流石にこのタフさを越えてこないよね?
後日談というか今回の顛末。
表側の話はAFO逮捕とオールマイトの引退、そして殻木も逮捕出来た。
脳無研究施設やAFO移植実験施設は完璧に解体された。
今は警察とヒーローの一部が全力を上げて敵連合を追っている。
黒霧がギガントマキアを探しにいく可能性が低いだろうから捕獲にはかなり時間がかかるかもしれない。
ここからが裏の話。
取り敢えずギガントマキアについてはタルタロスではなく専用の監獄を作ってそこにぶちこまれる事になった。
今はカロリが四六時中凍結させている。
さっさとぶち殺してしまえと思うが、俺が言うのも何だがこの国は法治国家である。
罪状を確認して裁判やって死刑という流れは守らなければならない。
後、襲撃があった日に公安委員会のNo.2が自殺していたらしい、自宅に火を付けて焼死していて遺書は見つかってないが死ぬ前に公安のサーバーに警察や官僚、政治家等のAFOの信奉者と見られるリストを残していて、その中に自身の名前もあったと聞いた。
こいつが俺を殺そうとした糞野郎なのは間違いないが、死体が焼けていて遺伝子情報が取り出せず確認が出来ない、だがこのリストは公安の役に立つだろう。
それとギガントマキア逮捕は俺の功績として公安委員会は正式に認めた。
GPS以外の全ての監視の解除と呼び出した穢土転生体については緊急時の対応として認められて、今後解除しなくて良いと通告があった。
解除については彼らと話し合う必要があるが強制的に解除しなくて良いのは嬉しい。
それと、昇進もした。
俺はホークスと同列の立場になりホークスの上司直属の部下になる。
ちなみにその上司は今回の一件やらNo.2の自殺やらで公安のトップになる事が確定した、つまり俺は公安トップの懐刀的立ち位置らしい。
待遇が良くなり過ぎる気がするがホークス曰く、『戦力的に手放したくないのと失った信頼を取り戻したいらしいんだってさ。』
今後は公安の秘密兵器として活躍してください!何でもしますから!って感じだ。
今までの対応に関しては理解出来るというか温いというか、あのタイミングで処分したい気持ちも非常にムカつくが理解できるのでそこまで気にしてない。
俺が真っ当に生きる為には公安の立場が必要だし、待遇が良くなるなら願ったりかなったりだ。
取り敢えずこれで一件落着としておこう。
呼び出したヒーロー達は俺の元に残ってくれた。
理由としてはPlus Ultraは
『子供を守るのは大人の役目さ!』
グラディエーターは
『俺は誰かを助けたくてヒーローになったんだ、不死は寧ろ歓迎さ。』
カロリは
『坊主を守る必要もあるし、ギガントマキアみたいなやベー奴がまた現れないとも限らねぇからな。』
テレポンは
『君を一人にするのはヒーローとして失格です!』
と言って残ってくれた。
俺としてもあの力を知ったら解除した後の衝動が強くなるのは目に見えているので正直非常に助かるし彼らのヒーロー精神に敬意を抱いた。
そして俺は今、バカンスに来ている。
「どーですか!扉間君!お姉さんの水着は!!」
「胸も尻も血色も無い女の何処を褒めろと?」
血の気が無いとどんな水着を着た美人でも一切興奮しないことが分かった、性的趣向まで個性に引っ張られなくて良かった。
バカンスの理由としては、監獄でAFOが俺の名前を呟いた事がきっかけだ。
その呟きについて警察が調査しているらしく、公安が俺の存在を隠すために、ほとぼりが冷めるまでバカンスにいっておいでという事だった。
何処かの田舎で良かったのだがテレポンが『海行きましょ!海!』と騒いだので沖縄の那歩島に行くことになった。
那歩島と言えば映画の二作目の舞台だが、殻木逮捕の時に実験台であったナインも確保されているので事件なんか起きない。
そのうちA組が来るかも知れんが、俺達が事件を起こさない限り接触はないだろう。
取り敢えず、人気の無い砂浜でビーチェアに座りながら、ボーッとするのは良い事だ。
目の前で崩れ落ちたテレポンを見ながらそう思った。
取り敢えず次回はバカンス回です。
ほら水着回だぞ!土気色でひび割れてるけどな!
感想では今回の件で公安のけじめどうすんねん的な意見ありましたが、取り敢えず最終兵器とした万全のケアを施すのと公安トップの直属の部下として周囲から守る形になりました。
主人公が比較的真っ当に生きるためにも公安必要ですし。