぎて降りられないんで冷やしてもらって良いですかー。」

 

「おっとすまねぇ、ダメージないから気付かなかったぜ。」

 

 カロリが片手を当てて、地面を冷やす。

 地面に降ろしてもらってギガントマキアの状態を遠目に確認する。

 手足は焼け落ち、全身が炭化してるように見えるが生きているらしい。

 

「カロリさん、生きてるんですか?」

 

「おう、完全に焼いたと思ったがまだ心臓が動いてやがる。手足は完全に焼いたから再生しないと思うが気を付けた方が良い。」

 

 その言葉を聞いて腰が抜けてしまった。

 あの炎を浴びて生きている怪物から生還出来たのだ。

 

「む!どうなった!焼けてるな!成功か!」

 

 Plus Ultraの再生も終わったようだ、これで被害は凍った山一つと、砕けて谷が出来て燃え尽きた山だけとなった。 




バトル描写が難しい、大味過ぎるけどこれが限界。
いつか気が向いたら書き直そう。
ギカントマキアの怪物ぶりを書きたかったが、耐久力やスタミナに注目した結果あんな感じになりました。
山一つ分の熱量食らって生きてる時点で化け物ですよね?

戦いと怪物ぶりを簡潔に説明すると

全力投擲+超質量の一撃に耐えきれなくなって山が割れて地の底までギカントマキアが叩きつけられる。

別の山一つ分の熱量を体の内側からぶちこまれる

体の8割以上炭化して生きてます。

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